第24回クラウドIoT研究会 兼 第32回マーケティング/ベンチャー研究会
「IoT向け無線通信規格を一挙紹介
:各規格の特徴、ビジネスモデル、事例の紹介と今後の動向」実施報告
日時
令和3年7月29日(木) 15:00〜16:30
主催
ASPICセミナー事務局
講演内容
タイトル
「IoT向け無線通信規格を一挙紹介:各規格の特徴、ビジネスモデル、事例の紹介と今後の動向」
講師
ソナス株式会社 代表取締役 大原 壮太郎様
講演概要
省人化や遠隔化の必要性が高まり、無線IoTによるプロセス改革の重要性が増しています。
数ある無線通信規格の中から規格を選択する際には、性能やコストだけではなく様々な要素を考慮する必要があります。
1. 無線通信のトレードオフ 距離、電力、性能(速度、応答性)のトレードオフ
- カタログスペックはそのほとんどが理論値
- あらゆる面で優れている規格は存在しない アプリケーションと実環境にそった評価が必要
- アプリケーションで考慮するべき多様な要因
2. IoT無線の分類と使い分け
- IoT無線の分類(使用周波数/提供形態/トポロジ)
- 使用周波数(ライセンスバンド/アイライセンスバンド)
- 分類マッピング
3. 狭帯域型LPWA
- 低頻度で低容量のデータを送信するシンプルなアプリケーションに向く
⇒ゆえにしばしば低コストであることが求められる - IoT無線の分類(使用周波数/提供形態/トポロジ)
- 使用周波数(ライセンスバンド/アイライセンスバンド)
3-1 Sigfox
3-2 ELTRES
3-3 LoRaWAN
3-4 ZETA
4. (ミドルレンジ)マルチホップ型LPWA
- 方式により3つの分類
- ルーティング型マルチホップの限界
- UNISONetの仕組み(同時送信フラッディング+細粒度スケジューリング)
5. UNISONet
- UNISONetの特徴
- 提供形態(IoTゲートウェイ/ IoTクラウド)
- 提供可能な多種多様な市場(センシング/その他の領域)
6. ソナスの事業紹介
- IoT事業/DX事業/無線事業
- 無線振動計測ユニット/その他センサラインナップ
- 活用事例
@ 構造物の常時微動計測、建築物の被災度判定など
A 振動データによる社会インフラや工場設備の余地保全など
以上
質問・コメント
次のような質問がありました。
Q1:FOTAにおいては、下りのブロードキャストで行うのでしょうか?
Q2:ルーティングについて、RPLより優位な点は、「建設的な干渉」によるのでしょうか?
Q3:マルチホップネットワークではホップ数が増えると制御が複雑になる場合が多いですが、UNISONETではホップ数の制限は考えなくてよい?ホップ数に関してスケーラブル?
Q4:UNISONetでドローンの制御は可能でしょうか?
Q5:UNISONetは新理論、新技術ですが、知財管理はどうなっているのでしょうか?
資料:ASPIC会員限定のHPに掲載
講演模様
大原 壮太郎様の講演中の様子
本件問合せ先
ASPICセミナー事務局
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591