AIの活用が勤怠管理システムでも急速に進んでいます。勤怠管理の効率化を検討される方に向けて、どのような場面でAIを有効活用できるのか、具体的なサービスを交えてご紹介します。
“勤怠管理システム”の 一括資料ダウンロードする(無料)
近年、あらゆる業態・業務でAI活用が進んでいます。勤怠管理では、主に以下4つの目的でAIの活用が浸透しています。
勤怠は担当者だけでなく、現場の従業員にも関連しているため、AIの活用は企業全体にとってもメリットがあります。また、データの活用や課題の発見においては過重労働の防止など、労務管理の観点から見ても有効です。
本記事では、それぞれの活用場面についてAIがどのようにして勤怠管理に役立てられているのかを紹介していきます。
概要よりも、実際に「どんな勤怠管理システムがあるのか知りたい」「現場で使える勤怠管理アプリを教えてほしい」という方は、以下のような記事を参考にしてください。AI搭載型で便利な機能を搭載したおすすめのシステム・アプリを紹介しています。
勤怠管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
“勤怠管理システム”の 一括資料ダウンロードする(無料)
出退勤の打刻方法は、AIの識別機能の活用で多様化しています。識別機能とは、画像や音声を認識すること。身近な例としては、危険を察知する自動車の自動運転機能やスマートスピーカーなどがあります。
この機能を出退勤の打刻に生かすことで、従来の課題となる「なりすまし」「代理打刻」などの不正利用の防止や、ICカード発行・再発行にかかる運用コストを削減したりする効果があります。また、従業員の毎日の打刻作業が簡略化され、打刻に伴う手間や時間を削減できます。
具体的な識別機能としては「顔認証」「音声認証」などの生体認証が挙げられます。以下、それぞれの機能の詳細と、それに対応した具体的なサービスをご紹介します。
出勤・退勤などの打刻に合わせて、従業員の顔写真を撮影し、それをAIに事前に記憶させておいた顔データと照合。本人確認を経て、出退勤の登録を行う機能です。通常のスマホやタブレットなどのカメラ機能を用いて行うため、別途専用機器を購入する必要がありません。
なりすましなどの不正打刻を防止するほか、大量の従業員を効率よく打刻させることも可能です。たとえば、工場の出退勤などで1台のタブレットで打刻を行う場合、出退勤時にタイムレコーダー近辺で混雑しがちですが、顔認証を利用すると一人ずつ打刻していく必要がないため混雑緩和に役立ちます。
KING OF TIME | 専用アプリをインストールしたiPadの内蔵カメラで顔を撮影するだけ。他人のなりすましによる不正行為を抑止。 |
---|---|
WiMS/SaaS 勤務管理システム |
検温用のサーモグラフィーカメラで、体温測定と顔認証を同時に実施し、出退勤打刻を行う。 |
ジンジャー勤怠 | 顔情報のデータと照合して行う打刻方法で、不正打刻を防止。検温を同時に実現する生体認証打刻では従業員の健康状態の把握も可能なため、ウィズコロナにおける安心・安全な職場づくりを実現する。 |
スマートスピーカーなどに、おはよう(出勤)、ばいばい(退勤)、お昼にいってくる(休憩開始)と話しかけるだけで、それを勤怠情報として登録することのできる機能です。事前に登録しておいた本人の声と照合することで本人確認を行うこともできます。別途、出勤・退勤などの打刻を行う必要がないため、業務の効率化にも役立ちます。
ICタイムリコーダー | 「Amazon Echo」などのスマートスピーカーに話しかけるだけ、ハンズフリーで出退勤を登録。 |
---|---|
Green Nuts Plus | オプションで防水ケースを付けられるので、屋外にタイムレコーダーを設置したい場合にも最適。防水ケースの外からでも音声認識により打刻できる。 |
今まで人事担当者へ電話やメールで問い合わせていた休暇や諸制度の申請方法等、人事に関する質問を、スマホやPCを利用し、対話形式でAIチャットボットが回答を行うことができます。
従来型の簡易的なチャットボットのように定型の質問にただ同じ回答をするだけでなく、AI搭載で学習するため、パターンを覚えて精度が上がるうえ、話し言葉や入力内容に多少の違いがあった場合でも、ある程度柔軟かつ複雑に対応できます。
人事担当者は個別の電話対応に追われることが減り、従業員は即時的に回答が得られるため、双方にとって業務効率化につながると言えます。
CB4-人事・総務 | 話し言葉による質問の意図を判別し、 1問1答方式での問合せの自動回答が可能。人事・総務関連のよくある問合せ約400種類、学習用サンプル質問文約4,000文を学習済み。勤怠管理についてはOBC社勤怠管理クラウドと連携して回答。 |
---|---|
HiTTO | 勤怠管理・年末調整・経費精算・福利厚生等、主に人事労務に関する社内特化型のAIチャットボット。人事、労務などバックオフィス業務に関する1,000件以上の回答とそれに紐づく膨大な質問パターンを学習済み。勤怠管理システムからの有休の申請方法や付与条件などを高精度で回答。 |
こちらでは、勤怠管理データのAI活用例3つと、具体的なサービスをご紹介します。
シフト勤務者の割合が多い職場では、各従業員から提出された希望シフトを管理者が組み合わせます。不足する時間帯は誰かにヘルプを要請、重複するところは誰かを断る、といった細やかな調整が必要です。この作業は時間がかかる上、各スタッフの能力の把握も必要なため、管理者にとってはかなりのウェイトを占める業務です。
AIによるシフト作成は、これらの作業においてAIを活用することで、不足箇所・重複箇所の調整を自動で行えます。管理者の手間の削減だけでなく、無駄や人によるばらつきがなくなるため、適正な人件費、予実管理に役立ちます。また、継続的な使用でAIの精度が上がるので、使えば使うほど業務効率化につなげることができます。
Airシフト | シフト管理者が時間ごとに必要な人数を事前に設定しておけば、スタッフから収集したシフトの希望を考慮しながら、AIが店舗側が登録した条件に合うように自動的にシフトを作成。 |
---|---|
セコムかんたんシフト スケジュール |
高度な汎用アルゴリズム(AI)と行動心理学、優れたユーザーインターフェイスを組み込んで、勤務スケジュールを自動作成。 |
勤怠情報を給与に紐づけるデータを給与システムに登録しなくてはなりません。異動や昇級が頻発する大企業だとかなりのボリュームになります。この作業についても、AIを活用することで自動的に登録でき、人事担当者の作業がかなり削減されます。
勤怠情報から給与への紐付けは、AIを使用せずとも従来の勤怠管理システムと給与システムの連携によって可能でしたが、より複雑化したデータ連携はAIの活用が必須です。
たとえば、アサヒグループホールディングス株式会社では、社員やアルバイトなど採用時や、各社間での人事異動時、退職・休職時などの際に各社から申請された人事データを、人事給与システムにAIを搭載したRPAが自動で登録する仕組みを構築しています。
PC操作をAIに学習させ、手作業を省く方法です。AI搭載RPAツールを利用して行います。
たとえば、勤怠管理システムで集計し、出力したCSVデータをExcel表に加工。残業時間の多い順に並び替えたり、部署ごとに合計したり、平均値を出したりした後、あらかじめ設定しておいた各部長+経営陣のメールアドレスに自動送信、などといった操作をAIに学習させることで、自動化できるようになります。
AI Humming Heads | 人間の操作単位で認識する、AI化されたRPAツール。記録ボタンを押して、いつもの仕事をするとAIが仕事を覚える。「人の操作を学習」し、操作中に表示される予期せぬウインドウもすべて「無関係」であると理解して完了。 |
---|
AIの「分析・予測」機能の活用で、過重労働など労働時間管理における問題点を早期発見できます。具体的な内容は、主に2種類です。
勤怠管理システムに蓄積された勤怠情報をもとに、過重労働や問題行動をAIが分析します。
ストレスの多い従業員がいた場合、管理者にアラートを出したり、退職確率を予測して算出したりする機能です。人事情報(勤務地、所属)、従業員アンケートなどをAIが分析し、ストレスケアが必要な従業員を予測し、ストレス状況を可視化することが可能です。
退職を未然に防ぐ対策としてはもちろん、離職率の低下につながる方法、メンタル面の管理手段として注目されています。
HuRAid勤怠分析 | 過去の退職・休職者における、出退勤時間や残業時間、有給休暇の取得状況などの勤怠データをAIエンジンが分析し、個社独自の予測モデルを構築。勤怠データを予測モデルに投入し、数カ月後の退職・休職確率を算出。退職・休職確率が高い場合には、人事担当者やマネジメント層にアラートを通知。 |
---|---|
ジンジャー勤怠 | 打刻漏れ・残業超過・有給取得推奨といった各種アラート機能はもちろん、笑顔判定打刻などメンタル面を管理する機能も充実。退職などを未然に防ぐ対策を打つことで、離職率の低下へとつなげる。 |
リシテア/AI分析 | 勤怠管理情報、人事情報(勤務地、所属情報など)、従業員アンケート情報などの多種多様なデータをAIで分析。ストレスケアが必要な働き方をしているとみられる従業員を予測し、組織単位にチームのストレス状況として可視化。 |
遠隔で仕事をする従業員の居場所、業務量、スケジュールを可視化するマネージャー向け機能です。
メンバーが予定と違う行動をしたらAIで検知して表示できます。すぐに連絡が取れない、業務量や内容が見えにくい、という課題の解消に役立ちます。
従業員によっては、常に監視されている感覚になる可能性があるので、双方が気持ちよく使えるような設定の仕方がポイントになります。
カオミル | AI顔認証を活用して社員の作業時間・休憩時間の自動集計、在席確認、勤怠管理を行うテレワーク支援ツール。「冷静」「悲しみ」など感情分析機能も近日リリース予定。 |
---|
AIの機能は勤怠管理システムにデフォルトで搭載されているケースもありますが、勤怠管理システムの別料金オプションや、勤怠管理システムと連携させる別システムのケースもあります。また、費用の面でも各社大きく異なり、搭載しているAIエンジンの性能によって、識別や分析の精度、得られる効果にもばらつきがあるのも事実です。
導入にあたっては、管理者や従業員の勤怠管理にどのような課題があり、AI機能を活用することで、どのようなムリムダを削減できるのか分析することが重要です。その上で、自社の運用に適したサービスを検討しましょう。
勤怠管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
“勤怠管理システム”の 一括資料ダウンロードする(無料)
勤怠管理システムのより詳しい選び方は、こちらで12システムの比較表付(30項目で調査)でご紹介しています。
勤怠管理システムの選び方ガイド
株式会社ヒューマンテクノロジーズ
導入企業58,000社以上。クラウド勤怠管理システム市場シェアNO.1。規模・業種に関係なく、オフィス、店舗、在宅勤務、外出先など、あらゆる環境下で正確な勤怠管...
株式会社ソリューション・アンド・テクノロジー
エンタープライズの多様な働き方に対応するSaaS 型勤務管理システムです。休暇管理や工数管理など豊富な機能を搭載し、働きやすい環境づくりに適した充実の機能を提供...
株式会社日立ソリューションズ
直感的に操作可能なUIと多彩な機能、充実の導入サポートを備えた勤怠管理システム。大企業を中心に四半世紀以上、導入実績1,450社、202万人超を誇る「リシテア/...
<重要なお知らせ> サイトリニューアルに伴い、初回ログインにはパスワードの再設定が必要です。
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。
ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。
サービスの導入検討状況を教えて下さい。
本資料に含まれる企業(社)よりご案内を差し上げる場合があります。