X(Twitter)をはじめとするSNSアカウントの管理・運用・分析を高度化、効率化したいと考えている広報やマーケティングの担当者へ。X(Twitter)分析ツールでできることや選び方、無料で使う方法とともに、おすすめツールを紹介します。
X(Twitter)分析ツールは、Xのアカウント運用を効率化し、効果的なマーケティング施策を立てるためのサービス。投稿の自動化のほか、投稿の効果検証やフォロワー属性の分析などが行えます。X公式が有料プラン「プレミアム」の1機能として「アナリティクス」を提供しているほか、様々な企業がサードパーティ製のX分析ツールを提供しています。
しかし2023年に、X社がAPIを有料化したことで利用コストが増大。小規模ツールの提供者の負担が大きくなり、提供停止するサービスが増えています。
X(Twitter)分析ツールを導入することで得られる主なメリットには、以下の効果が挙げられます。
効果的なマーケティング施策の策定 | フォロワーの属性や行動、投稿のパフォーマンスといった様々なデータを可視化することによって、アカウントの現状を把握。データに基づいた、効果的な施策を立案・実行できる |
---|---|
運用効率化と工数削減 | 投稿の作成や予約、レポート作成といったタスクを自動化・効率化することで担当者の負担を軽減する |
競合他社との差別化 | 競合アカウントのフォロワー数や投稿内容、エンゲージメント率などを分析することで、自社の強みと弱みを把握し、差別化につなげられる |
コンプライアンス遵守 | 承認機能があるツールを使えば、投稿前に内容をチェックしてコンプライアンス違反を防止できる。チームでアカウントを運用する場合に有用 |
X(Twitter)分析ツールの主な機能は以下の通りです。
投稿分析 | インプレッションやエンゲージメントの分析によって、投稿の効果を把握する機能。投稿に反応されやすい時間帯や内容を検討する際に役立つ |
---|---|
フォロワー分析 | アカウントのフォロワーの増減やフォロワー属性、オンラインの時間帯を確認する。ダッシュボードのグラフなどで視覚化できるツールが多い |
競合アカウント分析 | ベンチマーク企業のアカウントと自社アカウントを比較する機能。フォロワーの違いやエンゲージメント率の違い、投稿に対するリアクションを確認できる |
レポート作成機能 | 一定期間のSNSアカウントの運用結果を振り返るためのレポートを作成。社内会議やクライアントへ提出する資料としても使える |
投稿管理 | 予約投稿やテンプレート保存、プレビューチェック、承認権限など、投稿関連業務を管理する機能。投稿に関する業務効率化をサポートする |
ソーシャルリスニング | 特定のワードでSNSの投稿を絞り込むことで、自社商品の反響や旬のトレンドを把握する。投稿の自動収集やフィルター、通知機能などを備える |
キャンペーン管理 | SNSキャンペーンにおける、応募者データの収集、抽選、参加者レポート作成などを行う機能 |
コメント管理 | アカウントに対するメッセージやコメントをチェック。チームで情報を共有したり、作業を振り分けたりする機能がある |
SNS上の口コミを収集・分析してマーケティング施策に活用したい、炎上を早期検知したいといった場合には、ソーシャルリスニングに特化したツールがおすすめです。「ソーシャルリスニングツールの比較13選。3つのタイプ別の選び方」にて詳細を解説していますので、ぜひ参照してみてください。
X(Twitter)分析ツールには、一部の機能を無料で使えるものもあります。以下に、無料プランがあるサービスと、無料で使える機能や制限をまとめたので、参考にしてみてください。
サービス名 | 使える機能 | 制限 |
---|---|---|
SINIS for X |
|
|
SocialDog |
|
|
Buffer |
|
|
X(Twitter)分析ツールは、対応しているSNSの種類に応じて、以下の2タイプに分けられます。
運用しているSNSがXだけの場合に適したタイプ。「変化が多いXのアルゴリズムに的確に対応したい」「正確性の高いデータを取得したい」「X特有の指標を深く分析したい」といったニーズに応えます。
たとえば「SINIS for X」は、X公式APIを利用してデータを取得。データの正確性に強みを持つほか、Xアカウントの主要なデータを一覧できる機能を備えています。更に、「広告の出し方」「画像サイズの比率」「Xのアルゴリズムの解説」といった最新情報や分析のポイントをブログで情報発信するなど、Xの運用をサポートします。また、データの正確性を重視するなら、X公式の分析ツール「Xアナリティクス」もおすすめです。
一方、「つぶやきデスク」のように、Xのアカウントの切り替えやリーダーの承認機能、定型文登録、メンバーへの代理返信依頼など、チームでのX運用を効率化するための機能が充実したサービスもあります。
複数のSNSアカウントをまとめて管理するタイプ。X以外のSNSの運用・分析も効率化したい場合におすすめです。InstagramやfacebookといったメジャーなSNSをカバーしているサービスが多く、現在はXアカウントしか運営していないものの、将来的に複数SNSへの展開を検討している場合も、こちらのタイプが選択肢となります。
対応しているSNSはツールによって異なり、国産サービスである「Social Insight」はLINEやnote、mixiといった日本人ユーザーが多いSNSをカバー。また、「Buffer」や「Hoot」などの海外製品は、LinkedInやPinterestをはじめとした海外ユーザーが多いSNSに対応しています。
上記のタイプに加えて、X(Twitter)分析ツールを比較検討する際に留意したい3つのポイントについて解説します。
アカウント運用にかかる手間や工数を削減したい場合には、投稿予約・管理をはじめとした、運用効率化に役立つ機能がそろったツールがおすすめです。
たとえば「comnico Marketing Suite」は、定型文やハッシュタグのテンプレート化、投稿の見映えをチェックするプレビュー機能、承認フロー・権限設定といった機能を搭載。そのほかにも、投稿カレンダーや作業履歴の保存、スマホからの投稿・承認など、運用効率化につながる機能が多数用意されています。
また、「Hootsuite」は、「OwlyWriter AI」によるサポートが特徴。コンテンツのアイデアや投稿テキストの提案に加えて、ほかのSNSに適した形に投稿内容を調整する再利用作業などをアシストしてくれます。
複数のアカウントを運用している場合は、管理できるアカウントの数に加えて、費用感をチェックしておきましょう。たとえば「つぶやきデスク」のビジネスプランでは、月額50,000円で2アカウントまで、「SocialDog」のビジネスプランは19,800円で5アカウントまで運用可能です。
このようにツールやプランによって、管理できるアカウントの数や料金は異なります。X分析ツールは、中長期間での継続利用が前提となるため、無理のない費用感のサービスを選ぶようにしてください。
「フォロー&リツイートでプレゼントが当たる」といったキャンペーンは、フォロワー獲得や認知拡大に有用です。一方で、膨大な応募者の中から当選者を抽出したり、当選者に連絡をしたりといった手間がかかります。積極的にキャンペーンを実施したい場合は、効率化に役立つ機能の充実度を確認しておきましょう。
たとえば「Social Insight」は、応募者データを収集・抽出する機能を搭載。DM形式で当選者に連絡する場合に文面を用意するほか、キャンペーンに応募したその場で抽選結果がわかる懸賞システム「インスタントウィン」機能では、当選者からの情報収集を自動化できます。
(出所:SINIS for X公式Webサイト)
見やすいダッシュボードや、CSVやPowerPointでのレポートダウンロード機能を搭載したX(Twitter)アカウント分析ツール。投稿やフォロワーの基本的な分析をはじめ、過去45日のデータ閲覧、CSVダウンロード、月間30件の投稿データ取得といった機能を無料で使える。
有料の「STARTERプラン」では、カテゴリ別の投稿分析や、PowerPointレポートの自動生成といった機能が利用可能に。加えて、データ閲覧が登録後全期間に延長されるほか、最大5つの競合アカウントのフォロワー数の増減をグラフで確認できる。また、オプションとして、X(Twitter)アカウント運用に関する支援やXキャンペーン実施に関する支援も用意。
(出所:つぶやきデスク公式Webサイト)
公式アカウントを複数部署から成るチームで運用するのに適した企業向けXクライアント。リーダーによる承認機能でメンバーの投稿前に内容をチェックできるため、不用意発言を防止して安全なアカウント運営が可能だ。予約投稿や複数アカウント管理といった基本機能に加えて、投稿の効果分析やフォロワー数の推移といった数値のチェック機能を搭載する。
更に、キャンペーン応募や特定ハッシュタグなどを検索して、結果をCSV形式でダウンロードできる検索フォルダ機能や、複数ユーザーへのDM一斉送信など、キャンペーン対応を効率化する機能も充実している。
(出所:Xアナリティクス公式Webサイト)
X公式が提供しているアナリティクスサービス。プレミアムプランに加入することで使える「アナリティクス」の項目では、インプレッション数、フォロー、ポスト数の推移や、「いいね」「インプレッション数」「ブックマーク」に占める年齢、性別の割合(推測)といった情報を確認できる。加えて、「いいね」をつけたオーディエンスのアクティブな曜日、時間なども表示されるため、投稿に最適な曜日・時間帯を割り出すのに有用だ。
そのほか、「ポストの編集」「長文ポストの投稿」「投稿を取り消す」「ライブストリーミング」といった機能が利用可能。条件を満たせば収益化もできる。
(出所:SocialDog公式Webサイト)
Xをはじめ、InstagramやFacebookといった各種SNSの運用をサポートするマーケティングツール。「ビジネスプラン」なら、予約投稿や投稿分析、ハッシュタグ分析といった機能を複数名で使えるため、チームでのアカウント運営が可能に。
また、Xでのキャンペーン実施時に応募者一覧を取得する抽出機能や、応募者からランダムに当選者を選出する抽選機能、設定したキーワードを含む投稿を自動的に収集するソーシャルリスニング機能などを搭載。SNSマーケティングの効率化に寄与する。
(出所:comnico Marketing Suite公式Webサイト)
SNS運用実績が豊富な同社が、運用担当者目線で開発した投稿管理・分析ツール。いつも使っているハッシュタグや定型文のテンプレート化や、投稿の見映えをチェックするプレビュー機能、最大三段階の承認フロー設定機能など、現場が求める機能が豊富にそろう。対応しているSNSはInstagram、X、Facebook、TikTok。
自社のアカウント分析機能では、運用目的やKPIにあわせてダッシュボード画面のカスタマイズが可能。Excelレポート機能を使用すれば、数秒で月次レポートを作成できる。更に、競合アカウント分析機能も搭載。フォロワー数や投稿への反応率などから、同業界における自社のSNSアカウントのポジション把握に役立つ。
(出所:Social Insight公式Webサイト)
日本トップクラスのソーシャルビッグデータを保有する分析・運用ツール。InstagramやX、Facebookはもちろん、YouTube、TikTok、LINE、note、Pinterest、Threads、mixi、LinkedIn、Blueskyなど幅広いSNSに対応。
投稿管理や自社・競合アカウント管理といった基本機能に加えて、SNSキャンペーン機能や口コミ分析(ソーシャルリスニング)機能などを搭載。SNSマーケティング業務をワンストップで効率化する。SNSアカウント分析においては、日本最大規模、4300万以上のアカウントをもとに、ファンの増減や投稿分析、ファン属性分析などが可能だ。
(出所:Buffer公式Webサイト)
複数SNSアカウントの投稿管理やスケジューリング、分析機能を提供するSNSマーケティングツール。Instagram、Facebook、X(Twitter)、LinkedIn、TikTokなどに対応しており、単一ダッシュボードからそれぞれのアカウントのパフォーマンスをチェックできる。
ユーザーのエンゲージメントを理解したうえで、投稿テキスト生成やハッシュタグ提案などを行うAIアシスタント機能が特徴。簡単なプロンプトを入力するだけで、魅力的な投稿アイデアを生成する。加えて、既存の投稿をほかのプラットフォーム向けに再構築することも可能だ。テキストの言い回しを調整できるほか、カジュアルまたはフォーマルなトーンへの変更なども行える。
(出所:Hootsuite公式Webサイト)
複数SNSの情報を1つのタブにまとめてチェックできる、ソーシャルメディア管理プラットフォーム。Facebook、Instagram、TikTok、X、LinkedIn、Pinterest、YouTubeといった幅広いSNSに対応している。ダッシュボードには、視聴回数やエンゲージメント率、クリック数はもちろん、メッセージングやソーシャル広告に関する詳細なレポートまで、様々な指標におけるパフォーマンスが表示される。
AI機能「OwlyWriter AI」によるテキストライティングサポートも強みの1つ。プロンプトを入力すると、投稿のテキストが提案されるほか、ハッシュタグの生成やスペルチェックといった使い方も可能だ。
投稿やフォロワーの分析から、ソーシャルリスニング、キャンペーン管理まで、便利な機能を搭載するX分析ツール。SNSアカウントの運用効率化や効果的な投稿を行う広報やマーケティング担当者を力強くサポートしてくれます。
Xに特化したツールだけでなく、複数のSNSを同時に管理できるタイプがあるほか、プランに応じて管理できるアカウントの数が決まっているサービスなども。また、継続的に運用するためには、無理のない費用感のツールを選ぶことも重要です。本記事を参考に、自社のSNS運用スタイルに合ったX分析ツールの導入を検討してみてください。
<重要なお知らせ> サイトリニューアルに伴い、初回ログインにはパスワードの再設定が必要です。
アスピックご利用のメールアドレスを入力ください。
パスワード再発行手続きのメールをお送りします。
パスワード再設定依頼の自動メールを送信しました。
メール文のURLより、パスワード再登録のお手続きをお願いします。
ご入力いただいたメールアドレスに誤りがあった場合がございます。
お手数おかけしますが、再度ご入力をお試しください。
ご登録いただいているメールアドレスにダウンロードURLをお送りしています。ご確認ください。
サービスの導入検討状況を教えて下さい。
本資料に含まれる企業(社)よりご案内を差し上げる場合があります。