最終更新日:2024-08-01
Instagram（インスタ）の企業アカウントを運営しているマーケティング担当の方へ。フォロワー数が伸び悩んでいる場合には、Instagramの運用代行サービスを活用するのもおすすめです。委託できる業務範囲や、費用の目安、選び方などについて具体的なサービスをもとに紹介します。
インスタ運用代行サービスとは、Instagramの企業アカウントの運用を、SNSマーケティングの知見をもつ専門業者が代行してくれるサービスです。
日本国内の利用者数が6,600万人超（2024年7月時点）にも及ぶInstagramは、自社製品やサービスの認知度向上、売上拡大につながるマーケティングツールとして、企業にも広く利用されています。しかし、ビジネス目的のアカウントがリーチ数やフォロワー数を伸ばすには、SNS活用のノウハウが欠かせません。
インスタ運用代行サービスは、「Instagramをこれから始めて、早く成果を出したい」「既存のアカウントを最大限に活用したい」といった企業のニーズに応えるものです。顧客へのアプローチ強化はもちろん、広報担当の工数削減や炎上リスクの低減といった効果が見込めます。
インスタ運用代行サービスには、主に下記のような運用業務を依頼できます。対応範囲が広いサービスであれば、自社にWeb専任の広報担当者がいない場合でも安定した運用が可能に。
Instagram活用の施策立案、KPI設定のほか、投稿・キャンペーンのプランニング、コンセプト構築など、様々な企画設計を依頼できます。
アカウントの初期設定やプロフィール、テンプレート作成などを代行。サービスの多くは作成前にユーザー調査を行い、ターゲット層の興味関心に合わせてアカウントを設計します。
基本のフィード投稿はもちろん、リール投稿、ストーリーズ投稿、ハッシュタグ設定など運用全般を代行。継続的な投稿でフォロワーを確実に増やします。中には、投稿用の写真撮影および加工、ストーリーズの文書作成といった素材段階から丸ごと依頼できるサービスも。
競合アカウントのSNS投稿データや口コミデータなどを収集・分析します。フォロワー数の推移や投稿頻度・時間、エンゲージメント数といった収集データから、「競合アカウントがどのようにフォロワー数を伸ばしているか」「どんな投稿のエンゲージメントが高いか」などを分析。曜日別や時間別にまとめ、データ同士の因果関係をより詳細に可視化するサービスも。
Instagramのアルゴリズムをもとに、投稿に対するエンゲージメントを分析。評価レポートの提出や要因分析の共有を通じて、継続的なフォロワー獲得をサポートします。
X（Twitter）やTikTok、YouTubeなど、ほかのSNSアカウントにも対応しているサービスであれば、広告出稿やキャンペーン周知による連携が可能です。
インスタ運用代行サービスは、フィード投稿、ストーリーズ投稿、リール投稿など一括で委託する場合は、月額30〜50万円程度が目安になります。同じ費用感でも、「1月あたりの投稿数が異なる」「初期設定に費用がかかる」といったケースもあるため、注意が必要です。
また、フィード投稿やインフルエンサーの採用など特定業務のみを委託したい場合は、50,000円〜10万円程度と比較的安価に抑えられます。
以下、価格を公表しているサービスを一覧表にまとめたので、参考にしてみてください。
| サービス名 | 提供内容 | 金額例 |
|---|---|---|
| Instagram運用代行サービス （株式会社SAKIYOMI） |
初期設計、フィード投稿、ストーリーズ投稿、リール投稿、インスタライブ、キャンペーン、月次レポートの作成、集客導線の構築など | 月額35万円〜 |
| Instagram企業アカウント運用代行 （株式会社リプカ） |
初期設計、フィード投稿、ストーリーズ投稿、リール投稿、画像の処理、キャンペーン、月次レポートの作成など | 月額35万円、 初期費用20万円 |
| トリドリライクス （株式会社トリドリ） |
初期設計、フィード投稿、画像作成、分析ツールの導入、レポート作成など | 月額5,5000円、 初期費用70,000円 |
| STAR BOOST （株式会社DMM Boost） |
登録インフルエンサー使い放題、月次コンサルティング | 月額70,000円 |
| Find Model Instagram企業アカウント運用代行 （ソーシャルワイヤー株式会社） |
フィード投稿、ストーリーズ投稿、リール投稿、広告出稿、画像・動画作成、サポートデスク、レポート作成など | 月額20万円〜 |
インスタ運用代行サービスは、導入目的別に4タイプに分けられます。それぞれの特徴と選び方について解説します。
月次レポートの分析などをしっかり行い、フォロワー数やリーチ数を大きく伸ばしていきたいと考えている場合におすすめのタイプ。分析をもとにアカウント運用方針を入念に設計することで、効率的な運用を実現できます。
たとえばクロス・プロップワークスの「SNS運用代行・コンサルティング」は、運用開始前に500万人超のモニターを対象に大規模リサーチを実施。意識調査や魅力度調査、イメージ調査、インサイト調査などを行い、商品・サービスの認知度やイメージに合わせて、ブランディングの方向性を設定します。
アカウント運用業務にかかる負荷は最低限に抑えつつ、フォロワー数獲得を目指したい場合におすすめのタイプ。フォロワー数を増やすための企画立案から、コンテンツ作成、分析ツールによるデータの可視化、レポートの作成まで、アカウント運用に必要な業務を丸ごと依頼できます。
たとえばフェリエストの「Instagram運用代行サービス」は、プロモーション、キャスティング、撮影といった業務をまとめて依頼可能。アカウントの目的に合わせて、有益情報を発信する「マガジン型」と、自社商品画像をメインに訴求する「ブランド型」という2種類の方針を使い分け。運用効率の最大化を図ります。
限られた予算内で、できるだけ運用工数を減らしたい場合におすすめのサービスです。
たとえば「InstaTown」では、月額50,000円で月8回のフィード投稿と、月4回のストーリーズ投稿を依頼可能。SEO対策用HPの作成や口コミサイトの更新といった導線拡張にも対応しているので、売上につながる運用効果が見込めます。
こだわりたいポイントがある場合には、独自の強みを持ったサービスを選ぶのもおすすめです。
たとえば、ソーシャルワイヤーの「Find Model Instagram企業アカウント運用代行」は、高品質な写真・動画制作に強みあり。人気インスタグラマーとのコネクションもあるので、積極的に自社アカウントのバズを狙えます。
複数のインスタ運用代行サービスを比較する際に留意したい、3つのポイントについて解説します。
いずれのサービスもフォロワーの獲得やリーチ数の増大を目的としていますが、アプローチの仕方はサービスによって異なります。そこで、「どのような手法で成果をあげていくか」に着目しましょう。手法が多いほど優れたサービスというわけではなく、あくまでも自社の方針に合わせたマーケティングであることを重視してください。
また、定期的な運用データの分析も、成果を出すためには欠かせない要素です。精度や項目、ツールの有無などを確認しておく必要があります。
たとえば、SAKIYOMIの「Instagram運用代行サービス」は、インタビューやアンケートを活用して、ターゲットやペルソナ設定、カスタマージャーニーを検討。膨大なデータをもとに、ユーザーインサイトへの理解度を高め、アカウントの成長を支援します。
また、テテマーチの「SNSアカウント運用」は、独自のZ世代マーケティングデータや、同社が運営するクリエイターコミュニティを活かした、若年層へのアプローチ力が強み。加えて、分析ツール「SINIS（サイニス）」を使って、リーチ・エンゲージメント・クリック率といった指標を総合的に分析し、結果につなげます。
投稿代行だけでなく、商品の撮影から任せたい場合は、撮影や編集作業への対応可否を確認しておきましょう。
たとえば、フェリエストの「Instagram運用代行サービス」では、静止画・動画撮影の両方に対応。フィード投稿だけでなく、リール投稿も継続して行えます。クロス・プロップワークスの「SNS運用代行・コンサルティング」のように、標準プランでスマホの簡易撮影に対応しているサービスも。
また、「トリドリライクス」は、オプションで写真撮影に対応。月額70,000円で150枚まで撮影可能というコスパの高さが魅力です。
将来的に内製化を目指す場合には、切り替え支援があるサービスを選ぶのも一手です。
テテマーチの「SNSアカウント運用」は、レポート作成や定例ミーティングの実施に加え、運用マニュアルの作成にも対応。ノウハウやトレンドを共有し、内製化に向けた自社チームの強化をサポートします。
主なインスタ運用代行サービスのうち、データ分析に強みがあるサービスを紹介します。
（出所：Instagram運用代行公式Webサイト）
独自メソッドに基づいたアカウント運用で、安定した成果を上げるInstagram運用代行サービス。データ収集、分析、企画立案、施策実施、効果検証という5つのステップで、効率的なPDCAサイクルを構築。業種・業態によらない汎用的な独自メソッドで成果につなげる。
同社のInstagram分析ツール『HashPick』を用いた、詳細なアカウント分析レポートも特徴の一つ。競合アカウントから得られた膨大なデータから、投稿内容の“勝ちパターン”やリーチが伸びやすいハッシュタグを可視化する。自社ブランドと親和性が高いインフルエンサーのリストアップにも対応しており、担当者の工数を大幅に削減してくれるのが魅力だ。
（出所：Instagram運用代行サービス公式Webサイト）
数百のメソッドと最新のアルゴリズムから、再現性の高いアカウント運用を提案するInstagram運用代行サービス。累計350万フォロワー以上の運用データを日々分析。ユーザーインサイトへの高い理解度をもとに、効率的なアカウント成長をサポートする。100社以上の支援実績において、平均4.2カ月で10,000フォロワーを達成している。
運用コンセプトの基本は、ユーザー起点のコンテンツマーケティング。ニーズに合わせて自社の商品以外も紹介するので、ブランドの知名度に頼らない運用を実現する。自社商品起点のコンテンツ作成から脱却したい企業におすすめのサービスだ。
（出所：SNS運用代行・コンサルティング公式Webサイト）
20年以上培ったネットリサーチのノウハウを活用し、フォロワー最大化を目指すコンサルティングサービス。運用開始前に500万人超のモニターを対象にした大規模リサーチを行うので、商品・サービスの認知度や業界内のポジションを正確に把握したうえでKPIを設計できる。企画・運用から効果検証までをカバーする運用代行プランをはじめ、SNS戦略づくりに関するコンサルを提供するプラン、より上流のSNSマーケティングの戦略立てから実行を代行するプランなど、目的別のプランが充実。
また、日々の運用に合わせて各種の消費者調査を実施。意識調査、魅力度調査、イメージ調査、インサイト調査などの結果に基づいて、ブランディングを展開する。
（出所：SNSアカウント運用公式Webサイト）
若年層へのアプローチに強みを持つ、SNSアカウント運用支援サービス。Z世代マーケティングに関する知見などを活かして、独自の消費行動フローに基づくSNSマーケティング戦略を構築する。コンセプト設計からクリエイティブの企画・制作、投稿の企画・作成・管理まで、日常の運用業務全般を依頼できる。また、登録数50,000アカウントの分析ツール「SINIS（サイニス）」を提供。リーチ、エンゲージメント、クリック率などの指標を総合的に分析し、結果につながるPDCAサイクルを確立する。
同社運営のクリエイターコミュニティ「餅屋」を活かしたコンテンツ開発力も強み。最新トレンドを反映したコンテンツ企画を通じて、ブランド認知拡大や購買行動の喚起、ファンコミュニティの醸成などを実現する。
主なインスタ運用代行サービスのうち、運用に関わる業務を一括で委託できるサービスを紹介します。
（出所：Instagram企業アカウント運用代行公式Webサイト）
アカウント設計の段階から効果測定まで、一括して委託できるInstagram運用代行サービス。アカウント構築前には、競合調査やユーザー調査、ターゲット設定などを実施。運用方針やKPIをきちんと設定したうえで、運用代行を依頼できる。具体的には、フィード投稿、ストーリーズ投稿はそれぞれ月12回をベースに、ライティングを代行。ハッシュタグ選定や画像処理も基本サービスに含まれており、日々の運用工数を大幅に削減する。加えて、オプションを利用すれば、撮影やイラスト作成などの素材準備も依頼できる
3種類のパッケージプランはいずれもコンサルティングと投稿代行をカバー。導入実績は中小企業から大企業まで幅広く、要望に合わせたプランの調整にも応じている。
（出所：Instagram運用代行サービス公式Webサイト）
プロモーション、キャスティング、撮影といったすべての工数を一気通貫で代行する運用代行サービス。動画撮影にも対応しているので、フィードとストーリーズだけでなくリール投稿も継続的に行える。
アカウントの運用目的に合わせて2種類の運用設計を用意。新規ファンの獲得向けにユーザーに有益な情報をまとめる「マガジン型」、既存顧客の囲い込み向けには商品・サービス画像をメインに据える「ブランド型」がそれぞれ適しており、アカウント運用効率の最大化に貢献する。
広告出稿に対応しているほか、投稿のデザイン指導やアカウント全体のコンサルティングなど、内製化を支援するサービスも提供。
（出所：Instagram ZERO公式Webサイト）
500社以上での運用実績で培ったノウハウを活かして、アカウント運用をワンストップで代行するInstagramコンサルティングサービス。運用コンセプト設計やキャンペーンの企画・実行、分析レポートの作成と運用状況の振り返りなど、アカウント運用に関する業務を一括で委託できる。一方、コンサルティングに特化したプランや、投稿代行に特化したプランなども用意されている。
フィード投稿は月12件、ストーリーズ投稿は月8件まで対応。上位のプランであれば、フィード素材の作成から依頼できる。また、サポート窓口を常時開設しているため、運用に関する疑問をその場で解決し、内製化に向けたノウハウ蓄積を進められる。
（出所：SNS企業アカウント運用代行公式Webサイト）
大企業での運用実績を豊富に持つ、企業アカウント運用代行サービス。同社が運営する男性向け料理メディア「GOHAN」のノウハウを活かした、クリエイティブな企画立案および撮影・編集に定評がある。綿密な打ち合わせのもとコンテンツ制作を進めるので、自社のイメージ戦略に沿った運営ができる。
業務内容のカスタマイズにも対応しており、撮影だけを依頼するといったスモールスタートが可能。一方、アカウントの初期構築やインハウス化に特化したコンサルティングプランも用意されている。
また、撮影にはプロのカメラマンはもちろん、必要に応じてスタイリストらが同席。ハイクオリティなコンテンツ作成を支援する。
主なインスタ運用代行サービスのうち、低価格で委託可能なサービスを紹介します。
（出所：トリドリライクス公式Webサイト）
インフルエンサーマーケティング事業を手掛ける同社によるInstagram運用代行サービス。月額55,000円で月12回までのフィード投稿を委託できるという、コスパの良さが強み。基本サービスには、運用方針の設計やアカウント初期設定などの立ち上がり支援に加え、投稿画像の作成や分析ツールの導入・レポート作成、月次レポートの作成が含まれている。
また、更にアカウントを伸ばしたい企業向けには、月額10万円で毎日投稿ができるプランを用意。加えて、オプションでインフルエンサーを起用したプロモーション展開を依頼できるなど、柔軟なSNSマーケティングに対応している。
（出所：STAR BOOST公式Webサイト）
Instagramにおけるインフルエンサーマーケティングを支援する、インフルエンサーマッチングプラットフォーム。月額50,000円〜という低価格で、登録インフルエンサーに無制限でPR投稿を依頼できる。そのため、投稿画像の用意や投稿の拡散にかかる負荷を抑えて、効率的な運用が可能に。
上位のプランでは、実績データをもとに月次コンサルティングを実施。アカウントの状況を踏まえ、KPI設計のアドバイスや施策の提案を行う。ノウハウがまったくない状況から内製化を進めたい場合には、インフルエンサー募集・採用から代行してくれるプランもおすすめ。
（出所：InstaTown公式Webサイト）
完全手動の運用代行による、見込み顧客への確実なアプローチに強みを持つInstagram集客支援サービス。月額50,000円で月8回のフィード投稿に加え、月4回のストーリーズ投稿、1日最大50件のアクション（コメント返信・DM送付など）を依頼できる。SEO対策用HPの作成や、口コミサイトの更新なども基本サービスに含まれているので、売上につながる効果が見込める。また、フィードやストーリーズなどそれぞれの投稿数はオプションで調整可能だ。
加えて、Instagramと連動したMEO対策や、広告配信の目標設定など、SNS運用にとどまらない改善策を提供する。
主なインスタ運用代行サービスのうち、ユニークな強みがあるサービスを紹介します。
（出所：Find Model Instagram企業アカウント運用代行公式Webサイト）
高クオリティの写真・動画制作に定評がある企業アカウント運用代行サービス。クリエイティブプランナーやプロのカメラマンをアサインし、ワンランク上の商品イメージ投稿を実現する。加えて、独自のキャスティングノウハウで、自社ブランドと親和性の高い人気インスタグラマーのアサインも可能に。
また、目的に合わせて多様な投稿フォーマットを組み合わせられるのも強み。ストーリーズやリールの投稿をはじめ、複数投稿（カルーセル）やショッピング機能など、Instagramを最大限に活かした運用を実施。加えて、シーズンや時間帯といった投稿タイミングや、投稿のストーリー性など様々な切り口から検証を行い、ターゲットユーザーに最もリーチしやすいタイミングにエンゲージメントを高める投稿を行う。
日本国内の利用者数が6,600万人を超えるInstagramは、自社サービス・商品の認知度を高めるマーケティングツールとして注目が集まっています。しかし、多くの企業がすでに参入を果たしている状況で、自社アカウントのフォロワー数を伸ばしていくのは容易ではありません。
インスタ運用代行サービスを利用すれば、成功パターンにもとづいた効率的な運用が可能になるため、自社アカウントを短期間に急成長させられます。売上拡大や認知度向上はもちろん、担当者の工数削減や炎上リスクの回避にも効果的です。
インスタ運用代行サービスを検討する際は、本記事でご紹介した4つのタイプ分けに加えて、下記の比較ポイントから自社に合ったものを選びましょう。
従来はプレシニア・シニア層の需要がメインだった商品も、Instagramアカウントの運用が軌道に乗れば、若年層における新たなニーズの開拓につながります。SNS活用を通じて事業の可能性を広げるためにも、インスタ運用代行サービスの活用を検討してみてください。
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