スマホやPCで手軽に利用できるビデオ通話アプリをお探しの方や、ビジネスでも活用したい方へ。ビデオ通話アプリの概要やタイプ、無料で利用できる機能、有料版の費用相場と合わせて、おすすめのビデオ通話アプリを紹介します。
ビデオ通話アプリとは、インターネットを通じて、離れた場所にいる相手とビデオ通話を行うアプリです。PCやスマホ、タブレットといったデジタル端末を通じて、顔を見ながらのやりとりが可能。電話やメールと違い、相手の表情や反応が見えることから、対面での実際の会話と同様のコミュニケーションがとれます。モバイルアプリ、デスクトップアプリのほか、ブラウザで動作するWebアプリもあり、手軽な交流が可能です。
1対1での通話はもちろん、多くのアプリでグループ通話にも対応。更に、画面共有、録画、チャット、バーチャル背景など、単なる通話を超えた機能が充実したサービスも豊富です。無料で使えるアプリも多く、ビジネスからプライベートまで、活用シーンは様々。
今回の記事では、これらの特徴を備えたビジネス/プライベート利用ができるアプリに焦点を当てて解説します。
ビデオ通話アプリをビジネス向きとプライベート向きに分け、用途や強み別に5タイプに分けて解説します。なお、複数の特徴を持つ汎用的なビデオ通話アプリも存在します。
豊富な機能と堅牢なセキュリティが強みの、ビジネス利用に向くタイプ。会議機能やファイルアップロード機能などを搭載しており、社内外でのコミュニケーションに役立ちます。
こちらのタイプは更に強み別に2タイプに分けられます。
画面を通じて、オンラインで会議しやすいタイプ。URL共有などにより顧客との商談やミーティングを行うなど、社内はもちろん、対外利用もしやすい点が特徴です。
このタイプに該当するのは、「Zoom」「Google Meet」「Microsoft Teams」など現状でも利用者が多いアプリ。URLをクリックするだけで会議に参加できるなど直感的に操作でき、幅広い対象者と通話できます。画面共有やホワイトボード、チャット、スケジューラーなどを備え、ワークスペースとしても活躍します。
従業員同士の共同作業や、カジュアルなコミュニケーションに使いやすいタイプ。ワークスペースで頻繁にやりとりしたい、チャットも利用したいといった場合に有効です。
チャットアプリとして多くのユーザーに利用されている「Slack」も、プランによってはビデオ通話を利用できます。無料プランの場合は1 対 1のみ、スタンダードプラン以上であれば最大15人までグループ音声通話やビデオ通話が可能。更に有料プランでは、3人以上と気軽に音声通話やビデオ通話ができる「Slackコール」、最大50 人まで参加できる音声会話サービス「ハドルミーティング」を提供しています。
アプリを立ち上げてすぐ通話できる、電話感覚で利用できる手軽さが特徴。プライベートで利用したい場合におすすめです。
メインとなる機能別に、3タイプに分けて解説します。
通話がメインのタイプ。フォローや投稿など、SNSのような機能を持たないアプリが該当します。特定の相手と通話コストをかけずにコミュニケーションを取りたい場合や、シンプルなコミュニケーションツールを求めている場合に重宝します。
代表例が、ビデオや音声での通話に特化し、ユーザー同士の通話が無料でできる「Skype」。相手がインターネットに接続していなくても通話でき、通話のレコーディングやリアルタイムでの字幕にも対応しています。国際通話料金をおさえて通話できるため、国をまたいだコミュニケーションツールとしても広く活用されています。
通話よりも更に手軽な、チャットでのコミュニケーションがメインのタイプ。スマホなどを使った1対1の通話(対話)を主軸にしつつ、特定のグループや、不特定多数のメンバーとのコミュニティ形成にも対応した「LINE」や「Messenger」などのアプリが該当します。
ユーザー同士が深くつながるクローズドな環境を求めている場合や、対話に加えてコミュニティ形成、情報発信の場も求めている場合に適しています。
コミュニティ形成のために、音声通話やテキストチャットを利用するタイプ。ゲームや趣味の集まりで、手軽にビデオ通話を行いたいといったニーズに応えます。
代表的なサービスである「Discord」は、グループチャットがメインのコミュニケーションツール。アバターやカスタムステータスを設定し、個性を演出した空間でリラックスして会話できます。PC、スマホ、コンソールと、デバイスを簡単に切り替えながら通話を楽しめる点も特徴です。
完全無料で利用できるビデオ通話アプリも多くあり、プライベート利用の範囲であれば無料アプリでも十分といえます。アプリをダウンロードする、アカウント登録するといった簡単な操作で、手軽に利用可能。無料プランを用意しているビジネス向けアプリもあります。
以下はビジネス/プライベート向けの各アプリを、無料で使える主な機能に焦点を当てて一覧化した表です。
前提として、ビジネス利用向きのアプリは有料プランの利用を想定しており、無料プランの多くは人数や時間、機能が制限されています。ただし、個人利用する程度であれば、無料の範囲でも支障ありません。
サービス名 | 無料で利用できるメイン機能 | そのほかの特徴的な機能 |
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Zoom |
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Google Meet |
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Teams |
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Webex |
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Slack |
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プライベート利用向きのアプリは、基本的に完全無料でダウンロード、アカウント作成ができます(通信料は別途必要です)。有料プランやビジネスプランが用意されている場合もありますが、個人で利用する場合、グレードアップはほぼ不要。無料の範囲で十分実用的に使えます。
サービス名 | メイン機能 | そのほかの特徴的な機能 |
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Skype |
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JusTalk |
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LINE |
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Messenger |
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Viber |
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Discord |
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ビジネス向けのビデオ通話アプリのうち、無料版でもある程度質の高いビデオ通話は行えます。しかし、従業員分のライセンスを用意したい、大勢の顧客と通話したい、AIを用いてより高度なWeb会議を行いたいといった場合には、有料プランへのアップグレードがおすすめ。オープンな環境で、不特定多数とコミュニケーションを取りたい場合にも有効です。
ビジネス向けアプリのうち、代表的な有料プランの機能と費用は以下の通り。
サービス名 | 有料版の機能 | 費用 |
---|---|---|
Zoom |
|
月額1,999円/ユーザー〜(プロプランを年払いした場合) |
Google Meet |
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月額1,600円(Business Standardプランを年払いした場合) |
Teams |
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月額599円/ユーザー〜(Microsoft Teams Essentialsの場合) |
Webex |
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月額1,490円/ユーザー〜(Webex Starterの場合) |
Slack |
|
月額1,050円(プロプランの場合)〜 |
いずれも1ユーザーあたり月額500〜2,000円程度で利用できます。ビデオ通話の回数が多い、無料プランの制限にストレスを感じているといった場合は、アップグレードすることで快適な通話環境を手に入れられます。
ここからは、「ビジネス向け」「プライベート向け」の計5タイプ別に、おすすめのビデオ通話アプリを紹介します。
(出所:Zoom公式Webサイト)
世界各国の幅広い業種・職種で利用されているWeb会議ツール。誰でも簡単に操作・利用でき、安定した接続の環境で高品質の通話ができる点が強み。ホワイトボードやチャット、画面共有、録画などの機能を備え、スムーズで生産性の高いWebミーティングをサポートする。
99ユーザー以下向け、ミーティング出席者100名までの「プロ」と、250ユーザーまでで300 名 まで参加できる「ビジネス」の2プランを提供。参加者定員の拡大、ビデオウェビナープラットフォームの追加など、オプションも豊富。
(出所:Google Meet公式Webサイト)
Google が提供するWebビデオ通話ツール。Googleのアカウントを持っていれば誰でも利用できる、参加者はアカウント不要、URLからブラウザを介して通話ができるなどの手軽さが魅力。有料版では、Googleが開発した生成AI「Gemini」によるサポートや、65以上の言語に対応した字幕翻訳機能、自動字幕起こしなどの機能を利用可能。グループウェア「Google Workspace」上で使えるため、ドキュメントやスプレッドシートといった他機能とシームレスに連携できる点も強み。
有料プランは4種類。100人までビデオ会議に参加できる「Business Starter」から、1,000 人まで参加でき、ノイズキャンセルやドメイン内ライブストリーミングなどの高度な機能を搭載した「Enterprise」まで、規模に合わせて選択できる。
(出所:Microsoft Teams公式Webサイト)
PC、タブレット、スマホのアプリとブラウザでビデオ通話ができるメッセージングツール。Microsoft 365との連携に強みを持ち、ビデオ通話やチャットの最中でも、ExcelなどOfficeアプリで作成したファイルを共同編集できる。多要素認証、管理者による参加者の確認・許可など、セキュリティやコンプライアンス対策も魅力の一つ。
Teamsのみに特化した「Microsoft Teams Essentials」プランと、Teams以外のMicrosoft製品も利用できる2種のプラン、計3プランがそろう。いずれもビデオ通話の条件は同じなので、ビデオ通話のみを利用したい場合は、前者を選ぶことで低コストでの導入が実現する。
(出所:Webex公式Webサイト)
米国に本拠地を置く、コンピュータネットワーク機器開発会社が提供するコミュニケーションプラットフォーム。ビデオ会議、クラウド電話、メッセージング、10 万人まで参加者できるオンラインイベントの開催により、どこにいても快適にコミュニケーションが取れる働き方「ハイブリッドワーク」を提案する。
規模や業種に応じて、無料プランを含む4種のプランから選択。ミーティング参加者が150人、200人、1,000人と変化する有料プラン3種では、メッセージの作成、会話の翻訳、会議やメッセージのディスカッションの要約などに活用できるAIアシスタントも利用できる。
(出所:Slack公式Webサイト)
全世界で1,000万人以上が利用しているビジネスチャットアプリ。画面共有が可能なビデオ通話機能を搭載しており、無料プランであれば1対1、有料プランであれば最大50人とビデオ・音声通話ができる。Zoom など、ほかのオンライン会議ツールとの連携機能も搭載。
無料プランを含む4つの料金プランを提供。有料プラン3種では音声通話・ビデオ通話の条件は変わらないため、企業規模に合わせて選ぶのがおすすめ。
(出所:Skype公式Webサイト)
ユーザー同士であれば、国や地域に関係なく無料で通話ができるコミュニケーションツール。1対1や複数人でのビデオ通話が、クリアな音声で行える。通話はエンドツーエンド暗号化(E2EE)によって機密性が安全に保持される。チャット機能も有しており、リアクションやメンション機能などでスムーズな会話をサポートする。
有料プランであれば、固定電話や携帯電話、国際電話も格安で通話でき、SMSメッセージも送信可能。ほか、通話ごとに一定金額が支払われるプリペイド式の「Skypeクレジット」や、特定の相手にお得に発信できる「Skype サブスクリプション」なども提供している。Android、iOSはもちろん、ブラウザ、Alexa、Xboxにも対応。
(出所:WhatsApp公式Webサイト)
180カ国、20億人以上に利用されている、世界的にポピュラーな無料アプリ。SMSの代替手段として開発され、1対1もしくはグループでの音声・ビデオ通話やチャットのほか、テキスト、写真、動画、ドキュメント、位置情報など様々なメディアの送受信が可能。エンドツーエンド暗号化によって機密情報が保持されており、安心して通話できる。チャット履歴はアプリ上に残るため、スマホを変えても安全に転送される。
通話日時やリマインダーの設定、イベント開催も容易。中規模企業に向けて、ビジネス用のプラットフォームやアプリも提供している。
(出所:JusTalk公式Webサイト)
1対1もしくは最大50人までのビデオ通話が、クリアな音声と高画質で行える無料アプリ。リアルタイムで画面に落書きしたり、ステッカー、写真を貼ったりと、楽しいビデオ通話を演出する機能が豊富。ビデオや音声はタップするだけで簡単に録画でき、暗視機能によって暗闇でも画面が見えやすい。メールアドレスや電話番号の登録が不要で、簡単に利用できる点もポイント。
App StoreやGoogle Playストアのほか、Amazonアプリストアからも入手可能。ペアレンタルコントール、位置情報共有機能などを備えた子ども向けの「JusTalk Messenger Kids」や「JusTalk Family Messenger」もあり、家族で安全にやりとりできる。
(出所:LINE公式Webサイト)
日本国内でトップシェアを誇るコミュニケーションアプリ。音声・ビデオ通話は最大500人まで、時間の制限なく無料で利用可。スタンプなどが送れるチャットを中心に、オンライン診療サービス「LINEドクター」、ショート動画プラットフォーム「LINE VOOM」、匿名でコミュニティ形成できる「オープンチャット」など、幅広い機能がそろう。企業の利用も多く、人や情報・サービス、企業・ブランドとシームレスにつながるコミュニケーションアプリでもある。
東日本大震災をきっかけに開発されたことから、緊急時のホットラインとしても活用可能。「LINE安否確認」や、国内最大3地点まで登録できる防災速報、位置情報の共有など、緊急時に備えた機能を多数搭載している。
(出所:Messenger公式Webサイト)
Meta社(旧Facebook, Inc.)が提供する、Facebookユーザー向けの無料のメッセージアプリ。Facebookと連携し、ユーザーの検索やチャット、高品質のビデオ通話、ボイスメッセージなどでコミュニケーションを促進する。24時間で消えるストーリーズ、Siriとの連携、設定時間が経過したら消えるメッセージといった機能も豊富。
不審なアカウントやメッセージ、URLが含まれるコンテンツを検出して通知するなど、安全対策も充実。未成年者向けの保護機能も搭載している。スマホアプリはApp StoreとGoogle Playストアから入手でき、デスクトップアプリとしてMac版とPC版も用意。
(出所:Viber公式Webサイト)
「Rakuten Viber」とも呼ばれる、イスラエル発のメッセージングアプリ。世界中の人々と国を越えて無料で音声・ビデオ通話ができ、チャットではステッカーやGIFを使って豊富な自己表現ができる。オリジナルステッカーの作成、自動消滅タイマーを用いた消えるメッセージ、コミュニティの構築・参加など、幅広い機能を搭載。
グループチャットにも力を入れており、チャット履歴の確認・参加、迷惑メッセージの削除、招待リンクによる参加者の追加など、健全なコミュニティ形成のための機能がそろう。モバイル、タブレット、デスクトップなどどの端末でも100%同期できるマルチプラットフォーム仕様。
高品質・低価格で世界中の携帯電話・固定電話と通話ができるサービス「Viber Out」も提供している。
(出所:Discord公式Webサイト)
グループチャットをメインとした、ゲーマー向けのトークアプリ。アバターやステータスをカスタマイズして、音声、ビデオ、テキストを用いたチャットを楽しめる。カスタム絵文字、スタンプ、サウンドボードなど、グループチャットを盛り上げる機能が豊富。事前の通話や招待が不要でチャットに出入りができるため、進行中のチャットやプレイ中のゲーム情報を確認して、飛び入り参加ができる。
高画質な低レイテンシー配信で、遅延を気にせずゲーム配信が可能。アプリのほか、WindowsやmacOS、Linuxのブラウザで利用できる。
インターネットを介し、スマホやPCで手軽に顔を合わせての通話ができるビデオ通話アプリ。1対nでの通話、画面共有、録画、チャット、バーチャル背景など、単なる通話を超えた機能が充実したサービスも多くあります。
ビデオ通話アプリはビジネス向きとプライベート向きに分けられるほか、用途や強み別に以下の5タイプに大別できます。
(1)ビジネス利用向き
1-1)Web会議に強み
1-2)共同作業に強み
(2)プライベート利用向き
2-1)音声・ビデオ通話が中心
2-2)チャット機能がメイン
2-3)コミュニティ形成がメイン
無料で使えるアプリや、無料プランを用意しているアプリは多くあります。ただし、上記のうち「(1)ビジネス利用向き」の無料プランは、人数や時間、機能に制限がある場合がほとんど。企業の規模や利用人数、Web会議の通話時間・参加人数、必要な機能を検討し、アップグレードすることでスムーズかつストレスなく利用できるはずです。
一方、ビジネス向けアプリを個人利用する、「(2)プライベート利用向き」のアプリを私用で使う、といったケースでは、無料アプリや無料プランの範囲で十分楽しめます。
ビジネスでもプライベートでもアプリでのビデオ通話が一般的になった今、より環境に適したビデオ通話アプリを取り入れることは業務効率化、コストダウンにつながります。新たなアプリの導入を検討する、現状利用しているアプリを見直すなどしてみてはいかがでしょうか。
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