第16回 ICT政策研究会
「スマートシティ加賀の取り組み」実施報告
日時
令和4年5月25日(水) 15:00〜16:40
主催
ASPICセミナー事務局
講演内容
タイトル
スマートシティ加賀の取り組み
講師
石川県加賀市 最高デジタル責任者(CDO)
山内 智史様
講演概要
福井県との県境に位置する石川県加賀市。観光客でにぎわいを見せた加賀温泉郷や、360年以上の伝統ある九谷焼と山中漆器でも知られています。その加賀市の人口は、2040年には4万人になると予測され、いわゆる「人口消滅可能性都市」の一つに数えられています。消滅可能性都市のひとつとして指摘を受けたことで危機意識を持ち、それ以来、先端技術導入と人材育成を成長戦略の2本柱としてスマートシティ化を進めてきました。
石川県加賀市では、抜本的な市の活性策として、デジタル人材育成と先進テクノロジーの導入という二つの柱を成長戦略に据えた「IT先端都市・加賀市」創出に取り組んでいます。
IT先進都市づくりを行い、質の高い行政サービスを住民に提供していく考えです。
そこで市は、外部からIOTなど最先端の技術を活用できる人材を募り、市内企業の生産性や技術開発力の強化を進めています。2014年に昨年9月に、初の最高デジタル責任者(CDO)が就任し、DXの全体指揮を執って加速推進しています。
昨年、全国トップのマイナンバーカード交付率や独自の高精度3Dマップなどのデジタルインフラの整備と並行して、イノベーション関連企業と連携協定・宣言を結び、着々とデジタル都市の「基礎工事」をおこなって、多様な事業活動の創出および産業の集積を目指しています。本研究会では、加賀市が取り組んでいる活動事例をいくつかご紹介していただきました。
質問・コメント
次のような質問がありました。
- Q1:講師の経歴のご紹介があり、転職関係の質問がありました。
- Q2:フレイルやロコモ予防として診療データを公開するというお話がありましたが、具体的にはどのようなデータを公開するイメージでしょうか?
- Q3:都市OSの考え方について、もう少し伺えないでしょうか?FIWAREを基盤とされているとの事ですが、都市OSは非競争領域との位置付けでしょうか?一方、他の自治体へのヨコ展開を行う自治体もありますが、そのようなお考えはありますでしょうか?
- Q4:スマートシティ化に向けた検討を進めるうえでは主にディスカッションされているステークホルダーはどういう方々がいるのでしょうか?医療従事者や市民(老若男女)にヒアリングをしながら進められているのでしょうか?
講演模様
進行役:ASPIC藤井理事
講演:山内智史様
本件問合せ先
ASPIC事務局
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591