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ライブコマースツール比較9選。3つの目的別の選び方

ライブコマースツール比較9選。3つの目的別の選び方

最終更新日:2024-02-14

プロダクトの売上アップのためにライブコマースを活用したいと考えているECサイトの運営者の方へ。ライブ配信を便利にするライブコマースツールの解説、選び方、ツールを比較する際のポイントをご紹介します。

目次

ライブコマースツールとは?

ライブコマースツールとは、視聴者と配信者をオンラインでつないで購買を促す、ライブコマースの仕組みを構築するためのツールのことです。

ライブコマースとは?

リアルタイムでのライブ配信とECサイトを組み合わせた新しい販売形式であるライブコマースは、新たな接客体験として今後も更なる普及が見込まれます。

ライブコマースの最大の特徴は、ライブ配信と商品販売を組み合わせている点です。ライブ配信なので、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションが取ることが可能。視聴者の疑問にも直接答えられます。更に、視聴者が商品を購入する際はスムーズにECサイトに接続できるため、購入までの手順もスムーズです。

また、ライブコマースはリアルな商品体験を提供できる点でも魅力。商品の実演やデモンストレーションをライブで行うことで、視聴者はオンライン上であっても商品の特徴や使い方をよりリアルに把握できます。

ライブコマースの利用シーン

ライブコマースはアパレルをはじめとして、コスメや食料品の分野、セミナー動画を扱う企業でも採用されています。購買とは直接関係なく、企業の宣伝やイベントの告知といった販路の拡大に利用するケース、顧客の定着やファン化の目的で利用するケースもあります。

自社の目的に合ったライブコマースの構築を容易にするのが、ライブコマースツールです。次の項目では、どのようなタイプのツールがあるのかにも触れながら、選び方について解説します。

ライブコマースツールをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

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ライブコマースツールの3つの目的別の選び方

ライブコマースツールは、基本的な「ライブコマース機能」や「分析機能」のほかに、配信した動画のアーカイブや、ユーザーからアクションしてもらう機能など、多岐にわたる機能を搭載しています。

ここでは、3つの目的にあわせて、搭載する機能別に「プラットフォームタイプ」「ECサイト構築タイプ」「ライブコマース特化タイプ」「オンライン接客タイプ」の4つのタイプに分けて選び方をご紹介します。

(1)ライブ配信の仕組みを構築したい場合

プラットフォームタイプ

ライブ配信のプラットフォームを提供しているタイプ。ライブ配信そのものをコンテンツとして販売することもできます。アーカイブの対応、動画配信中のチャット機能などの双方向コミュニケーションにも対応している点などの特徴があります。

主な機能としては、「自社サイトへの埋め込み」「外部サイトへの誘導」「デザインのカスタマイズ」「投げ銭機能」「高画質・低画質といった画質設定」などを搭載しています。

(2)ECサイト内の販促手法を広げたい場合

新製品などを、大勢の人に幅広く知らせたい場合に適しているタイプ。告知・イベント・CMとしての利用にも向いています。視聴者とのつながりを強化してファン化することによって、優良顧客化したいという場合にもこちらのタイプがおすすめです。このタイプは、対応する範囲により「ECサイト構築タイプ」「ライブコマース特化タイプ」の2つに分けられます。

ECサイト構築タイプ

ECサイトの構築から対応したい場合や、商品購入の経路分析を行ってコンバージョン改善につなげたい場合に適しています。ECサイトの構築、運営に関する機能が多いため、商品の取り扱い点数が多く管理が大変な場合に有効です。主な機能としては、「ECショップ機能」「在庫管理機能」「販売管理機能」などです。

ライブコマース特化タイプ

自社でECサイトを運用していて、ライブ動画の機能を連携させたい場合に適しているタイプです。ライブの視聴から、カートに商品を追加させるところまでの機能に特化しています。様々なECサイトとの連携に対応しており、安価で簡単に設置できる点もメリットです。

(3)接客の質を高めたい場合

オンライン接客タイプ

顧客一人ひとりにきめ細かい接客をして、実店舗のような臨場感を提供したい場合や、接客の質を高めたい場合に適しているタイプです。スタッフが実際に接客できるため、商品の使い方やサイズ感など、顧客が求めている疑問点について個別の説明やアドバイスができるようになります。

特徴的な機能としては、「ビデオ・音声通話機能」「通話メモ機能」「ステータス管理」「自動振り分け」「ファイル送信機能」などを挙げられます。

 

ライブコマースツールの比較ポイント

ここでは、ツールを検討する際に押さえたい3つの比較ポイントをご紹介します。

(1)自社のターゲット層との親和性

自社ブランドの認知力を高めたり、新商品や他製品の宣伝をしたりする場合には、顧客に対して一斉配信ができて、幅広い多くの層に向けてアプローチが可能な「プラットフォームタイプ」「ECサイト構築タイプ」「ライブコマース特化タイプ」が向いています。

逆に、ピンポイントで検討したい商品が決まっている顧客、何を購入したらいいか迷っている顧客に対しては、詳しく説明することで購入の後押しができるという点で、顧客別に対応が可能な「オンライン接客タイプ」が適しています。自社で取り扱うプロダクトや購買層によって、それに合うライブコマースの運用方法を選ぶことが重要です。

(2)視聴を促す機能の充実度

せっかくライブコマースの構築を進めても、配信を見てもらえないと意味がありません。より多くの人に見てもらえるように、スムーズな視聴を支援する機能があるかどうか確認しておきましょう。

たとえば「Firework」や「Bambuser」は、Facebook、YouTube、TikTokなどのSNS上で同時配信を行うことが可能。「HandsUP」はアンケート機能や抽選機能があり、視聴者の参加を促す機能が備わっています。

(3)コンテンツ作成支援の必要性

ライブコマースツールはスマホさえあれば簡単にスタートさせることもできますが、より効果を高いものにするために、コンテンツを強化する必要があります。撮影支援のサービスを利用してコンテンツの質を高める、インフルエンサーに出演してもらい拡散力を高めるといった施策が可能か確認しておきましょう。

たとえば、「Live kit」では、撮影に関するサポートメニューがあり、カメラマンや撮影機材の手配が可能です。配信者やゲストとしてインフルエンサーのアサインも行っています。

 

主なライブコマースツール(プラットフォームタイプ)

ライブ配信の仕組み構築に適した、おすすめのライブコマースプラットフォームをご紹介します。

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Firework(Firework Japan株式会社)

Firework公式Webサイト

(出所:Firework公式Webサイト)

小売業やアパレル、メディア企業などを中心に国内外1,000社を超える導入実績を持つ統合型動画ソリューション。ショート動画やライブ配信の管理・配信システムと動画編集ツールを包括的に提供。動画データをアップロードし、生成されたHTMLコードをコピー&ペーストするだけで、オウンドメディアや自社ECサイト、アプリなどに動画を誰でも簡単に実装できる。
動画内にCTAボタンや商品カードを付加することや、ライブを視聴しながらスムーズに商品を購入できるピクチャーインピクチャー機能を搭載するなど、ライブコマースの機能が充実。更に、自社サイト・アプリ上での配信はもちろん、YouTube、TikTok、Instagram、FacebookといったSNSへの同時配信にも対応。サイト集客力の向上に役立つ。

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Live kit(BIPROGY株式会社)

Live kit公式Webサイト

(出所:Live kit公式Webサイト)

通販基幹システム・ECをはじめ通販・EC業界専任組織を持ち、30年以上の実績があるBIPROGY(旧:日本ユニシス)が提供しているライブコマースパッケージ。独自ドメインを発行して自社のSNSやメール、各メディアで拡散することが可能なため、ECサイトの改修をすることなく、別リンクで運用できる。iPhone配信や画質4Kに対応、アーカイブやプライベート配信、投げ銭機能、分析機能と機能も充実している。
ライブコマースの企画、撮影から配信、分析まで専門のコンサルタントがサポートし、撮影機材やインフルエンサーのアサインにも対応。はじめてのライブコマースを手厚くサポートしてくれる体制が整っている点も嬉しい。

  • 料金:月額150,000円~

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LIVEPARK STUDIO(株式会社LivePark)

LIVEPARK STUDIO公式Webサイト

(出所:LIVEPARK STUDIO公式Webサイト)

デザイン、機能をカスタマイズして、オリジナルのサイトを作成できるインタラクティブライブ配信サービス。配信機能を自社サイトにそのまま埋め込んで使えるほか、YouTube Liveの埋め込みにも対応している。配信時に便利な機能を多く備えており、視聴者のリアクションスタンプとカスタマイズ機能、即時に出題、集計ができるアンケート/クイズ機能、連打ボタンで、参加者全員で力をあわせるゲーム企画など、参加者が一丸となる仕掛けを構築することができる。
ECサイトやキャンペーンサイト、プレゼント応募などへ簡単に誘導でき、連携がスムーズ。単発配信(30,000円/3配信〜)に対応したパックプランもあるので、まずは試してみたいという場合にもおすすめ。

  • 料金:月額60,000円(ライトプラン)

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Bambuser(Bambuser Japan合同会社)

Bambuser公式Webサイト

(出所:Bambuser公式Webサイト)

ライブ動画配信、紹介商品、ユーザーとのチャット交流を行うことができるライブコマースツール。配信動画はブランドECサイトやアプリ上に直接表示できるので、配信の視聴に際して、ユーザー側でアプリのダウンロードなどは不要。スマホからでも二画面配信に対応した動画などを手軽に配信できる。
また、Facebook、YouTube、TikTok、LinkedInなどのSNS上で同時に配信を行えるほか、配信した動画はすべて、ライブ配信が終了した後もアーカイブ動画として活用可能。配信済みのアーカイブ動画を利用して、ライブ配信終了後も長期的な訴求が行える。ライブ配信はOne to Oneソリューションとして、パーソナルな接客・サービスも提供できるようになっている。

  • 料金:要問い合わせ

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主なライブコマースツール(ECサイト構築タイプ)

ECサイトの構築にも対応したおすすめツールをご紹介します。

HandsUP(17LIVE株式会社)

HandsUP公式Webサイト

(出所:HandsUP公式Webサイト)

ライブコマースの本格運用に向けて、ライブ配信からコマース機能まで、売上アップに必要な販促機能を備えた独自のツール提供に留まらず、導入から定着までのサポートを一気通貫で提供する伴走型ソリューションサービス。
導入期には、売上最大化までのビジョン作成、中長期的なライブコマース運用方針の提案、KPIの作成など手厚いサポートを得られるので、「何から始めたら良いかわからない」「ライブコマースのノウハウがない」などライブコマースを初導入する企業にとって心強い。稼働期には、エンゲージメントを高めるためのノウハウを提供してくれるので、より高いLTVと顧客満足度を期待できる。

  • 料金:要問い合わせ

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Live cottage(株式会社フューチャーショップ)

Live cottage公式Webサイト

(出所:Live cottage公式Webサイト)

自社ECサイト内にライブ配信会場を用意して、ライブコマースを展開できるサービス。ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」の一機能。購買までの動線がスムーズなところが特徴で、ライブ配信で紹介した商品のサムネイル画像を画面に表示させ、商品サムネイル画像をタップすると商品ページへ遷移できる。
顧客はライブ配信に参加したまま、商品ページを閲覧でき、購入も可能になるので便利。ライブコマースに取り組みやすいように、月額費用は比較的安価で売上手数料もかからない。事業者が必要な成果指標である商品クリック数など、独自項目を確認・分析できるので、ライブ配信後の振り返りと確度の高い改善をしやすい。

  • 料金:月額18,000円(Standard)、初期費用35,000円

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主なライブコマースツール(ライブコマース特化タイプ)

自社ECサイトにライブコマースを手軽に導入できる特化型のツールをご紹介します。

ライコマ(株式会社The Unit)

ライコマ公式Webサイト

(出所:ライコマ公式Webサイト)

カート連携型のライブコマースツール。ライブ配信を快適に視聴しながらショッピングできるUI/UXにこだわっている。ECサイトとの連携で、視聴しながらカートに商品を追加できる設計のため、購買率の向上を期待できる。
同社のライブコマース実績やマーケティングのノウハウをもとにライブコマースの成功まで伴走。インフルエンサーから、有名タレントまで予算に合わせたキャスティングにも対応しており、固定プランのほかオーダーメイドプランも用意。申し込みが受理されてから利用開始まで、翌1〜2営業日というスピード感も魅力。

  • 料金:月額30,000円〜
    ※サーバーコストは別途1.5円/視聴分数、運用コンサルティングは別途月額250,000円

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TAGsAPI(株式会社Moffly)

TAGsAPI公式Webサイト

(出所:TAGsAPI公式Webサイト)

ECサイトにライブコマースを簡単に追加できるプラットフォーム。ECサイトに短いコードを加えるだけで導入完了という手軽さが最大のメリットで、利用企業の社員規模は300~6,000人と幅広い。開発期間や難しい作業を必要としないので、Webサイト専任担当者の負担にならず、少人数でECサイトを運営している事業者にも嬉しい。
告知などの集客マーケティングや、成功事例の共有といった各種サポートも充実。導入から撮影・機材のサポートまで、経験が豊富なコンサルタントのサポートも安心材料のひとつ。顧客がライブコマースを視聴する際は、再生ボタンを押すだけで完結するユーザビリティの高さも強み。

  • 料金:月額98,000円~

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主なライブコマースツール(オンライン接客タイプ)

最後に、オンライン接客向けのライブコマースツールを紹介します。オンライン接客については、「オンライン接客とは?活用法・メリット、おすすめサービス10選」で詳しく紹介しています。

LiveCall(スピンシェル株式会社)

LiveCall公式Webサイト

(出所:LiveCall公式Webサイト)

1on1のパーソナル接客型ライブコマースツール。顧客と対面しているかのような接客をオンランで可能にすることで、専門的なアドバイスも容易になり売上や満足度に直結する。顧客の購買意欲が高まったタイミングで購入できるよう、ライブ接客中に商品購入できる決済機能を搭載している。
管理者専用画面では、通話・予約履歴の確認、スタッフごとの売上など効果分析も可能。複雑なコーディングは不要で、約3日〜1週間程度で利用を開始できる。顧客もアプリのダウンロード不要で、ブラウザからワンタップで通話接続できるので使い勝手が良い。

  • 料金:要問い合わせ

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まとめ

ECサイトが浸透した今、「エンゲージメントを高められない」「顧客のファン化をしづらい」といった悩みを抱えている事業者は少なくないはずです。ライブコマースは、そうした課題の解決策のひとつ。YouTubeやインスタライブなど、芸能人や著名人とチャットを介して直接コミュニケーションを取れるようになった時代、オンラインであっても信頼している人の声が購買を後押しすることは間違いないでしょう。

また、販売スタッフに限らず、商品を良く知る開発スタッフなどが商品について熱を込めて語る様子を配信することで、ファン化にもつながる可能性が高まるかもしれません。それもオンラインだから為せる技。

新たな販売手法として、これからますます注目されるであろうライブコマースを、中長期目線で成功させるためにも、然るべきツールを検討してみるのがおすすめです。

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Firework(ファイヤーワーク)

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