第6回 農業クラウド研究会
「数ha規模の太陽光植物工場の現状と課題」
この度、「第6回農業クラウド研究会」を下記のとおり開催いたしました。
開催日程
- 日程
- 平成29年6月2日(金)
- 時間
- 16:00〜18:30
講師及び講演テーマ
講師
アグリコンサルティング株式会社
代表取締役社長 久枝 和昇(ヒサエダ カズノリ)様
(千葉大学客員准教授、PLANT DATA株式会社 取締役兼CAO)
テーマ
「数ha規模の太陽光植物工場の現状と課題」
概要
太陽光植物工場は、二酸化炭素・気温・湿度等を対象とした環境制御技術とICT・自動化・機械化等の先端工業技術との融合により、地域における農作物の生産効率を最大化するシステムとして確立されつつあります。
本講演では、太陽光植物工場の歴史・現状を解説し、ICTやAIを用いた大規模な太陽光植物工場の未来像についてご紹介します。
主な質問事項
- 市場セグメント中、日本はセグメントⅠ(無加温)、Ⅱ(加温)、Ⅲ(簡易制御)、オランダはセグメントⅣ(高度循環制御)に位置しているが、他のセグメントⅤのようなものはないのか?
- 地域おこしや高齢者雇用促進の観点から農業と福祉の連携「農福連携」を図るべきではないか?
- JGAPやGGAPと植物工場との関連はどうか?
注.JGAP(ジェイギャップ)は、農場やJA(農協)等の生産者団体が活用する農場管理の基準で、農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法で120を超える農場のチェック項目が定められている。
GGAP(ジィギャップ)はグローバルスタンダードな農業生産工程管理手法。 - クラウド事業者が農業ビジネスを始めるに際し、どのようなものが考えられるか?
- ロボットの農業への活用分野はどのようなものがあるか?
- トマトの品質・味・糖度等は消費者の好みに合わせ変えることが可能か?
- 損益計算書上の燃料費の割合が高いが、燃料源により異なるのではないか?
- リン酸やカリ肥料が今後は石油資源以上に深刻になる意味は何か?
評価
総評
大変有益、有益と回答した者が70%近くあり、質問にも問題意識の高さが表れており、また、今後の希望テーマにおいても多面的なテーマが寄せられ、参加者の農業ビジネスに取り組む前向きな姿勢がうかがわれ、本研究会の目的を十分達成することができ、さらなるテーマ・内容等の充実を図ることとします。
主な意見
- 農業経営の現状が理解できた。(2件)
- 特になし次世代の農業技術について学べた。
- 全く知らない領域の現状を知ることが出来た。
- 植物工場の展望のイメージがつかめました
- オランダ型施設でのデータ収集・活用の状況等が聞けたら良かったと思います。
- 植物工場(法人化された農業)において、生産管理など業務システムの需要があることを認識できました。
プログラム
- 開会挨拶
- 16:00〜16:10
- 講演
- 16:10〜17:30
- 質疑応答
- 17:30〜18:00
- 名刺交換会
- 18:00〜18:30
参加者
21名
開催場所
スタンダード会議室 五反田ソニー通り店 4階Aホール
東京都品川区東五反田2-3-5五反田中央ビル
講演風景
問合せ先
ASPIC事務局(花岡、国松)
E-mail: seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591