休日の障害対応・復旧作業やアラートメール対応をどうにかしたい、という企業の管理者や情報システム担当者の方向けの記事です。アウトソースで請け負ってくれるMSP(マネージドサービスプロバイダ)サービスについて、具体的な導入メリット、比較ポイントなどをわかりやすくご紹介します。
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MSP(マネージドサービスプロバイダ)とは、企業のネットワークやサーバーなどのITインフラの運用管理・保守メンテナンスを代行する事業者のことです。
顧客に代わり、ITインフラを24時間365日監視してサービス提供に支障がないかを確認したり、システムを維持するための運用作業を行ったり、万が一の障害発生時は、障害の復旧作業を行ったり、その発生要因の切り分けや分析等を行うことを総称して、「MSPサービス」と呼びます。
近年、オンライン化に伴い、AWSやAzureなど便利なパブリッククラウドが広まっていますが、IT人材の採用や育成に苦労する企業にとって運用管理・保守は負担です。その点、MSPサービスを利用すれば「自社に負担をかけずに、クラウドのメリットを最大限に享受できる」として注目が集まっています。
今回はそんなMSPサービスについて、具体的にどのような機能があるのか、導入することでどのようなメリット/デメリットがあるのか。選ぶ際の比較ポイントやおすすめのMSPサービスを交えながら、わかりやすくご紹介していきます。
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各社のサービスによって範囲は大きく異なりますが、MSPサービスの提供内容としては、主に次のものが挙げられます。
サーバー監視ツール等を用いて24時間365日体制で障害発生を検知して、担当者に電話やメール等で通知します。監視ツールを導入済みの場合は、企業に代わってアラートメールを受信し、対応が必要かどうかを選り分けて、必要性があるもののみ通知する通知代行も可能です。
障害発生が検知されたら、そのまま1次復旧作業を行います。休日や深夜でも復旧作業が行われるため、自社で対応するよりも早期の復旧が見込めます。
障害発生の原因究明やその改善策に関して報告・アドバイスします。また、予防保守の観点で、システムのリソース状況等を分析して、いつまでにシステム増強が必要か等のシステム計画に関するアドバイスも実施。リソースの閾値を知るプロの意見を受けることで、手遅れになることを防ぎ、かつ無駄な投資を避けることができます。
システム監視を行うためのサーバー監視ツールのインストールや監視項目の設定等の初期設定作業等を行います。
導入すると具体的にどのようなメリットがあるのか、ご紹介します。
社内でネットワーク監視を行う場合は、システム運用の常時監視が昼間しかできておらず、休日や夜間は異常通知が発生したら、インフラ担当者が呼び出されて対応、というケースが多いです。その場合は、異常が検知されてから駆け付けるため、対応が遅くなり、その分復旧も遅れてしまいます。また、インフラ担当者の大きな負担にもなり、「働き方改革」が掲げられている昨今、見過ごせない問題となっています。
障害の一時対応まで行えるMSPサービスを利用することにより、インフラ担当者に負担をかけることなく、システムの早期復旧が可能になるのは、企業にとって大きなメリットと言えます。
インフラ担当者は、目の前のシステム運用管理で忙殺されるのではなく、今後のシステム企画や新規のシステム構築に時間をかけることが望ましいです。しかし社内でネットワーク監視を行っている場合、なかなか理想通りにいかないケースが多く、なぜこのタイミングで!と叫びたくなるような瞬間のシステムトラブルに見舞われた経験のある方も多いでしょう。
MSPサービスの利用により、インフラ担当者のシステム運用管理の作業負荷が大幅に削減され、システムの企画や構築業務に時間を充てられるようになります。システム障害時の対応も任せられるため安心です。
MSPサービスでは、システムリソースのモニタリングやレポーティングを通じて、システムが抱える問題点の指摘やその改善方法のアドバイスを行ってくれるサービスもあります。
システムの障害が度々発生している、あるいは障害が発生しやすい状況にあるのであれば、システムのパフォーマンス分析も得意とするMSPサービスに依頼するのは有効です。分析を通して懸念箇所を一つひとつ対処し、トラブルを未然に防いでいくため、導入後一定期間すると障害がほとんど起きなくなった、という例もあります。
実際にMSPサービスを選ぶ場合の比較のポイントは大きく3点あります。
まず比較の際の重要なポイントとしては、監視対象の範囲が挙げられます。クラウドだけでなくオンプレも併せて監視できるか、また、AWS、Azure、Google Cloud等があるなかで、どのパブリッククラウドに対応しているか(複数対応できるか)、などがチェックポイントとなります。
利用したいクラウドサービスが特定されている場合は、「AWS マネージドサービスプロバイダ パートナー」のようにクラウドサービス各社が用意している認定MSPパートナーから依頼先を検討するのも手です。
また、監視の対応について、どのくらいまで依頼できるのかも確認が必要です。日々の監視と障害検知はもちろんのこと、一次対応に加えて、障害発生時の原因分析や、障害への対策アドバイスなどもできるか、といった点です。問題点のレポーティングや、リソース使用状況を分析しているからこその将来的なシステム増強に向けてのアドバイスなど、予防保守や性能強化の観点を持ったサービスの活用も知見不足・人的リソース不足の時は特に有効です。
最後に、そのサービスの得意分野が自社の求めているものと合致するか確認しておくべきです。監視経験が豊富なのは、クラウドサービスや社内向け情報システム系なのか、それとも基幹システムやサービス提供を行うためのシステム等、事業運営への影響が強いシステムの監視も任せることができるのか、という点です。
そして、システムの規模の面では、数十台レベルの運用が中心なのか、1,000台規模の経験もあるのかという点も重要です。ベンダーの担当者から具体的な導入事例を聞くなどして、情報を集めるのが安心です。
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(出所:ベアサポート公式Webサイト)
20年以上のサーバ運用実績を誇る同社が、培ったノウハウと技術力を駆使して提供するMSPサービス。アラートメールの受信・通知代行、更に障害対応・復旧作業後の手動動作確認まで対応してくれる。
特徴はアラートに対する通知数・対応数をベースに課金しているため、サーバー台数の増加に左右されないところ。契約対応数内であれば、複数システムにまたがることも可能。障害対応を含まないアラート通知のみのプランも用意しているため、「一次対応だけ任せたい」という負担軽減にも利用できる。
(出所:MSPサービス公式Webサイト)
パブリッククラウドへの導入から運用までをトータルで提供するサービス。コンサルティングからクラウド環境の構築・移行作業、導入後の運用保守までクラウド運用をワンストップでサポート。マルチクラウドに対応しており、各種パブリッククラウドをPAYG(従量課金)モデルで提供。モニタリングシステムからメール・Slackなどへの自動通知、お客さま専用ダッシュボードでの可視化が可能。24時間365日サポートエンジニアによるサポートが受けられる。
(出所:SAMS公式Webサイト)
障害を発生させないことを目的に、同社の「System Answer シリーズ」を利用して、データセンターで監視チームが24時間365日有人監視するサービス(既に利用している別の管理システムを使い、運用サービスのみの提供も可能)。
システム全体の即時の障害検知や障害復旧支援はもちろん、障害状況や性能情報をもとにした分析・改善提案まで行うことで、トラブルの未然防止だけではなく、コスト削減まで行える。特に、毎月のレポートでシステムの稼働状況報告と、安定稼働に向けた改善提案を実施することで、障害が多発していても導入後1年で障害がなくなるといった実績も。オプション利用により、エンジニアが直接訪問し、コンサルティングも可能。
(出所:LogFilter公式Webサイト)
WAF、IDPS、SIEMの様々なセキュリティ製品のログやアラートを監視するセキュリティ監視サービス。発信されるアラートやインシデントは、監視チームが24時間365日モニタリングを実施。重要度の高いものが確認された際は、緊急性の有無をセキュリティアナリストと連携の上、迅速に状況を報告・対応できる。
アラートのカスタマイズも可能で、誤検知が発生した場合の適切な除外設定や、件数によるアラート緩和、特定の時間による除外など、詳細な設定に対応。更に、新たな脅威が発見された場合でも対応策を実施・検討できるため、総合的なセキュリティ強化を実現する。また、前月に発生したアラートの件数やインシデントの状況などをレポートで詳細に確認できるのも魅力。
(出所:サーバー運用・マネージドサービス公式Webサイト)
最適なサーバー環境の設計から、サーバー運用管理、保守や障害時の対応など、システム管理を一括して行う。クラウド・オンプレミスなど様々な環境で、統合管理が可能。特にAWSでの導入実績が多く、インフラ事業者との密な連携が可能。オプションで瞬間的な負荷や長期的な負荷をかけるテストが可能。
(出所:MSPサービス公式Webサイト)
「監視」・「作業」・「管理」をキーワードに、定例作業からアウトソーシングまであらゆるニーズに応える運用管理ソリューション。PDCAサイクルに基づいた運用管理を行い、24時間365日、経験豊富なオペレータと運用SEにより情報システムの運用をサポートするだけでなく、マネージドSEにより一貫したトータル運用(設計・構築)を提案可能。
(出所:MSPサービス公式Webサイト)
経験豊富なエンジニアが24時間365日データセンター内に常駐し、サーバ・ネットワークの運用保守を行う。ネットワークやサーバーに障害を確認した場合、障害発生連絡に加え、サーバーへログインしログ解析やプロセス稼動状況から原因調査を行い、システム復旧まで対応。自社データセンターを保有。1,000台以上のサーバー管理経験に基づくコンサルティングも行う。
(出所:シーズホスティングサービス公式Webサイト)
24時間365日、電話がすぐにエンジニアにつながり、安心してサポートを受けられるサービス。障害の発生を検知してから60分以内に通知し、障害復旧(回避)まで12時間で実施することをSLAとして定めている。25年以上のサーバー運用サポートの経験を持ち、ISO20000を取得。ホスティングサービスのほかに、AWSサーバーの新規構築から運用・保守・監視をサポートするマネージドサービスも提供している。
社内でネットワーク監視を行う場合、システム運用の常時監視は昼間のみで、休日や夜間にトラブルが発生するとインフラ担当者が呼び出されて対応せざるをえません。
MSPサービスを利用することで、「アラート対応の効率化」「万が一の場合の早期復旧」「課題の洗い出しと運用改善」などのメリットが期待できます。
MSPサービスを選ぶ際には、次の3つのポイントに沿って比較検討するとスムーズです。
「導入のイメージをつかめるか」「安心して任せられるか」なども考慮しながら、最適なMSPサービスを探してみてください。MSPサービスを活用すれば、情報システム担当以外の方にとっても、より付加価値の高い業務にリソースを投下できるようになるため、企業としての生産性向上も見込めます。
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