• TOP
  • 特集記事
  • ABMツール比較8選。自社にあったタイプや選び方のポイントは?

ABMツール比較8選。自社にあったタイプや選び方のポイントは?

ABMツール比較8選。自社にあったタイプや選び方のポイントは?

最終更新日:2025-03-03

営業効率を高めたいと考えている方や、ABMツールの導入に興味のある方へ。ABMツールの主な機能や活用場面、比較のポイントなどをご紹介します。

目次

ABMツールとは?

ABMツールとは、情報収集や顧客の選定、営業の効果検証などをサポートしてくれるツール。成功率の高い営業をするためには、顧客について分析し、適切なアプローチをする際に役立ちます。

ABMとは?

ABMとは、Account Based Marketing(アカウント・ベースド・マーケティング)の略称。データ分析によって抽出した、成約の見込みが高い企業に営業をかける手法です。ターゲット企業を絞り込んだうえで、ニーズに合わせた営業内容を考えられるため、商談化率や売上の向上が見込めます。

しかし、ABMを実践するためには、マーケティング部門と営業部門の連携や、ターゲットとなる企業のニーズ分析、これまでの取引の可視化など様々な作業が必要に。これらの負担を軽くするために、ABMツールが使われています。

ABMツールの活用場面

実際に以下のような場面で、ABMツールが活用されています。

展示会などで獲得したリード情報の処理

展示会で入手した名刺といったリード情報をABMツールに取り込み、「従業員数」と「業界」といったデータを自動で取得。企業情報のリサーチや、優先順位の高い企業のリストアップなどにかかっていた時間が短縮されるため、従来よりも素早く営業をかけられるように。

加えて、入力ミスの防止、情報の正確性の向上といった効果も見込めます。

インサイドセールスの効率化

過去の商談データや現場からの情報、顧客の課題や業績などを組み合わせて、自社製品の強みが届きやすいターゲット企業を抽出。そのため、インサイドセールス部門はより確度の高いアプローチができるように。

また、顧客との相性などを数値化することで、提案内容のブラッシュアップや、営業戦略の明確化にも役立てられます。

データ品質の向上

部署・部門ごとにバラバラに管理されていたデータを名寄せするなどして、活用しやすい形に整える際にも、ABMツールが役立ちます。顧客データをアップロードするだけで、企業情報や法人番号といった属性が自動で付与できるツールも。

情報登録にかかる時間や手間が短縮されるのに加えて、高品質なデータをもとにターゲット企業を選定できるといったメリットが見込めます。

 

ABMツールでできること(機能)

ABMツールに搭載されている主な機能をご紹介します。

最新企業情報の収集

企業固有情報や外部評価、資本系列、本社・事業所関係など、企業に関する様々な情報を網羅したデータベースを保有。これらのデータベースをもとに、顧客データやリードデータの高精度なクレンジングや名寄せが可能に。データ登録作業の効率化や、データベースの鮮度担保、営業リストの精度向上など、様々なメリットが見込めます。

属性情報の付与

データベースから取得した内容をもとに、企業名と関連情報を紐付ける機能です。企業の所在地や代表電話番号といった一般的な情報のほか、法人番号や従業員数、売上高など様々な属性の情報を付与できるツールも。

企業リストの取り込みと分析

自社で蓄積した企業リストをツールにアップロードする機能。これまでの取引の傾向、過去に失敗した商談の内容などを分析することで、顧客ニーズの把握や、商談の改善などが可能に。

成約確度の高い企業の選定

商談の成約確度が高い企業を選定してリスト化する機能です。ニーズの高さを数値化し、そのスコアが高い順に営業リストを作成できるツールも。属性情報と組み合わせることで、優先度の高いターゲット企業を選定しやすくなります。

名刺データの活用

名刺をスキャンしてデータ化する機能です。社員一人ひとりが持っている名刺情報を社内で共有できるため、顧客情報の蓄積・共有がスムーズになります。中には、名刺の表記揺れを自動で修正する機や、企業内のキーパーソンを把握できる機能を搭載したツールも。

SFAやMAとの連携

API経由でSFAやMAといった外部ツールと連携する機能。ABMツールで作成したリストをもとにセグメントメールを配信するなど、マーケティング施策への活用も可能です。

 

ABMツールのタイプと選び方

ABMツールは大きく4タイプに分けられ、それぞれ強みを持つ機能が異なります。タイプ別の特徴や選び方について解説します。

営業リストの作成や属性情報の追加に強みを持つタイプ

ABMツール内のデータベースなどをもとに、精度の高い営業リストの作成や、営業に有用な属性情報の付与などを自動で行うタイプ。「商談の成約確度を高めたい」「情報収集の業務負担を軽減したい」といった課題解決に有効です。

たとえば「スピーダ」は、新規顧客向けの営業戦略をスピーディに作成できる機能を搭載しています。企業リストの中から、理想の顧客に近い企業を営業先としてピックアップすることで、商談の効率化を実現します。

また、「Sales Marker」は、自社製品やサービスに対してニーズが高まっているターゲット企業を絞り込める機能を搭載。「シグナルスコア」と呼ばれるニーズの高さを示す数値をもとに、優先度の高い企業を選定し、スコアの高い企業を順に並べた営業リストを自動で作成します。

属性情報の追加に強みを持つタイプ

営業活動に役立つ属性情報を追加することに長けたタイプ。自社で保有している企業リストに情報を追加したり、獲得したリードを深掘りしたりするときに役立ちます。社内に蓄積された情報を更に活用し、商談化率や受注率を高めたい場合におすすめです。

たとえば「FINDFOLIO」は、法人番号や業種、従業員数といった基本的な情報に加えて、売上高や部署名のデータなどを属性情報として付与。荷電時の話題として活用できるほか、ターゲット企業の絞り込みに役立てられます。

顧客接点の可視化に強みを持つタイプ

自社が顧客とどのような接点を築いてきたのかを可視化する、分析機能に強みを持つタイプ。これから営業をかけるターゲット企業に対して、効果的なアプローチの糸口をつかみたい組織におすすめです。

たとえば「Sansan Labs」は、自社で蓄積した名刺データをはじめとする接点情報を活用可能。また、商談予定の企業名と担当者名を入力するだけで、社内外の関係者を自動でリストアップする機能も備え、商談前の情報収集を効率化できます。

管理業務の効率化に強みを持つタイプ

ABMを行ううえで管理業務を効率化したい場合には、営業リスト作成以外の業務負担を軽減できる、こちらのタイプがおすすめです。

たとえば「Sales Hub」や「Marketing Hub」に搭載されている「ABMソフトウェア」。設定した条件に合うターゲット企業のリストアップだけでなく、営業担当者の割り当てまで自動化できます。また、ターゲット企業に対する営業の進捗状況を社員全員で共有できるので、現状のすり合わせがスムーズに。

 

ABMツールの比較ポイント

ABMツールを選ぶときに留意したい3つのポイントについて解説します。

取得する属性情報の種類

自動で追加できる属性情報はABMツールごとに異なるため、どの情報を商談やインサイドセールスなどに活用したいのか明確にしておく必要があります。

たとえば「ユーソナー」は企業概要や人事異動情報、「Sales Marker」は企業が検索しているキーワードを取得可能。また「LeadPool」では、求人情報やプレスリリース、SNS上での人物のつながりなどがわかります。

営業リストの作成手法

営業リストを自動作成したい場合は、ABMツールがどのような情報をもとにリストを作っているのかを把握しておく必要があります。根拠にする情報や、優先度を判断する条件はABMツールごとに異なるからです。

たとえば「スピーダ」は、150万社以上の情報が登録されたデータベースを参照。企業を絞り込むときに役立つ「特徴」や、優先順位の見極めるときに使える「重要度」などを分析します。また、「ユーソナー」は国内拠点99.7%、約820万件を網羅した企業データベースLBCを搭載。「LeadPool」も500万社以上の企業情報と、350万人以上の人物情報を保有しています。

企業データの管理の粒度(支社や工場などへの対応有無)

ターゲット企業全体に対して営業をかけるだけでなく、特定の部署や事業所、人物にアプローチする場面も、ABMでは多く見られます。ABMツールがどのくらい詳細な情報をカバーしているのか、確認しておきましょう。

たとえば「ユーソナー」の法人企業データベース「LBC」なら、本社の情報だけでなく、資本系列や工場の所在地、各事業所との関係の把握も容易に。また「Sales Marker」は、業界最大級のキーマンデータベースを独自で構成。約200万件のデータの中から決済者を見つけ、ダイレクトに営業をかけられます。

 

主なABMツール(営業リスト作成や属性情報追加に対応)

スピーダ(株式会社ユーザベース)

スピーダ公式Webサイト

(出所:スピーダ公式Webサイト)

信頼できる情報とAIを組み合わせ、様々な事業課題を解決するABMツール。1,000万社以上のグローバル企業のデータに加え、3,000本以上の業界トレンドレポートなど、信頼性の高い情報に常時アクセス可能。AIは使いやすさを重視したUIで設計されている。
たとえば、営業先が抱えていそうな「業務の悩み」をAIが分析し、セールストークを自動生成する機能を活用すれば、より効果的な営業アプローチを実現できる。また、460を超える業界の概要、市場環境、競争環境について要点を絞って出力する機能も搭載。業界のトレンドを迅速に把握した上で、視座の高い提案につなげられる。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

ユーソナー(uSonar)(ユーソナー株式会社)

ユーソナー公式Webサイト

(出所:ユーソナー公式Webサイト)

自社保有データと国内最大級の法人企業データを組み合わせることで、ニーズの高い企業を見つけられる顧客データ統合ソリューション。
特徴のひとつが、820万件の法人企業情報が集約されたデータベース「LBC」。事業所、工場、官公庁、学校法人、医療法人などを幅広く網羅しており、グループ企業や事業所単位の情報、売上高など、細かな属性情報を付与した営業リストが自動で作成される。表記揺れを統一する「名寄せ」にも対応しているため、情報登録にかかる時間を削減できる。
更に、エリアや業種ごとの自社サービス浸透率も把握可能。受注確度の高い企業をAIが判断する需要測定機能も備えている。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

Sales Marker(株式会社Sales Marker)

Sales Marker公式Webサイト

(出所:Sales Marker公式Webサイト)

Webのキーワード検索をもとに、受注確度が高い顧客にアプローチできるABMツール。自社製品やサービスに関連するキーワードを検索している企業にアプローチする「インテント(意図)セールス」に強みを持つ。ニーズが発生した瞬間にアプローチができるため、商談化率の向上が見込めるほか、検索されたキーワードボリュームから商談内容をブラッシュアップすることも可能だ。更に、部署名や資金調達方法、オフィスの移転状況など、最新の属性情報も自動で付与される。
ホットなリストに対して、AI営業マンが自動でアプローチをかける機能を活用すれば、営業リソースをかけずに商談を獲得することもできる。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

LeadPool(株式会社Mer)

LeadPool公式Webサイト

(出所:LeadPool公式Webサイト)

セールスチームのABM活動を強力に推進する、次世代AIリードデータベース。求人情報やプレスリリース、人事情報といったターゲット企業に関する最新データをWebから取得し、AIが自動でデータベースを構築する。加えて、500万社以上の企業データと350万人以上の人物データを保有しており、制度の高いアプローチを実現する。リード情報には業種や従業員数といった属性も付与できるため、展示会出展履歴、事業分野などの情報と組み合わせて、より精度の高いリード抽出が可能に。
社内メンバーのSNS上のネットワークを可視化する機能や、SNS経由でキーパーソンに1on1でのアプローチをする機能も用意されている。

  • 料金:月額10万円~

サービス詳細へ

 

主なABMツール(属性情報を追加)

FINDFOLIO(株式会社FLUED、株式会社NADJA)

FINDFOLIO公式Webサイト

(出所:FINDFOLIO公式Webサイト)

60万件の法人公開情報や400万件の企業関連ニュースをもとに、CRMのリードに属性データをプラスするサービス。主要なMA/CRM/SFAからのデータ提供に対応しており、API形式もしくはCSVファイルでのやり取りが可能。メールアドレスや代表電話番号といった基本情報はもちろん、売上高、従業員数、部署名、法人番号など様々な属性情報を自動で追加する。
データベースは公式サイトから収集した企業データを収録しているため、問題なく営業活動に使える。2カ月ごとに目視とRPAによるチェックを実施し、情報の精度を保っている。

  • 料金:月額50,000円/100件まで、初期費用10万円 ※100件を超える場合は100円/件の従量課金

サービス詳細へ

 

主なABMツール(顧客接点の可視化)

Sansan Labs(Sansan株式会社)

Sansan Labs公式Webサイト

(出所:Sansan Labs公式Webサイト)

Sansanの最新テクノロジーを「未来の働き方を体験できる実験的な機能」として提供するサービス。名刺データの活用をベースに、マーケティングや人脈の強化に貢献する。「訪問ルートメーカー」機能では、訪問先の周辺で名刺交換したことのあるほかの企業を地図上に可視化。「AI人脈チェック」や「AI企業分析-注力プロジェクト-」を活用すれば、商談先の注力プロジェクトや社内外の人脈を自動抽出でき、商談準備にかかる手間や時間の削減につながる。
そのほか、5分で読める業界動向や決算説明に加え、商談メモに沿ってAIが議事録を作成する「議事録メーカー」といったユニークな機能がそろう。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

ABM FOR SALES(TRENDEMON JAPAN株式会社)

ABM FOR SALES公式Webサイト

(出所:ABM FOR SALES公式Webサイト)

ターゲット企業のWeb行動データを活用し、商談化率を高めるABMツール。高い企業捕捉率を誇り、ターゲット企業の自社サイトへの来訪を高精度で可視化する。アプローチ対象のエンゲージメントが高まった瞬間を営業担当者に通知する「Moment Alert」機能なども備え、営業機会の取りこぼしを最小限に抑えられる。
Salesforce上のリードに対して、パーソナライズされたページを自動生成したり、記事を最適な順序で閲覧されるように自動アシストしたりできる点も特徴。充実した営業補助機能により、リードのメール・電話の反応率、企業商談件数の向上が期待できる。

  • 料金:要問い合わせ

サービス詳細へ

 

主なABMツール(管理業務の効率化)

HubSpot ABMツール(HubSpot Japan株式会社)

HubSpot ABMツール公式Webサイト

(出所:HubSpot ABMツール公式Webサイト)

「Marketing Hub」もしくは「Sales Hub」に搭載されている、直感的なABMを実現するソフトウェア。営業状況を社内で共有する機能が充実しており、マーケティング部門と営業部門の連携促進に役立てられている。
ワークフローテンプレートを使用して最適顧客プロファイルを定義し、それに合致するターゲットアカウントを抽出。AIがおすすめのターゲットアカウントを提案する機能も。各ターゲットアカウントに関する営業活動の進捗状況は、ホーム画面から一覧で閲覧可能。どのチームからもアクセスできるため、部門・チーム間の情報共有がスムーズになる。
SlackやLinkedInなどの外部ツールと連携できるので、SlackとHubSpotでコメントを共有する、といった使い方もされている。

  • 料金:月額96,000円(Marketing Hub Professionalプランの場合)

サービス詳細へ

 

まとめ

成約確度の高い企業や部署、人物をターゲットに設定して、より精度の高い営業活動を行うのがABM。そして、ニーズの把握や企業の情報収集といったABMの基礎となる業務を最適化してくれるのが、ABMツールです。表記の統一や営業リストの作成といった手間のかかる業務も、ツールを使えば自動で行えます。

ABMツールのタイプは主に以下の4つに分けられるため、比較検討時の参考にしてみてください。

  1. 営業リストの作成や属性情報の追加に強みを持つタイプ
  2. 属性情報の追加に強みを持つタイプ
  3. 顧客接点の可視化に強みを持つタイプ
  4. 管理業務の効率化に強みを持つタイプ

加えて、以下の3つの比較ポイントにも留意すると、より自社にあったABMツールが選びやすくなります。

  1. 取得する属性情報の種類
  2. 営業リストの作成手法
  3. 企業データの管理の粒度(支社や工場などへの対応有無)

インサイドセールスをはじめとした営業活動を効率化するため、ぜひABMツールの導入を検討してみてください。

記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE


CLOSE
ログイン

<重要なお知らせ> サイトリニューアルに伴い、初回ログインにはパスワードの再設定が必要です。

会員パスワード変更

アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。

再設定依頼メール送信完了

パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。

メールが届かない場合

ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。

ご回答ありがとうございました。

ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。

CLOSE
登録完了

ご登録いただき、ありがとうございました。
資料ダウンロードを選んだ方は、送信されたメールのURLをクリックして資料をダウンロードしてください。

CLOSE
更新完了

登録内容を変更しました。

CLOSE
アンケートにご回答ください。

サービスの導入検討状況を教えて下さい。

本資料に含まれる企業(社)よりご案内を差し上げる場合があります。

  • 資料請求後に、当該資料に含まれる「サービス提供会社」や弊社よりご案内を差し上げる場合があります。
  • ご案内のため、アスピックにご登録いただいた会員情報を弊社より「サービス提携会社」に対して電子データにて提供いたします。
  • 利用規約プライバシーポリシーに同意の上、ダウンロードいただきます。
CLOSE
ご回答ありがとうございました。

ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。
ご確認ください。