第43回クラウドセキュリティ研究会
「米国のサイバーセキュリティ政策の動向/ゼロトラストの全体像をつかむ」
来る9月4日(木)、「第43回クラウドセキュリティ研究会」を開催いたします。
近年のセキュリティ動向は、政策と技術の両面から大きな変化が見られます。
政策面では、トランプ政権下でAI戦略が「安全性・DEI重視」から「イノベーション・セキュリティ重視」へと転換し、国家レベルでセキュリティが競争力の基盤として位置づけられています。
技術面では、ゼロトラストが「選択肢」から「前提」となり、NISTやCISAなど複数のモデルを踏まえた戦略的導入が不可欠になっています。
こうした背景のもと、セキュリティは単なるリスク回避ではなく、組織の成長と存続を支える必須要素となっています。
今回、セキュリティ分野において長年活動されている小川 隆一氏及び諸角昌宏氏をお招きして、2部構成でご講演いただきます。
クラウド事業者がセキュリティ動向について政策面、技術面の動向を理解する絶好の機会ですので、皆様のご参加をお待ちしております。
開催日時
- 日程
- 2025年9月4日(木)
- 時間
- 16:00〜17:10(受付開始 15:45)
【第一部】講演内容
タイトル
米国のサイバーセキュリティ政策の動向
講師
CSA Japan 小川 隆一 様
大手ITベンダーの研究所勤務を経て2016年から情報処理推進機構にて調査・分析事業を担当、情報セキュリティ白書制作、サイバーセキュリティ経営ガイドライン策定、内部不正防止ガイドライン改訂、サプライチェーンセキュリティ調査、AIセキュリティ・トラスト調査等に従事。
情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、情報ネットワーク法学会会員。一般社団法人サイバーセキュリティ連盟理事。CSAジャパン運営委員。
講演概要
トランプ政権のサイバーセキュリティ政策は、連邦政府の予算・業務見直しの影響を大きく受けています。また2025年7月に発表された同政権のAI戦略では、セーフティ・DEIを重視していたバイデン前政権の方針が大きく転換され、イノベーション・セキュリティ重視となっています。本講演では、こうしたトランプ政権下のセキュリティ政策の最新動向についてご紹介します。
【第二部】講演内容
タイトル
ゼロトラストの全体像をつかむ:NIST SP 800-207、CISA成熟度モデル、NSTACモデルの活用
講師
CSA Japan 諸角 昌宏 様
2009年、Cloud Security Alliance Japan Chapter(CSAジャパン)の設立時から参加。クラウドセキュリティガイダンス、Cloud Control Matrix(CCM)、STAR認証の翻訳および日本での展開を始めとして、クラウドセキュリティに関する様々な情報発信、リサーチ活動を実施。また、CCSP、CCSK、CCAK、CCZTなど、クラウドセキュリティに関する様々な資格を保持。
2016年、CSAリサーチフェローとして、CSA本部のリサーチ活動を進めるとともにCSAジャパンのリサーチ活動との連携を実施。CCSP(ISC2認定インストラクター)、CCSK(CSA Authorized Instructor)、また、BSI認定講師としてISO/IEC27017、27018等のトレーニングを実施し、クラウドセキュリティを中心として幅広く活動。
CSAジャパン理事。
講演概要
ゼロトラストは、もはや導入するかどうかを選ぶものではなく、企業や政府機関にとって情報セキュリティの基本的な前提となりつつあります。本講演では、ゼロトラストを理解するうえで欠かせない3つの代表的なモデル ― NIST SP 800-207、CISAゼロトラスト成熟度モデル、NSTACゼロトラストモデル ― を取り上げ、それぞれの特徴や目的、仕組みを分かりやすく比較します。さらに、これらのモデルを組み合わせた多角的な視点からゼロトラストを整理し、自組織に合った導入の道筋を描くための実践的なヒントをお伝えします。
スケジュール
- 開会挨拶
- 16:00〜16:10
- 第一部ご講演
- 16:10〜16:35
- 第二部ご講演
- 16:35〜17:00
- 質疑応答
- 17:00〜17:10
開催方法
Webセミナー(Zoomウェビナー)
*申込時に参加用のURLが送られます。
参加者
50名程度
受講料
- ASPIC会員(法人会員、パートナー会員、公共会員、賛助会員、個人会員)…無料
- ASPIC会員(ユーザー会員)…無料
- ASPIC会員(アワード会員)…2,500円
- ASPIC会員外…5,000円
申込先
参加ご希望の方は、下記よりお申し込みください。
申込締切日
2024年9月2日(月)
本件問合せ先
ASPICクラウド研究会事務局(中村)
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591