データセンター運用におけるサーバーやLEDランプ、空調制御の監視を自動化して業務効率を上げたい方や、人件費・電気代を節減したい方へ。24時間365日稼働するデータセンターの業務を自動化する方法や注意点とともに、おすすめのシステム、ツールをご紹介します。
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サーバーやネットワーク機器などのIT機器を安定して稼働させるため、24時間365日、昼夜問わず運営されるデータセンター。有事の際に即時復旧すべく、有人による監視が行われていましたが、「属人的で業務効率が上がらない」「ヒューマンエラーが避けられない」などの課題が指摘されていました。
近年では、電源・ネットワーク・温度などセンター内の環境を監視するツールを導入し、自動化することで業務効率・コスト削減を図る企業が増えています。記事の後半では具体的なツールを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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データセンターの運用監視業務を効率化・自動化する3つの方法をご紹介します。
サーバーやネットワーク機器などの稼働状況を、アナログな方法で確認・集計している場合におすすめ。サーバーやネットワーク機器が正常に動作しているかを判断する「死活監視」、CPUやメモリの使用率を調べる「性能監視」などの機能があります。
監視ツールによって、サーバーなどの状態をリアルタイムでモニター確認すれば、障害発生時の迅速な原因究明・早期回復が可能に。また、取得したデータを分析・レポーティングして、業務改善につなげることも容易です。たとえばサーバーリソースの追加が必要な時期などが分析できるので、データセンターの運営がより効率化されます。
ステータスの目視確認、メールやSlackなどへの通知といった機能や、センターを巡回してサーバーのLEDの点灯状況や温度確認を行う監視ツールも存在します。異常発見時と復旧時にアラートが通知されることで、迅速な対応が可能になるうえに、必要以上のアラートに煩わされることがなくなります。
既存の監視ツールを「サーバー監視用」「ネットワーク監視用」などと使い分けている場合は、一つのツールですべて監視できる統合監視ツールへの切り替えがおすすめです。小規模での運営であれば支障ないかもしれませんが、50台以上の機器がある場合や、複数の環境が混在した場合、その都度画面を切り替えたり、監視項目を設定したりするには時間と手間がかかります。ツールの一元化により、監視ツールの設定にかかる負担も軽減できます。
センターを定期的に巡回して、LEDランプからサーバーの稼働状態や通信状態を確認しているような場合に有用です。たとえば「LED監視自動化サービス」の場合、サーバーの扉部分にカメラを設置して、LEDランプの点灯状況を24時間リアルタイムで監視。離れた場所でもモニターを通じて稼働状態・通信状態を確認できるため、遠隔地にある無人中継設備などの監視にも有用です。
何百台もの機器の目視確認は、負担がかかる上に、見逃し・見落としの恐れもあります。そもそも、ランプの点灯状況や色を確認するためだけに、スタッフを常駐させたり、派遣したりするのは考えものです。自動化することで、人件費削減から業務効率向上、働き方改革まで期待できます。
スタッフが一日に何度も見回り・温度計測を行って、空調機の温度の上げ下げ、風量や風向きを調整しているような場合におすすめ。IT機器の障害を防ぎ、安定稼働させるために不可欠なのは、センター内の温度を最適化すること。センター内にまんべんなく冷気が行き渡らないと、局所的な高温部が発生したり、電気代が高額になったりすることもあります。
みずほ情報総研株式会社が行った調査*(経済産業省委託調査)によれば、日本のデータセンターの電力コストは他国に比べて相対的に高く、それを理由に国外に大規模データセンターを設置している大手インターネット会社があるほど。データセンターにとって、電力コストの節減は喫緊の課題と言えるでしょう。
*平成 29 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備
「安定的な空調制御」「電力コストの節減」のどちらも解決する手段が、AIとIoTを用いた空調制御の自動化です。たとえば「Smart Facility Manager」なら、IoTセンサーを用いて1分間隔でサーバーの温度をモニタリング可能。モニターを通じて温度分布・温度変化を一目で把握できます。蓄積したデータを利用すれば、最適温度に保つ、特定の箇所をピンポイントで冷却する、空調を自動制御するといったことも実現できます。導入によって無駄な電力消費を抑えられ、最大30%の電気使用量カットが見込めます。
AIとIoTを活用したデータセンターやサーバールームの空調制御サービスの詳細は、「AIとIoTの空調制御でデータセンターの省エネを自動化!」をご覧ください。
自動化によってアナログな方法での業務効率化は叶いますが、一方で「新しい運用フローに慣れる」「機器を使いこなす」必要も出てきます。また、ツールの導入費用や設定・運用負担も必要なため、コストの削減効果をすぐには実感しにくいでしょう。
自動化によって生まれた余裕を生かして「改善提案・施策が打てる」「教育研修などに力を入れられる」など、長期的なコスト削減もメリットの一つと捉えて、広い視野で効率化を進める必要があります。
ここからは、データセンターの監視運用を効率化するおすすめのサービスをご紹介します。
「死活」「性能」を自動で監視できるサーバー監視ツールには、様々な種類が存在します。大規模・複数の環境が混在する場合は、社内のネットワーク/サーバーからデータセンター、プライベートクラウド/パブリッククラウド、仮想環境まで一つのシステムで統合監視できる「System Answer G3」のようなサービスがおすすめ。また、「Zabbix」のように無料で利用できるオープンソースソフトウェア(OSS)のツールも存在します。
タイプ別のサーバー監視ツールの詳細は以下の記事をご参照ください。
続いては、LEDランプの監視業務を効率化するサービスをご紹介します。いずれのサービスも見積もりが必要なため、料金は各社にお問い合わせください。
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(出所:LED監視自動化サービス公式Webサイト)
クラウドにAIとIoTをかけあわせたLEDランプ監視の自動化サービス。サーバーの扉部分に固定したカメラで、正常状態を点灯状態(点灯、消灯、点滅)および色(赤、オレンジ、緑、青)で指定し、逸脱時に異常と判定する。5分間隔で1日288回の頻度で判定し、異常検知時・復帰時には指定のアドレスに自動でメール通知可能。
監視用ラズベリーパイには最大5台のカメラを接続でき、カメラ1台につき10個のLEDを監視できる。アップロードされた映像で状態を確認できるため、多くのサーバーを管理するサーバールームや、遠隔地の無人中継設備などの監視に最適。
(出所:光センサ監視システム「Le-MON」公式Webサイト)
幅広い業務サポート製品・サービスを提供するHBA社の光センサー機器監視装置。ランプの点灯、消灯、点滅や色の変化などによって異常を検知する。本体機器とセンサー、固定部品だけのシンプルな設計で、既設のサーバーへの後付けが可能。どんな光源でも監視できるため、サーバールーム照明の点灯・消灯、扉の開閉なども管理できる。本体1台で最大44点の光源を監視。SNMP非対応のネットワーク機器にも対応している。
HBAの専門スタッフが遠隔監視・運用を行うため、社内サーバー運用の専任管理者がいない場合におすすめ。
最後に、データセンターの空調制御に関する業務を効率化するサービスをご紹介します。LED監視ツール同様、いずれのサービスも見積もりが必要なため、料金は各社にお問い合わせください。
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(出所:Smart Facility Manager公式Webサイト)
30年以上のデータセンター運営実績を誇る運営会社が、長年のノウハウを活かして開発した、サーバールームの環境改善クラウドサービス。IoTセンサーを用いて1分間隔でサーバーの温度をモニタリングし、ヒートマップなどを用いて温度変化を見える化する。蓄積したデータを分析すれば、「どの時間帯のどの場所で熱溜まり・冷やしすぎなどの温度のバラつきがあるのか」を把握可能。勘や経験に頼らず、データに基づいた運用改善が期待できる。
そのほか、AIに学習・分析させることで、サーバールーム全体を最適温度に保つ、特定の箇所をピンポイントで冷却する、自動制御するなども可能。実証実験では、空調に関する電力使用量を年間平均30%以上削減している。
(出所:SmartDASH公式Webサイト)
NTTグループが提供する、データセンター用のスマート空調制御システム。温度センサーから計測したホットスポット・コールドスポットなどの情報を収集サーバーに無線でデータ送信し、独自アルゴリズムのAIエンジンの自動学習機能で分析する。自動で気流の変化を計算し、最適な空調制御が実現可能。
既存の空調設備を使用できるため、短期間での施工が可能。
レイアウト変更やサーバー増設時でも20秒ごとに空調効果の分析・計算を行えるので、運営に支障をきたさない。消費電力最大30%削減が見込める上に、同社のICT装置用気流制御システム「アイルキャッピング」と併用することで、最大40%削減も可能。
データセンターでサーバーやネットワーク機器などのIT機器を安定して稼働させるためには、適切な運用監視業務が不可欠。しかし、「属人的で業務効率が上がらない」「ヒューマンエラーが避けられない」「スタッフの負担が大きい」といった課題がネックでした。
多様なツールを利用することで、
(1)サーバーやネットワーク監視
(2)LED目視
(3)空調制御
の3つが自動化できます。効率化に必要なツールはそれぞれ異なるため、優先順位をつけ、自社のデータセンターに合ったものから検討していきましょう。
ただし、ツールを導入するだけで直ちに業務改善・コスト削減が実現できるわけではないため、長期的な視野に立った運用を心がけてください。
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株式会社TOKAIコミュニケーションズ
画像認識AIでIT機器のLEDランプ監視を自動化するサービスです。 作業員の見回りやスケジュール作成の負担、目視によるミスを削減します。また監視頻度が大幅に増...
Smart Facility Manager|インタビュー掲載
株式会社TOKAIコミュニケーションズ
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