従業員の健康管理を徹底し、適切な相談や支援を行いたいと考えている方へ。健康管理IoTサービスのタイプ、バイタルデータを計測するセンサー(ウェアラブル端末)や、サービスの選び方・比較の仕方などを、おすすめのサービスとともにわかりやすく紹介します。
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企業従業員向けの健康管理IoTサービスとは、センサーを搭載したIoTデバイスを活用することで、従業員の体調や状態に関するデータを収集し、従業員にとって効果的な健康管理対策ができるようにするサービスです。
センサーを搭載したリストバンドや腕時計などのウェアラブルデバイスを身体に装着するだけで、脈拍や体温などのバイタルデータ(生体情報)を計測。「どんな状態なのか」をわかりやすく表示してくれます。また、インターネットでのデータ収集も可能。従業員の健康状態を職場ごとに見える化できるため、効果的な健康や安全管理・対策を行いやすくなります。
「IoT×健康」と言えば、ジョギング時に脈拍を計測してくれる個人向けのスマートウォッチが有名ですが、企業従業員向けの健康管理IoTサービスの場合は、屋内外で働く従業員が利用します。そのため、あらゆる利用シーンに対応できるように、リストバンド型、ウェア型、耳たぶクリップ型など、デバイスの種類も豊富に取り扱っています。
タイプごとのおすすめサービスは次の通りです。
【熱中症防止】
「みまもりがじゅ丸®」「ワーカーコネクト」「熱中症対策サポーター」など
【ストレス検知】
「MEDiTAG」「hamon®」など
【健康状態・安全の検知】
「Work Mate」「REMONY」「Smartfit for work」「IoTヘルスモニター」など
【交通事故防止】
「Nobi for Driver」など
記事後半では各サービスの詳細を説明していますので、「すぐにおすすめを知りたい」という方は、おすすめの健康管理IoTサービスからご覧ください。
「まだ何を選んだらよいかわからない」という方は、このまま記事を読み進めてください。健康管理IoTサービスのタイプやセンサー、サービスの選び方・比較ポイントなどをわかりやすく紹介します。
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健康管理IoTサービスの利用目的を大きく分類すると「病気の予防・検知」「事故の予防・検知」の2つが挙げられます。
たとえば、従業員が夏場に外で作業する場合、熱中症にならないための健康管理が重要です。センサーを身体に装着して温度・湿度を計測できれば、早い段階で熱中症の危険度を検知できます。オフィス勤務の場合も、サーマルカメラ(サーモカメラ)を設置して体温を計測することで、感染症などの拡大を防ぎやすくなります。
たとえば、社用車を運転したり、高所や工事現場で作業したりする場合は、体調不良や気の緩みが重大な事故につながるリスクが高くなるものです。健康管理IoTサービスを利用して、心拍数や血流など多様なデータから、疲労・ストレスや眠気の有無・程度を検知できれば、事故を予防しやすくなります。
「病気の予防・検知」「事故の予防・検知」の目的別に、健康管理IoTサービスにはどのようなタイプがあるのか、センサー(ウェアラブル端末)の種類とともに見ていきましょう。
センサーを装着すると、脈拍や温度、湿度が計測できるタイプです。
センシングしたデータは、インターネット経由で事務所の管理者に共有されます。危険な状態を予測でき、管理者は適切なタイミングで従業員に注意を促せるため、熱中症の予防もしやすくなります。
このタイプに該当するセンサーは、以下の3種類です。
①リストバンド型
脈拍を計測し、体調変化を把握。異常が検知されると管理者へ通知。まず、リストバンドのセンサーからスマホに情報を送り、更にそこからクラウドに転送されます。
②ウェア型
繊維メーカーなどが開発したセンサー搭載のストレッチウェアを下着のような感覚で身に付けます。心拍、呼吸数、気温などを計測し、スマホなどの端末を経由してクラウドへ送信。解析結果はリアルタイムで管理者が把握できる仕組みです。
③センサー単体型
持ち運びや装着ができる小型のセンサー。温度、湿度、熱中症危険度を計測し、一緒に持ち合わせるスマホから、現場の熱中症危険度数を管理者へ送信します。リストバンド型やウェア型よりも安価です。
そのほか、民間気象会社から配信されるデータを受信し、1時間後の暑さ指数の予測などを表示、警戒値を超えるとパトランプ等でアラートを通知する表示板型もあります。
熱中症対策についての詳細は「熱中症対策に有効なIoTサービス14選。ウェアラブルをタイプ別に紹介」もご覧ください。
身体的・精神的ストレスから従業員を守りやすくするタイプです。
たとえば、センサーで交感神経や副交感神経の変動を検知して、ストレス値を表示するようなものもあります。管理者はクラウドから従業員の計測結果を確認できるので、ストレスマネジメントにも活用可能です。
センサーには、以下の2種類があります。
①リストバンド型
屋外で作業する従業員向けとしては、熱ストレスや作業強度、快適ではない温度や湿度といった環境を検知し、ストレス度合いを見積もります。オフィスワーカー向けとしては、連続した脈拍データをもとにストレスレベルを段階ごとに示すものもあります。
②ウェア型
熱中症を防ぐタイプと同様で、計測した心拍数データを分析し、ストレス値の測定が可能です。
心拍数の異常を検知して健康状態を把握する機能や、落下などの事故防止対策の機能を備えたタイプです。
夜間の単独作業などにおける安全管理にも役立ちます。また、感染症拡大防止のため、オフィスや施設のエントランスに発熱を検知するサーマルカメラやモニターなども増えています。
①リストバンド型
脈拍データが急激に上がった記録から「ヒヤリハット」の箇所がわかるため、あらかじめ危険箇所を把握可能。管理者は加速度の計測や転倒・転落の検知などから、リアルタイムで事故を把握できます。
②ウェア型
作業者の姿勢を計測した加速度によって認識することで、危険箇所検知や事故防止につなげやすくなります。
③モニター設置型
コロナ禍をきっかけに、ビルや施設の出入口にサーマルカメラを設け、通過時の体温を計測してモニターに表示するケースが一般的に。ほかにも、業務スペースにモニターを設置し、常時モニタリングするものもあります。
危険運転等や眠気など交通事故防止対策に役立つタイプです。
①リストバンド型
脈拍データが急激に上がった記録から「ヒヤリハット」の瞬間を捉えるため、危険運転対策として有効活用できます。
②ウェア型
計測した心拍数データから眠気を測定でき、個人の体調を把握できます。
ほかにも、就寝時に装着したセンサーで睡眠状態を計測、分析後、データをもとに睡眠改善のアドバイスを行える睡眠データ分析型や、点呼時などに短時間で疲労度を計測できる職場設置型(IoTではなく計測だけのタイプも)もあります。
前項では、健康管理IoTサービスを4つのタイプに分けてご紹介しました。ここからは、自社のニーズに合った健康管理IoTサービスを探すうえで比較するとよいポイントを2つ解説します。
身体に装着するタイプには、脈拍を測れるリストバンド型、心拍を測れるウェア型、脈波を測れる耳装着型があります。
リストバンド型は洗い替えが要りませんが、手首などに付けるため作業や人によっては邪魔になることも。耳装着型は耳たぶにクリップ型のセンサーを装着するもので、使いやすさを重視した設計が魅力です。ウェア型は下着感覚で装着でき、一度着てしまえばほとんど気になりませんが、洗い替えが必要なのでその分費用がかかります。
いずれも簡単に装着でき、着け心地もこだわって開発されているものの、念のためトライアルしてからの導入がおすすめです。
センサー単体型、表示板型、モニター設置型は、身体に何かを装着する必要はありません。センサーやモニターのほかに専用機器を用意しなくてもよいので、導入しやすいのが魅力です。
ただし、個人差を細かく把握するのは難しいため、何をどこまで検知できるのか、精度を確認することをおすすめします。
まずは、従業員の熱中症防止に活用したい場合におすすめの健康管理IoTサービスをご紹介します。
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(出所:みまもりがじゅ丸®公式Webサイト)
300社以上の導入実績を誇る、リストバンド型のバイタルセンサーを利用して安心と健康を見守る健康管理IoTサービス。建設作業時の安全管理向上、工場内の作業員の熱中症やトラックドライバーの体調不良の未然防止と早期発見などフィールドワーク向けのプランを提供している。
従業員の「脈拍」や「位置情報」を専用のウェアラブル端末で取得し、体調の変化をリアルタイムで把握できる。安価で導入しやすいことに加え、複数の活動量計と通信可能な「マルチタイプ」、活動量計と1:1の通信可能な「シングルタイプ」、バイタルセンサーにSIMを内蔵し一人作業のみまもりに向けた「SIMタイプ2」の3つのラインナップから労働環境に応じて計測タイプを選択できる柔軟性も魅力。
(出所:ワーカーコネクト公式Webサイト)
腕時計型のバイタルセンサーが作業員の心拍、皮膚温度、位置情報、転倒などの情報を収集し、屋内用ゲートウェイを介して送信。熱中症や転倒などのリスクがあるときにはPCの画面表示やメール送信で異常を通知。オプションを利用すれば、携帯電話のSMSなどへの自動通知可能。夜間や管理者の現場不在時でも異常をリアルタイムに把握し、即座に対応できる。
腕時計型のバイタルセンサーは重さわずか45g。電池持ち約12時間。生活防水機能を備えているため様々な環境下でも安定して使用可能だ。センサー・アプリケーションはすべて設定済みの状態で提供されるため、面倒な初期設定は不要。すぐにでも利用開始できるのも心強い。
(出所:熱中症対策サポーター公式Webサイト)
センサー端末型の、熱中症対策に特化した健康管理IoTサービス。建設業を中心に、地域活動や学校のクラブ活動、高齢者の見守りといった幅広い分野で活用されている。
現場事務所や管理事務所は、作業員のスマホと気温や湿度を計測するセンサーが送信するデータから、建設現場の熱中症危険度を一括監視できる仕組み。複数の現場でも手軽に導入できるのもポイント。熱中症危険度を見える化できるため、現場にいなくても作業員が安全な状況なのか判断できる。また、熱中症危険度の高い場所にいる作業員に対して、管理者から休憩を促すメッセージを送信することも可能だ。
(出所:サインロイド2公式Webサイト)
熱中症の危険を事前に予測できるサービス。作業員は、民間気象会社から配信される1時間後の暑さ指数(WBGT)予測値と現地で実測した暑さ指数(WBGT)を組み合わせて表示するLED掲示板を確認するだけで、熱中症に注意した方がよい状況なのか即座に判断できる。予測値に基づいたアラート機能も備えており、危険度に応じた現場の安全管理をサポート。更に、複数台のサインロイド2を連携させて、広範囲な現場でも効果的に情報共有が可能だ。
(出所:hitoe® 暑さ対策サービス for Cloud公式Webサイト)
NTTテクノクロスと東レが共同開発した機能性素材「hitoe®」を活用したライフサポートソリューション。ウェアを装着すると、センサーが生体情報・環境情報を取得。管理者はスマホ専用アプリ(Android対応)やPCから暑熱環境下で作業する作業員の体調をリアルタイムでモニタリングできる。体内温度の変動などの変化から体調不良の予兆を検知すると、作業者・管理者にスマホを通じてアラートが届くため、現場のリスク管理にも役立つ。
こちらでは、ストレス検知に活用できるおすすめの健康管理IoTサービスをご紹介します。
(出所:MEDiTAG公式Webサイト)
保育・介護・工場・工事現場や病院などで導入されている、リストバンド型のIoTデバイス。ストレスレベル・脈拍値が高いレベルになっているときの場所の特定が可能。複数のセンサーを搭載しており、ストレスレベルと働いている場所、一緒に働く人との位置関係との関連を見える化できる。人間関係をデジタルデータ化することでハラスメントを見える化し、組織力低下の予防への貢献を可能に。ほかにも、転倒検知や熱中症予防など安全衛生での活用にも対応。警告灯で作業者の異変を周知することもできるようになっている。
(出所:hamon®公式Webサイト)
リストバンド型やウェア型など、複数のデバイスを展開するウェアラブルIoTソリューション。ウェアは世界最高峰の高機能性を持つ伝導性繊維を使用。着心地と機能性に優れているだけでなく、要件に合わせたカスタマイズにも対応する。
生体情報はBluetooth経由でセルフチェック用スマホに転送され、ストレスや眠気、心電図、呼吸数などを確認可能。クラウド(ミツフジクラウド)で解析され、管理者画面からモニタリングできる。作業現場だけでなく、オフィスやスポーツ時、介護・福祉など幅広いシーンで活用しやすいのも魅力の一つ。
ここからは、健康状態・安全の検知に活用できる健康管理IoTサービスをご紹介します。
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(出所:Work Mate公式Webサイト)
AIによるデータ分析アプリを搭載したスマートウォッチ型のウェアラブル端末。疲労蓄積やパルス・活動状態などのバイタル情報を集積し、注意力低下や転倒・転落など作業員の異常をリアルタイムで検知・通知することで労災事故の未然防止をサポート。着用期間が長いほど、作業者の個人特性や作業特性を反映しやすくなり、管理者は作業負荷の調整や配置転換、作業者の見守り強化といった適切な対応が可能に。
ほかにも、熱中症予兆検知機能やSOSアラート通知機能、屋内外位置測位など、作業者の健康や安全を管理できる機能がそろっている。
(出所:REMONY公式Webサイト)
充電不要のウェアラブル端末で、従業員の健康状態を遠隔モニタリングできるIoTサービス。心拍数、体表温、睡眠量、歩数、活動量といったバイタルデータを取得可能。充電が要らないスマートトラッカーを採用し、24時間切れ目のないデータ収集を実現する。勤務前日の就寝前から装着することで、睡眠時間・深さを可視化することも可能。勤務に適した健康状態であるかを客観的なデータに基づいて瞬時に判断できるため、体調不良や睡眠不足による事故予防に役立てられる。
また、転倒や心拍数の異常といった緊急事態を検知するアラートシステムも搭載。管理者へのSMS通知だけでなく、従業員本人からのSOS発信もできるので安心だ。
(出所:Smartfit for work公式Webサイト)
繊維メーカーが開発した心拍等を計測するストレッチウェア(下着)搭載型。リストバンド型(ウォッチタイプ)も利用可能。個人の生体情報をビッグデータ化した解析と自動学習(AI)機能により、普段の体調の平常範囲が設定され、それをもとに、個人の当日の体調を3段階で把握できる。データ分析技術は大阪大学等の共同研究によるもの。AI機能で、長く着用するほど体調管理のしきい値の精度が向上していく仕組みだ。熱中症対策として活用できるだけでなく、体調の変化をグラフ化することもできる。工場内の目の届かない作業者の異常や、自覚症状がない体調変化にも早い段階で検知できるため、職場環境の改善も見込める。
(出所:IoTヘルスモニター公式Webサイト)
内蔵されたセンサーによって非接触で従業員の健康管理ができる、置き型のデバイス。上部に取り付けたサーモセンサーで、従業員の体温を常に計測。一定の体温以上になると従業員のスマホや管理者に警告を通知するため、健康管理もスムーズに。拡張性が高く、目的に合わせて体温以外の情報を取得できる。スピーディーに健康状態を把握したい場合は、スマホとBluetooth接続するだけでアプリ上で健康状態を把握可能だ。Wi-Fi環境がなくてもデバイスにSIMカードを挿入すれば、インターネット上でデータ管理ができるのも嬉しい。
最後に、交通事故防止に活用できるおすすめの健康管理IoTサービスをご紹介します。
(出所:Nobi for Driver公式Webサイト)
スマートウォッチを活用し、健康起因や居眠り運転による事故リスクを軽減するサービス。運転中の心拍データから、ドライバー本人が自覚する前の危険な兆候をリアルタイムにキャッチしてドライバーと管理者へアラート通知することで、事故や危険運転を未然に防ぐことができる。1分の心拍・血圧の分析を行うアプリにより、ドライバーの体調や血圧(参考値)を可視化。心拍データの分析結果からドライバーの眠気を検知して、スマートウォッチの振動とスマホからの音声により、居眠り運転を防止する。
運転後や週単位で、アプリ内のチャット形式の会話により振り返りを実施できるようになっており、ドライバーの安全と健康意識の向上に役立つ。
従業員の健康管理を怠ってしまうと、組織全体の生産性が低下し、企業が成長する機会を逃してしまうことになりかねません。
健康管理IoTサービスを導入すれば、ウェアラブルデバイスなどを活用しながら、従業員の健康や安全をしっかり管理できるメリットが得られます。
健康管理IoTサービスの導入を検討する際は、以下のタイプから自社に合ったサービスを比較するとよいでしょう。
また、状況や体調の変化を検知するセンサーは、「身体に装着するタイプ」と「身体に装着しないタイプ」のどちらにするのか比較しながら選ぶのがおすすめです。
健康管理IoTサービスを導入することで、管理者が従業員の健康状態を一元管理できるだけでなく、従業員一人ひとりの健康に対する意識の向上も期待できます。
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