最終更新日:2024-09-19
複数の店舗展開をする中で、従来の紙メニューを使ったオーダー方法に負担を感じており、専用システムの導入を検討している飲食店経営者へ。タブレットオーダーシステムの機能やタイプ、選び方について、おすすめのオーダーシステムと併せて紹介します。
タブレットオーダーシステムとは、飲食店などでテーブルに設置されたタブレット端末を使い、お客様自身が商品やサービスを注文できるシステムのことです。オーダー作業をセルフ化することで、人件費の削減やオーダーミスの防止、感染症対策、おすすめ商品の販促といったメリットが得られます。
類似サービスに、QRコードを読み取って、スマホのアプリやWebページから注文ができるモバイルオーダーシステム(QRコード対応オーダーシステム)があります。本記事では、タブレットを使ったオーダーシステムに限定して解説・紹介します。
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タブレットオーダーシステムには、以下のような機能が搭載されています。
メニュー写真表示 | メインメニューからサブメニュー、ドリンク、各種サービスまで、それぞれの商品を写真付きで紹介する機能。メニューのビジュアルを明示することで、オーダーされやすくなります |
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おすすめメニューの表示 | 数あるメニューの中からおすすめメニューだけをわかりやすく表示し、注文するよう誘導する機能。売り切りたい商品やセット注文の販促などにも有効です |
商品説明表示 | メニュー写真をタップすると、詳しい説明が表示される機能。商品のおすすめポイントやアレルギー成分などを表示することで、トラブル回避やスタッフの負担軽減につながります |
注文履歴表示 | それまでの注文内容を確認する機能。「配膳済み・未配膳」といったステータスや、合計金額を表示できるシステムも |
品切れ表示 | タブレットの画面上で品切れ表示をする機能。注文商品が品切れという状況を防ぐことで、顧客満足度の向上に寄与します |
広告表示 | メニュー以外にも、様々なコンテンツを配信する機能。調理の工程や企業の取り組みなどを写真や動画で配信したり、ファミリー向けにゲームを配信したりといったことが可能に |
食べ放題/飲み放題の時間表示 | タブレット上に食べ放題や飲み放題の終了時間を表示させる機能。各テーブルの残り時間を管理したり、ラストオーダーを聞いて回ったりする手間が省けます |
スタッフ呼び出し | タブレット端末に表示されたボタンでスタッフを呼び出す機能。大声で呼んだり、タイミングを見計らう必要がなくなり、顧客満足度向上が見込めます |
割り勘機能 | 合計金額を人数で割った金額が表示する機能。各テーブルで割り勘計算ができるため、レジでの滞在時間の短縮、並び列の解消などに役立ちます |
POSレジ連携 | POSレジと連携する機能。注文データがそのままキッチン伝票として印刷され、POSレジの取引データとしても反映されるため、会計処理がスムーズに |
多言語対応 | 英語や中国語などの外国語でメニュー表示する機能。外国人観光客とのコミュニケーションをサポートします |
タブレットオーダーシステムは、大きく2つのタイプに分類されます。
POSレジシステムの追加機能として、オーダーシステムが提供されるタイプ。タブレットからの注文内容が、そのまま売上情報として反映されます。ただし、POSレジシステムの利用契約が前提となるため、タブレットオーダーシステムと同時にPOSレジの導入を検討している場合の選択肢となります。
「ハピレジ」や「スマレジ・テーブルオーダー」のようにクラウドサービスとして提供されているシステムなら、管理サーバーなどの専用機器を新たに購入・設置する必要はありません。また、提供会社が指定する型番に合った機器が手元にあれば、それらを利用できるシステムも。
タブレットオーダーに特化して開発・提供されているタイプ。既存のPOSレジシステムと連携させて運用するため、コストを抑えて導入できます。ただし、「IGREKセルフオーダー」や「Air Menu」のように、連携できるPOSメーカーが限られているシステムもあるため、事前チェックが必要です。
また、「Air Menu」のように店内に管理サーバーを設置する必要があるシステムも。それ以外にも、専用機器を設置して運用するシステムが多いため、事前に確認しておきましょう。
タブレットオーダーシステムを導入する際には、以下の4つのポイントを確認しながら比較検討を進めてください。
商品が探しやすいメニュー作りをはじめ、料理の魅力を伝えたり、スムーズに注文に誘導できるメニューに仕上げたりするためには、注文画面のレイアウトの自由度が重要なポイントに。手軽に作成したい場合にはテンプレートが豊富なシステムが、既存のフォーマットに制限されず自由に作成したい場合にはフリーレイアウトに対応したシステムが、それぞれおすすめです。
たとえば、「メニウくん」ではメニュー画面を自由に組めるフリーレイアウト画面(特許取得済)を採用。写真のサイズやテキストの見せ方を自由に変更することで、従来の紙メニューと同じように魅力をアピールできます。また、ユーザーにとって、操作しやすく商品が探しやすいレイアウトが組めるというメリットも。
「SeMOOR X」は、商品詳細画面機能を搭載。該当画面には商品の説明やおすすめコメントなどを自由に掲載でき、文字やアイコンだけではわかりにくい魅力やこだわりを伝えられます。
また、「Okage Order Book」のように、既存の紙メニューや手書きメニューを取り込んで、簡単にデジタル化できるシステムも。
システム導入をきっかけに販促施策を充実させたい場合には、「今日のおすすめ」「日替わりメニュー」「人気ランキング」など、注文意欲を喚起するような機能が搭載されているかどうかチェックしておきましょう。
たとえば「SeMOOR X」は、「#地魚」「#今週のおすすめ」といったタグをメニューに付与することで、商品アピールの幅を広げられます。また、カテゴリーやジャンル別にランキングを掲載したり、「最後の一品」「リピート注文」といったお客様の興味をひくユニークな表現での訴求をしたりといったことも可能に。
また「メニウくん」は「日替わりメニュー簡単編集機能」を搭載。日替わりやその日のおすすめ品など、更新頻度の高いメニューを作ることで、お客様へのアピールを強化できます。
ランチメニューやグランドメニュー、飲み放題など、時間帯や曜日といった条件によって提供メニューが変動する場合、どこまで対応できるかもポイントとなります。
たとえば「IGREKセルフオーダー」は、スケジュールに応じたメニューの自動切り替えが可能。ランチやディナー、平日と祝日など時間帯や曜日によって変動するメニューについても、一度設定してしまえば条件に合わせて自動的に切り替わります。また、食べ飲み放題やコースメニューなど、用途に合わせた設定も簡単です。
また、「スマレジ・テーブルオーダー」では複数のメニューブックを登録でき、iPadの設定画面から操作するだけで、時間帯などに合わせて簡単にメニューを切り替えられます。
一方、「メニウくん」では食べ・飲み放題に特化したシステムを用意。放題専用のメニューブックの作成や残り時間表示、おかわり機能、飲酒警告など幅広い機能が標準搭載されているほか、人員を割きづらいオーダーバイキングにも対応できます。
インバウンド需要を取りこぼしたくない場合は、英語や中国語、韓国語といった外国語でのメニュー表示に対応しているシステムがおすすめ。現在提供されているタブレットオーダーシステムの多くが多言語に対応しています。
たとえば「USEN SelfOrder TAB」は日本語のほかに、英語・中国語・韓国語・ベトナム語に対応。商品名や値段だけでなく説明文も登録できるので、言語の違いによるコミュニケーションの不安解消に寄与します。
POSレジに対応するタブレットオーダーシステムを紹介します。
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(出所:スマレジ・テーブルオーダー公式Webサイト)
人手不足の解消や従業員の満足度向上を実現するタブレットオーダーシステム。テーブルオーダーによる注文データが、そのままキッチン伝票として印刷され、ウェイターのテーブル管理やスマレジの取引データに反映される仕組みだ。注文業務における負担軽減だけでなく、注文ミスの防止やスタッフ教育コストの削減にも役立つ。
タブレットには、スタッフ呼び出し機能や注文履歴確認・会計機能などを標準搭載。画面編集も手軽で、カテゴリーの追加や表示順の変更、商品の名称・価格・画像の変更などはPCから、ランチやディナーといった時間帯によるメニューの切り替えはiPadの設定画面から、それぞれ簡単に行える。
(出所:POS+ TTO公式Webサイト)
iPadを活用することで、低コストで高い機能性と柔軟性を実現するクラウド型タブレットオーダーシステム。飲食店向けPOSレジシステム「POS+ food」のオプションサービスとして提供されている。レジ・売上管理はもちろん、テイクアウト、モバイルオーダー、キャッシュレスなど飲食店に特化した機能を提供。初期設定・設置は担当サポートに代行依頼ができるので導入にかかる手間を抑えられる。
レジ・注文機能に加え、顧客分析機能や売上分析機能、商品分析機能、予算管理、顧客管理まで幅広く搭載。複数店舗管理機能を使えば、複数店舗の売上・商品・原価などの一元管理も可能に。注文業務の効率化だけでなく、店舗のマーケティングまでカバーしたい場合に適している。
(出所:ハピレジ公式Webサイト)
基本機能のPOS売上管理レジ・ハンディ端末に加え、多彩な機能を組み合わせることで、店舗運営を改善するタブレットオーダーシステム。レジシステムの根幹となるPOS売上管理レジは、シンプル設計でありながら、リアルタイム売上集計・売上報告、複数店舗管理、商品予約、キャッシュレス決済といった幅広い機能を搭載している。
テーブルトップオーダー端末では、写真を使ったフリーレーアウトでのメニュー表示に対応。加えて、詳細画面や動画を使って商品情報を詳しく伝えることもできるため、スタッフへの教育コストを抑えられる。また、店舗独自のオペレーションに合わせた、端末のUXのカスタマイズにも対応(別途追加費用有)。
(出所:USEN SelfOrder TAB公式Webサイト)
店舗の悩みの声をもとに開発されたセルフタブレットオーダーシステム。注文伝票印刷や注文履歴表示、飲み放題コース切替機能、割り勘機能、テーブル管理機能といった便利機能を標準搭載。加えて、多言語機能(英語・中国語・韓国語・ベトナム語)を搭載しているため、インバウンド需要も取りこぼさない。また、POSレジとの連携により会計もスムーズに。
メニュー画面のレイアウトの自由度の高さにも強みを持ち、おすすめメニューを大きく表示したり、写真や説明文を記載したりといった表現が可能。この「フリーレイアウト機能」を活用することで、これまで具体的なイメージがつきにくかった商品の注文機会の増加が期待できる。
(出所:Okage Order Book公式Webサイト)
既存の紙のメニューやカタログを読み込むだけで、簡単にオーダーアプリ化できるシステム。店舗でのメニュー注文だけでなく、「電話やFAXによる注文をIT化したい」「誰でも使える注文システムが作りたい」と考えている場合にも有用だ。
タブレットの注文画面は完全フリーレイアウトに対応。親しみやすい手書きメニューや、シズル感のある写真を使ったデザインも作成できるため、店舗ブランディングや回転率・客単価アップにも寄与する。また、デジタルでありながら紙メニューをめくる感覚で操作できるため、ITに不慣れなユーザーやシニア層の方も安心。顧客満足度を下げることなく業務を効率化する。
タブレットオーダーに特化して開発されたタブレットオーダーシステムを紹介します。
(出所:メニウくん公式Webサイト)
約4,000店舗で130,000台以上導入されているタブレットオーダーシステム。居酒屋から回転寿司、レストラン、オーダーバイキングまで幅広い業態や運用に対応する。
最大の特徴は特許取得のフリーレイアウト機能とスワップ機能。多くのタブレットオーダーシステムで固定レイアウトが採用される中、写真のサイズやテキストの見せ方も自由にデザインできるフリーレイアウト機能を採用。紙メニューと同様に、料理のシズル感を表現できる。また、別のタッチパネルを差し替えるだけで継続利用できるスワップ機能は、端末に不具合が生じた際に便利。回転率の高い店舗でも安定した運用を可能にする。
(出所:SeMOOR X公式Webサイト)
フリーレイアウト設計と固定レイアウトの両方に対応するタブレットオーダーシステム。飲食店向けPOSシステムを30年以上サポートしてきた経験とノウハウを活かし、業務効率化と売上アップに寄与する。商品詳細画面には動画やおすすめコメントを掲載できるほか、タグ機能を搭載。たとえば、「#地魚」「#季節のおすすめ」といったタグを画面に表示することで、人気の高いメニューや店舗が注力している商品をアピールできる。更に、販売データを活用したランキング表示など、訴求効果を高める機能そろう。
メニューはランチ、ディナー、食べ放題をはじめ最大99パターンまで登録可能。テーブルごと、あるいは一括変更と状況によって瞬時に切り替えができる。
(出所:IGREKセルフオーダー公式Webサイト)
配席から会計までをスムーズに自動化する、飲食店向けセルフオーダーシステム。人手不足の解消や固定費の削減、客単価の向上を全面的にサポートする。注文内容はキッチンに設置されたプリンターから直接印刷されるため、オーダーテイク時のヒューマンエラーの発生防止にも役立つ。更に、POSレジと連携すれば、注文伝票の書き忘れや会計時の打ちミスなども防止できる。
また、ランチやディナーなど時間帯に合わせたメニューは、あらかじめ設定しておけば自動で切り替えが可能。併せて料理へのこだわりや食べ方、おすすめメニュー、人気ランキングなどをまとめて掲載することでお客様の注文意欲を喚起する。
6社のPOSレジとの連携に対応しており、自店舗の運用に適したものを選べるが、POSレジなしでの運用も可能だ。
(出所:Air Menu公式Webサイト)
焼肉、居酒屋、中華料理店など2,000店舗以上での導入実績を持つタブレットオーダーシステム。食べ放題・飲み放題メニュー、オーダー制限、品切れ表示といった機能で、飲食店特有の多種多様な運用ルールに柔軟に対応する。また、英語・中国語でのメニュー表示も可能だ。
メニュー画面は、紙のメニューブックのようなデザイン表現の自由さと、従業員とお客様双方にとっての使いやすさを両立。店舗の業態や雰囲気に合わせた画面レイアウトができるほか、高利益の商品を目立つ位置に、おすすめのセット商品を同ページに配置するなど、客単価・利益率アップを狙った施策も可能だ。また、東芝TEC製、CASIO製など主要なPOSシステムと連動。既にPOSシステムを導入している場合には連携可否の確認が必要だ。
(出所:Relax Order NS公式Webサイト)
同社の無線オーダーシステムに追加する形で導入できる、タブレット式のセルフオーダーシステム。お客様の注文のしやすさと、注文業務の効率化を両立することで、満足度の高い店舗運営を可能にする。
トップ画面や注文画面といった基本ページのほか、メニューの詳細情報表示やオーダー履歴の確認、会計、テーブル決済などに対応。また、時間帯によって単価切り替えを自動で行うハッピーアワー機能も便利だ。加えて、アルコール提供時の年齢・運転者確認も自動化できるため、接客にかかる負荷削減に寄与する。
同社のPOSシステムを導入していれば、タブレット端末・充電器・対応ソフトを購入するだけで、すぐに運用開始できる。
タブレットオーダーシステムは、飲食店などでテーブルに設置されたタブレット端末から、お客様自身が商品やサービスを注文できるシステムです。システムを導入することで、人件費の削減やオーダーミスの防止、商品の販促といったメリットが得られます。
タブレットオーダーシステムには「POSレジ一体型」と「特化型」があるため、用途や既存のシステムに合わせて選ぶのがおすすめ。導入する際に留意したいポイントは、以下の通りです。
タブレットオーダーシステムを選ぶ際、より手軽に導入したい場合は固定レイアウトからアレンジできるシステムが、反対に従来の紙メニューのようにしずる感を重視したい場合はフリーレイアウトのシステムが適しています。また、メニュー数が多い場合は、お客様に選んでもらいやすくなるようリコメンドやランキング表示機能がついているものがおすすめです。
現状のオーダー方法を改善し、業務効率化とコスト削減を図るためにもぜひ本記事を参考にタブレットオーダーシステムの導入を検討してみてください。
タブレットオーダーシステムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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