最終更新日:2024-03-27
気象データをビジネスに取り入れたいけれど、どうやればいいかわからないとお悩みの方向けの記事です。気象データを自動受信・配信してくれる、便利なサービスについてご紹介します。
気象データ配信サービスとは、気象庁発表の気象データを受信し、必要なデータを分析して配信してくれるサービスです。中には、独自のデータや分析を加えてくれる「気象システム」とも呼ばれるものもあります。
気象データとは、過去・リアルタイムにおける、気温・気圧の変化などの大気の状態に関するデータです。天気予報のように明日の天気を知るためだけでなく、ビジネスにおいても「好天を予測してイベントを開催する」「荒天を予測して、仕入れを減らす」など、売上アップやリスク回避が期待できます。
気象庁が提供する気象データには以下のような種類があります。項目を選んだり、地点・期間を選んだりすることもできます。
気象データ自体は気象庁がHP上で公開しているため、誰でも簡単に取得可能です。主な取得方法としては、以下の2つが考えられます。
ファイル形式 XML形式などのファイル形式でデータを受け取りインポートして利用。店舗や施設など、欲しい地点が決まっている場合におすすめ。そのほか、天気図などの画像データをJPEGやPNG形式で受け取り、そのまま活用する方法も。アプリやコンテンツにそのまま入れ込むことができるため便利。
API経由 リクエストされた地点(緯度経度)のデータを瞬時にJSON形式で取得。たとえば、ドライバー向けの天気情報サービスなどを提供している場合など、様々な地点の情報を提供したい(知りたい)場合に最適。
前述した通り、気象データの取得自体は気象庁のHPから無料で行えます。ただし、データの仕様や公開形式が複雑で簡単には活用できません。自社で行うには以下のような課題が挙げられます。
手動でデータをダウンロードしようとすると膨大な手間暇がかかります。APIやプログラム言語などを用いれば自動化・効率化することも可能ですが、その場合、システムやネットワークに関する知識が求められます。自社のサービスやアプリに組み込もうとする場合はなおさらです。
過去データやリアルタイムデータを利用するだけなら問題ありませんが、予測に役立てようとする場合、取得したデータを分析する必要があります。正確に分析するためには気象に関する専門的知識が必要です。
こういった課題解決に期待されているのが気象データ配信サービスです。
サービスにもよりますが、気象データ配信サービスを利用すれば自社に専門的知識がなくても、以下のようなことが可能になります。
受信 | 気象庁が発表するデータを連携して全量取得。自社で取得する必要がない。 |
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分析 | 専門家やAIの力で約1km 四方(メッシュ)単位で高精度に気温や雨量などを予測。 |
配信 | エリアやピンポイントの場所、時間帯など、ニーズに合わせてデータを分岐配信。 |
カスタマイズ | 利用方法や連携するシステムにあわせてデータ形式や仕様を加工できる。 |
組み込み | 自社で展開するアプリやWebサイトへ気象データを組み込んでくれる |
本記事では、便利な気象データ配信サービスについて、具体的にどのようなことができるのか、どんな風にビジネス活用されているのか、活用事例などを合わせて紹介します。
気象データ配信サービスを利用して、気象データを効率的にビジネスに組み入れることで「何がどう変わるのか」。続いては、気象データを活用するメリットについて、具体的な活用事例を交えながら紹介していきます。
荒天を予測し、危険を回避することができます。
荒天やそれによる影響を予測し、急なトラブルに備えることができます。
天候に左右される業務について、長期的な予測に役立てることができます。
天候に左右されがちなイベントなどの短期的な業務について、実施可否に役立てることができます。
気象を予測することで効率的に、場合によってはコストカットになるよう対策を講じることができます。
自社が行う事業に役立てるだけでなく、利用客向けに気象データを提供するのも活用事例の一つです。サービス向上、顧客満足度の向上へとつなげることができます。
おすすめの気象データ配信サービスや気象システムに加え、一部の業界向けの特化したものや、気象計を設置するタイプもあわせてご紹介します。
(出所:HalexDream!公式Webサイト)
気象庁発表の気象データに高度な分析を加えたオリジナル気象システム。1日に48回更新し情報の鮮度を保つ。格子間隔5~20km内の平均値である気象庁データに標高や地域特性を加えて(標高補正)、1kmメッシュでの詳細な予報データを算出。緯度経度で地点指定ができる点も使いやすい。定点のデータ取得に便利なXMLファイル形式と、リクエスト地点のデータ取得に向いたAPI連携での形式と、両方提供。
(出所:気象データ配信サービス公式Webサイト)
気象庁データに加え、自社独自の分析情報を提供するサービス。更新頻度は、緯度経度から指定できるポイント予測なら1日8回、降雨接近情報なら10分毎など様々。1kmメッシュの予測は毎時更新。ポイント予測ならcsv形式のファイルや画像データにて提供。画像はJPG、PNG形式で作成され、指定の場所に自動配信されるため、CATV局、デジタルサイネージ、Webサイトへの表示などにそのまま利用可。
(出所:気象データ提供公式Webサイト)
予測・観測データを利用しやすい形で提供。キャンプ情報、ゴルフ情報、サーフィン情報、ドライブ情報等のラインナップの他、希望に合わせた開発も行う。
(出所:気象データ配信公式Webサイト)
気象庁から発表される気象予報に加え、自社独自の高解像度予報、紫外線や熱中症などの生活情報をデータとして提供。特に気象庁から発表される20kmメッシュ気象予報を空間解像度を小さくすることで1kmメッシュの高解像度に落とし込みピンポイントで正確な予報が可能となった1kmメッシュ高解像度局所気象予報が特長。
(出所:気象情報API公式Webサイト)
気象庁が発表する天気予報や防災情報、メッシュ情報などを、システム開発で使いやすいJSON及びJSONP形式で取得することができるAPIを提供するサービス。天気予報の他、日射量予測、日の出日の入り時間などのデータも。ピンポイント気象データ可視化サービスや、気象データ分析コンサルティング等を行う分析ソリューションなどのサービスも提供。
(出所:流通業務支援サービスWeb版公式Webサイト)
流通・小売向けに有用な気象情報を提供するASP型サービス。気象統計データに加え、店舗ごとの気象情報webページ、生活情報や季節情報の提供も。日々の観測データや統計データを、CSVやXML等のデータ形式。花粉情報や紫外線情報等、日常的な消費行動にかかわる情報や、桜情報・紅葉情報・ゲレンデ情報等の季節情報の提供も可能。同社では流通・小売の他、マスコミ、スポーツイベント、農業、デジタルサイネージ等、様々な業種向けの情報提供を行っている。
(出所:KIYOMASA PRO公式Webサイト)
建設現場専用のPC・携帯気象情報サイトを構築するサービス。気象メール配信(アラートメール)機能により、作業中止基準に合わせて現場単位でアラート発信条件を設定しておくことができ、風や雨が作業中止基準を超えると予測されると、現場監督および現場作業員に瞬時にメールが自動配信。
(出所:POTEKA公式Webサイト)
アメダスなどを開発して気象庁に納入実績のある明星電気によるサービス。どこにでも置ける小型気象計を設置し、webを通じてピンポイントの気象データを入手。専用ソフトは不要でPCやスマートフォンからアクセス可能。単に計測するだけでなく、実測値を蓄積したデータベースをもとに、気象変化のパターン解析も行う。
何げなく目に入ってくる日々の天気の情報が、利用次第では大きな価値を生み、様々なサービスが展開されていることが分かりました。気象システムに任せて自社に有効な気象データを抽出してもらうことで、企業にとっても顧客にとっても大きなメリットを創生できるようです。自社に似た業種や、あるいは全く別の業種でも、参考になる事例を探し、気象データ活用に向けて気象データ配信サービスや気象システムを導入してみるのが良さそうです。
株式会社ハレックス
保持する気象データは1kmメッシュと細かく、最短1日48回更新の高い鮮度の気象データを用いてお客様の業務課題を解決する気象システムです。...
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