電話による健診受付業務の効率化や、Web化を検討している医療機関の健診部門や企業の人事担当の方へ。健康診断予約システムの機能やタイプ、比較する際のポイントに加え、おすすめのシステムを紹介します。
健康診断予約システムとは、医療機関や健診センターなどで行われている健康診断や人間ドック、特定健診などに関わる業務を電子化して効率化を図るツール。一般的な予約システムとは異なり、コースやオプションの選択といった複雑な予約にも対応しているのが特徴です。
健康診断予約システムを導入すれば、24時間365日オンライン上で健康診断の予約ができるようになります。そのため、受診希望者一人ひとりへの電話・窓口対応や、データ入力の手間が不要に。加えて、受診者の利便性や満足度が向上するというメリットもあります。
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健康診断予約システムには、主に以下のような機能が搭載されています。
24時間365日オンライン上で健診の予約受付が可能となる、健康診断予約システムの基本機能。予約状況を一括管理できるようになるため、受診者は予約可能日時を選んで、その場での予約が可能に。医療機関側のメリットとして、未受診者の発見が容易になること、更に予約の重複・抜けもれ防止なども。
複数ある健康診断の検査内容を管理する機能。受診者が情報を入力するだけで、最適な健診コースやおすすめのオプションが表示される仕組みです。健診内容決定後は説明や案内が自動で行われるため、専任スタッフを配置する必要もありません。
キャンセルが出た場合、キャンセル待ちをしている受診者に自動メールでお知らせする機能です。キャンセルが出た時点で通知されるため、予約枠を無駄にすることがなくなります。
受診者に必要な情報を伝えるために、メールを自動送信する機能です。健診は数カ月先の予約を取るケースも多いため、あらかじめ設定した日程にメールを自動配信することで、受診忘れを防止します。
受診者の情報を予約から結果、その後の受診予定まで一括管理する機能です。予約データや健診結果を自動で反映することで、転記ミスや抜けもれ、情報の入れ替わりといったトラブルを防止。オンライン上で予約状況や健診結果が確認できるようになるため受診者の満足度向上にもつながります。
問診表を作成する機能。受診者に事前に記入してもらうことで、当日の健診がスムーズになるだけでなく、ペーパーレス化によるコスト削減にもつながります。
テンプレートを利用して、健診予約フォームのデザインを作成する機能。複数のサンプルの中から好みのデザインを選択するだけで、医療機関やセンターの雰囲気に合ったフォームが仕上がります。
健康診断予約システムは、特に効率化したい業務によって以下の4つのタイプに分類されます。
Webからの予約受付〜予約確認〜受診結果の配信まで、健康診断の予約フローをまとめて効率化したい場合におすすめのタイプです。
たとえば「CARADA健診サポートパック」は、受診者が健診結果を自由に閲覧できる専用アプリ「CARADA健診サポート」とCARADA健康管理ツールをパッケージして提供。予約受付やWeb問診、検診結果の配信まで対応しています。
また、「タック健診Webソリューション」もWeb問診サービスに対応。コースごとに異なる問診票を設定できるほか、問診未回答者には回答依頼を自動送信します。
Web予約の導入に加えて、電話受付業務の効率化を図りたい場合は、こちらのタイプがおすすめです。電話予約が多く手が足りない、本来の業務に集中できないといった課題の解決に適しています。
たとえば「アイ・カラダ」の電話自動受付オプションを利用すれば、24時間365日・音声自動応答機能(IVR)での対応が可能です。自動応答メッセージに従って、受診者がプッシュボタン操作と名前を伝えるだけで、仮予約が完了します。
また「AITEL」はWeb予約のほかに、電話予約コールセンターサービスを提供。医療機関に代わって電話予約を受け付けることで、窓口業務の負担を大幅に軽減します。
Webからの予約受付や予約情報管理、担当スタッフ管理、アンケートといった機能に特化したタイプ。予約管理業務の効率化を進めたい場合におすすめです。更に、このタイプは以下の3つに分類されます。
3-1.健診センターと企業健診のどちらにも対応するタイプ
3-2.健診センターに特化したタイプ
3-3.企業健診に特化したタイプ
3つのタイプに分かれるのは、健診センターと企業健診とでは求められる機能が違うからです。たとえば健診センターでは、健康組合保険によって健診内容が異なるため、Web予約時に組合ごとのメニューを表示できなければいけません。また、特定健診や特定保健指導といった国が定める健康診断に対応する必要もあります。
一方、企業健診では、請求書作成機能の有無が重要なポイントに。また、複数人数分の予約をまとめて受け付けたり、カルテで顧客情報を管理できたりと、業務効率化に役立つ機能が充実しています。
あらゆる受診者を受け入れている医療機関などは「どちらにも対応するタイプ」を、それ以外は実施する健診に適したタイプの健康診断予約システムを選んでください。
たとえば、健診センターに特化した「メディカル革命 byGMO」は、各健康保険組合が指定する独自のメニューを予約項目に組み込み可能。そのため、社員が保険証の番号を入力するだけで、受診可能なコースが表示されます。
また企業健診に特化した「RESERVA予約」は、「団体予約受付」や「多言語表示」「オプションメニュー設定」といった豊富な機能を用意。また「閲覧・予約制限」機能で、社員のみがアクセスできる予約サイトを作成することも可能です。
自治体が行う集団検診のWeb予約に特化したタイプです。
たとえば、富士フイルムが提供する「自治体向け健診Web予約システム」では、地域住民が受診資格の有無や受診可能な健診の内容などを手軽に確認できます。また、システム導入によって、混雑・待ち時間を解消できるため、受診率向上にもつながります。
健康診断予約システムを選ぶ際、チェックしておきたい比較ポイントは以下の3つです。
まずは、現在実施している健康診断の内容、受診者に合った予約方法が実現できるか確認しておきましょう。たとえば受診者が多い施設なら、第1〜3希望日までのリクエストを受けるけることで、より多くの予約を確保できます。
「アイ・カラダ」では、受付期間や受診条件、コース・オプション金額などを団体ごとに設定できるなど、様々なカスタマイズが可能。また、団体ごとに専用URLを発行できるため、大人数の予約管理にも手間がかかりません。また、受診者名簿をアップロードするだけで、複数名の一括予約受け付けが可能。企業側の担当者の負担を低減します。
健康診断で使用する、CTやMRI、内視鏡といった大型設備の空き状況も把握しておかなければいけません。設備の空き状況もシステムで一括管理すれば、設備利用を前提とした予約受付が可能となります。
たとえば「メディカル革命 byGMO」は、数に限りがある設備の制御が可能。Web予約の内容をもとに、関連する設備の利用予約が自動で入力されるので、調整の手間がかかりません。
また「アイ・カラダ」では、予約と健診のコース・オプションに使用機材を紐付けることで、定員数と機材の予約状況を同時に考慮した空き状況を表示します。
Web予約時にクレジットカードなどで決済できるシステムを導入することで、当日の会計業務の負担軽減や、予約キャンセル率の低減といったメリットが見込めます。
中には「RESERVA予約」のように、事前予約で割引価格を適用したり、キャンセル料を細かく設定したりするシステムも。また「STORES予約」では、予約時にクレジットカード決済を行うことで、無断キャンセル数の低減、支払いもれの防止を実現。キャンセル期限も自由に設定できるほか、期限内の返金作業も自動で行えます。
Web予約から診断結果配信まで一括対応する、おすすめの健康診断予約システムをご紹介します。
(出所:CARADA健診サポートパック公式Webサイト)
スマホアプリ「CARADA健診サポート」とCARADA検診管理ツールをパッケージにした健康診断予約システム。健保の健診や住民健診など様々な健診に対応している。
年齢や性別といった受診条件の設定や検査レベルでの枠設定ができ、受診者はWebかアプリから予約や変更が可能だ。アプリから事前に、Web問診票に記入しておくことで受診時の手間と時間を削減。併せて、オプション検査を受診者に対しアナウンスすることで、客単価の向上も期待できる。また、結果通知や二次検査の通知をはじめ、次回検診の案内などアフターフォローも充実。
(出所:タック健診Webソリューション公式Webサイト)
業務の効率化と受診者満足度の向上を実現する健康診断予約システム。予約業務から問診登録、結果票の発送まで、手間のかかる業務を自動化する。Web予約機能によって、365日24時間の予約受付を実現。予約情報はタック総合健診システムと自動連携するため、予約枠や受診者情報の登録ミス防止、二重入力の手間解消といった効果が得られる。
健診結果はWebで配信され、必要に応じて受診勧奨メールを自動送信。再検査・治療率の向上も見込める。自動化・効率化したい作業の規模に合わせて必要なサービスのみ導入できるため、クリニックにもおすすめ。
(出所:macmo[マクモ]公式Webサイト)
健康診断や人間ドックに関する業務をトータルサポートするクラウド型健診予約システム。Web予約、Web問診、健診結果データ収集、健診結果データ管理(労務支援)といった複数のクラウドアプリケーションを連動させることで、健診施設内の業務効率化と顧客満足度の向上を実現する。
また、業務ごとに受診が義務付けられている、数百種類もの「特殊健康診断」に対応する機能を搭載。各アプリケーションが受診者の検査を自動判別し、検査に応じた画面構成を表示。Web問診票への情報入力がスムーズになるといった受信者側のメリットに加えて、検査実施時に正確な情報収集ができるという施設側のメリットも見込める。
電話予約対応に強みを持つ、おすすめの健康診断予約システムをご紹介します。
(出所:アイ・カラダ公式Webサイト)
Webと電話の両方を一元管理できるクラウド型健診Web予約サービス。自動応答機能(IVR)により健康診断や人間ドックの電話予約が24時間受付可能になる。受診者は電話口で名前を伝え、応答メッセージに従ってプッシュボタン操作をするだけで仮予約が完了する。
また、コース・オプションの定員数と機材の稼働上限数を、日単位/時間帯単位で設定可能。コース・オプションに使用する機材を紐づけることで、定員数と機材の空きを考慮した空き状況を表示できる。更に、健保や企業の健診担当者向けに未予約・未受診者を一覧表示する機能も搭載。対象者には予約勧奨メールの一斉送信が可能だ。
(出所:AITEL公式Webサイト)
健診予約者の受診資格に基づいた正確な予約受付と、Web/電話受け付けの一元管理に強みを持つWeb予約システム。Web予約や電話予約コールセンターなどから、必要なサービスを選んで導入すれば、自治体・検診機関と健診予約者をシームレスにつないでくれる。
自社コールセンターに所属するオペレーターが電話予約に対応。オプションで、オペレーターからの受診勧奨も可能だ。また、管理者用サイトに搭載された「プッシュ通知」で受診勧奨や急な健診中止の案内ができるほか、検査キットや通知物の発送にも対応している。
Web予約に特化し、健診センター・企業健診の双方に対応する健康診断予約システムをご紹介します。
(出所:エム・アール・エス公式Webサイト)
人間ドック・健診に特化したウェブサイト設定型予約システム。総合病院から健診専門のクリニックまで、幅広い医療機関で導入されている。面倒な準備や手間は一切なく、施設や医療機関のHPにバナーを貼るだけでオンライン予約受付が開始できる。
健康保険組合/企業健診ごとの複雑な検査コースの予約受付に加え、多種多様なオプション検査にも対応。更に、「閑散期」「限定枠」など季節やニーズに合わせたプロモーションをはじめとしたPR活動や、健保や企業契約の獲得・更新に向けた営業活動など、受信者数増加のためのトータルサポートも提供している。
(出所:ChoiceRESERVE公式Webサイト)
健康診断や人間ドッグなど健診の予約管理・日程調整の効率化を実現する健康診断予約システム。24時間365日リアルタイムで健診日の予約を確定し、受診者自身が手続きする「受付の自動化」によって煩雑な作業を軽減。予約機能に特化することで、少ない導入コスト・労力で予約管理業務の効率アップ、受診率の向上を実現する。
健診や人間ドックの項目は、社員属性ごとに表示を制御可能。管理者は予約情報をCSVで一括ダウンロードできるため、健診先への情報提出や未受診者の把握にも手間がかからない。一方、予約情報を一括アップロードすれば、社員の入力作業の軽減にもつながる。
Web予約に対応する健診センター向けの健康診断予約システムをご紹介します。
(出所:メディカル革命 byGMO公式Webサイト)
健診センターにおける予約管理の効率化・経営改善・集患を実現する健診センター向け予約システム。健康保険組合のメニューを事前登録することで、組合ごとの独自メニューもWeb予約が可能となる。
また、センター内にあるCTやMRIといった設備を一括制御できるため、受診者の希望と設備の空き状況を手動で調整する手間もかからない。既に健診システムを導入している場合には、電子カルテに登録した患者情報やカレンダーの予約データの自動連携が可能に。データ転記が不要となるので、ミス防止にも有用だ。
(出所:mepo公式Webサイト)
初期費用0円でスタートできるWeb予約システム。24時間365日システム上で予約受付ができ、オプション含めその場で予約が確定する。確定型予約システムなので折り返し電話は不要となる。
受診者の予約画面には、健康保険組合や企業ごとのコース金額や補助金、当日の支払金額の表示が可能。オプション選択画面も表示できるため、客単価アップにも有用だ。予約後は、予約完了メールとリマインドメールが自動配信され、受診もれを防止する。異なるルートからの予約枠を一元管理できるため、電話とWeb両方から予約を受けたい場合に適している。
(出所:SelectType公式Webサイト)
検診センターや総合病院における、健康診断や人間ドックのWeb予約受付に対応した予約サイト作成サービス。作成できる予約フォームには「営業時間タイプ」と「イベントタイプ」の2種類があり、受付枠ごとに開始時間と終了時間、定員数を設定できる。特に、後者は健診センターでの運用に最適だ。
専用フォームから予約が入り次第、管理者には通知メールが届き、承認すればその場で受診予約が確定する。豊富なデザインテンプレートを選んで手軽に予約サイトを作れるほか、画面パーツ単位でラベル文字列や色を調整・変更するといった柔軟なデザイン設定にも対応。Web問診に使えるアンケートフォームも作成可能だ。
Web予約に対応する企業健診向けの健康診断予約システムをご紹介します。
(出所:RESERVA予約公式Webサイト)
企業・健康保険組合の健康診断や各種検診の予約受付・管理を自動化する予約システム。誰でも手軽に予約ページの作成や予約受付、顧客管理が行える。シンプルな操作性に定評があり、登録事業者数は26万社以上。国が定める特定健診や特定保健指導にも対応していることから、企業健診の予約フォームとして活用されるケースも多い。
テンプレートを活用すれば、アカウント作成から最短3分で予約システムの作成が可能で、すぐに予約フォームとして活用できる。「予約時に備品も一緒に予約する」「クリニック公式LINEから予約する」といった使い方も可能だ。
(出所:STORES予約公式Webサイト)
予約受付・管理から決済、顧客管理に至るまで一気貫通で対応する健康診断予約システム。予約の簡易化や、予約状況の見える化に加え、自動メール配信や顧客管理といった幅広い機能で、予約業務の自動化・効率化を支援する。
取得する予約者情報は、社員番号や部署、年齢などから必要なものを事前設問項目として設定可能だ。更に、複数人を対象とした定期検診の予約受付や、特定のユーザーのみが予約できるシークレットページの作成など、予約管理業務を効率化するための機能が充実している。
クレジットなどのネット決済に加えて、請求書払いにも対応。
(出所:リザエン公式Webサイト)
健康診断・人間ドック・検診の業務効率・集客アップを支援する健康診断予約システム。労働安全衛生法に基づいて行う企業健診や、保健指導面接などの予約に対応。現場での待ち時間短縮や、混雑の解消に貢献する。
Web予約に加えて、電話や窓口での予約をシステム上で統合管理することで、業務コストを削減。加えて、受付ミスや予約の抜けを防止するシステムチェック機能や、事前アンケート、予約受付・リマインドメール自動配信など、業務効率化に欠かせない機能がそろう。更に、アプリケーション脆弱性対策を実施することで、高いセキュリティレベルを実現しているのも魅力。
自治体の健診予約に特化する健康診断予約システムをご紹介します。
(出所:自治体向け健診Web予約システム公式Webサイト)
集団検診の予約情報を一元管理できる、自治体特化型健診Web予約システム。申込書、窓口、電話、Webなど住民のライフスタイルに合った予約方法に対応。それぞれの受診資格の有無はシステムが自動チェックする。
予約情報や受診歴はシステム上に蓄積されるため、いつでも受診勧奨対象データの抽出が可能となる。受診時期を分散させたり、時間帯予約を採用したりすることで、集団検診にありがちな待ち時間・混雑を解消。更に、託児可能な会場の検索・託児の申込と枠数も管理できるなど、受診率向上につながる機能が充実している。
健康診断予約システムは、医療機関や健診センターなどで行われる健康診断や人間ドックなどの予約に関する業務を電子化し、効率化を図るためのツールです。健康診断予約システムには、主に以下のような機能があります。
健康診断予約システムには、Web予約から受診結果の配信まで予約フローを一括して効率化できるものやWeb予約に特化したもの、施設の電話窓口を代行してくれるものなど様々なタイプがあります。そのため、システムを導入する目的に合わせて、最適なサービスを選ぶことが重要です。
また、健康診断予約システムを選ぶ際に意識したいポイントは、以下のとおりです。
健康診断は、健診センターや医療機関によって健診内容や受診者に違いが出るため、それらを想定した予約方法を準備することが重要です。また、大型設備を有する場合は、それらの空き状況と紐付けて空き状況を把握できるシステムを選ぶと、健診予約がよりスムーズになります。
検診予約における施設側の負担を軽減し、同時に受診者の満足度を向上させるためにも、ぜひこの記事を参考に健康診断予約システムの導入を検討してみてください。
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株式会社エムティーアイ
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