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SCMシステム比較12選!汎用型から業種特化型まで、選び方を紹介

SCMシステム比較12選!汎用型から業種特化型まで、選び方を紹介

最終更新日:2024-05-27

生産管理・購買管理・物流管理などのサプライチェーンを最適化したい方へ。サプライチェーンに関するあらゆる情報を一元管理できるSCMシステムのメリットや機能、選び方・比較ポイントなどをおすすめのサービスを交えながら紹介します。

目次

SCMシステムとは

SCMシステムとは商品・材料の仕入れから顧客に製品を届けるまでの一連のプロセスを最適化するための管理・運用システムです。SCMシステムを活用することで、サプライチェーンに関わる情報を一元管理可能。急な事態にも対処できるだけでなく、無駄なコストの削減や人員配置の最適化にも貢献します。

SCMシステムの必要性

従来、需要予測・部品調達・生産管理・販売管理といった一連のサイクルは、個別に管理されるのが一般的でした。しかし、その場合、「どこか一つのプロセスがうまくいっても、違うプロセスでは無駄が生じてしまっている」「問題が起こった時、原因究明や対策まで時間がかかる」といった課題が発生しがちです。

そこで登場したのが、サプライチェーン全体を最適化するSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)という考え方です。SCMであれば、サプライチェーンに関するあらゆる情報を一元管理可能。近年のグローバル化によって、サプライチェーンのネットワークが世界中に広がりましたが、そんな中でも顧客ニーズや市場環境の変化に素早く的確に応えることができるとあって、多くの業界・企業で導入が進んでいます。

SCMシステムの特徴

SCMと混同されることの多いものとして「ECM」「ERP」「購買管理」「生産管理」などが挙げられます。それらとSCMの「どこがどう違うのか」について説明しながら、SCMシステムの特徴をわかりやすく紹介していきます。

SCMとECMの違い

ECM(エンジニアリングチェーンマネジメント)とは、製造プロセスにおいて、製品や技術に関する情報の管理・共有・活用を最適化することを指します。SCMがモノやお金の流れ全体をとらえて最適化する一方、ECMはそのうちの製造に特化しており、販売管理など金銭の流れまではカバーしていません。製造プロセスにおける製品設計力の向上を主目的としている点で大きく異なります。

SCMシステムとERPとの違い

ERP(Enterprise Resources Planning)とは、企業全体の基幹業務システムを統合管理することを指します。基幹システムやデータベースの統合化・効率化を図り、企業全体のリソースを有効活用するのが目的です。SCMの管理対象はサプライチェーンのみですが、ERPは経営全体の可視化を目的としている点で異なります。言い換えれば、SCMは複数の業務システムを含んだERPの一部とも言えます。

SCMシステムと生産管理システムや購買管理システムとの関係性

生産管理システムとは、製品の生産計画や工程管理、在庫管理などを統合管理し、効率的に進めるためシステムを指します。SCMシステムが生産や原料の購買から顧客への納品まで全体の流れを最適化するシステムであるのに対し、生産管理システムは生産工程の管理を中心としている点で異なります。

また、購買管理システムとは、企業の購買活動において、原材料や部品の見積もり依頼から検収までの購買プロセスを統合管理するシステムを指します。購買管理システムではあくまで購買プロセスに的を絞った管理と効率化が目的です。生産管理システムも購買管理システムも、SCMシステムに内包されている機能の一部を切り出したものと言えます。

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SCMシステムの導入メリット

SCMを導入することによって、サプライチェーンに関連する情報を一元管理でき、状況を可視化できるようになります。以下、具体的にどのようなメリットが見込めるのか、一つずつ解説していきます。

市場変化に対応しやすくなる

SCMシステムを活用すれば、サプライチェーン全体の状況や課題がわかるようになります。たとえば、SCMの市場分析データをもとに、在庫量や過去の消費量が見えるようになれば、需要予測が立てられます。需要予測を立てられれば市場変化へ的確に対応できるため、「必要な時に必要なだけ」というジャストインタイムの供給が実現可能です。

在庫が最適化される

在庫が適正化されるのもSCM導入の大きなメリットです。たとえば、SCMシステムでサプライチェーンが可視化されれば、原材料や製品の在庫状況をリアルタイムで把握できるようになります。その結果、無駄な発注や仕入れがなくなり、市場の状況と消費者の需要に即した、最適な在庫量を保つことができます。

コストが削減できる

サプライチェーンの最適化、業務プロセスの可視化によって、コストの削減が期待できます。たとえば、仕入れの段階で無駄を見つけることができれば、過剰在庫や無駄な品目の仕入れを減らすことができます。コストが抑えられれば利益率の向上も期待できます。

リソースを有効活用できる

コスト同様に、SCMシステムによって人的リソースを無駄に消費することがなくなります。一部の業務だけでなく、サプライチェーン全体を一元管理することで、人手不足や人員余剰などの課題・問題も早期に発見可能。各部門にどれだけ人員を割けるか、どのタイミングで行えばよいかといった判断も的確に行えるようになります。

 

SCMシステムの構成(主な機能)

SCMには「予定・計画」「実行・実施」「振り返り・分析」というサイクルが存在します。SCMシステムの機能について、それぞれの段階に沿って解説します。

「予定・計画」

「予定・計画」段階では下記の機能があります。

  • 需要予測:過去の販売実績から将来の需要予測を立てる。
  • 生産計画:需要予測に基づいた生産計画を立案する。
  • 調達計画:最適な原料・資材・部品の調達ルートを割り出す。
  • 販売計画:売上予算をもとに販売計画を立てる。

「実行・実施」

「実行・実施」段階では下記の機能があります。

  • 受注管理:製品の受注業務の管理を行う。
  • 調達管理:調達計画に基づいた調達管理を行う。
  • 在庫管理:拠点ごとの製品在庫を管理する。
  • 物流管理:商品輸送のための配車や運行管理などを行う。
  • 顧客管理:顧客情報の管理を行う。

「振り返り・分析」

「振り返り・分析」段階では下記の機能があります。

  • レポート:実行・実施した計画がどのような結果になったのかを評価して資料にまとめる。
  • BI:収集、蓄積したデータをグラフや図表などで可視化し意思決定を支援する。

 

SCMシステムの選び方

SCMシステムは、その強みや特徴によって、以下の3つのタイプに分けられます。

(1)マルチに対応できるタイプ
(2)予定・計画特化タイプ
(3)業界特化タイプ

それぞれのタイプについて、どのような特徴があるのか、具体的にどういった機能が備わっているのかなど紹介していきます。自社で導入するとしたらどのタイプが良さそうか考えてみましょう。

(1)マルチに対応できるタイプ

上記に挙げた「予定・計画」「実行・実施」「振り返り・分析」の各サイクルに対応し、多くの機能をモジュールとして搭載したタイプです。必要に応じてそれらを組み合わせて利用できるため、業種・業態を問わずどのような目的・用途にも対応できます。

たとえば、「SynapseSUITE」は、需要予測や在庫補充計画の需給領域と、生産計画などの供給領域にそれぞれ専門の製品がラインナップされています。それぞれを必要に応じて組み合わせる形で使用可能です。

(2)予定・計画特化タイプ

主に需要予測や発注計画など、「予定・計画」に強みを持つタイプです。「実行・実施」や「振り返り・分析」に関してはある程度機能しているが、「予定・計画」のプロセスをより強化した場合に効果を期待できます。「計画の予測に関して、もう少し精度を高くしたい」「計画の変更に柔軟に対応したい」といった場合におすすめです。

たとえば、「PlanNEL」は、AIによる需要予測・発注計画に特化しており、高い需要予測精度と計画作成時間の短縮化に強みを持っています。需要予測・販売計画の精度が低い、計画作成に時間がかかるという悩みを抱えている場合、課題解決が見込めます。

(3)業界特化タイプ

特定の業界に必要な機能を無駄なく搭載したタイプです。サプライチェーンと言っても、業種・業態によって商品も違えば、商流も異なるため、必要とされる機能も変わってきます。汎用型タイプでは、それぞれに合った形でカスタマイズする必要がありますが、業界特化タイプの場合、以下のように業種・業態に必要な機能があらかじめパッケージ化されているのが強み。導入までの敷居も低く、ノウハウに関しても豊富です。

  • 小売業向け:在庫管理、販売管理、物流管理など
  • 物流業向け:配送計画、倉庫管理、輸送管理など
  • ヘルスケア業向け:在庫管理、調達管理、輸送管理など
  • 食品業向け:在庫管理、需要予測、生産計画など

たとえば、「mcframe 7」は、製造業に特化した機能がパッケージされています。はじめから業務に最適なシステムデザインになっているため、ほとんど手を加えずサプライチェーン管理とコストマネジメントが可能です。

 

SCMシステムの比較ポイント

自社に合ったタイプが何となくつかめたら、続いては個々のSCMシステムについて比較検討していく番です。ポイントとしては以下のような点が挙げられます。

AIをどれくらい活用できそうか

SCMシステムの中には、AIを活用することで、可視性を強化したり、ロジスティクスの改善、在庫レベルやサービスレベルの最適化を図ったりできるものもあります。特に天候の変化や市場変動など、リスクに強いサプライチェーンの構築には、AIをどれだけ活用できるかといった点が非常に重要です。

たとえば、「SAP Supply Chain Management」は、サプライチェーンにおけるAI活用を特に重視しています。需要予測から品質管理まで一連のプロセスで、AI支援を中心としたシステム設計になっているのが特徴です。

予測方法が合っているか、計画変更に柔軟に対応できるか

「どの領域を、どの程度、どのような精度で予測できるか」はツールによって異なります。継続的な需要パターン、季節的な需要パターンなどいくつかある予測方法の中から、その都度最適な方法をチョイスできると便利です。また、予測結果によっては、これまでの計画を変更しなければならない時もあることから、「計画変更にどれくらい柔軟に対応できるか」「継続的に精度を高める仕組みがあるか」なども重要なポイントです。

たとえば、「Infor Supply Chain Management」は、独自の確率的な予測方法を使用して高い予測精度を実現しています。また、シナリオモデリング機能で計画を評価し、適宜修正できるなど計画変更に柔軟に対応可能です。

カスタマイズのためのサポートは受けられそうか、十分か

マルチに対応できるSCMシステムは、自社に合ったモジュールを選んだり、システム間をつなぎこんだりカスタマイズが必要になってきます。既存の業務フローをシステムに落とし込む場合、システム導入を機に改善を試みる場合、どちらにしても同じです。自社で行うのが難しい場合、ベンダーや導入コンサルタントにサポートを依頼できないかも確認してみましょう。どこまで依頼できるのかといった点も含め、あらかじめチェックしておくと安心です。

たとえば、「PlanNEL」は、利用目的と業務に合わせてパラメータ、マスタの設定、既存システムとの連携サポートを受けられます。運用開始後も、専任のカスタマーサポートがあるため適宜相談可能です。

 

主なSCMシステム(1)マルチに対応できるタイプ

SAP Supply Chain Management(SAPジャパン株式会社)

SAP Supply Chain Management公式Webサイト

(出所:SAP Supply Chain Management公式Webサイト)

サプライチェーン全体の業務効率化だけでなく、持続性や環境面にも配慮したサイクルに強みを持つSCMシステム。受注管理・品質管理・在庫管理などの各プロセスで、取引先や顧客とリアルタイムに連携して情報を収集。需給の不一致や品質の問題などのトラブルにも迅速に対応でき、過剰在庫も回避できる。
部門間をまたぐ販売事業計画を立案できるため、サプライチェーン制約を踏まえた供給計画の策定が可能になる。ERPと事業計画、製造実行システムが緊密に連携しており、計画変更にともなうスケジュールの組み直しもスムーズに行える。

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Oracle Supply Chain Management(日本オラクル株式会社)

Oracle Supply Chain Management公式Webサイト

(出所:Oracle Supply Chain Management公式Webサイト)

需要予測、生産計画、在庫管理などの機能が充実し、一連のサプライチェーン管理をクラウド上で完結できるSCMシステム。季節による変動、過去のデータなどをもとにした需要予測によって、精度の高い売上予測や販売計画の立案を行える。
生産計画では、部品在庫や設備の稼働状況も踏まえた計画立案が行え、生産効率の最大化も見込める。計画作成はドラッグ&ドロップで簡単に進められるため、担当者の負担も少ない。また、サプライチェーン全体で在庫数を可視化、在庫業務を効率化できるシステムによって適正在庫の維持が可能。自動車、通信、医療機関など様々な業種に対応しているのも強み。

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Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Management(日本マイクロソフト株式会社)

Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Management公式Webサイト

(出所:Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Management公式Webサイト)

CRMとERPで構成されたアプリケーション「Microsoft Dynamics 365」のSCM向けパッケージ。リアルタイムの可視性、スピーディーな計画で課題に自動対応でき、回復力を備えたサプライチェーンを構築できる。作業者の教育時間や倉庫内の移動時間を短縮する機能によって、倉庫業務の効率化が可能。
また、AIによるリモート監視やスケジューリング機能で、製造プロセスの効率化とデータ統合も図れる。IoTによる予測メンテナンス、作業指示書に利用できる対話型のホログラフィックなど、資産の生産性を最大化できる機能も揃っている。

  • 料金:月額22,500円〜/ユーザー

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scSQUARE(株式会社日立ソリューションズ東日本)

scSQUARE公式Webサイト

(出所:scSQUARE公式Webサイト)

サプライチェーンプランニングなど計画系のソリューションに強みを持つSCMシステム。需要予測・発注計画・在庫管理・生産計画などに特化した製品を取り揃える。たとえば、生産スケジューラ「scSQUARE ISP」を使用すれば、秒単位の生産計画が可能。
また、発注に関しても、需要を的確に予測し、過去の販売実績から無駄のない計画を立てられる「SynCAS」を利用することで、在庫過多を防げる。特に短納期品を扱う商社や小売店にはおすすめ。そのほか、「Netstock IBP」は週・月単位での需要予測や発注計画も可能。商品の輸出入を伴う長納期品を扱う場合に役立つ。

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Infor Supply Chain Management(インフォアジャパン株式会社)

Infor Supply Chain Management公式Webサイト

(出所:Infor Supply Chain Management公式Webサイト)

一連のサプライチェーンプロセスをデジタル化し、リアルタイムに管理できるSCMソリューション。AIなどの最新技術を用い、膨大なデータの分析からビジネスの知見を得られるのが強み。請求書の処理・承認、チャージバック(売上取消し)・請求プロセスなど多くの業務プロセスを自動化。グローバル取引・資金調達においても、コスト削減やサプライヤーとの関係強化を図れる。倉庫保管と輸送管理にも優れており、人員、3PL請求を可視化。
また、倉庫の状況が3D表示され、視認が容易になる。独自のソフトウェアによって 製品ライフサイクルのすべてのステップを最適化することもできる。クラウド、オンプレミス、いずれの環境にも導入可能。ハイブリッドにも対応し柔軟に運用できる。

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IFS Cloud(IFSジャパン株式会社)

IFS Cloud公式Webサイト

(出所:IFS Cloud公式Webサイト)

サプライチェーンの可視化と収益の保護、成長に応じた拡張など高度な機能を備えたSCM管理ソリューション。単一プラットフォームでサービスのライフサイクル全体に対応し、業務効率の向上、収益の最大化が可能。動き・オーディオ検出、改ざんアラームなどのビデオ分析機能を備えた高品質のネットワークカメラを提供しており、効率的な倉庫管理と物流の流れを作れる。
また、ビッグデータ、loTなどを組み込んだ高度なERP機能により、信頼性の高いトレーサビリティ対策も可能。製造、サービス、航空・防衛、建設・エンジニアリングと多様な業種に対応しているのも特徴。

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主なSCMシステム(2)予定・計画特化タイプ

T³SmartSCM(ザイオネックス株式会社)

T³SmartSCM公式Webサイト

(出所:T³SmartSCM公式Webサイト)

自社に必要な機能のみをピックアップしてカスタマイズできる、クラウドプラットフォーム型のSCMシステム。需要予測、販売計画管理、在庫管理など、10個のモジュールを準備。必要に応じて柔軟にユーザー数やモジュールを追加し、複数拠点への展開が可能。ただし、データ取得を支援する機能はなく、データを適切に蓄積し、管理する基盤は別途必要。
製品の期間別販売価格と原価を設定できるため、総販売価格をリアルタイムでグラフ確認しながら計画策定が可能。飲料メーカー、バイオメーカー、石油化学メーカーなどでの導入実績あり。

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PlanNEL(ザイオネックス株式会社)

PlanNEL公式Webサイト

(出所:PlanNEL公式Webサイト)

AIで需要予測から発注計画をDX化できるSCMシステム。世界標準のSCMプロセスと、20年超培ってきた経験と技術で、多くのグローバル企業への導入実績あり。複数のアルゴリズムを活用して予測モデルを立案。AIや高精度の統計的手法を採用し、予測精度は80%を超える。受発注の計画立案業務を、最新のデータサイエンス技術で自動化できるため属人化を解消できる。
業務領域に合わせて需要予測・販売計画・補充計画などの機能を切り分けて提供しているため、コスト、期間を見ながら導入できる。

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主なSCMシステム(3)業界特化タイプ

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TCloud for SCM(都築電気株式会社)

TCloud for SCM公式Webサイト

(出所:TCloud for SCM公式Webサイト)

スマホのみで簡単に配送状況を可視化できるクラウド型ロジスティクスソリューション。物流・サプライチェーン領域において、30年以上のコンサルティング・システム構築・運用保守といったサービス提供実績を誇る。
輸配送に必要な機能を網羅。ベースとなる配送進捗・動態管理のほか、温度管理や検品、ナビや納品先カルテなど、現場の要望をもとに開発した機能が豊富にそろう。ドライバーに負荷をかけることなく、走行実績やルート、作業履歴などのデータを収集し、ダッシュボード上で集計・可視化。ルート別の待機発生率や納品先ごとの作業時間、積載率など、取得分析支援機能も充実している。

  • 料金:月額1,250円/台~(アプリのみの場合)、初期費用なし

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mcframe 7(ビジネスエンジニアリング株式会社)

mcframe 7公式Webサイト

(出所:mcframe 7公式Webサイト)

販売管理や生産管理、在庫管理など、一連のサプライチェーン管理とコストマネジメントを実現できる、製造業向けに開発されたSCMパッケージ。組み立て加工からプロセス、医薬品業界まで様々な生産形態のサプライチェーン管理に対応。見込み生産や受注生産、半見込み生産などの生産形態を組み合わせられる。生産性向上のために製品不良状態を画像で記録できる機能や、現場で気づいた情報をタイムライン共有できる機能があるのもポイント。
マスタの改廃やグループ企業の統廃合など、状況に応じて柔軟にカスタマイズ可能。多言語、多通貨対応、インボイスにも対応しているため、海外でも使用できるのも強み。シリーズ製品の「mcframe 7 CFP」を利用すれば、CO2の排出量管理も可能。環境負荷に配慮した意思決定ができる。

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PPPlan(ピーピープラン)(日鉄ソリューションズ株式会社)

PPPlan公式Webサイト

(出所:PPPlan公式Webサイト)

20年来、食品業界向けに需給計画システムを構築してきた知見を強みとする、食品業界特化型のSCM計画業務クラウドサービス。出荷計画・在庫計画・生産計画・補充計画による計画系統で、需要予測の精度向上、在庫水準の適正化を図れる。
PSI(生産・販売計画・在庫)の可視化とアラートにより、見込み外れの際の即応力強化、早期検知によるリカバリーが可能。サプライチェーンコストの削減と需給数量の過不足解消につなげられる。既存の基幹システムとの外部連携も可能。サブスクリプションでの提供となるため、リーズナブルかつスピーディーに導入可能。

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Connecting One Cloud(大日本印刷株式会社)

Connecting One Cloud公式Webサイト

(出所:Connecting One Cloud公式Webサイト)

チラシや店頭POP、ポスターなど販促物のサプライチェーンを一元管理し、業務効率化できるクラウドサービス。2001年から国内初の販促物SCMシステムとして展開。制作発注・注文管理・在庫管理・費用管理などの機能で業務効率化できる。
見積もりを複数の取引先に同時依頼でき、販促物の発注を最適化。販促物をシステム上でまとめて発注できるため、支店や営業所の集約作業や問い合わせの手間もかからない。販促物の在庫状況はリアルタイムで更新。各拠点への在庫数確認も不要。定期的に最新バージョンへアップデートされるため、カスタマイズは不要。

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まとめ

SCMシステムは、需要予測や在庫管理、販売管理などでサプライチェーン全体の状況を可視化し、最適化するための管理システムです。市場変動へ素早く対応できるようになる、在庫が最適化されコスト削減につながる、リソースを最適化できるなどのメリットがあります。

SCMシステムは、主に以下の3タイプに分類でき、まず自社の用途にマッチしたものを絞り込みます。

(1)マルチに対応できるタイプ
(2)予定・計画特化タイプ
(3)業界特化タイプ

タイプが絞り込めたら、以下のポイントを踏まえてサービスを比較してみましょう。

(1)AIをどれくらい活用できそうか
(2)予測方法が合っているか、計画変更に柔軟に対応できるか
(3)カスタマイズのためのサポートは受けられそうか、十分か

また同じタイプでもサービスによって強みになる部分が異なるため、不明な部分や気になる点は問い合わせてみて比較・検討するのが良いでしょう。

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