マーケティング研究会

第29回 マーケティング研究会 & 第9回 ベンチャー研究会
「コロナ対応等最近のMaaS(mobility as a service)動向とビジネスチャンス」

開催日時

令和2年12月9日(水) 15:00〜16:50

主催

ASPICセミナー事務局

講演概要

タイトル

「コロナ対応等最近のMaaS(mobility as a service)動向とビジネスチャンス」

講師

一般社団法人JCoMaaS 理事長 中村文彦 様
(横浜国立大学 大学院都市イノベーション研究院  都市イノベーション部門 教授)

講演概要

都市交通の今後の方向性について、18のキーワードを上げて解説されました。「安全な空間の確保」「適切な運用」「公共交通と共存」「道路地下化の工夫」「水辺空間再生」「熱帯気候対応」「既存小型車両活用」「バス高速輸送システム」「高架通勤鉄道」「オンラインバイクタクシー」「法令順守」「混雑による遅れ」「海岸眺望の駅」「鉄道駅構内市場」「バスターミナル併設市場」「朝市と街路」「歴史的建築物と街路」「公園と駅前」について、具体的な方向性について解説されました。
交通政策の課題とはなんなのか?

  • 安全で円滑(渋滞解消)なのは当然。
  • 安全で円滑だけでは済まされない。
  • 社会課題の解決のために
  • 都市・地域の持続可能性のために
  • 生活の質の確保、保持、改善&向上のために
  • 新技術の活用の合理性もここにある。
  • 自家用車への過度な依存からの脱却が必要。などの点から課題について掘り下げ、MaaSを活用する解決案を示されました。また、MaaSを進めていく上での問題・課題が示され、いろいろな実証実験が行われている状況について説明がありました。
質疑&デスカッション等
  • コロナとの関係について質問があった。公式な報告では、海外の事例も含め電車やバスでクラスターが発生したという報告はない。ただ、密な空間であり心理的な不安があり、空いているバスが好みなら、MaaS上で混雑状況の情報を提供するというサービスも行っている。
  • 交通事故死の人数は減ってはいるが、交通事故でケガをした人の数はあまり減ってはいないので、引き続き交通事故に関する問題は深刻で軽視できない。これも自動運転でセンサーが発展すれば、事故も減り大幅に改善する可能性がある。
  • 都市は、ある程度以上の集積が合って、そこで活動が合って初めて都市であるとするとある程度の「密」が起きてしまう。その時、移動手段を個人個人の乗物にゆだねてしますと無理がある。時差出勤や働く場所の分散等を図れば、個人個人のマイカーでも問題が起きないかもしれないが、当面は、個人個人の自動車利用を減らして行くことが重要となる。

資料

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講演模様

  • 中村様の講演の様子

本件問合せ先

ASPICセミナー事務局
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591