「第12回ICT政策研究会」開催結果
開催日時
令和3年7月21日(水) 15:00〜16:30
講演内容
テーマ
「インボイス制度と電子請求書の今とこれから
―インボイス制度について、請求業務とサービスについてのデジタル化―」
講演概要
- インボイス制度と取り巻く国内状況
- EIPA(電子インボイス推進協議会)の現状とこれから
- インボイス制度はなに?(税法中心のはなしビデオ)
- 目指すべき請求業務のDX
- DtoDの世界
- BtoBプラットフォーム請求書の説明
講師
株式会社インフォマート(電子インボイス推進協議会幹事会社、ASPIC会員)
事業推進・戦略営業 執行役員 木村 慎様
経営企画プロダクト統括部 部長 関塚 陽平様
プログラム
- 15:00 開会挨拶
- 15:05 ご講演
- 16:00 質疑応答
- 16:30 閉会
開催方法
WEBセミナー方式(Zoom Webiner使用)
参加者
ASPIC会員、会員外 56名
主な質問事項
- @ 国際規格を作っているのはPeppolというところだという話しだったが、この規格は現在も流動していて、各国からのメンバーで構成されるワーキングなど作って検討が続いているのか。ISOのような標準化機関となったりしていて、動静のウォッチングするために日本のEIPAからも人を出しているのか。関連する日本の省庁はどこか?
- A 来年の秋頃に各企業がPEPPOLをシステム運用できる状態になるというのは、各企業にどういったかたちでPEPPOLを提供する予定でしょうか?パッケージ(API)等のようなかたちで各企業がPEPPOLを取得するのでしょうか?
- B 自社システム(請求業務システム)にPEPPOLを組み込む場合、PEPPOLの有識者がいないベンダーでは開発は厳しいでしょうか?関塚様の現時点の感覚ではPEPPOL(API)の使用難易度はどの程度でしょうか?
- C PEPPOL(API)の機能に、請求書の項目の配置を自由に設定できるフリーフォーマット機能などありますでしょうか?
- D 取引の場面で仕入額と販売額が同額での取引が行われる場合がありますが以下のパターンは課税取引でも非課税取引でも適格請求書として扱いますか?
例:仕入先A(100万円)→B(100万円)→販売先C(100万円) - E 自社システム(請求業務システム)にPEPPOLを組み込む場合、PEPPOLの使用料などあれば教えて頂きたいです。
- F インボイス制度において免除される取引はありますか?例えば交通費、郵送費、家賃等は免除対象となりますか?
- G クラウド事業者にとってクラウドサービス面と経理業務面での対応が求められますが、特にクラウドサービス面では、例えばインフォマートサービスとの連携は可能ですか?
- H 登録番号の確認はどのようにしたらよいのですか?
- I インボイスの代替えとして、請求書や納品書の抱き合わせは可能ですか?
アンケートコメント
- @ インボイスの電子化については具体的に課題等見えない部分が多いので、参考になりました。
- A 改めてインボイス制度の整理ができました。PEPPOLの進捗状況を知ることができました。
- B インボイス制度は、ベンダー側も把握できていない事実が分かりました。
- C インボイス制度の概要について理解することができた。
- D 袖山税理士のビデオは分かり易く、インボイス制度に関して理解が深まりました。
- E インボイス施行下でのBtoBプラットフォームの有用性を詳しくご説明いただけた。
- F インボイスについて、請求書に記載しなくてはいけない項目や、請求書に書く取引年月日は納品日を書かなくてはいけないなど、請求書の記載項目についてご説明していただいたのがよかったです。
- G 今回の研究会の説明では、インボイス制度の概要や法的に義務となっている部分などを明確にでき良かったです。また、電子インボイスについてはほとんど情報を入手できていなかったため、大変勉強になりました。
- H インボイスの概要と、推進の現状が分かり勉強になりました。 消費税の穴は、きちんと埋めなければなりませんが、電子化しないと経理処理は煩雑ですね。全くテーマとは違うのですが、メルカリ等個人間の売買収入に関する税務処理はどうなっているのか興味があります。売り上げ等の集計はすぐにできると思うのですが、課税が気になります。
講演資料:ASPIC会員限定のHPに掲載
本件問合せ先
ASPICクラウド研究会事務局(花岡、高橋)
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591
以上