クラウド事業戦略研究会(第35回マーケティング研究会)
「〜不動産管理クラウドサービス「@property」〜業界標準への道のり」実施報告
会員の皆様の多くから、クラウド事業で大きく成長している企業の経営者のお話を聞きたいというご要望をいただきました。 特別企画として「クラウド事業戦略研究会」という名前をつけて、ASPICの会員で、大きく成長された企業や上場を果たされている企業の経営者のお話を聞く研究会を行うことにいたしました。
「クラウド事業戦略研究会」の2回目は、施設・不動産に関するあらゆる業務に対処できるクラウドサービスを提供されているプロパティデータバンク株式会社の太田常務取締役にお話ししていただきました。
開催日時
2022年9月14日(水) 15:00〜16:40
主催
ASPICセミナー事務局
講演内容
タイトル
〜不動産管理クラウドサービス「@property」〜業界標準への道のり
講師
プロパティデータバンク株式会社 常務取締役 大田 武 様
講演概要
クラウドサービス「@property」の開発から、業界標準へ至るまでの経緯と併せて、これを提供するプロパティデータバンク株式会社の創業から上場、現在に至る背景と経営課題、戦略等についてご説明していただきました。
クラウドサービス「@property」は、清水建設の本体建設事業の支援ビジネスといった位置付けで、不動産運用管理向けのASP事業を始められました。(2000年4月頃)
その後、清水建設が「本業に付随したビジネスはやらない」「企画した当事者にやってもらう」「当事者(事業家)は自身も出資する」などの潔くかつ斬新な内容が盛り込まれた新しい制度、「事業家公募制度」を発足されました。
この事業家制度を活用して、創業すれば、以前より接していた他企業なども検討に参画してもらえるのではないか、他企業参画により清水建設にないノウハウも吸収できるし、会社設立時には出資してくれる可能性もある、と考えたのである(実際にプロパティデータバンクはその後5社出資で設立されました)。
時は正に、アセットマネジメント、プロパティマネジメントなど欧米流の近代的な不動産管理手法が急成長するとともに、上場不動産ファンドであるJ-REITにおいては投資家への情報開示が進み不動産運用情報が広く公開される時代に。また不動産に関する厳格な収益管理やリスク管理が進展しており、こうしたマネジメント手法の変化を見越し、2000年に不動産分野にITツールを提供する専門企業として設立されました。
プロパティデータバンク社が目指す企業価値は、「お客様の業務を限りなく進化させ、飛躍的に効率化する」「お客様の業務に革命をもたらす」「お客様が運用・管理している資産の価値向上に貢献する」の3つです。
「@プロパティ」は、施設・不動産に関するあらゆる業務に対処するため、最先端のICT(情報通信技術)を利用して、提供しているクラウドサービスです。 今では、不動産分野から、あらゆる資産・あらゆる業務分野へサービス領域を広げておられます。
以上
質問・コメント
次のような質問がありました。
Q1:2000年当時にパッケージビジネスでは無く、初めからASPでビジネスを行う決定をした理由を教えて下さい。
Q2:貴社サービスと建物を含む社会資本老朽化(新設よりも保全対応増)への対応について如何でしょうか?
Q3:社員管理・教育を含む社内モチベーションの維持、向上については如何でしょうか?
Q4:不動産取引業関連では不動産共通IDの整備が必要と伺いましたが、不動産管理業領域から見ると、この流れは好ましいものでしょうか、或いは何か問題がありますでしょうか?
講演模様
大田様の講演模様
資料
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本件問合せ先
ASPICセミナー事務局
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591