「第25回新技術研究会」実施報告
開催日時
令和3年3月24日(水) 15:00〜16:40
主催
ASPICセミナー事務局
講演内容
タイトル
現実と仮想の力でビジネスを変えるxR(VR:仮想現実、AR:拡張現実、MR:複合現実)
テクノロジーはゲームからビジネスシーンへ
講師
iU 情報経営イノベーション専門職大学 教授 片桐 雅二(かたぎり まさじ)様
講演概要
医療や自動車、教育など幅広い分野で応用ができる技術として注目されている、xR(VR:Virtual Reality仮想現実、AR:Augmented Reality拡張現実、Mixed Reality複合現実)テクノロジーの最新動向について解説していただき、急速に発展しているビジネス展開、クラウドサービスへの活用方法、注意すべき事項等について紹介していただきました。
最初にxRとは、VR/AR/MR/SR(Substitutional Reality 代替現実)/DR(Diminished Reality 減損現実)などを含めた仮想と現実の間、いろいろな組み合わせが考えられることを説明されました。次にxRの歴史について説明されました。Ivan Sutherlandが1968年に仮想の世界を初めて提唱し、当時の計算機の状況や表示装置の状況では、広まることはなかった。その後1990年頃には、ゲームを中心に第一次のVRブームがあり、次に2010年頃に第二次のブームが起きた。その後、スマホの発展もあり第三次のブレイクが起きつつあること、2016年はVR元年と呼ばれていることを説明されました。
xRでは、2019-2024年の間に、@HMD:PC接続型からスタンドアローン型への移行 AARディスプレイの視野角の向上 B「ミラーワールド」を可能とするマッピング技術 C5G通信による遅延問題の改善 D自然なコミュニケーションを可能とする視線と表情の組み込み のブレークスルーが起きると予想されていること、を紹介され、個々の技術的な状況について説明され、2021年の段階で、そのうち3つができていることを解説されました。
xRの応用先として、これまでのようにゲーム、エンタープライズだけでなく、制作・流通、位置情報・旅行、医療・ヘルスケア、報道・広告・宣伝、教育・研修・トレーニングなど幅広い分野での活用が期待されている。特にコロナ禍で、人が直接会うことが難しくなっており、xRの活用も期待されていることを紹介されました。
質問・コメント
次のような質問がありました。
- 目に与える悪影響はどのようなものがあるか。
- 3Dディスプレイのようなものの研究開発状況はどこまで進んでいるか。
- 現実社会と仮想社会の生活行動の変化による責任と倫理が必要ではないか。
資料:ASPIC会員限定のHPに掲載
講演模様
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片桐雅二様の講演の様子
本件問合せ先
ASPICセミナー事務局
E-mail:seminar@aspicjapan.org
TEL:03-6662-6591