企業の「お問い合わせページ」のフォームを通じて1件1件営業メールを送るのに膨大な時間がかかる、なかなか契約に結びつかないとお悩みの方へ。フォーム営業ツールでどれだけ効率化できるのか、使用時の注意点や比較ポイント、おすすめのサービスについて解説します。
フォーム営業ツールとは、企業のHPにある「お問合せフォーム」を通じて営業メールを送るまでの作業を自動で行うツールです。営業をかけたい企業のHPを検索し、問い合わせフォームを見つけ、文章を作成し送信する、という一連の作業を自動化することで、作業の効率化と営業件数の拡大を図ることができます。
1件ずつお問い合せフォームに手作業で入力する手間を省けるのはもちろん、反応率が高そうな企業を自動で抽出してリスト化まで行ってくれたり、送信した文章を比較して効果測定ができたりと、サービスによって機能は様々。テレアポや訪問営業などの従来の営業手法に比べ、コロナ禍の時代に適した、より効率的なデジタル営業を実現するツールとして注目を集めています。
フォーム営業ツールをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
1日に1,000社以上にアプローチできるサービスもあるなど、これまで関わりのなかった業種や規模の企業にも一気に自社を紹介できるフォーム営業ツール。業務の負担も格段に減り、ついつい最初からたくさんの企業に送ってしまいそうになりますが、ツールの使用にはいくつか注意すべきことがあります。そんなフォーム営業ツールの注意点を3点紹介します。
営業先に全く関係がなかったり、魅力がなかったりする情報を送信しないよう注意しましょう。そのためにまず、営業先の企業に関連性があるかを考え、ターゲットとなる企業をしっかりと選定し営業リストを作成することが大切です。営業メールとはいえ企業も内容を確認する手間を考え、情報をきちんと精査する必要があります。
また、短期間に何度も営業メールが届くと不快に感じられることも考えられます。一度ご案内をしたら、ある程度期間を空けるか、新商品や大幅なバージョンアップなど大事なご連絡がある際のみ連絡するようにしましょう。
1日に大量の企業にアプローチできるツールではありますが、最初から管理できないほどの数の企業に送るのは控えたほうが良いでしょう。ターゲットが定まっていないうちから最適化されていない営業文章を送ってしまうと悪い印象を持たれてしまい、逆に後々大事な営業チャンスを失ってしまうことにもなりかねません。
最初はターゲットを絞ってメールを送り、どの程度の企業にどんな反応があったかを確認し、改善しながらアプローチする企業の数を徐々に増やしていくのが良いでしょう。
送信が成功し企業の担当者に閲覧していただいても、返事をもらえないことの方が多いのはもちろん、そもそも閲覧してもらえないことも多々あります。
仮に有益な情報を送信したとしても、担当者が忙しい時期でメールを開封しなかった、多数のお問い合わせメールに埋もれてしまい目に触れなかった、などもよくあります。見ていただくまで送り続けるわけにはいきませんが、送信する曜日や時間帯を考慮して少しでも目に留まりやすくするなどの工夫の余地はあります。
フォーム営業ツールは2つのタイプに大別できます。それぞれの特徴を解説します。
アプローチしたい企業を自動で検索、選定してくれるタイプ。フォーム営業を試してみたいが、どんな企業に送ったらいいのかわからない、営業先の選定に時間を割けないという悩みがある企業におすすめです。ツールによって機能差がありますが、ツールが持つ企業データベースやインターネット上から収集した企業情報の中から、業種、エリア、ビジネス情報、従業員数などの検索条件を指定することで、自社に最適な営業リストを作成してくれます。
また、すでに保有している営業リストの情報が不足している場合でも、営業リストをツールに提出することで情報を補完してくれるツールも。自動作成された営業リストとこれまで自社で作成している営業リストを組み合わせることで、さらに効率的なフォーム営業ができます。
なお、作成した営業リストを活用して自社でフォーム営業を行うだけでなく、テレアポやクロージングまで含めて対応してもらいたい場合には、営業リスト作成代行を使うのもおすすめです。サービスの詳細については「営業リスト作成代行比較14選。費用相場やタイプ別の選び方」をご参考にしてください。
フォーム投稿の機能が充実しているタイプ。営業リストはすでに準備があり、フォーム投稿の内容にこだわり、反応率(返信率)を高めたいという企業におすすめです。
機能の例として挙げられるのが、営業文章のABテスト。文章を複数パターン登録し、反応率の高かった文章を検証することができます。また、専属の担当者が問い合わせ文章の作成サポートや添削をしてくれるツールもあり、質の高いアプローチをしたい方には最適です。
ツールを比較検討する上で、ポイントとなる点を4つご紹介します。
お問合せフォームを通して営業をかけた後、どれだけ、そしてどんな反応があったかを検証することで営業文章の改善やターゲットの絞り込みをすることができます。
効果検証を可能にするツールの一例が、「GeAlne」の搭載しているクリック率計測。これは、送信した文章中のリンクがどれだけクリックされたかを測るもので、数値化されたデータによりターゲットのニーズを検証することができます。営業先がどこで離脱しているかも把握できるので、営業文章の改善をするのか、それともリンク先のページの精度が悪いのかなど、全体として課題を浮き彫りにすることができます。また、リンクをクリックした企業にテレアポをかけるなど、その後の継続した営業につなげることも可能です。
企業にとって不快な営業メールを送信してしまい、悪い印象を持たれてしまうのは避けたいところ。そこで、クレームを防ぐための機能を備えていることも大切です。
たとえば、既に取引のある企業や直近で送信済の企業には送らないようにできたりすると便利です。そのほか、ツールの中には「営業はご遠慮ください」と明記されている企業をAIが自動で送信除外する機能を搭載しているものも。営業の成果だけでなく、コンプライアンスを重視する場合は、そういった機能を基準に選ぶと良いでしょう。
企業によってはお問合せフォームを設置せず、直接メールアドレスの記載がある場合もあります。そんな企業には、メールアドレスも自動検知して問い合わせを行うツールを使うことで対応可能です。「APOLLO SALES」はメール配信機能があるツールで、送信時刻の設定や営業時間外の送信設定も可能。タイムラグなく一斉配信ができるので、期間限定などピンポイントで商品やサービスを告知したい時にも有効でしょう。
営業リスト自動作成機能があるフォーム営業ツールでも、データベースに登録されている企業の数や指定できる条件は様々。登録企業数の例をツールごとにあげると、「ホットアプローチ」が470万社以上、「APOLLO SALES」が150万社。どのツールも膨大な数の企業が登録されていることがわかります。
企業数に加え、企業情報をどれだけ細かく指定できるかもチェックしましょう。業界、業種、資本金、従業員数などの基本的な情報を設定できるツールがほとんどですが、「ホットアプローチ」は「DX導入・関連企業」、「コンプライアンス推進企業」、「コールセンター保有企業」など、ビジネス動向まで指定することができます。複数条件を設定することでピンポイントな営業リストを作成可能です。
こちらでは、リストの自動作成機能を持つおすすめのツールを4つご紹介します。
(出所:ホットアプローチ公式Webサイト)
クラウド型名刺管理ツール「ホットプロファイル」を運営するハンモックが新たに提供をスタートしたフォーム営業ツール。営業リスト作成の元となる企業データベース登録社数が470万社以上と豊富なのが特徴だ。そこから業界、エリア、従業員数、上場区分、連絡先の有無などの条件を指定して営業リストを作成できるため、ターゲットを細かく設定したい企業には最適。
営業文章の内容も複数のひな形が準備されており、業種ごとに刺さりやすいアプローチを簡単に作成可能。送信後の機能としては、営業文章内に「行動ログ」がわかるURLが含まれており、自社HPにアクセスがあった場合「どのページを」「どのぐらい」閲覧しているかを確認することができ、その後の営業活動にも役立てることができる。
(出所:GeAlne公式Webサイト)
アポ獲得に特化した営業支援システム。これまでの受注(顧客)リストをアップロードすると、受注しやすい企業の特性をAIが判断。優先度をつけて送信作業が行えるようになるため、これまでの営業履歴を活用することができる。複数パターンの営業文章を登録することができるABテストや、開封率やクリック率が表示される簡易レポートなど、効果測定をできる機能もついている。
その他にも、問い合わせフォームの仕様に合わせて途中まで自動入力し、追加の入力や送信操作は手動で行う半自動の機能、営業文章内の自社サイトへのリンクがクリックされた場合、どの企業がクリックしたのかを通知する機能など、営業リスト作成だけでなく成果に結びつけるための機能も豊富だ。
(出所:APOLLO SALES公式Webサイト)
150万社のリストから条件に応じた営業リストの作成、フォーム投稿まで一括でできるフォーム営業ツール。フォームだけではなくメール配信機能もあり、営業以外の活用も可能だ。シンプルなデザインのダッシュボード上には、送信した問い合わせ・メールの開封率や本文中URLのクリック率を確認できる効果測定機能も搭載されている。
導入のハードルを低くしてくれるのが、対人によるサポート体制。企業ごとに導入コンサルティングをしてくれる専任担当者が付き、操作方法からアポイント取得、効果的な営業メール文面の提案までサポートしてくれるため、安心して始めることができる。利用料金は月額数万円〜とリーズナブルで、営業経験が少ない中小企業やベンチャーなどにおすすめだ。
(出所:問い合わせにょーる公式Webサイト)
データ・リストの販売、調査代行を主軸とする同社が、長年培った680万件もの法人電話帳を活かして運営するフォーム自動投稿サービス。会員登録など、面倒な手続きは必要なし。依頼方法はいたって簡単で、専用サイトに投稿したい「エリア」「業種」や、返信先となる自社の「メールアドレス」などを入力するだけ。あとは法人電話帳の中から、条件に合った・かつURLを備えたターゲットを自動で選定し、HPの問い合わせフォームに一括投稿可能。送信件数に応じた従量課金のため、コストを試算しやすいのも特徴。
(出所:Contact Genius公式Webサイト)
ロボットによる自動投稿と人力による手作業、両者の良いところをかけ合わせハイブリッド型のフォーム営業ツール。まずはロボットで送信し、その後ロボット対策などにより送信できなかったところにも手動送信できるため、安価なコストでリストを網羅できるのがポイント。
営業リストについても、飲食、採用、不動産、広報系など幅広い業界の約50万件の企業URLを保持。その中から様々な条件で独自の営業リストを作成できる。ハイブリッド型のため、URLのないところにも手動送信可能。条件に縛られずに柔軟なリスト作成ができるのも心強い。そのほか、自前のリストにも対応可能。
こちらでは、受注精度向上に強みを持つ、フォーム投稿に特化したタイプのツールを3つご紹介します。
(出所:Listers form公式Webサイト)
初期費用なし、月額30,000円から利用できる、問い合わせフォーム営業自動化ツール。低価格でありながら、問い合わせフォームへの送信可能数に上限がなく、好きなだけ利用できる点が強み。
営業リストの提供もしており、同社が運営する「営業リストのマーケットプレイスListers 」に掲載している営業リストから選択するか、全国400万社のデータベースから希望の条件で絞り込んだ営業リストを利用することも可能。問い合わせ文面作成のサポートをしてくれるため、初めてでも安心してスタートできる点も心強い。クラウドサービスではなく、PCにダンロードして利用するタイプとなっており、Windows、Macどちらの環境にも対応する。
(出所:Knockbot公式Webサイト)
リストの作成からフォームへの自動投稿まで、フォーム投稿に特化した自動営業ツール。リストは全国100万件の法人・事業者の中から、キーワード・業種・資本金・従業員数・都道府県等の条件で絞り込み(自社で保有するリストをインポートする事も可能)。フォーム投稿後は、配信数・クリック数・配信停止申込み数などの結果をWeb上の管理画面でいつでも確認可能。更に返信メールに関しても「自動返信メールか人間による返信か」をAIプログラムが解析することも可能。人間による返信と判定した場合のみ通知するように設定すれば確度の高い問い合わせのみ対応することができる。
(出所:ULTRA FORM公式Webサイト)
Google Chromeの拡張機能として手軽に利用できるフォーム投稿ツール。企業の問い合わせページを開いたら、事前に設定しておいた「氏名」「住所」「会社名」などの項目をワンクリックで自動入力できる。仮に自動入力できない項目があった場合でも、入力したい箇所にカーソルを合わせると事前設定した内容を取り出せる補助機能があるため安心。
また、入力内容に指定のURLを含めることで、入力の効率化だけでなく「どれだけクリックされたか」などのフォーム投稿の効果測定も可能。反応のあった企業が一目で可視化できるためフォローアップもしやすい。
フォーム営業ツールを使用する際には、送付先に悪印象を持たれないようにする、営業範囲の広げ方など、いくつかの注意点が挙げられます。そこで、ABテストなどの効果検証、NGワード登録機能、メール配信の有無など、サービスごとの特徴となる機能がポイントとなってきます。
テレアポ、訪問営業に代わる、コロナ時代に即したフォーム営業ツールを導入することで、新たな営業販路の獲得が期待できるでしょう。
まずは、「営業リスト自動作成タイプ」と「フォーム投稿特化タイプ」のどちらがタイプに合うかを選び、本記事で紹介した機能を参考にフォーム営業ツールの導入を検討してみてください。
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