最終更新日:2024-11-21
Excelでの原価管理から脱却し、業務効率化を図りたい企業の担当者へ。複雑な原価計算を効率化するためのシステムについて、製造業向けを中心に、機能や選び方、比較のポイントをわかりやすく解説。更に、おすすめの原価管理システムも紹介します。
原価管理システムとは、原価計算や予実の比較、原価シミュレーション、損益の分析といった複雑な計算を効率化できるシステムのことです。
原価管理システムの導入によって、次のような課題を解消できます。
原価管理システムは、使用する業種や管理目的に応じて、以下のように分類できます。
本記事の後半ではタイプ別の原価管理システムを詳しく紹介していますので、「すぐにおすすめを知りたい」という方は、以下のおすすめの原価管理システムからご覧ください。
なお、建設業向けについて、更に詳しく知りたい方は「建設業向け原価管理ソフトの比較15選。タイプ別の選び方」も併せてご確認ください。
企業が利益を出すには、その時々で変化する原材料費や製造コストなどの原価を正確に把握し、管理する必要があります。そうすれば「原価が上がり、利益が減った」といった場合も、迅速に対策がとれます。
しかし、原価管理は数字の集計や費用の配賦、シミュレーションなど、多くの手間がかかる作業です。属人的に管理したり、複数のツールを使い分けたりすると、かえって時間と工数を大きく割くことになってしまいます。
そこで注目されているのが原価管理システムです。集計や計算を自動化できるため、業務改善はもちろん、状況に応じて生産性・採算性を高める社内施策をスムーズに進められるようになります。
本記事では、インターネット経由で利用できる便利なクラウド型を中心に、原価管理システムの機能や製造業向けをはじめとしたタイプ別の選び方などをわかりやすく紹介していきます。
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原価管理システムの具体的な機能としては、次のようなものがあります。
原価計算 | 様々な費用項目を、標準原価や実際原価といった異なる切り口で算出する機能。正確な利益の把握に役立ちます。 |
---|---|
原価差異分析 | 目標とする原価と実際の原価を比較し、差異を詳しく分析できる機能。差異を明確にすることで、どの項目でコストが増減しているのか、原因特定が容易に。 |
損益計算 | 製品別や部門別、四半期や月ごとの損益を計算できる機能。利益の少ない製品や部門が明確になり、効率的な予算の振り分けが可能に。 |
配賦計算 | 部門や製品をまたいで発生する費用を、独自の基準やパターンで配分し計算する機能。原価計算の精度を高められます。 |
原価シミュレーション | 原価変動を予測し、原価や収益への影響を分析する機能。対応策を考えるほか、経営シミュレーションにも活用できます。 |
システム連携 | 原価計算に必要な販売管理、在庫管理、会計といった様々なシステムと連携できる機能。データ引用が効率化されます。 |
セキュリティー対策 | パスワード認証やアクセスコントロール、部門別や担当者別のアクセス制御などに対応。また、監査証跡機能やデータ改ざん防止機能など、内部統制の課題解決に寄与する機能も備えます。 |
原価管理システムは、特殊な原価計算が必要な業種に特化した「特定の業界向けタイプ」、システム開発や広告業などプロジェクトベースの業務が多い業界・業種に適した「プロジェクト管理向けタイプ」、幅広い業種に対応する「汎用的なタイプ」に分類できます。
なお、「特定の業界向けタイプ」のうち代表的なものとして、製造業と建設業が挙げられます。いずれも原材料や製造コストといった項目が多岐にわたるなど、原価管理が複雑になりがちなため、それぞれの業界特有の計算や管理ニーズに応じたサービスが数多く提供されています。
製造業の場合、工程別や製品別(品目別)によって必要な原価計算が異なります。工程別では、どの工程で原価が変化したかを把握することでコストアップに対応でき、製品別(品目別)では、原材料費の違いから生産性・収益性を分析できます。
また、労務費、減価償却費、資材費、加工費、修繕費などを配賦して原価計算できるのも特徴です。
サービス名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
スマートF | 最小限の機能でスモールスタートが可能。既存の販売管理システムとのCSV連携や「奉行シリーズ」などとの連携にも対応。 | 月額48,000円〜、初期費用30万円〜 |
アクロス | 個別受注生産や類似品の繰返生産に最適。各種帳票はExcel対応、導入前の端末無料レンタルも便利。 | 要問い合わせ |
A’s Style | セミオーダー型生産管理システム。外部システムと柔軟に連携し、グループ全体の工程管理が可能。 | 要問い合わせ |
STRAMMIC | 販売物流管理や生産管理、工程管理を統合する基幹業務システム。短期間で精緻な原価把握が可能。 | 要問い合わせ |
J-CCOREs | 各工程の原価を最終製品まで積み上げる「ころがし計算」とExcel連携が強み。オンプレミス型、クラウド型から選択可能。 | 要問い合わせ |
MCFrame XA 原価管理 | 企業グループ全体を意識した業務モデルに対応。4つの原価計算を使い分けることで、原価低減や利益拡大を促進。 | 要問い合わせ |
建設業の場合、案件ごとの原価管理や予算管理が必要です。規模や工期によって原材料費・人件費が変動するので、過不足のないコスト管理が求められます。
支払管理や回収管理の機能まで搭載するシステムもあり、原価計算の際に「大量の見積書や請求書が案件ごとに多方面から発行され、管理が難しい」「発注や支払いが多すぎて把握しきれない」といった問題の解決にも役立ちます。
サービス名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
どっと原価シリーズ | 自社に必要な機能だけを追加できるオプション選択式。財務会計・給与計算システムなどの業務ソフトと連携可能。 | 月額23,000円/ID(どっと原価3・スタンダード) |
レッツ原価管理Go2 | 伝票を一度入力するだけで、各部署へスムーズに流れる「リレー機能」を搭載。操作性にも定評あり。 | 60万円(スタンドアロン)~、別途年間保守30,000円〜 |
建設工事業向け原価管理システム | 実行予算管理を中心とした会社業務の流れをトータルでサポート。奉行シリーズとの連携が可能。 | 要問い合わせ |
プロジェクト管理向けの場合、プロジェクト単位で発生する労務費や外注費などを把握できるような機能により、メンバーの生産性やプロジェクトの採算性などを分析できます。
また、顧客向けプロジェクトのほか、社内プロジェクトの案件管理やコスト把握、収支管理にも対応しています。
サービス名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
クラウドERP ZAC | 案件・契約・プロジェクト単位で業務進行する業種向け。入力の分散や重複を回避する機能やアラート機能などが特徴。 | 要問い合わせ |
マネーフォワード クラウド個別原価 | 使いやすいUIで、個別原価計算はワンクリックで完了。他の「マネーフォワード クラウド」シリーズと連携可能。 | 要問い合わせ |
freee販売 | プロジェクトごとにスタッフの労務費、外注費、交通費などの経費を原価として一元管理。レポート機能も充実。 | 要問い合わせ |
MA-EYES | セミオーダー型のクラウドERP。プロジェクト管理を中心に企業経営に必要な機能を豊富に搭載し、経営状況を見える化。 | 要問い合わせ |
複雑な配賦設定が不要な場合や、工程がシンプルな場合は、汎用性のあるシステムの方が導入・運用しやすい場合も。従来のExcel業務をそのまま自動化・効率化できるシステムもあり、業界を問わずに活用可能です。
サービス名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
楽楽販売 | 販売管理全体に関わる機能に用途を広げて活用可能。プロジェクト・製品・現場ごとの収益管理ができるのも特徴。 | 月額70,000円~、初期費用15万円 |
iFUSION | Excelフォーマットを登録するだけでデータを一元管理。予算編成・予算管理・週報/月報・原価管理・人事評価などに対応。 | 要問い合わせ |
原価管理システムをタイプ別で絞り込んだら、次に以下3つの比較のポイントで検討を進めていくとよいでしょう。
原価管理システムには、メイン機能である原価計算以外の周辺業務も併せて効率化できるものが多くあります。システム導入の際に周辺業務も効率化したい場合には、対応したシステムを検討しましょう。
たとえば、「どっと原価シリーズ」は、工事部門から経理部、経営者まで幅広い層の情報一元化に強みがあり、発注管理、売掛・買掛管理、支払管理、在庫管理といった各種管理に対応。「スマートF」は、原価管理をはじめ、在庫管理・工程管理・設備管理などの機能から必要なものだけを選んで導入できます。
同様に、「A’s Style」や「STRAMMIC」も、販売・生産・購買・在庫・原価管理など、企業ごとに機能・パーツを組み合わせて利用できます。
また、「MA-EYES」は、営業支援(SFA)、入金、支払などに対応しており、プロジェクト型企業向けの機能では、プロジェクトの情報や、アサインの予定工数の入力・管理が可能。工数を踏まえた収支管理が行いやすいサービスです。
原価との差異を抑えるためには、原価の配賦を実際のコストに合わせる必要があります。労務費や間接費などの費用については、どのような配賦基準にして、配賦ルールを設定できるのか確認しておきたいところですが、配賦の細かな設定は複雑な作業です。
そこで有効なのが、自社の運用に合わせて、配賦基準を自動で設定・実行できる「自動配賦機能」を備えた管理システムです。
たとえば、「クラウドERP ZAC」や「マネーフォワード クラウド個別原価」は、プロジェクト別・工程別の工数集計が可能。作業時間に応じた自動配賦計算や、配賦計算エンジンによる自動配賦にも対応します。
また、「MCFrame XA 原価管理」の場合、配賦のパターンをあらかじめ定義しておけば、部門や品群といった内容ごとに配賦方法を設定可能です。
集計結果の分析や、データを用いた詳細分析のために、Excelにデータを出力して操作するケースが多いです。ただ、データ出力やExcelへのデータ貼り付けなどに手間がかかると、Excelを操作しづらくなるのが難点。この点については、Excelとの連携機能があればスムーズになります。
たとえば「アクロス」は、各種マスタ、受注・予算・手配リスト、作業日報データをExcelから取り込みが可能。「J-CCOREs」は、すべての画面にExcel出力機能を標準装備しており、Excelへのダイレクト出力に対応。反対に、Excelデータから登録画面へコピー・貼り付けもできます。
「MA-EYES」は、帳票のフォーマットをExcelで定義しているので、独自仕様の帳票を作成し、出力できるように工夫されています。また、既存のExcel業務を自動化できる、「iFUSION」といったシステムも存在します。
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(出所:スマートF公式Webサイト)
最小限の機能で無駄なくスモールスタートできる製造業向けの生産管理システム。生産指示ごとの実質原価や在庫金額を可視化する原価管理をはじめ、バーコードやハンディ端末の活用により、在庫管理における入出庫記録や工程管理における作業日報の管理なども簡単。既存の販売管理システムとのCSV連携や、「奉行シリーズ」などとの連携にも対応する。
導入時には専任担当が事前にヒアリングし、既存の運用に合わせたシステム設計を実施。テスト運用やトライアル導入で課題を洗い出し、必要に応じて開発にも対応。そのうえで、本稼働の可否を判断できるため、本当に必要な場合のみ導入できる。企業ごとに「お客様専用マニュアル」を作成するなど、手厚いサポート体制も魅力。
(出所:アクロス公式Webサイト)
機械・電機・電子装置をはじめとした、製造業向けの原価管理システム。中でも、個別受注生産や類似品の繰返生産を行う工場に適している。
材料費・外注費・労務費・経費の4要素の原価科目から原価明細までを簡単・スピーディーにドリルダウンで分析可能。労務費や外注費の変動などによって生じた原価配賦や原価振替も簡単に処理。製造途中の製品原価もリアルタイムで把握できるため、早期にコストダウンを実現する。事務処理作業を効率化する、各種帳票のExcel対応も魅力。また、仕入部品と仕入伝票をバーコード付発注書で同期化するなどして、工程進捗の可視化もでき、部内のシームレスな連携や遅延防止、納期の短縮も可能。
導入前には無料レンタルができるので、実際に操作を確認のうえ、必要に応じてカストマイズ(製品に追加する特注プログラム)にも対応する。
(出所:A’s Style公式Webサイト)
企業ごとに機能やパーツを組み合わせて利用できるセミオーダー型の生産管理システム。大量生産、連続生産、受注設計生産、見込み生産、個別受注生産など、幅広い生産形態に対応できる。
原価管理はもちろん、販売、生産、購買、在庫管理を一元管理。高速かつフレキシブルなシステム開発で、企業の課題解決を最優先としたバックオフィス業務を自動化・最適化できる。
直接費と管理費を製番ごとに管理。構成部品ごとに労務費や外注費、その他経費などを登録することで、正確な原価管理をサポート。更に、会計システムやBIツールなど、利用中の外部システムとも柔軟な連携が可能。利用人数や企業に制限がなく、外部取引先やグループ会社と共同で使えるのも強み。グループ全体でのリアリタイムな生産状況確認や外注先を含めた工程全体の管理ができるように。
(出所:STRAMMIC公式Webサイト)
製造業に不可欠な販売物流管理や生産管理、原価管理などの各機能を網羅し、シームレスに統合する基幹業務システム。
長年、ユーザーの声を標準機能に反映させることで実現した、高い汎用性が強み。各種マスタの設定など、製造業のビジネスモデルや企業ごとの固有要件にも柔軟に対応できる。
統合システムの整合性の取れたデータに基づき、精緻な原価を短期間で把握可能。品目別や原価要素別など、細かい粒度での分析・予算作成によって収益のシミュレーションもできる。Excelなどによる原価計算や差異分析が不要になり、属人化も防止。現場のデータを経営判断に活かせるようになることで、収益の向上も見込めるように。
導入前の業務改善支援から導入後のサポートまで、製造業を熟知したチームによってワンストップで対応。業務とシステムの両視点からアドバイスがもらえる。
(出所:J-CCOREs公式Webサイト)
鉄鋼業の原価計算ノウハウを継承し、パッケージ化した原価管理システム。鉄鋼・非鉄金属・化学・半導体など複雑な工程を持つ業態に適している。
各工程の原価を最終製品まで積み上げる「ころがし計算」を採用し、面倒なBOM(部品構成表)や使用量設定が不要。シンプルな情報で計算できるため、製造工程や品目構成の急な変更にも迅速に対応できる。
強力なExcel連携機能も強み。各種画面よりワンクリックでExcelが起動し、データ活用ができるほか、ユーザー自身での帳票開発にも対応。
独立した原価管理システムのため、原価計算・原価管理に必要なマスタ・データの設定のみで稼働。SAPなどのERPシステムや基幹システムなど、既存システムのデータを活用した原価計算、採算管理ができる。オンプレミス型、クラウド型から選択可能。
(出所:MCFrame XA 原価管理公式Webサイト)
全社部門、工場ごと、部門ごとなど、任意のグループごとに原価計算を実行し、分析・確認ができる原価管理システム。
利用場面に応じたPDCAサイクルを実現するため、「4つの原価計算(標準原価計算、予算原価計算、実際原価計算、速報原価計算)」を用意。これらを使い分けることで、戦略的な原価情報の活用、迅速な意思決定、更には原価低減の促進、利益の拡大につながる。
標準原価・予算原価などのシミュレーション機能や、実態に即した費用配分を実現する、きめ細やかな配賦機能、「品目・製番・ロットNO・部門・得意先別」といった任意の視点での利益分析機能、Excelダウンロード機能など、原価管理のニーズをとらえた多くの機能を標準装備しているのも特徴。
そのほか、パスワード認証やアクセスコントロール、監査証跡などの様々な管理・承認機能により、内部統制にも対応する。
(出所:どっと原価シリーズ公式Webサイト)
必要な機能だけを追加できるオプション選択式で、コストパフォーマンスに優れた原価管理を実現するシステム。建設業の原価管理を飛躍的に標準化・効率化できる。
財務会計・給与計算システムのほか、様々な業務ソフトと連携可能。ExcelやCSVデータの受け入れ・出力、API連携によるリアルタイムな情報反映もサポートし、生産性向上を支援。既存の帳票レイアウトをExcelシートで作成・編集でき、そのまま「どっと原価シリーズ」の印刷書式として使うことも。あらかじめ複数の書式を準備することで、提出先ごとに異なる請求書書式での出力にも対応。セル関数やフィルターなど、Excelの機能も利用できる。
ニーズや規模に応じて、クラウド版の「どっと原価3」とオンプレミス版「どっと原価NEO」から選択可能。専任担当者による丁寧なサポート体制も魅力。
(出所:レッツ原価管理Go2公式Webサイト)
ユーザーの声を活かし、「わかりやすさ」を追求した原価管理システム。部門を問わず直感的に操作できるよう、証憑に近い入力画面を採用している。
一度入力したデータをほかの伝票にスムーズに引き継ぐ「リレー機能」により、見積書や発注書、仕入伝票など様々な伝票作成を効率化。更に、Excelクリエート機能により、自社オリジナルの帳票を簡単に作成し、豊富な集計資料を活用した多角的な分析ができる。
企業ごとの多様なニーズや運用環境に合わせたカスタマイズにも対応。オンプレミス版とクラウド版があり、バックアップデータを保存するためのクラウドサービスも提供している。電話やリモートでのサポート、動画解説チャンネルといった手厚い支援体制により、購入後も安心して利用を続けられる。
(出所:建設工事業向け原価管理システム公式Webサイト)
建設業・工事業で代表される実行予算管理を中心とした会社業務の流れをトータルでサポートするシステム。同社のサービスである奉行シリーズ「勘定奉行(個別原価編)」「勘定奉行(建設業編)」と仕訳情報と連携でき、事務作業の効率化と精度向上が見込める。
使い慣れたExcelを使って、オリジナルの帳票作成や関数・グラフを組み込める機能を搭載。テンプレートとして複数保存でき、状況に応じて出力もできる。
オプション機能が充実しているのも特徴で、基本オプション・サブオプションの中から必要な機能を自由に組み合わせて選択可能。導入企業に多く採用されている項目をまとめた「解決テンプレート」を提供しているため、自社の状況やニーズに合わせて素早くカスタマイズできる。
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(出所:クラウドERP ZAC公式Webサイト)
案件・契約・プロジェクト単位で業務進行する業種向けのクラウド型基幹業務システム。ベンチャーから大手企業まで、プロジェクト型ビジネスの成長企業に選ばれ、導入社数は1,000社を超える。
案件やプロジェクトごとに、売上・仕入・外注費・勤怠(工数)・経費を紐づけて一元管理することで、プロジェクト収支の予実対比から収支改善の対策を立てられるのがメリット。
組織のシステム・マスタ・フォーマットを統一し、入力の分散や重複を回避する「シングルインプット」、未対応の業務や処理を事前に表示させるアラート機能など、業務効率化に寄与する機能も充実。見積作成・発注・経費申請などの際は電子申請やワークフローが自動的に機能するほか、ログ自動保存による証跡管理にも対応するなど、内部統制強化をサポートする機能も備える。
(出所:マネーフォワード クラウド個別原価公式Webサイト)
IT開発・プロジェクト型ビジネスに適した個別原価管理システム。個別原価計算に加えて、プロジェクト申請、工数入力、資産振替、レポート作成までの一連の業務をワンストップでサポートする。
使いやすいUIで、工数入力は誰でも簡単。ワンクリックで完了する個別原価計算、自動配賦や多段階配賦への対応など、経理担当だけでなく、従業員や管理者の負担も削減する機能が充実している。
また、勤怠管理や会計管理など、「マネーフォワード クラウド」をはじめとした周辺サービスとの連携により、会計の仕訳データや給与実績、勤怠情報などもスムーズに取得可能。複数のシステムに散らばりがちな労務費や外注費、その他経費などのすべての費用データを効率的に収集し、正確な個別原価計算を実現できる。
(出所:freee販売公式Webサイト)
案件・プロジェクト単位で業務進行、サービスを提供するビジネスに適した販売管理システム。
特に無形商材に強みを持ち、プロジェクトごとに発生するスタッフの労務費、外注費、交通費や通信費といった経費を原価として売上などと同様に一元管理可能。複数ツールを使い分ける必要がなくなり、転記の手間やミスが削減されることで効率化を実現する。
入力情報は自動で収集・計算され、プロジェクトごとに売上・仕入れの状況、粗利の実績や見込み予測を自動で見える化。レポート機能も充実しており、取引先別・部門別・案件別・担当者別など、様々な切り口で分析できるので、「このプロジェクトは赤字の兆候があるので経費を節減しよう」「予算設定を考え直そう」など、迅速・的確に経営判断に役立てられる。
(出所:MA-EYES公式Webサイト)
セミオーダー型のクラウドERPシステム。プロジェクト単位での予実管理に特化した「プロジェクト型企業向け」と、広告業界向けの販売管理に特化した「広告業界向け」の2つの製品を提供している。
企業経営に必要な機能を数多く標準実装するだけでなく、システムの自由度が高いのも特徴で、自社特有の業務要件にマッチしたシステムを構築可能。新たな要件が生じた場合は、必要な機能を追加し、システムを拡張できる点がメリット。
プロジェクト型企業向けのサービスでは、プロジェクト管理を中心に、グループウェア、営業支援(SFA)、人材派遣管理、作業実績・勤怠管理、購買・経費、入金、支払、経理、在庫管理、帳票・分析など、従来個別に管理されていた業務内容をシームレスに連携し、リアルタイムに経営状況を見える化。プロジェクトごとの原価を捉え、適切な収支管理が行えるように。
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(出所:楽楽販売公式Webサイト)
原価管理のほか、見積管理、受・発注管理、売上管理といった販売管理業務を標準化・効率化できる、クラウド型の原価管理システム。
自社の業務フローに合わせた販売管理システムを、マウス一つで簡単に作れるカスタマイズ性の高さが強み。
案件ごとに売上と原価を紐づけ、自動でリアルタイムの収益計算が可能。案件だけではなく、プロジェクト・製品・現場ごとの収益管理ができることも特徴のひとつ。作業工数管理、粗利管理、生産(製造)管理などの機能も搭載されているため、プロジェクトベースで稼働しているサービス業はもちろん、製造業でも利用しやすく、汎用性の高いシステムとなっている。
(出所:iFUSION公式Webサイト)
予算編成・予算管理・週報/月報・原価管理・人事評価など、Excelによる多くの業務を効率化できる、Excel運用サポートシステム。
現在利用しているExcelフォーマットを「iFUSION」に登録するだけでデータが一元管理されるので、Excelファイル自体の管理が不要に。フォーマット内の関数や過去データなどは自動保護されるため、勝手な改編を制限できる。
Excelからデータのアップロードに不備がある場合は、自動で検出し即通知されるため、手戻りの心配も不要。管理者は「誰がダウンロードしたか」などの状況をリアルタイムで確認でき、必要に応じてフォローアップも可能。操作ログの取得機能も備わっており、内部統制にも効果的。
「Excelは使い続けたいが、配布・収集・集計の手間は省きたい」「システム化はよいが、導入・運用に教育・研修に手間はかけたくない」という企業におすすめ。
原価管理は重要度の高い業務である一方で、Excelなどで管理していると、属人的な負担も大きくなりがちに。そうした課題を解決する手段のひとつが、原価管理システムです。
原価管理システムは、大きく4つに分けられます。
導入を検討する際は、比較ポイントとして挙げた、「原価計算以外の業務機能が必要かどうか」「原価の配賦方法をどのように行うか」「Excelが活用しやすいかどうか」、そして「どのような業種、用途向けなのか」を考慮し、候補を絞り込んでいくのがおすすめです。
自社に適したシステムを選択することで、原価計算や原価管理業務が効率化され、労務コストの削減も期待できます。
また、システムを通してリアルタイムな情報を把握できれば、原価の維持や低減のプランを練りやすくなり、利益の改善施策にもつながります。原価管理は間接業務ではあるものの、企業の根幹を担う業務のひとつです。だからこそシステムの活用メリットが大きいとも言えるでしょう。
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株式会社オロ
導入実績900社以上。プロジェクト型ビジネスに特化したクラウド型ERP。業務を一元管理・効率化するだけでなく、損益を可視化することで、データに基づいた経営判断を...
株式会社マネーフォワード
IT開発・プロジェクト型ビジネス向けの個別原価管理システム。プロジェクトの工数管理から個別原価計算までの原価管理業務を効率化。迅速かつ正確な月次決算を実現します...
株式会社インプレス
社内のあらゆるExcel業務を効率化できるExcel運用サポートシステム。使い慣れたExcelフォーマットをそのまま利用可能。予算管理の他、報告書や会議資料など...
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