令和5年 新春特別講演会 実施報告
開催概要
社会構造が「人口急減・超高齢化」へ向かう中で、地域の産業基盤の強化や地方移住の促進など、地方の創生のためにICTが果たすべき役割が今後増大していくことが見込まれています。合わせて、新事業の創出や生産性の向上など経済活動の活性化や、安心・安全な社会の実現、医療・教育・行政などの各分野における社会的課題の解決に当たり、ICTが果たすべき役割はますます増大しています。
ASPICでは、新春を迎えるにあたり、総務省から、 情報流通行政局 情報通信政策課 山路栄作課長をお招きして、「情報通信政策の最近の動向」について、お話しいただく、新春特別講演会を行いました。
開催日時
2023年2月1日(水) 15:00〜16:20
主催
ASPICセミナー事務局
プログラム
- (1) 会長挨拶
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河合会長の講演模様
「ASPICの活動概況について」
一般社団法人日本クラウド産業協会 会長 河合 輝欣
ASPICの活動概況、及び今後の活動について説明いたしました。 - (2) 特別講演
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山路栄作様の講演模様
「情報通信政策の最近の動向」
総務省 情報流通行政局 情報通信政策課
課長 山路栄作様
講演概要
令和5年度 総務省ICT関連施策についてご説明していただきました。
最初に、デジタル田園都市国家構想について、デジタルは地方の社会課題を解決するための鍵であり、新しい価値を生み出す源泉であること、デジタルインフラを急速に整備し、官民双方で地方におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に推進していることをご説明されました。特に地域に産業を起こすこと、産業基盤の強化や地方移住の促進に力を入れていることと強調されました。 また、地方ではテレワークの利用が少ないので、テレワークの推進にも力を入れていることをご説明されました。
インターネット上に増えている誤情報、フェイクニュースなどについて、現状の状況を説明されました。また、これに関連して、これまで主に青少年を対象として、インターネットトラブルの予防法などICTの利用に伴うリスクの回避を促すことを主眼に置いたICTリテラシー向上施策を、幅広い世代に拡張した施策を検討されており、ロードマップの策定を目指しておられることご説明いただきました。
最後に、テレコム関係の令和5年度当初予算案と令和4年度補正予算に係る重点事項について、ご説明されました。
質問・コメント
次のような質問がありました。
- Q1:大変分りやすいご説明有り難うございます。誤情報に関しては、利用者に対し是非リテラシー向上の取組みをやっていただきたいと思います。そこでご質問です。放送には、放送法、倫理委員会等があると思いますが、 SNSは、お話にあるように大変大きなマイナスの影響もありますので、何かSNS事業者や誤情報や反社情報を流した利用者に対する法制度創設等のお考えはあるのでしょうか?
- Q2:今年のG7の議長国として、日本がデジタル・情報通信等について提案する内容等について、お話し頂ける範囲で、お教え頂ければ幸いです。
- Q3:情報通信政策全体を俯瞰したお話しを頂き有難うございました。古い話題になりますが、高齢者向けのUXデザインの研究などは、進んでおりますでしょうか?
- Q4:今後、総務省として、これらエッジコンピューティングも含めた、ネットワークの共通基盤で世界をリードするようなご構想がありましたらご教示ください。@外国人労働者管理の留意点は何ですか? A建設産廃管理上、マニフェスト管理は如何ですか? BDBの現行化のノウハウについて 以上よろしくお願いします。
資料:ASPIC会員限定のHPに掲載
(1) 会長講演資料
講演資料はこちらから【ASPIC会員限定、無断公開、転載禁止です】
(2) 特別講演資料
講演資料はこちらから【ASPIC会員限定、無断公開、転載禁止です】
見逃し配信
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(1) ASPIC会長講演(ASPIC会員限定)
(2) 総務省 山路様講演(ASPIC会員限定)
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本件お問い合わせ先
ASPICセミナー事務局
e-mail: seminar@aspicjapan.org
TEL: 03-6662-6591