最終更新日:2024-10-31
SMS認証とは何かを知っておきたい方や、SMS認証サービスの活用を考えている方へ。SMS認証の仕組みやメリット、サービスの比較ポイント、導入方法とともに、おすすめのSMS認証システムをご紹介します。
SMS認証とは、本人確認を正しく行うための認証システムの一種です。ユーザーのスマホや携帯電話にSMSを送信し、そこに記載された「4桁の数字」などの一時的な確認コードをWeb上で入力することで、本人確認を行います。電話番号で識別して送信することから、「電話番号認証」とも言われています。
近年、オンラインで利用するサービスやツールが増えています。それに伴い、なりすましや犯罪利用などを防ぐために本人確認を行う機会も増えました。かつて本人確認は郵送手続きや電話での自己申告で行われていましたが、「手間がかかる」「時間がかかる」「不正が必ずしも防げない」などの課題が挙げられています。
SMS認証は携帯電話にデフォルトで搭載されているSMSを利用して本人確認行うため、「インストール不要で誰でも簡単に利用できる」「開封率が高い」「手間がかからない」「なりすましが難しい」など利点が多数。ID・パスワード認証のみではセキュリティが心配というサービスベンダーなどを中心に追加導入が進んでいます。
スマホアプリインストール時の本人認証 | アプリを安全に使うための本人認証が手軽に行える |
金融機関サイトへのログイン | 金融機関サイトでは重要な個人情報を多数取り扱うため、高セキュリティな認証が必要になる |
ワンタイムパスワードの発行 | ID・パスワードに加えて、より強固なセキュリティを施すための2段階認証としてSMS認証を利用 |
チケットの購入 | 1人あたりの購入数を制限したい、入場時に身元を確認したいといった場合に役立つ |
決済サービスへのログイン | SMSを使った2段階認証で乗っ取りを防止する |
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本人確認には様々な手法が存在しますが、その中でもSMSを認証システムとして利用することで企業が得られる主なメリットは下記の通りです。
本人確認が必要な場面は、金融取引や不動産取引、そのほか個人情報などの登録を必要とする重要局面に限られます。万が一にもなりすましや犯罪利用は許されません。SMS認証による本人確認を導入すれば本人確認を強化でき、不正アクセスのリスクを防止できます。
SMS認証はほかの認証方法に比べて導入が容易で、管理しやすいという特徴があります。既存のIDとパスワードシステムに簡単に統合でき、追加のセキュリティレイヤーとして機能するため、特に中小企業にとって有効な選択肢になります。
SMS認証は、携帯電話にデフォルトで搭載されているSMSを利用して本人確認を行います。認証方法の中でも、理解しやすく、アクセスしやすい点が特徴です。メールアドレスのように「フィルタリングされて届かない」「別途インストールするのが面倒」といった懸念がないため、多くのユーザーがスムーズに認証プロセスを完了できます。
SMS認証の仕組みについて、ユーザー側と企業側それぞれの動作の流れをご説明します。企業側がSMS認証を導入する際には、SMS送信サービスを利用するのが一般的です。
通常、ユーザーが電話番号を送信すると同時に、認証コードが記載されたSMSが配信されます。数分経過しても届かない場合には、電話番号の入力ミスやSMSの受信拒否設定をしているなど、ユーザー側に何らかの原因があると考えられます。
SMS送信サービスを利用して認証を行うためには、自社システムとのAPI連携が必須です。サービスによってAPI連携の仕様が異なるため、連携可能かどうか事前に確認しておきましょう。
具体的なSMS認証サービスを知りたい方は「おすすめのSMS認証サービス」を御覧ください。
SMS認証サービスを導入するにあたり、留意しておきたい4つの比較ポイントについて解説します。
API連携 | 遅延対策 | 国内 直収接続 |
対応 キャリア数 |
|
---|---|---|---|---|
空電プッシュ | ◯ | ◯ | ◯ | 4 |
SMSLINK | ◯ | ◯ | ◯ | 3 |
メディアSMS | ◯ | ◯ | ◯ | 4 |
Cuenote SMS | ◯ | ― | ◯ | 4 |
SMS HaNa | ◯ | ― | ◯ | 4 |
SMSコネクト | ◯ | ― | ◯ | 4 |
KDDI Message Cast | ◯ | ― | ◯ | 4 |
SMS Publisher | ◯ | ― | ◯ | 4 |
SMS FourS | ◯ | ― | ◯ | 4 |
CM.com Japan | ◯ | ― | ◯ | 4 |
SMSを認証手段として利用するには、API連携機能が必須。自社の基幹システムとのAPI連携の可否や、どの程度の開発が必要なのかチェックしておきましょう。
また、API連携の無料デモアカウントを提供してくれるサービスもあるため、各社サービスの無料トライアルを利用してみることをおすすめします。
メール配信と同様に、送信量が多いとSMSが遅延してしまうことも。遅延を起こしたくない場合は、時間あたりのSMS送信量が多いサービスや、優先送信制御など遅延対策をしているサービスを選びましょう。
たとえば、SMS送信サービスの中には、API経由の認証用のSMS送信を優先して送信してくれるサービスがあります。
国内回線を介して、国内携帯キャリアと直接接続している「国内直収型」のサービスであることもポイント。国際回線を利用して送信するサービスだと、スパムメッセージとしてブロックされてしまう可能性があるからです。本人確認手段としてSMSを確実に配信するためには、国内直収型のサービスであることが必須です。
ドコモ、au、ソフトバンクの主要3キャリアへのSMS送信に対応していることはもちろん、まだユーザー数は少ないものの、楽天モバイルへの対応可否も意識しておくとよいです。現在対応しているかどうかだけでなく、今後の対応の進みもチェックしておきましょう。
SMS認証サービス導入にあたって留意しておきたいのが、「SMS認証代行」への対策です。多く見られるのが、「代行サイト上で提供されている使い捨ての電話番号を使って2段階認証を突破する」「SNS上で認証代行を持ちかける」といった手口。日本では私電磁的記録不正作出罪などにあたる可能性があるとされています。
「企業に個人情報を渡したくない」という一般ユーザーの利用が考えられるほか、悪意を持ったユーザーによる不正アクセスの危険性も。なりすまし行為によって多大な金銭的被害に直結するような事業・サービスの場合は、物理デバイスであるトークンと併用するといったセキュリティ対策も取っておくべきです。
本人確認をオンライン上で自動的に行う仕組みであるeKYCソリューションも注目のサービスです。eKYCソリューションに関しては、「eKYCサービス比較9選!タイプと選び方をわかりやすく紹介」で詳しくご紹介しています。
SMS認証向けのおすすめのSMS送信サービスをご紹介します。
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(出所:空電プッシュ公式Webサイト)
国内主要4キャリアとクローズドなネットワークを構成している、国内直収接続のSMS送信サービス。NTTグループのセキュリティ部門との連携によって強固なセキュリティを実現しているため、大手金融機関はじめ、多くの企業で導入されている。監査サーバーを設置し、作業内容を動画で記録することにより、内部不正防止にも役立てられる。データの暗号化を含むセキュリティ対策も備えている。
自社のシステムとのAPI連携による送信が可能。IVRと連携し、音声ガイダンスにあわせてSMSを送る機能も。自社開発であるため、不具合の原因究明やトラブル対応も迅速だ。
(出所:SMSLINK公式Webサイト)
金融や人材派遣、小売など2,500社以上で導入されているSMS送信サービス。業界最安値クラスの1通6円から利用可能。Fintech業界での本人確認の認証サービスを含め、30年以上にわたり情報通信インフラを提供してきたノウハウが活かされている。国内の携帯キャリアと直接接続しているため、高い到達率を実現できる。
API連携機能とともに、短期間で開発しやすいように複数言語のドキュメントを提供し、開発しやすい環境を整えている。サービス画面から送信指示をするWebタイプも用意。認証コード生成やSMS送信、自動音声通話などをまるごと任せることも可能だ。
(出所:メディアSMS公式Webサイト)
導入実績5,000社以上のSMS送信サービス。国内主要4キャリア直接接続することで到達率99.9%を実現。独自開発したMNP判定によって、キャリアが変わったユーザーにも高確率で到達する。また、キャリア共通番号である「0005番号」の利用もでき、ユーザーに安心感を与えられる。
CRMなど外部システムとのAPI連携に長けているところが強み。CSVデータを抽出・作成する手間を省いて、効率的なSMS認証が可能に。状況に応じてIVR(自動音声応答)で本人認証を行う補完機能も実装しているため、SMS受信を拒否設定しているユーザーや固定電話番号にも対応。キャリアやデバイスを問わず、本人認証を行える。
(出所:Cuenote SMS公式Webサイト)
月間76億通の配信実績を持つメール配信システム「Cuenote FC」の開発・提供実績を活かしたSMS送信サービス。安定したサービス基盤から、高速・確実なSMS配信を実現。国内主要4キャリア直収方式しているうえ、オプションでユーザーから返信を受け取れる「双方向SMS」にも対応している。
API接続による自動連携・配信指示も可能。開発が容易なRESTful APIを標準で搭載しており、本人認証などのシステム連携も容易だ。導入検討時から専任のスタッフが電話やメールで丁寧にサポート。画面操作やAPI連携の技術支援も受けられるので、安心して利用できる。
(出所:SMS HaNa公式Webサイト)
使い勝手にこだわったSMS送信サービス。国内4キャリア直収方式で、到達率99%以上を実現。2,000社以上で導入されている。顧客の基幹システムとのAPI接続連携のほか、WebタイプはPCから送信が可能。
クラウド上での宛先リスト管理、双方向SMS、誤送信防止機能など豊富な機能を搭載している。アプリをダウンロードすることなく双方向コミュニケーションが可能となる、チャットサービスの機能は特許取得済み。
メッセージに記載した短縮URLを「いつ・誰が・何回クリックしたか」を追跡できる、マーケティング施策向けの機能も。
(出所:SMSコネクト公式Webサイト)
15年以上にわたってSMS事業を展開し、大規模サービスを中心に多くの導入実績を持つSMS送信サービス。国内4キャリア直収方式に対応し、API接続送信も可能。IVR機能と連携し、SMSを受信できない電話番号への認証サービスを展開しているのも強み。企業側システムからのリクエストに応じて、ユーザーに発信して認証番号を読み上げる「IVR発信」や、ユーザーの電話番号から着電した際に、企業側システムと連携して認証番号を読み上げる「IVR着電」を実現。
そのほか、双方向SMSや海外向けの配信にも対応。NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの3社が提供する「+メッセージ」公式アカウントサービスの一元管理も可能だ。
(出所:KDDI Message Cast公式Webサイト)
国内4キャリア直収方式、24時間365日の監視体制のSMS送信サービス。自社の運用に合わせて、「入稿ポータル」と「既存システムとのAPI連携」の2つの配信タイプを利用できる。配信シナリオの作成も簡単に行える。標準でユーザーとの双方向コミュニケーションに対応しているのも特徴。
オプションの誤配信防止機能を利用することで、配信先の電話番号が解約、ユーザー変更されている可能性を事前に確認し、間違ったユーザーへのメッセージ配信を防止できる。「Liveアシスト」機能を使えば、SMSで掲載したURLを受信者がタップするだけで、アプリ不要のビデオ通話も可能に。
(出所:SMS Publisher公式Webサイト)
メール配信領域で著名な同社が手掛けるSMS送信サービス。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの大手キャリア直収設計・直接接続のほか、UQモバイル、Yモバイル、MVNO(格安SIM)もカバー。長文SMS(660文字)・複数URLの挿入・オプトアウトURLの挿入などマーケティングに役立つ機能も豊富。個別送信・一斉送信など様々なAPIを用意しているため、用途に合わせて柔軟なシステム間連携が図れるのもポイント。SMS認証プランのほか、送信のみの「SMS送信プラン」、送受信が可能な「SMS双方向プラン」の3つのプランを用意。配信成功数に応じた従量課金のため無駄なく利用できる。
(出所:SMS FourS公式Webサイト)
1通最大8円、通数が多くなるほど1通あたりの配信料が安くなる、業界最安値水準のSMS送信サービス。安さが売りだが、docomo、au、ソフトバンク、Rakutenの4キャリアに直接接続しており、確実にSMSを届けられる。スマホのほか、ガラケー、らくらくホン、タブレットなど様々な端末に送信が可能。短縮URLを差し込み、クリックされたことによって開封されたかどうかも確認できる。
API連携にも対応しており、導入企業のシステムからSMSを送信できる。SMSによる2段階認証にはオプションで対応しており、認証結果はAPI連携によりワンストップで取得が可能。
(出所:SMS認証APIサービス公式Webサイト)
国内の主要4キャリアとの直収接続に加え、世界190カ国以上に対応しているSMS送信サービス。普段利用しているメールソフトやCRM/SFAから、SMSを個別・一斉配信できるのが便利。SMS認証機能においても、コード生成から送信、結果取得まで1つのAPIで実装可能。万が一SMS認証コードが届かない場合でも音声認証(IVR)機能でバックアップ対応を行えるなど、手間をかけずに安定したSMS配信を実現できる。また、世界1,000以上の通信会社とも連携しているため、海外利用者が多いサービスを展開する企業にも最適だ。
SMS認証サービスの導入方法を3ステップに分けてご紹介します。
まずは機能面などを調べ、めぼしい製品をいくつかピックアップしましょう。先述したAPI連携や対応キャリア数などを比較したうえで検討してみてください。
その後、各ベンダーに相談し、機能面や予算などのヒアリングを受けます。ベンダーからの提案内容をよく確認し、導入できそうか考えてみましょう。
ベンダーからの提案をもとに、自社にマッチしそうな製品と判断できたら、トライアルやテストで仮運用します。
導入して運用の効果がでそうかどうか判断してみてください。テストアカウントは即日発行の場合が多く、トライアル期間は1~2カ月程度が目安です。
トライアルやテストを経て、効果を期待できそうと判断したら契約です。正式に申込んで審査を通過すれば無事に契約となります。
アカウントは数日程度で発行されますので、環境設定後に運用を開始してください。
本人確認、2段階認証の確認手段として、SMS認証を選ぶべき理由、導入方法、導入に適したサービス、注意点、おすすめのSMS認証サービスなどをご紹介しました。
以下、要点(よくある質問)をまとめておきましたので、参考にしてください。
SMSは電話回線契約をしているスマホや携帯電話のほとんどに標準機能として搭載されていますが、ユーザー側にSMS受信環境が整っていないと受信できません。
たとえば、SMS未対応の格安スマホ(格安SIM)や、データ通信のみのプランのタブレットやPCを利用している場合など。また、SMSを受信拒否設定していたり、URLリンク付きのSMSを受信拒否設定していたりするケースもあります。SMS認証サービスを導入する際は、IVR(自動音声応答)などの補完機能を備えたサービスを選ぶと安心です。
SMS認証サービスは、1通8円前後が一般的で、送信が成功した分の料金がかかる従量課金制が一般的です。初期費用や月額基本利用料0円のサービスも多く、スモールスタートにも最適。IVR連携をする場合は別途料金がかかる場合が多いので、確認が必要です。
本記事でご紹介した比較ポイントや注意点を参照しつつ、各社の提供する無料トライアルを利用するなどして、自社にあったSMS認証サービスの導入を検討してみてください。
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