最終更新日:2024-07-25
ExcelやWordを使用した請求書作成の負担を軽減して、専用ツールで請求書の作成業務を効率化させたいと考えている方へ。請求書作成ツールを無料で使える条件や選び方、おすすめツールを紹介します。
請求書作成ツールとは、請求書の作成や送付を効率よく行うためのツールです。取引先情報や請求項目、税区分などを入力するだけで、簡単に請求書が作成できます。
請求書作成ツールには様々な種類があり、中には無料で利用できるものも複数存在します。対応する業務範囲を「作成」「発行」「受取」に分けた場合、以下のようにタイプ分けできます。
請求書作成のみ対応 | 請Q by Sollective、Square 請求書 |
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請求書作成のほか、発行にも対応 | Misoca、インボイス王、invox発行請求書、freee請求書、MakeLeaps、invoy |
請求書作成のほか、発行・受取に対応 | 請求QUICK、Bill One |
なお、一定の条件のもと無料で利用できる請求書作成ツールが大半ですが、中には、「PASELLY」「Knockdoc」「Zoho Invoice」のように完全無料で利用できるものも存在します。
本記事では、近年多くの中小企業で導入されている、この無料の請求書作成ツールを中心に紹介していきます。記事後半にサービス紹介も行っていますので、「今すぐツール選定に移りたい」という方はそちらをご覧ください。
請求に関する業務効率化に関心が高く、事業規模や効率したい業務範囲を考え、有料版も検討したい、という場合は「クラウド請求書発行システム比較14選。機能一覧やタイプ別の選び方」をご参照ください。
無料で使える請求書作成ツールをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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従来の請求業務は、請求書をExcelなどで作成し、紙媒体に印刷、押印して封筒に入れ、郵送するといった手間がかかるうえ、手作業による入力ミスも起こりがちでした。加えて、入金確認や入金消込、未入金リストの作成、督促といった業務も、担当者の負担を増大させていました。
これらの課題を解消するのが、請求書作成ツールです。請求書作成ツールの使用には、以下のようなメリットがあります。
請求業務の多くを自動化して、大幅な効率アップを実現します。また、入力・転記時のミス防止にも有効。あらかじめ設定したタイミングで請求書を自動作成・送付でき、請求もれを防ぐことも可能です。
宛名を間違える・金額の記載を間違える・書類を紛失するといった人的ミスの軽減にも有効。
紙の請求書の場合、郵送のためのコストや手間が問題に。ツールの利用でペーパーレス化が実現すれば、多方面のコストが削減できます。また、リモート環境での請求業務にも対応できます。
ほとんどのツールは、書類の控え保存と検索、インボイス制度要件を満たした請求書の発行ができます。最近では電子帳簿保存法に対応したツールも増えています。更に、新たな制度変更があっても、ツール側で必要なアップデートが行われるため、安心して利用できます。
無料でできる範囲はツールによって異なります。完全に無料で使えるものもあれば、機能を制限した無料プランとして提供している場合も。よくある制限の具体例として、以下のようなものが挙げられます。
将来的に事業規模の拡大や、取引先増加の見込みがある場合は、有料版への切り替えも視野に入れておくことをおすすめします。
月間の請求書発行枚数に制限があるタイプ。たとえば「請求QUICK」は、月間50通までなら無料で請求書を発行できます。「Bill One」は月間100通まで無料で請求書の受け取りが可能です。
請求書の発行枚数に加え、機能にも制限があるタイプです。たとえば「Misoca」は月間10通、「invox発行請求書」は月間15通の発行枚数制限があり、どちらも無料版は請求書の郵送代行に非対応となっています。
ツールを利用するユーザー数に制限があるタイプ。たとえば「freee請求書」は、機能制限なく利用できますが、利用できるユーザーは3名まで。「MakeLeaps」は1名までとなっています。それ以上のユーザー数で利用したい場合、有料版への切り替えが必要です。
請求書作成ツールは、以下の順に検討することで、自社に合ったツールを効率よく選択できます。
効率化したい業務範囲にあったツールを選びましょう。一番大事な検討項目は、請求書発行だけを効率化したいのか、取引先から送られてきた請求書の受取処理まで効率化したいのかという点です。そのほかに、以下の項目も確認しておくとよいでしょう。
たとえば「Zoho Invoice」では、リマインドメールの自動送付、期日が過ぎた支払いの検索が可能です。更に、専用のスマホアプリも用意されています。
取引先やユーザー数が少なければ、請求書発行数やユーザー数の制限があるツールでも問題ありません。一方、発行数やユーザー数が多いけれど無料で使いたい場合は、完全無料で使えるツールが選択肢となります。
この記事では、完全無料で使える請求書作成ツールとして「PASELLY」、「Knockdoc」、「Zoho Invoice」を紹介しています。
特定の業界・業種向けに提供されている請求書作成ツールもあります。たとえば「請Q by Sollective」は、フリーランスや副業ワーカー向けのツール。業務委託契約書の情報をもとにした請求書作成、経費の記録、領収書の添付といった、特定ユーザーのニーズにあった機能がそろいます。
また「Square 請求書」は、小売業やクリニックなど、消費者向けサービス現場で多く利用されています。メールやSMSを使った請求書の送付、クレジットカードやApple Payによる支払い、Square POSレジと連携した請求書作成などに対応しています。
(出所:請Q by Sollective公式Webサイト)
フリーランスや副業ワーカーなど、個人事業主向け特化した請求書作成ツール。バックオフィス業務である請求書作成の手間と時間を短縮し、より効率的に本業に集中できるよう支援する。
作成できる帳票は請求書のみ。PDF出力や、共有可能なリンクを通じて、取引先に送信できる。インボイス制度や電子帳簿保存法にはもちろん対応。経費の記録や領収書の添付など充実の機能で、関連資料を一括管理できる。シンプルな機能だけを求めるユーザーなら十分に満足できる、請求業務の基本的な機能を備えている。同社のサービス『契ラク®︎ by Sollective』と連携すれば、契約書の内容からも請求書の作成が可能。
(出所:Square 請求書公式Webサイト)
請求書作成から入金までの流れを効率化し、請求業務の時間を短縮する請求書作成ツール。ヘアサロンなどの専門サービスをはじめ、屋外イベント、小売、クリニック、飲食など、様々なビジネスで活用されている。
POSレジに登録してある商品やサービスをタップするだけで、請求書の作成が可能。決済は、現金やクレジットカード、Apple Payなどで24時間受け付けられ、入金までの時間を短縮する。支払いリマインダーの自動送信や、支払い完了後の電子レシート送信機能などと併用すれば、よりスムーズなビジネス運営を実現できる。
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(出所:Misoca公式Webサイト)
請求書・見積書・納品書をテンプレートで簡単に作成し、まとめて管理できるクラウド請求書作成ソフト。見積書から納品書・請求書、請求書から領収書・検収書への変換をワンクリックで行い、請求業務の手間を大幅に削減する。
取引先別の請求金額や売掛残高、回収予定などをグラフで一覧できるレポート機能により、経営状況を把握しやすい点が特徴。見積もりから請求、入金までのステータスも帳票ごとに管理でき、請求もれや入金もれを防げる。スマホ・タブレットの専用アプリは、シンプルで操作しやすいUI。アプリから各種帳票の作成やメール送信ができ、時間や場所を問わずに請求業務を進められる。
(出所:インボイス王公式Webサイト)
インボイス制度に対応した適格請求書などの発行・受け取りができる、請求書作成ツール。PCでもスマホでも、Web上で簡単に請求書や領収書、納品書、見積書、発注書、仕入れ明細書などを作成できる。
ツール上で法人名を検索すれば、取引先の法人番号・住所を登録できるので時間がかからず、転記ミス防止にも役立つ。また、一度取引先や品目を登録しておけば、次回も内容をコピーして請求書を作成できる。更に、取引先ごとに請求書を一覧表示すると、請求管理が容易に。請求書の受領に関しても、紙の請求書をAI OCR取り込みでデータ化するので、ツール上で一元管理できる。
(出所:invox発行請求書公式Webサイト)
請求書の発行や売上計上、入金消込・督促といった請求関連業務を、まとめて自動化できる請求書発行システム。請求に関するデータを取り込むだけで、従来は手動で行っていた転記・入力作業を自動化する。請求書の出力は、紙への印刷、PDFなど、得意先が希望する方法に合わせて選択可能。インボイス制度、電子帳簿保存法の「スキャナー保存制度」「電子取引情報の保存」にも対応する。
更に、情報セキュリティマネジメントの認証基準「ISMS」を取得しているほか、金融庁の審査を受け、「電子決済等代行業」にも登録しているなど、安心して利用できる。
(出所:freee請求書公式Webサイト)
請求書サービスの“あったらいいな”を実現する、請求書作成ツール。フォームに沿って入力するとリアルタイムでプレビュー画面に反映されるなど、簡単で使いやすいUIが評判だ。帳票類のテンプレートは40種類以上あり、自社に合ったものを選択できる。記載する項目はテンプレートからカスタマイズ可能で、請求や入金のステータスが一目でわかる管理画面もあり、請求もれや入金もれの防止に有用だ。
サポート体制が充実していることも特徴で、メールによるサポートや、知識が体系的にまとめられたヘルプページを用意。スマホやタブレットで使える専用アプリも、離席中や社外からの対応時に役立つ。
(出所:MakeLeaps公式Webサイト)
請求書の作成、承認、発送、入金管理を行うことで、請求業務にかかる時間を大幅に削減する請求書作成ツール。見積書・発注書・納品書・請求書・検収書・領収書など9種類もの書類を、クラウド上で作成できる。
他社システムからもスムーズに移行できる直感的な操作画面や、ユーザーの利便性を重視したデータ入力のUIは、シンプルで柔軟な操作性が特徴。書類はテンプレートに沿ってデータを入力するだけで完成。外貨と英文に対応している点も強みで、テンプレートの和文と英文はワンクリックで手軽に変換可能だ。
(出所:invoy公式Webサイト)
請求書の発行、受け取り、支払いを、素早く簡単に行えるクラウド請求書プラットフォーム。請求書以外に見積書、発注書、納品書、領収書などの帳票も作成可能で、これらの帳票類は、スマホからも作成・発行できる。外出先で、急な依頼があってもすぐに対応できるのが便利だ。Freeプランには一部機能に制限はあるが、請求書の発行枚数や利用者数は無制限で利用可能。
定期的に送る請求書を自動で繰り返し作成する、入金のあった請求を消し込むなど、発行もれや回収もれ、入金遅延などのトラブルを防止する機能が充実している点も魅力。更に、「ISMS」を取得しているように、安全面も配慮されている。
“請求書作成ツール”の 一括資料ダウンロードする(無料)
(出所:請求QUICK公式Webサイト)
経理のプロ集団が開発した、クラウド型請求書発行システム。請求書の発行から入金消込・仕訳、請求書の受取、承認フローなど幅広い業務に対応できる。
請求に関わる業務効率化と、ミスの削減に役立つ機能が多数搭載されていることが特徴。たとえば、固定費など毎月決まった請求の場合は、作成周期を選択して自動で作成できる。事前に請求書の作成を予約しておけば、発行からメール送付まで自動で実行できる機能もあり、請求もれの心配もない。更に、請求書送付時のメール文面も、取引先ごとにカスタマイズして登録できるなど、徹底した効率化を実現できる。
(出所:Bill One公式Webサイト)
紙やPDFなど、様々な方式で受け取った請求書を、データ化して一元管理できるインボイス管理サービス。紙の請求書や異なる書式のPDFでも、AI、OCR、入力オペレーターによって、99.9%という高い精度でデータ化する。請求書の電子帳簿保存法にも、もちろん対応。
請求書の発行は、固定フォーマットによる発行、メールでの一括発行、開封状況の確認、リマインド通知、請求書以外のファイル添付など、フレキシブルに行える。シングルサインオン(SSO)、2要素認証、IPアドレス制限など、セキュリティ設定が充実しているのもポイントだ。
(出所:PASELLY公式Webサイト)
ビジネスの生産性を向上させる、見積書・請求書作成ツール。見積書や請求書などの書類作成業務だけでなく、案件の管理や商談内容の登録など、様々な機能で事務業務を効率化。本業に集中するための基盤構築に寄与する。
見積書・請求書・納品書・発注書・領収書といった帳票類を作成可能。テンプレートのレイアウトやフォーマットは適宜カスタマイズでき、使い勝手のよさに定評あり。CRM機能では、見込み顧客や取引先のリストを作成可能。アポ取り、課題の把握、提案などの進捗も登録でき、案件ごとに営業プロセスをまとめて管理できる。
(出所:Knockdoc公式Webサイト)
見積書・請求書・納品書などの作成やPDFダウンロード、印刷といった基本機能を、“ずっと無料”で使えるクラウド請求書発行システム。ほかにも注文書、注文請書、領収書、検収書の作成に対応しており、請求書まわりの帳票をまとめて管理できるメリットがある。
必要項目を埋めるだけで、簡単に文書の作成が完了。加えて、合計金額の自動計算や明細の並び替え、同じ内容での自動作成予約、請求書の複製など、便利な機能を豊富に搭載している。また、作成した請求書はシステム上ですぐにメール送信できるため、請求書の送り忘れ防止にも役立つ。
(出所:Zoho Invoice公式Webサイト)
中小企業のビジネスをサポートする、クラウド型請求書管理ソフトウェア。請求書の発行に加え、支払期日の自動通知やオンライン入金処理などを通じ、事務業務の工数削減を実現する。
専用のモバイルアプリで、外出先でも請求業務を進められるほか、入金状況の管理や返金処理、領収書の送付などにもツール上で対応可能。プロジェクトの工数管理や経費管理も行えるため、正確な金額を請求書に反映できる。日本語のほかに英語、ドイツ語、スペイン語など計12言語と複数の通貨に対応しており、海外との取引が多い企業にもおすすめ。様々な通貨で取引を行っていても、基軸通貨をもとにしてデータを調整し、収支を分析できる。
毎月作成・送付しなければならない請求書ですが、取引先が多いとタイミングが異なったり、それによって余計な手間が発生したりと、バックオフィス業務の中でも負担の大きな領域です。請求書作成ツールを使用すれば、それらを大幅に効率化でき、人的ミスも削減できます。また、セキュリティ強化やペーパーレス化、電子帳簿保存法・インボイス対応などのメリットも享受できるでしょう。
請求書作成ツールを選ぶ際は、以下の順に検討していくことをおすすめします。
ツールを活用すれば、取引先とのやり取りもよりスムーズになり、結果的にサービスの品質向上につながります。
本記事で紹介している請求書作成ツールは無料で利用できるので、まずは試験的にでも導入してみてください。
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有料版も含む請求書発行システムの詳しい選び方については、こちらの選び方ガイドをご覧ください。
請求書発行システムの選び方ガイド
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