最終更新日:2024-09-27
業務効率化や人手不足解消のために、QRコードを利用した注文方式を導入したいと考えている飲食店経営者・運営者へ。飲食店向けQRコード対応オーダーシステムでできることやタイプ、選び方、比較ポイントなどとともに、おすすめのサービスを紹介します。
飲食店向けQRコード対応オーダーシステムとは、飲食店内で食事する際に、顧客が自身のスマホでQRコードを読み込み、WebブラウザやLINEミニアプリなどを介してメニューを閲覧・注文できるサービスのことです。
本記事ではテイクアウトメニューを注文するためのモバイルオーダーシステムは除いて、店舗内で利用できるオーダーシステムを紹介します。
従来は「紙のメニューを見て、店員を呼び出し、口頭で注文する」というオーダー方法が一般的でしたが、人員不足によるホールスタッフの負担過多や、オーダーミスによるロス発生、ピーク時の待ち時間による満足度の低下といった課題がありました。
更に、コロナ禍を経て非接触の接客への需要が高まったという背景もあり、これらの課題を解決する手段として、飲食店向けQRコード対応オーダーシステムの導入が進んでいます。
店舗側の導入メリットとして、次のような点が挙げられます。
スタッフの負担軽減
接客の質向上
売上の伸長
顧客側のメリットとしては、注文のしやすさをはじめとして、次のような点が挙げられます。
QRコード対応オーダーシステムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
“QRコード対応オーダーシステム”の 一括資料ダウンロードする(無料)
システムによって多少の違いはありますが、QRコード対応オーダーシステムには、以下のような機能があります。
QRコード読み込み | ハンディ端末や紙に印刷したQRコードを顧客がスマホで読み込み、WebブラウザやLINEミニアプリを通じてメニューに遷移する。 |
---|---|
メニュー | メニューの画像や説明文、価格といった詳細情報を表示する機能。トップページに開催中のフェアやおすすめ料理を掲載できるシステムも。 |
受注 | 顧客がメニュー画面を操作することで注文を受け付ける機能。店舗側の端末やキッチンプリンター、キッチンモニターに注文内容を表示できるシステムも。 |
注文管理 | 注文や調理、提供などの状況を、店舗側の端末に表示して管理する機能。調理の効率化や、商品提供の抜けもれ防止に役立つ。 |
このほか、顧客がオンライン上で支払いまで完了できるシステムもあります。また、メニューの多言語表示、POS連携、多店舗管理などに対応するものも。各システムの具体的な機能については、後述の「主なQRコード対応オーダーシステム」で紹介します。
QRコード対応オーダーシステムには、以下の5タイプに分けられます。自社の店舗で活用したい機能を備えたものを選びましょう。
顧客のスマホ上で、注文から会計までを完了させたい場合向け。会計のオペレーションを省略できるため、更なる業務効率化が見込めます。
たとえば「ユビレジ QRオーダー&決済」は、オーダー画面の「会計」メニューからクレジット決済が可能。決済が完了するとスタッフのハンディに通知が届く仕組みになっており、顧客の待ち時間短縮にも有用です。
注文を促進するために料理の魅力やこだわりを伝えたい、料理を選ぶ時間を楽しんでもらいたい、メニュー画面にも店舗のブランドイメージを反映したい、といったニーズがある場合におすすめのタイプです。
たとえば「トレタO/X」は、動画を使った紹介やデザインのカスタマイズに対応。メニュー立ち上げ時のムービーなども含めて、ブランドの世界観を表現できます。
また、「O:der Table」は「プレミアムメニューブック」というオプション機能を用意。テーマカラーやフォント、壁紙などをブランドイメージに合わせて設定することで、オリジナルのメニュー画面が作成できます。
顧客からの注文だけでなく、注文後の対応なども含めて幅広い業務を効率化していきたい場合向け。店舗スタッフの業務効率を最適化するための機能が充実しているのが特徴です。
たとえば、「CASHIER」では、キッチンプリンターと連携してオーダーを自動でプリントアウトできます。また、テーブルオーダーなどほかの注文状況との併用にも対応し、注文状況の一元管理を実現。ハンディ端末を活用すれば配膳状況も把握でき、提供もれや提供間違いなどのミスも防止します。
注文の省力化とともに、販促強化を行いたい場合に適したタイプ。QRコードを読み込むと店舗のLINE公式アカウントに遷移し、サービスを利用するという仕組みです。自動的にLINEの友だち追加をしてもらえるので、キャンペーンの案内やクーポンの配信など、リピート獲得のための施策に役立てられます。
ただし、インバウンドの顧客などはLINEを利用していない場合もあるので、LINEを使わない顧客のために注文方法を別に用意しておく必要があります。
たとえば「注文くん」はLINEとWebブラウザによる2通りの注文方法に対応。LINEを利用していない顧客でも、スマホがあればWebブラウザからの注文が可能です。
できるだけ料金をおさえてQRコード対応のオーダーシステムを導入したい場合向け。まずは無料で導入し、効果を確かめてみたいという方にもおすすめです。
たとえば「EASY ORDER」は、バナー広告が表示されるかわりにすべての機能を無料で利用できるプランを用意。バナー広告は月額15,000円で非表示にできるため、まずは無料で使い勝手を試してから、有料プランに切り替えるのも手です。
QRコード対応オーダーシステムを比較する際は次の4つのポイントに着目し、自社の店舗運営に適しているかを検討しましょう。
訪日観光客が多く訪れる、もしくは外国人スタッフの採用に力をいれている場合は、自動翻訳機能があるシステムが便利です。対応言語として多いのは英語、中国語、韓国語ですが、システムによって異なるため個別に確認しましょう。
たとえば「QR Order」は、メニューを登録すると日・英・中・韓の4カ国語に自動で翻訳。また、「POS+ self order」では、メニュー表示を英語と中国語(簡体・繁体)に切り替えられます。
数量限定メニューや飲み放題・食べ放題、トッピングといった選択肢を用意している場合は、それらに対応しているシステムを選びましょう。
「Tap&Order」は、トッピングの必須選択・任意選択の指定はもちろんのこと、味の選択やトッピングの有無も選択可能です。
また、「Airレジ モバイルオーダー 店内版」では、食べ放題・飲み放題の対象商品を一覧表示。また、該当する商品を「放題」タグで強調できるため、通常価格の商品と見分けやすく、顧客側の注文ミスが起こりにくい仕組みになっています。
「O:der Table」は食べ放題・飲み放題の時間管理に対応。残り時間を表示できるだけでなく、終了前には顧客に自動で通知を送ります。
複数店舗を運営している場合は、各店舗を効率的に運営するための機能を持つシステムがおすすめ。メニューの更新や権限の管理などをシステム上で行えるようになるため、本部の管理職がコア業務に集中するための環境作りに寄与します。
たとえば「ユビレジ QRオーダー&決済」は、複数店舗のメニューを一括で更新できる機能を搭載。煩雑になりがちなメニュー管理業務を効率化できます。
「O:der Table」は複数店舗のメニューを一括で更新できるほか、管理画面の権限振り分けを行うことで、本部によるFC管理を効率化します。
オーダーシステムとPOSレジと連携すれば、決済処理も効率化できます。対応しているPOSレジサービスはシステムによって差があるため、システムを絞り込む段階で確認しておきましょう。
たとえば「注文くん」は、POSサービスの「スマレジ」や「blayn」と連携可能。また、「QR Order」は「スマレジ」「NECモバイルPOS」「Square」「blayn」との連携に加えて、モバイルオーダーといった外部システムからの注文をPOSと連携させる「OrderLinkage」も利用できます。
「CASHIER」のように、POSレジやキャッシュレス決済機能も搭載し、店舗運営をトータルでサポ―トするシステムも。
主なQRコード対応オーダーシステムの中で、決済にも対応するタイプをご紹介します。
(出所:ユビレジ QRオーダー&決済公式Webサイト)
人手不足の解消やメニュー管理の効率化、インバウンド対応など、様々なメリットが期待できるQRオーダー&決済サービス。注文から決済まで、顧客のスマホのみで完結するのが特徴。支払いはクレジットカードに対応し、決済が完了するとスタッフのハンディに通知が届く仕組みになっている。
また、注文内容はキッチンプリンターに伝票が出力されるため、伝達ミスなどのトラブル防止に有効だ。更に、複数店舗のメニューを一括で管理できるほか、メニュー変更の予約機能も搭載。英語、中国語、韓国語でのメニュー表示にも対応しているため、インバウンド需要を取りこぼしにくい。
(出所:Square公式Webサイト)
注文から会計まで、非接触かつスムーズなやりとりを実現するQRコード注文サービス。テーブルごとにQRコードを割り当て、QRコードを読み取った顧客のスマホから注文する仕組み。スマホからのキャッシュレス決済にも対応しているため、テーブル上ですべて完結できる。更に、同社の「Square Pay」に決済情報を保存しておくと、次回からは情報登録の手間が省けて便利だ。また、各種クレジットカードや交通系電子マネー、各種キャッシュレス決済に対応している。
注文内容は自動的に厨房のプリンタとSquare POSレジに送信されるため、オーダーミスなく正確に注文を受けられる。オンラインストアに紐づいたQRコードをチラシに印刷するなどして、小売販売に利用できるのも特徴だ。
(出所:Airレジ モバイルオーダー 店内版公式Webサイト)
QRコードからWebブラウザにアクセスして、スマホから注文ができるサービス。オプションサービスのオンライン決済機能を導入すれば、注文から支払いまでテーブル上で済ませられる。
メニュー画面では、おすすめ商品をトップ表示して顧客にアピールできるほか、食べ飲み放題メニューを「放題」タグで強調することで顧客サイドの注文ミスを防止する。加えて、設定した注文数に達すると自動で売り切れ表示に切り替わる設定で、手間なくオーダーストップできるのも便利。また、おしぼりやお冷といったメニュー注文以外の要件もメニュー画面から依頼できるので、スタッフの負担軽減に有用だ。
主なQRコード対応オーダーシステムの中で、メニューデザインに強みを持つタイプをご紹介します。
“QRコード対応オーダーシステム”の 一括資料ダウンロードする(無料)
(出所:トレタO/X公式Webサイト)
お店のこだわりを伝えるメニュー画面に強みを持つモバイルメニューサービス。動画や詳細なキャプションで商品の魅力をアピールできるほか、店舗の世界観に合わせたカラーやフォントのカスタマイズに対応。注文画面立ち上げ時のムービーや、オーダー完了画面に演出を施すことも可能だ。
また、注文から会計までを顧客のスマホで完結できるため、ホールの業務負担の軽減にも寄与する。加えて、時間制テーブルの管理やオーダーストップなどの機能を追加することで、更に利便性を高められる。スタッフが接客に注力できる環境を整えることで、顧客満足度アップも期待できる。
(出所:O:der Table公式Webサイト)
ホール業務の負荷を軽減することで、ピークタイムでもパーソナライズされた接客を実現するサービス。フードテック業界トップクラスの開発体制が整えられており、POSレジやキッチンプリンターといったシステム・機器との連携、多言語翻訳、オンライン決済、食べ飲み放題対応など、豊富な機能を備えている。また、管理画面の権限振り分け、複数店舗のメニュー管理など、FC管理/他店舗管理を効率化する機能も充実。
また、お店のブランドイメージに合わせ、テーマカラー、フォント、壁紙の設定を組み合わせてオリジナルのメニュー画面を作成できるオプションサービスも用意している。
主なQRコード対応オーダーシステムの中で、店舗全体の業務を効率化するための機能を備えたタイプをご紹介します。
(出所:CASHIER公式Webサイト)
店舗の運用に合わせて自由自在に設計できるマルチチャネルPOSシステム。オーダー機能では、直感的な操作で顧客のスマホからシームレスに注文可能。注文内容は、店舗のディスプレイやキッチンプリンターの伝票印字に反映されるため、厨房との連携もスムーズ。顧客のスマホのほか、店舗所有のスマホやタブレットといったハンディ端末、券売機でのオーダーにも対応し、注文を一元管理できる。
また、ハンディ端末の管理機能を利用すれば、配膳状況が一目でわかるほか、座席管理やテーブル統合、テーブル移動などもコントロールでき、ホール業務の全体的な効率化にも貢献。会計はオンラインでの事前決済、POSレジまたはセルフレジから選べ、入力ミスの軽減や省人化が見込める。
(出所:POS+ self order公式Webサイト)
幅広い機能が搭載された飲食店専用POSレジ「ポスタス」のオプションとして提供されている、QRセルフオーダーサービス。顧客のスマホを利用するため機材がいらず、コストを抑えて導入ができる。テンプレートに当てはめるだけで簡単にメニュー画面を作成できるほか、英語と中国語(簡体・繁体)に切り替えられるためインバウンドにも対応。
また「ポスタス」には、セルフオーダー以外の様々な機能が追加できる。たとえば、ハンディやセルフレジなどと併用してオペレーションの利便性を高めたり、POSデータの自動集計や勤怠管理システムを利用して管理部門の最適化を図ったりと、更なる業務効率化が見込める。
主なQRコード対応オーダーシステムの中で、LINE連携に対応しているタイプをご紹介します。
(出所:QR Order公式Webサイト)
全国チェーンから個人店、ホテルまで幅広い施設で利用されているセルフオーダーサービス。LINEミニアプリと連携でき、QRコードを読み込むとLINEアプリが立ち上がり、店舗の公式アカウントが自動で友だち追加される。そのまま注文ができるのに加えて、LINEの通知による呼び出しや、クーポンの提供といった機能が利用可能だ。加えて、食べ飲み放題への対応や複数店舗の一括管理といった機能もそろう。
また、メニューを英語・中国語・韓国語に自動翻訳できるほか、注文を印刷するレシートは多言語に対応。海外スタッフが多い職場にも適している。また、「スマレジ」や「Square」などと連携することで、利便性を更に高められる。
(出所:Tap&Order公式Webサイト)
顧客側の使いやすさにこだわって開発されたモバイルオーダーサービス。専用アプリではなく、LINE経由でメニューを注文できる仕組みになっているため、導入することでLINEの友だちが自動的に増加。新メニューの案内やクーポンの配信といったアプローチを通じて、ファン・コミュニティの活性化に寄与する。また、メニューは色や書体を選べる「こだわりデザイン機能」を活用すれば、店舗のブランドイメージを画面上で表現できる。
また、トッピングの必須選択・任意選択の指定、味の選択やトッピングの有無も選択可能。テーブルオーダーシステム「IGREKセルフオーダー」と連携すれば、スマホを持たない顧客もフォローできる。
(出所:注文くん公式Webサイト)
LINE上、もしくはスマホのWebブラウザから注文できるテーブルオーダーサービス。専用機器をそろえる必要がないため、安価で導入しやすい。LINEから注文を受けた場合は、来店回数やLINEのニックネームといった顧客情報が管理画面に表示されるため、接客時に活用できる。
スマホを持っていない顧客にはタブレットを貸し出せるほか、スタッフがスマホなどの店舗用端末から注文を取ることもできるなど、柔軟な運用が可能。更に、POSレジやキッチンプリンターとの連携、多言語対応、ラストオーダーのLINE通知などその他の機能も豊富にそろう。「スマレジ」と連携すれば、日々の売上データの分析も可能に。
主なQRコード対応オーダーシステムの中で、無料プランがあるタイプをご紹介します。
(出所:EASY ORDER公式Webサイト)
導入費・利用費は無料、面倒な契約や手続きなしですぐに導入できるサービス。導入に際しては、メールアドレスなど最低限の情報を入力するだけですぐに利用できる。無料プランながらも、ランチ限定メニューやハッピーアワーに便利なメニュー別表示時間の設定、メニュー、調理状況などによる注文の並び替えなど、業務効率化に役立つ機能が充実。多言語表示や、キッチンプリンターとの連携にも対応している。
また、月額15,000円のプレミアムプランなら、広告を非表示にできるほか、メニュー登録代行やコンサルティングといったサービスを受けられる。
飲食店向けQRコード対応オーダーシステムは、注文を取る手間をなくしてホールスタッフの負荷を減らすとともに、オーダーミスの軽減や非接触の接客による感染症予防にも役立ちます。
飲食店向けQRコード対応オーダーシステムを選ぶ際は、次のタイプのうち、自社のニーズに合致するものを見つけましょう。
また、比較検討する際は、以下4つのポイントをチェックするのがおすすめです。
システムを活用することで業務の効率化が見込めるだけでなく、顧客満足度や売上の向上も期待できます。また、多言語対応によりインバウンドの顧客にスムーズに対応できる点も魅力。この機会に、ぜひ導入を検討してみてください。
QRコード対応オーダーシステムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
“QRコード対応オーダーシステム”の 一括資料ダウンロードする(無料)
株式会社トレタ
注文から会計までスマホひとつで完結する店内モバイルオーダー。柔軟なカスタマイズができ、紙より表現豊かにメニューの魅力を伝えると同時に客単価アップとコスト削減を実...
株式会社ユニエイム
ハードウェア0円または月額0円からスタートできる高機能クラウドPOSレジです。飲食店舗や小売店舗運営の効率化を実現。複数店舗の大規模まで対応でき、店舗のあらゆる...
<重要なお知らせ> サイトリニューアルに伴い、初回ログインにはパスワードの再設定が必要です。
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。
ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。
サービスの導入検討状況を教えて下さい。
本資料に含まれる企業(社)よりご案内を差し上げる場合があります。