最終更新日:2024-08-22
フロント業務の効率化や顧客対応の改善のために自動精算・チェックイン機の導入を考えている方へ。ホテル向け自動精算・チェックイン機の機能や選び方、価格についておすすめメーカーとあわせて紹介します。
ホテル向け自動精算・チェックイン機とは、ホテルのフロント業務のうち宿泊費用の精算とチェックイン・チェックアウトの作業をセルフサービス化する機械です。
チェックイン・チェックアウト業務には、お客様の予約内容の確認、館内の説明やサービス案内、ルームキーの受け渡し、宿泊費用の支払いなどがあります。従来、そうした業務はフロントスタッフが担当し、お客様ごとに専属スタッフが対応するのが一般的でした。しかし、時間帯によってはフロントスタッフの負担が大きく、お客様にとっても待ち時間が長くなることで顧客満足度の低下につながります。
自動精算・チェックイン機を導入すれば、手続きが簡素化されこのような課題が解決できます。
ホテル向け自動精算・チェックイン機の導入により期待できるメリットには次のようなものが挙げられます。
精算作業の自動化で金銭のやり取りがなくなれば、対応業務の負担軽減だけでなく、釣り銭の間違いなどの人為的ミスもなくなります。また、ほとんどのシステムが多言語に対応。外国人観光客への対応もスムーズに行えます。
QRコードによる予約情報検索や、各種キャッシュレス決済への対応などにより、チェックイン手続きがスムーズに。チェックアウトの時間帯に発生する混雑も緩和されます。24時間365日稼働させられるため、深夜や早朝のチェックイン・チェックアウトにも対応できるのもメリットです。
チェックイン・チェックアウトにおける業務の大半を自動化することで、少人数での対応を実現。最低限の人員配置で済むため、人件費を大幅に削減できます。
ホテル向け自動精算・チェックイン機を導入することで、多くの業務を自動化できます。とはいえ、ホテルのフロントを完全に無人化できるわけではないため注意が必要です。
自動精算・チェックイン機を導入しても、下記のような対応はスタッフが行うことになることを念頭に置いておきましょう。
特に、お客様が困っている際には迅速な対応が求められます。チェックイン・チェックアウトの時間帯にはスタッフが数名常駐する、あるいは呼び鈴などを設置するなど、すぐに対応できる体制を構築しておくことが大切です。
ホテル向け自動精算・チェックイン機をお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
ホテル向け自動精算・チェックイン機の機能は、導入する機器によって異なりますが主な機能は以下の通りです。サービス提供会社によってこれらの機能がオプションになるケースもあるため、事前に確認しましょう。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| 予約情報検索 |
|
| 電子宿泊者名簿 |
|
| パスポートスキャン |
|
| ルームキー発行 |
|
| 宿泊費用精算 |
|
| ルームキー返却 |
|
| 言語選択 |
|
| 音声ガイダンス |
|
| ポイント連携 |
|
| PMS連携 |
|
ホテル向け自動精算・チェックイン機には主に下記の形態があります。
| 設置形態 | 特徴 |
|---|---|
| 自立型 |
|
| 卓上型・タブレット型 |
|
| 家具組込型 |
|
自立型は大型となる一方、多くの機能を搭載しているのが特徴で、現金やクレジットカード、QRコード決済など幅広い支払い方法に対応するほか、どんなレイアウトのフロントにもフィットするのがメリットです。
たとえば、システムギア株式会社の「自動チェックイン機・自動精算システム」の設置フリー型はフロントに合わせてフレキシブルに高さ調節が可能。パスポートリーダーや多言語対応に加え、マルチ決済やカードキー・朝食券の発行まで幅広い機能が搭載されています。
また、「RONT2：ロント2」ではICカードキーや領収書、QRコードの発行にも対応しており、用途に合わせてカスタマイズが可能です。セルフで予約検索・会員登録・電子宿帳の作成もできるため、できる限り受付業務の省人化を目指したい場合におすすめです。
卓上型は、既存のフロントデスクに設置するだけで、手軽に自動精算システムが導入できるのが特徴です。システムによって現金対応の可否が異なるため、ホテルの現状や方針に合わせて選びましょう。
たとえば、「HOTEL SMART」はリーズナブルな価格帯のコンパクトセルフチェックイン機です。シンプルでありながら現金決済やチェックアウト業務まで対応。同社が提供するPMSと連携しているため、管理画面や問い合わせ先を一括管理したい場合に最適です。
また、システムギア株式会社の「自動チェックイン機・自動精算システム」の卓上型は現金機能を省いたコンパクトサイズ。それでいてICカードキーの発行や多言語対応、パスポートリーダーなど必要な機能は網羅されています。
時期によって混雑状況が異なるというようなケースでは、柔軟に台数を増減できるタブレット型もおすすめです。
たとえば、「Core Touch」のタブレット型はフロントの混雑状況に合わせて台数を手軽に増減でき、現金決済や事前決済、マルチ決済にも対応。使っていない間はホテルのCMを流すなどカスタマイズが可能です。
新しくホテルを建てる、あるいはフロント工事が可能な場合には、景観や雰囲気に馴染む家具組込型も選択肢です。
たとえば、日本NCRビジネスソリューション株式会社の「フロント型チェックイン機」ではフロントに埋め込んだ21.5インチの大型タッチパネルで誰もが操作しやすく、従来と同じ動線でチェックイン・チェックアウト作業ができます。
また「Finexit」は、ホテルの雰囲気やイメージに合わせて筐体の材質やサイズなどをオリジナルで作成。無機質さを感じない、おもてなし感を兼ね備えた自動精算機を設置できます。代々続く老舗ホテルなど、伝統を継承していきたいと考える場合にもおすすめです。
ホテル向け自動精算・チェックイン機はカスタマイズできることも多く、基本的には見積もりが必須となります。こちらでは、公開されているサービスの価格を目安としてご紹介します。
| 自立型 | キャッシュレスタイプ：138万円 現金取扱いタイプ：178万円 （RONT2：ロント2の場合） |
|---|---|
| 卓上型 | キャッシュレスタイプ：50万円～ 現金取り扱いタイプ：146万5,000円～ （HOTELSMARTの場合） |
既存のフロントに手軽に設置できる据え置き型やタブレット型で、中小規模のホテルでも導入しやすい機種を展開するメーカーを紹介します。
（出所：HOTEL SMART 自動精算機公式Webサイト）
従来の自動精算機、自動チェックイン機と比べて費用も場所も最小限で導入できる宿泊施設向けセルフチェックイン機。現金決済、クレジット決済、QRコード決済のセルフ精算が可能。スタンダードな現金取り扱いタイプと、更にコンパクトなキャッシュレスタイプがある。
HOTELSMARTのPMSと連携しており、顧客管理まで一括運用ができるためホテル運営側の利便性もアップ。日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応しており、専用スタッフを配置しなくても外国人観光客へスムーズに対応できる。カードキーの発行や顧客カードの記入などもチェックイン機1台で完結するため、チェックイン・チェックアウトの時間帯の混雑を軽減できる。
（出所：自動チェックイン機・自動精算機システム公式Webサイト）
英語、中国語、韓国語など多言語に標準対応し、インバウンド対策に適した、ホテル向け自動チェックイン機・自動精算機システム。ゲストが都合のいいタイミングで、スマホからお客様情報登録ができる「fastチェックイン・fastチェックアウト」は特許取得。
ホテルに到着したら、QRコードをかざすだけで手間なくチェックインができ、スタッフの業務負担軽減はもちろん、顧客サービスの向上にも貢献する。1台でパスポートの読み取りからルームキー・朝食券・領収書の発行まで完結。高さ調節やL字配置など既存のフロントに合わせて設置できる柔軟性もポイント。
（出所：RONT2：ロント2公式Webサイト）
ICカードキーや領収書、QRコードの発行もでき、用途に合わせてカスタマイズできる、多機能自動精算機。
既存のPMSやPOSと連携することで、顧客情報を読み取り、よりスムーズな自動精算を実現する。ホテルのチェックイン・チェックアウト作業はもちろん、予約なしのウォークインにも対応できるのが特徴。ホテルだけでなく、レジャー施設や温浴施設などでも幅広く導入されている。精算方法をはじめ、カードキー・会員カード・ICカードの発行、ポイント管理などホテルのシステムに合わせてカスタマイズが可能。
業界最薄クラスの奥行31cm、外装はホテルのイメージに合わせて変更できるため、景観や雰囲気を損なわずに設置しやすい。
（出所：Core Touch公式Webサイト）
多言語対応、既存システム連動、PMS連動可能な自動チェックイン機。ホッパータイプと自動釣銭機タイプから選べる自立型、標準タイプ・タブレットタイプ・ルームキースタッカー付きタイプ・現金対応タイプなどから選べる卓上型があり、ホテルの雰囲気や活用シーンに合わせて選択できる。いずれも、多言語対応、視覚性・操作性の高い17インチタッチパネル搭載で、インバウンドや機械に慣れないお客様も迷うことなく操作が可能。
万が一ゲストによる操作や機械エラーが生じた際は、サポートセンターにて遠隔監視・操作が行われ、迅速な復旧が見込めるのも心強い。
家具への組み込みにも対応し、意匠を凝らし、ロビーやフロントスペースに調和したデザインで設置できる機種も展開するメーカーを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ
（出所：宿泊施設向けセルフチェックイン公式Webサイト）
スマートで柔軟性の高いKIOSKでフロント業務をサポートする宿泊施設向けセルフチェックイン。チェックインコーナーに据え置くタイプのスタンド型、カウンターに設置するテーブルトップ型に加え、ホテルの製作家具に機器を組み込む家具組込型を提供する。
パスポートやQRコードなどを読み込むマルチリーダーや、紙幣・硬貨ユニット、レシート・領収書発行、クレジットカード読取といった機器を自由にカスタマイズできる。1室に複数の宿泊者がいる場合はルームキーの発行枚数を選択できたり、宛名入りの領収書を発行できたりと柔軟性が高いのもポイント。
稼働状況や宿泊者名簿の閲覧など業務管理も1台で完結するため、ホテル運営側の利便性も向上する。
（出所：Finexit公式Webサイト）
HMSや各種PMSと連携し一括運用可能な、ホテル向けセルフチェックイン精算機。ホテルのイメージやフロントエリアの雰囲気と調和させるため、オリジナルデザインの筐体を作成。ホテル側と打ち合わせをしたうえで設計・制作されるため、伝統的な老舗ホテルなどにも適している。
パスポート読み取りやルームキーの発行といった基本機能に加え、英語、中国語、韓国語にも対応。
また、各種補助金事業の実績があり、機種の採択に向けたサポートを無料で受けられるのもメリット。
（出所：自動チェックイン機・自動精算機公式Webサイト）
チェックイン専用ソフトウェアEskio Check-in搭載のフロント型チェックイン機。セルフサービスの先駆者として70年にわたり積み上げてきた開発技術に強み。
予約番号、氏名、電話番号、QRコードといった各種予約検索機能、レジカードのデータ管理、パスポートスキャン、現金、クレジットカードQRコード決済といった柔軟な精算機能、ルームキー発行機能などを標準搭載。21.5インチの大型タッチパネルで誰もがストレスなく操作可能。銀行ATMと同じ厳しい検査・評価基準を経て製品化されている点も安心。
（出所：スマ―レ公式Webサイト）
オムロンのオートメーション技術を駆使し、設置環境や支払いニーズに合わせて導入できるホテル自動チェックイン機。ホテルスタッフが働きやすい職場を実現し、顧客満足度だけでなく業務効率化と従業員満足度向上にも貢献する。
画面表示だけでなく、音声も多言語に対応しているため、インバウンドのお客様対応もスムーズ。外国語が選択された時点で自動的にパスポート取得画面に遷移、クレジットカード処理はオートローディング式を採用するなど、トラブルを回避するための策が多く搭載されている。
システム導入後のサポート体制が充実しているのも特徴。オムロンフィールドエンジニアリングが提供するアフターサポートは、24時間365日障害受付・操作の問い合わせができるため、IT担当者がいなくても安心して運用可能。
ホテル向け自動精算・チェックイン機とは、ホテルのフロント業務のうち宿泊費用の精算とチェックイン・チェックアウトの作業をセルフサービス化できる機械です。導入することで、以下のようなメリットが得られます。
また、ホテル向け自動精算・チェックイン機には自立型・卓上型（タブレット型含む）・家具組込型の3タイプがあり、フロントのスペースやホテルのイメージに合わせて選択できます。
多くのメリットがある一方で、導入費用が発生する、操作が不得意なお客様への対応が必要となるといった注意点もあるため、そうした点もよく考慮したうえで導入を検討することが大切です。
ホテル向け自動精算・チェックイン機をお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
xxx (エイジィ) 株式会社
チェックイン・精算を手軽にセルフサービス化できる宿泊施設向け自動精算機。コンパクトな筐体でリーズナブルにセルフ化できるため、従来のものと比較して費用も場所も最小...
記事をシェア
＜重要なお知らせ＞ サイトリニューアルに伴い、初回ログインにはパスワードの再設定が必要です。
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。
ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。
サービスの導入検討状況を教えて下さい。
本資料に含まれる企業（社）よりご案内を差し上げる場合があります。
