第5回 医療・介護クラウド研究会
「介護とIoT」 実施報告
介護クラウド研究会を下記の通り実施しましたので報告します。
研究会の開催主旨
介護保険請求に関するシステムは広く普及し、そのクラウド化も加速的に進展しています。一方で超高齢化社会が現実のものとなり、在宅医療や訪問介護・介護など地域における多職種連携の必要性が認識されはじめ、様々なICTサービスが実現されつつあります。ASPIC介護クラウド研究会では、先進的なICTサービスとその課題等を主なテーマとして事例を中心に講師による講演並びにメンバーによる討論を実施してきました。
ご参考:これまでの研究会テーマ
- 第1回
- 「超高齢社会への対応に求められる医療と介護の連携」
- 第2回
- 「情報流通連携活用基盤を活用した在宅医療・生活支援モデルの実証実験」
「介護QIによるケアサービスの質の評価研究について」 - 第3回
- 「クラウドサービスにおけるケアアセスメントとケアプラン」
- 第4回
- 「医療・介護分野におけるマイナンバー対応の現状と課題、今後について」
第5回医療・介護クラウド研究会では、社会問題となっている働き盛りの介護離職や、家族・介護士の過重労働と人材不足などを「IoT利活用により解消する」をテーマに実施します。
特にケアが難しく、今後年間100万人増えると予測されている認知症患者のケアをIoTの利活用により解決する先進的な事例の講演をもとに考察を深めます。
研究会講演テーマ
「介護現場におけるIoTの利活用(実践的アプローチとその論理)」
講師
社団法人 認知症高齢者研究所
所長(代表理事) 羽田野 政治 氏
【講師プロフィール】
日本国内及び海外における学会等で認知症ケアに関する講演を多数行っており、国内の認知症ケア学会石崎賞をはじめアメリカ、カナダ、スペイン、韓国の学会で賞を受賞し海外からも注目されている。TV番組「ヒポクラテスの誓い」で認知症ケアの革新者として話題を呼んでいる。
また大学等との研究をはじめとし、現場での実践など第一線で活躍している。これまでの過程で開発した「KyomationCare(キョウメイションケア)」は、脳科学を駆使して認知症の人の世界に“共鳴”していくメゾットで、介護現場で大きな効果をあげている。
主な著書
「根拠の基づく認知症ケアKyomationCareでBPSDが緩和する」 中央法規出版
「レビー小体型認知症の介護が分かるガイドブック」 メディカ出版
連載記事に「高齢者住宅新聞」「シルバー新報」がある。その他、研究論文多数。
・横浜市「よこはま地域ネット24連絡協議会」会長
・日本介護事業連合会理事
・横浜市定期巡回随時対応型訪問介護看護事業者連絡協議会長
開催日時・開催場所
- 日時
- 平成28年7月28日(木)
- 講演
- 16:00〜17:00
- 質疑応答
- 17:00〜17:30
- 意見交換会
- 17:30〜18:30
- 場所
- スタンダード会議室五反田店5F
- 参加者
- 75名
参加者は、大手介護ベンダーの他、大手企業、介護事業者、医療関係者など。
多業種の参加が得られ、本研究会を機会としてASPIC加入の意思表示と入会検討をいただける企業があり、実りあるものとなった。
実施結果
認知症高齢者等の介護におけるIoTの活用について、複数の実例に基づく説明とともに今後大幅に増加する高齢者認知症のケアに対する考え方等、大変示唆に富む講演内容でIoT活等の優れた事例として多くの参加者より大変好評であった。
お問い合わせ先
特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム
kaigo@aspicjapan.org
03-6662-6591 主幹研究員 阿部 卓