最終更新日:2024-08-23
台風や集中豪雨等による大規模な被害を防ぐため、河川の状況をより迅速に把握したいとお考えの自治体の方へ。クラウド型の河川監視カメラのメリットや選び方、おすすめのサービスなどをご紹介します。
河川監視カメラとは、台風や集中豪雨等の際に河川の水位や土砂の堆積状況をリアルタイムで把握することのできるカメラです。それにより、迅速な避難指示や警戒情報の発信が可能になります。
従来の映像録画形式の監視カメラの場合、映像を確認するためには、担当者がカメラの設置されている場所へ録画データを取りに行く必要がありました。しかし、近年では、設置されたカメラの映像をインターネット上で収集することで、遠方からでもリアルタイムに監視することができるクラウド型のサービスが増えてきています。
たとえば、自治体ごとに導入し、管轄河川の映像を自治体ホームページ上に公開。大雨洪水警報などの際に、一刻も早い状況把握と避難要否の判断に利用されています。クラウド型の河川監視カメラであれば、「現地に足を運ぶことなく河川の状況を把握し、適切な避難指示・勧告等につなげることができる」と期待が寄せられています。
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ここでは、具体的な河川監視カメラの活用メリットについて5つご紹介します。
遠隔でもリアルタイムに河川の様子や水位の状況が分かるため、わざわざ現地へ足を運ぶ必要がなくなります。特に、台風や豪雨の際は、自治体は連絡体制の強化や避難所の手配等、多くの対応に追われます。現状把握のために現地へ何度も足を運ぶ必要がなくなれば、より迅速に、効率的に対応を進めることが可能になります。
また、足場が悪く、見えづらい夜間の見回り時にも、クラウド型の河川監視カメラを利用することで、事務所に居ながら安全に現地の最新状況が分かるので、非常に有用です。
クラウド型河川監視カメラを利用すると、増水の状況が危険値に達しているかどうか、遠隔でこまめにチェックすることができるため、危険をいち早く察知することができます。
また、水位標の一定値を超えた場合にリアルタイムでアラート通知される機能を持つサービスもあります。担当者は、カメラ映像に張り付いて状況をチェックする必要がなくなるため、業務の効率化にもつながります。この点は通常の監視カメラと違い、河川監視に特化したクラウドサービスならではの有効な機能です。
実際に担当者が現地を定期巡回する場合、時間や人員、コスト等の面で行ける範囲が限られてしまいますが、クラウド型河川監視カメラを導入することで、現地に行かなくても、事務所内で複数の地点の状況を把握することができるようになります。一つひとつカメラを切り替えることなく、複数の映像を一つの画面で一覧化することも可能です。
たとえば、橋梁では、気になるポイントを別々の箇所に設置された複数のカメラから監視したり、上流と下流を同時に監視したりすることができますし、アンダーパスでは、冠水の恐れのある複数個所を同時に監視するなど多角的に確認することができます。
水害の場合、いち早く危険を察知し、迅速に適切な判断・対応をすることが非常に重要です。クラウド型河川監視カメラを導入することで、各箇所の危険に素早く気づければ、避難指示や災害予防対策も迅速に行うことができます。
具体的には、冠水の恐れのあるアンダーパスを把握し封鎖する、氾濫で崩壊する危険性がある橋を封鎖する、さらには、大雨が予想されている際に水量に合わせて用水路・排水路のゲート開閉指示を迅速に行う、などが挙げられます。また、自然災害時だけでなく、用水路にたまったゴミの量を定期的に監視することで、思わぬ浸水事故を防ぐことも可能です。
既存の監視カメラ(CCTVカメラなど)を設置する場合は、カメラ自体が高額なことに加え、自身での保守・運用が必要なため、限られた人員では管理が負担になってしまいます。その点、クラウド型河川監視カメラは、カメラ機器の販売だけでなくクラウドサービスが一体となっているため、各現場へのカメラ設置から、ネットワーク接続するための回線手配、映像を保管するサーバー環境の構築、導入後の定期的なカメラのメンテナンス、ネットワーク・サーバーなどの保守運用までをすべてサービス提供会社に任せることができるものもあり、安心です。
万が一、カメラや回線の不具合が起こっても、センターが常時監視しているため、故障箇所を迅速に特定できるといったサービスもあります。クラウドサービスのため、レコーダーを設置できない環境へのカメラ設置も可能で、災害によってレコーダーが再生不能となるリスクを回避できる点も安心です。
実際にクラウド型河川監視カメラの導入を検討する際に、どのような点に着目して選べば良いのか、4つのポイントをご紹介します。
既にご紹介した通り、複数地点のカメラ映像を遠隔からリアルタイムに見られることがクラウド型河川監視カメラの特長です。実際に現地へ足を運ぶことなく、パソコンやタブレット、スマートフォンからも映像を確認することができるため、業務の効率化が期待できます。
また、カメラによっては複数地点の映像を同時に画面上で一覧化して見ることができるものもあります。画面の見やすさはもちろん、撮影できる角度等も含め確認しておきましょう。
河川監視のためには、高感度センサー対応カメラの利用が望ましいですが、それでも夜間や豪雨の際など、画面が見にくい場合があります。そのような時にも役立つのが、一部のサービスで提供されている、映像にバーチャル水位標を表示させる機能です。設置されている水位標が小さくて見にくい場合や、日光の反射で見づらい場合に効果的です。
また、漂流物や水の大きな動きを動態検知して自動アラートする機能もあり、これらを組み合わせ、バーチャル水位標で水位が上がってきたらアラートを送る、といったソリューションもあり、人が常時目視で確認していなくてもよくなるため、非常に便利です。
万一カメラが壊れてしまった場合も、データはカメラ本体ではなくクラウド上に保存されるため、録画データが破損して確認できなくなるリスクは低いですが、河川監視カメラは外に設置するのが前提のため、風雨や台風等に何年も耐えることができる耐久性が必要です。
そのため、屋外の苛酷な環境下での対策がなされたカメラが必須となります。クラウド型のカメラはCCTVカメラと比較して安価なため、予備機を用意しておく、といった使い方もされています。
各地に設置されたカメラのメンテナンスを、増員せずに限られた人員で行うには、多くの時間とコストがかかります。新しくクラウド型河川監視カメラを導入するのであれば、カメラの設置から回線手配、サーバー構築、メンテナンスなどの保守・運用をすべて任せられるサービスを選ぶと安心です。
まずは少しでも安く設置したいという場合は、買い切りでカメラを購入し自身で設置・運用する、あるいは、安価な監視カメラサービスの屋外用機種を選ぶ、といった選択肢もありますが、ネットワークやサーバーの管理など、それなりの手間がかかることをしっかりと認識しておく必要があります。
そのほか、広範囲を監視したい場合は360度カメラを選ぶ、電源供給が困難な地点に設置したい場合は太陽発電システムによるカメラを選ぶなどといったように、それぞれの目的に応じてサービスを見極めることが重要です。
ここまでお伝えしたポイントを踏まえ、おすすめの河川監視カメラをご紹介します。
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(出所:coomonita公式Webサイト)
「HD画質×30fps(30フレーム/秒)」の高画質カメラで撮影できるクラウド録画カメラサービス。高画質な映像とクリアな音声で確認することができ、録画されたデータは暗号化技術によって守られ、外部からのアクセスを遮断。さらに、低価格で導入可能な点が特長。
カメラの映像は最大15ユーザーまでシェアすることでき、映像の一部を切り取って別途保存し、mp4形式でダウンロードすることも可能。
また、カメラが動きや音を検知した時や、接続・切断したタイミングでメールやプッシュ通知でお知らせする機能も。そのほか、オプションとして、YouTubeと連携してLIVE配信できる機能や、自動でタイムラプス映像を生成したり、指定した曜日・時間帯に自動的にスナップショット撮影・保存したりできる機能など充実しており、河川監視以外にも様々なシーンで活用できる。
(出所:クラウドカメラサービス公式Webサイト)
約100万画素・赤外線搭載で、昼夜を問わず高画質な映像を閲覧できるクラウドカメラサービス。防水・防塵で、屋外でも安心して利用できる。スマホやPCから24時間リアルタイムで映像確認できるだけでなく、「動作・切断の検知時にスマホへプッシュ通知」「任意のタイムラインにジャンプして映像を再生」「動きのある映像のみ確認」など、監視・振り返りを効率化できるのもうれしい。複数台のカメラ映像を1画面でまとめて表示・管理することも可能。役職や役割に応じた視聴権限のカスタマイズにも対応している。
導入・設置・運用/保守まで一連の手厚いサポートが受けられるのも強み。施工のプロが作業を担当し、特に設置時はデモ機による映像をあらかじめ確認できるため、イメージギャップなく導入できる。
(出所:Solid Camera公式Webサイト)
携帯電話と同じ形式でSIMカードを直接挿し込んで利用するクラウドカメラ。別途回線をつなぐ必要がないため、どこにでも設置できるのが特徴。更にSolLaタイプなら、太陽光発電で電源を取るため電源確保の必要さえない。防災以外にも、建築現場・工事現場、農業・畜産現場、コインパーキングなど全国5,000カ所以上、様々な場所で稼働実績あり。
撮影した画像は、希望の周期で、希望のPC・スマホ・タブレット端末に自動送信可能。専用アプリで複数台を視聴できるため管理の手間もかからない。動画ではなく、静止画を送信することで、通信量の節約にもつながる。
(出所:河川遠隔監視ソリューション公式Webサイト)
自治体での導入実績が豊富な河川監視カメラ。低照度対応で、かつ高効率赤外LED照明を搭載。電動ズーム・電動フォーカスレンズも搭載しているため、暗い場所や夜間でも河川を広く見渡すことができる。
撮影した動画は、PCまたはスマホ上から、カメラを切り替えながらリアルタイムで複数個所まとめて簡単に確認可能。自治体Webサイトへ河川のライブ映像を掲載し、現状の水位を知らせることで住民へ自主避難を促すことにも利用できる。47都道府県に営業拠点と29拠点のアフターサービス窓口を設けているため、何かあった時も安心。
どの範囲で始めるのか、何台設置するのか、どのように運用するのか、活用方法は様々ですが、まずは見回り頻度が高い地点、あるいは河川氾濫の危険性が高いと思われる箇所から、先に試してみるのがおすすめです。
クラウド型のサービスは、後からカメラを追加しても同じ仕組みで監視することができるため、拡張性の面で強みがあります。さらに、大規模な開発やネットワーク構築が必要なく、初期投資を抑えられる点も強みと言えます。スモールスタートでの導入を検討し、巡回にかかる手間や既存の監視カメラのコスト等と比較して費用対効果を算出してみるとよいでしょう。河川監視カメラには溢れる水を止める力はありませんが、住民を水害から守るための策として、低コストで手軽に始めやすい手段と言えます。
毎年のように全国各地で台風や豪雨等の自然災害が起こり、その都度自治体の情報発信や対応の遅れなどが報じられています。豪雨の際には水害に限らず、土砂崩れや停電等のライフライン断絶など、様々な問題が発生し、対応に追われることになります。
クラウド型河川監視カメラの導入によって、そのような状況下でも、迅速な状況把握と作業の効率化を実現し、被害拡大の抑止、住民の安全確保につなげることが重要です。
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