オンライン研修を実施したいけれど資料の作り方が分からない、資料を作る時間がないといった課題を抱えている人事担当の方へ。学習しやすい分野や選び方のポイントなど、eラーニングシステムに関する基礎知識と、目的別でおすすめのシステムをご紹介します。
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eラーニングシステムは、「コンテンツは自社で用意するプラットフォーム型」と、「コンテンツが用意されていてそれを教材として利用できるコンテンツ搭載型」の2種類に大別できます。
そして、パッケージ型のeラーニングシステムは、「コンテンツが用意されていてそれを教材として利用できるコンテンツ搭載型」に含まれます。「コンテンツ搭載型」の強みは、研修が必要な人材の階層・職種や、取得したいスキル別に、コンテンツが用意されていること。また、全社員への受講が義務付けられている研修を効率的に実施するためのコンテンツもあります。
コンテンツの例として、以下のものが挙げられます。
会社から周知したいことや専門知識の習得、体系的な学習が必要となる分野において、自社内で教材を作るとなると膨大な手間と時間がかかります。教材作成のためのスキルも必要です。そのため、コンテンツ搭載型のシステム導入がおすすめです。
「コンテンツ搭載型」のうち、テーマに沿って必要なコンテンツをパッケージ化して提供しているものを、パッケージ型のeラーニングシステムと呼びます。パッケージ型のeラーニングシステムなら、あらかじめコンテンツがまとめられていたり、受講コースを選択したりできるので、研修設計の手間も省くことが可能。パッケージされたコンテンツが定額制で使い放題、というサービスもあるので、コスト面でも優れています。
パッケージ型のeラーニングシステムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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自社でコンテンツを作るよりも、パッケージ型のコンテンツを利用するほうが効率的かつ効果的に学習ができる、3つの分野をご紹介します。
コンプライアンス研修、セキュリティ研修、ハラスメント防止研修といった、会社のルールとして「年に1回、全社員の受講が必須」など、定期的な実施が決められている研修は、パッケージ型のコンテンツを利用したeラーニングでの実施が効率的。
「ISMSやPマークの認証取得がしたい」など、具体的な目的がある場合は、特化型のeラーニングパッケージがおすすめです。「セキュリオ(LRM株式会社)」のような情報セキュリティ研修に特化したものや、「schooビジネスプラン」のように幅広い学習コンテンツが揃うものが適しています。
情報セキュリティ研修に特化したeラーニングシステムについては「情報セキュリティ研修eラーニング13選。費用の目安や無料サービスも」の記事もご参照ください。
内定者には基本的なビジネスマナー、新人にはプレゼンテーションスキルや交渉術といった社会人としての基礎スキル、管理職やリーダーにはマネジメントや人事考課、事業計画などのスキルを……といった汎用性の高い内容の研修は、パッケージ型eラーニングシステムの得意分野。自社だけではカバーしきれない、最新の動向をふまえた内容を学習できるのが強みです。
職種ごとの専門知識も、パッケージ型コンテンツでの学習が適している分野の一つです。学習できる専門知識の例として、下記のようなものがあります。
株式会社富士通ラーニングメディアのように、「人材パターン」という切り口でコースを選択できるものなら、膨大なコンテンツの中から目的に適ったものを探す手間が省けるので、より効率的な学習が可能となります。
パッケージ型eラーニングシステムのタイプは、大きく分けて次の2つです。
<コース設計済のタイプ>
「Schooビジネスプラン」、「定額制eラーニングサービス」、「Smart Boarding」、「etudes Plus」、「ネットラーニング」、「プロシーズ eラーニング定額プラン」
<学習コンテンツを定額制で提供しているタイプ>
「manebi eラーニング」、「まなびプレミアム」、「Udemy Business」、「BISCUE」
それぞれの特徴を解説します。
「AI研修パッケージ」「タイプで学ぶリーダーシップ発揮講座」など、テーマごとにまとめられたコンテンツをパッケージ化して売り出しているタイプ。パッケージ内で授業が構成されているので、コース設計の手間が省けます。
「schooビジネスプラン」「SkillBridge」など、階層や職種、テーマ別に構成された様々なパッケージが選べるシステムを利用すれば、コースに沿って効率的に学習を進めることができます。
このタイプの特徴は、教材となるコンテンツが見放題で提供されることと、コンテンツを組み合わせて独自の研修パッケージを作れること。自主的に興味のある分野を学習することも、社内のニーズや課題に合ったパッケージを作成して研修を行うこともできます。
ビジネスマナーから労務・人事までの様々なテーマをカバーする、約3,000のレッスンが見放題の「manebi eラーニング」のように、コンテンツの豊富さが強みです。また、用意されたコンテンツではカバーしきれない範囲を自社で作って教材をアップロードできるシステムも多くあります。
パッケージ型eラーニングシステムを選ぶときにチェックしておきたいポイントは、以下の3つです。
それぞれ、詳しく解説します。
ベンダーおすすめのパッケージプランを導入したり、興味を持ったコンテンツをいつでも閲覧できる環境を整えたりしていても、受講者任せにしていては成果が上がりません。そのため、学習の進捗状況を管理する機能や、自社の学習ニーズに合ったテスト機能、学習履歴のデータ活用といった機能も重視すべきです。
従業員が視聴した動画の一覧や学習時間を管理ツールから把握できる「schooビジネスプラン」や、複数支店・チームごとに学習状況を管理できる「manebi eラーニング」のように、管理機能に優れたシステムを選ぶと、受講者の学習状況が管理可能です。
既存のコンテンツやコースだけでは、社内ニーズに対応しきれないことも。複数のコンテンツを組み合わせてオリジナルの研修を構成したり、社内独自の研修をコンテンツ化したりする必要がある場合には、コンテンツのカスタマイズ性や拡張性をチェックしましょう。
そういったニーズに適したシステムとして、オリジナル教材に独自の内容を追加したり、不要な章を削除したりできる「FOMeラーニング(株式会社富士通ラーニングメディア)」や、eラーニングの標準規格である「SCORM※」に準拠したコンテンツを制作することができる「プロシーズ」などがあります。SCORMに適応した教材であれば、教材の相互運用が可能なため、たとえば、他社の学習コンテンツを自社のLMS(学習管理システム)を使ってスムーズに利用できるようになります。
※SCORM(スコーム)…Sharable Content Object Reference Modelの略。eラーニングに関する世界標準規格。LMS(学習管理システム)と教材を組み合わせるための仕様。SCORMに準拠したコンテンツは、学習履歴データを含め、ほかのLMSに移行させることができる。
講師や受講者間でインタラクティブにコミュニケーションを取ることができたり、クイズ形式で問題を解くことができたりと、学習内容に合わせたコンテンツの提供方法が充実していると、より効果的な学びにつながります。コミュニケーションを取りながらの学習は、孤独感の解消や達成感の促進といった効果も望めるでしょう。
対応しているシステムとして、講師や受講生同士でリアルタイムなコミュニケーションを取れる「生放送授業」を実施している「schooビジネスプラン」や、コンテンツの中にクイズが組み込まれている「プロシーズ」などがあります。
すでにコース設計がされているパッケージ型eラーニングシステムをご紹介します。
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(出所:Schooビジネスプラン公式Webサイト)
8,500本以上という豊富な学習用動画コンテンツに、毎月50本以上の新規コンテンツが加わることで広範かつ最先端のテーマについて学ぶことができる。階層や職種、テーマごとに様々な内容のコースが用意されているほか、コンテンツを組み合わせてオリジナルの研修コースを作成することも可能。コンテンツには各業界における第一人者や専門家が多数登壇し、高品質な学びを提供している。
スマホやタブレットからもコンテンツの視聴ができ、端末への動画ダウンロードも可能なので、いつでもどこでも学習を進められる。時短学習に役立つ倍速再生も。
自社で動画を作成して、オリジナルコンテンツを作成することもできる。
(出所:定額制eラーニングサービス公式Webサイト)
富士通グループ企業である富士通ラーニングメディアが提供するパッケージ型eラーニングシステム。IT系を中心にした33コースが半年間の定額受け放題で利用にできる「eラーニングパック」をはじめ、ビジネスマナーやクレーム対応といったビジネススキルを中心にした27コースが1年間の定額受け放題で利用できる「ビジネストレーニングライブラリ」など、様々な階層や職種に向けたコースが用意されている。
同じく富士通ラーニングメディアが提供する「FOM出版 ムービー・ナビ」のように、隙間時間で繰り返し反復学習できる3分程度の動画で、スマホやタブレットから気軽に学べるといったサービスも。
(出所:Smart Boarding公式Webサイト)
1ID 1,080円で360種類以上の動画コンテンツ、ライブ型のオンラインレッスン70講座以上をすべて追加料金なく受け放題で受講できるeラーニングシステム。階層別・課題別にコースが用意されているため、育成計画の手間をかけることなく学習をスタート。更に、自社で保有している動画とSmart Boardingに内包されている動画をミックスさせたハイブリッドな研修コースの構築も可能。直感的に必要動画をドラッグアンドドロップしていくだけで、手軽に研修プログラムを作成できる。
ディスカッション、レッスン、講座、座談会の4つの学習体系に対応しており、「インプット」と「アウトプット」のサイクルを回しながら効果的に学習を進められるのも魅力。
(出所:etudes Plus公式Webサイト)
研修対象者の階層別、テーマ別に教材を選べるクラウド型のeラーニングシステム。階層別の教材はセットプランで、テーマ別の教材は必要なものを自由に選べる形式で提供されている。約20年の豊富な研修開発実績に基づいた、高品質なコンテンツが強み。
マルチデバイスでの視聴、様々な出題形式でのテスト、オンラインライブ研修など、受講者が学習しやすい環境が整うほか、集合研修の申込・出欠の管理、受講者の学習状況を正確に把握できる管理機能など、管理者向けの機能も充実している。SCORM1.2規格に対応。
既存システムからのリプレース支援、eラーニングの定着支援といったサポートサービスも。
(出所:SkillBridge公式Webサイト)
ビジネス現場で実践できるAIスキルを学べるリスクリングサービス。デザイン・マーケティング・営業・カスタマーサクセスといった職種や階層別に設計された中から、個々人に合わせてカリキュラムを選択できる。研修内容は生成AIの基礎知識からプログラミングなどの応用までカバーし、初心者・上級者を問わずスキルアップをサポート。最新のAI技術に関するコンテンツも提供しており、継続的な学習にも役立つ。研修動画は見放題で、スマホやPCからアクセス可能。受講ログや学習進捗、スキルなどを確認できるダッシュボードや受講者同士で交流できる専用コミュニティなどを搭載し、受講者も管理者も効率的に学習管理できる。
また、提携社労士による無料の助成金申請サポートも提供。助成金の申請から受給まで手間をかけずに、低コストで学習環境を構築できるのもうれしい。
(出所:ネットラーニング公式Webサイト)
「情報技術シリーズ」「Officeシリーズ」「語学シリーズ」「行動基準シリーズ」など、様々なeラーニングのパッケージを提供。既存のパッケージの提供だけでなく、学習者の成績情報などを一元管理できる多機能ラーニングプラットフォーム「Multiverse」や、従業員数300名以下の中小企業向けのeラーニング研修サービス「ネットラーニングプラザ」なども展開しており、目的に合ったサービスが見つけられる。導入社数約6,000社、累計学習者数約9,900万人という豊富な実績から培ったノウハウで、研修プログラムのフルオーダーメイドにも対応。
(出所:プロシーズ eラーニング定額プラン公式Webサイト)
総合eラーニング企業のプロシーズが提供する、27の講座が3ヶ月の間受け放題になる「eラーニング定額プラン」。Office系(Excel講座、Word講座など)、Web制作系(HTML講座、CSS講座など)、ビジネススキル系(お金の基礎講座、ロジカルシンキング講座など)、コンプライアンス系(パワーハラスメント講座、情報セキュリティ講座など)といったコースが用意されている。プレミアプランを選べば、マネジメント系や製図/CAD系、Web制作系のコースが追加される。
アニメーション表現を使ったり、動画視聴後にクイズを用意したりと、学びを促進する工夫を凝らしたコンテンツが人気。eラーニング教材制作や教材の自社制作支援といったサービスも提供している。
定額制でコースを提供しているeラーニングシステムをご紹介します。
(出所:manebi eラーニング公式Webサイト)
ビジネスマナー、営業、製造、物流、戦略、マーケティング、実務英語、中国語版マネジメントなど、広範なジャンルの教材約5,000本が見放題になるeラーニングシステム。必要な教材をセレクトするだけで、低コストで社員研修を始められる。教材が豊富なので、「営業担当者向けのカリキュラム」「エンジニア向けのカリキュラム」と、柔軟なコース設定が可能。
また、受講者へのメール配信、学習状況のレポート、支店・チームごとの管理など、受講を促進するための機能が多数用意されている。動画、スライド、PDFなどで自社教材を作成することもできるので、集合研修や独自の研修カリキュラムにも対応。
(出所:まなびプレミアム公式Webサイト)
定額で1,000以上のタイトルが受け放題のeラーニングシステム。豊富なラインナップに加え、20年以上にわたり蓄積したノウハウで高いクオリティの教材制作を実現。自律学習ポータルから学習プラットフォームへの連携がスムーズなのも特徴で、同社のLMSとの統合により、受講管理や履歴管理はもちろん、スキル可視化・管理やスキルアップ・キャリアアップの可視化なども可能に。更に、学びが楽しくなる仕組みも整っており、学習方法や学び方のヒントに焦点を当てたコンテンツを提供。自己学習意欲を高めることで、スキルの習得を促進する。コンプライアンスや情報セキュリティ研修、新入社員や管理職向けの階層別教育など、幅広く活用できるのも強みだ。
(出所:Udemy Business公式Webサイト)
20万を超えるUdemyのコンテンツから約9,500講座を厳選したのが「Udemy Business」。現役のエンジニア、ビジネスパーソン、大学講師など各界の実務家たちによる、実務直結型の人気講座をパッケージ化して提供している。ビジネススキルからデザイン、自己啓発、マーケティングと幅広いジャンルをカバーしていること、「すぐに使えるデザイン思考」「はじめてのAmazon Web Services」など新鮮で質の高いコンテンツが揃っていることが大きな特徴。
受講者の学習過程の分析、ユーザーアクティビティといった学習管理機能によって、研修管理者をトータルでサポートする。
(出所:BISCUE公式Webサイト)
ビジネス教育用のコンテンツ22ジャンル、2,800本以上のコースをクラウドで提供。ネット環境があればすぐに利用開始できる。「ビジネス基本」や「マーケティング」といった一般的なコースはもちろん、「会社経営」「国際化」といった上の階層の受講者に向けたコンテンツも充実。定額・見放題の「BISCUE LS」プランでは、100本単位でコースを契約し、いつでもどこでも学習できるようになっている。
日本語のほか、英語版、中国語版、タイ語版、スペイン語版など、合計11言語に対応しているので、グローバル企業での導入も盛ん。全世界10,000社で利用されている。外国人スタッフに向けて、日本のビジネス習慣・文化をレクチャーする教材も取り扱う。
パッケージ型eラーニングシステムを導入することで、社員教育のコスト削減、社内研修の効率化、従業員のスキルの平準化といったメリットが得られます。
ベンダーによって設計されたコースを利用した体系的な学習か、自社スタッフに必要な内容をピックアップした独自の学習か、目的に沿ったシステムを選ぶことでより高い効果が期待できるでしょう。イチ従業員に求められるスキルや知識のレベルが高くなり、変化も激しい時代に対応するため、eラーニングシステムを役立ててください。
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eラーニングシステムのさらに詳しい選び方はこちらの選び方ガイドをご覧ください。
eラーニングシステムの選び方ガイド
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8,500本以上の学習動画と学習分析機能を搭載した、受け放題のオンライン学習サービス。4,000社以上の導入実績。...
株式会社FCE
「知っている」から「できる」へ導く、オンライントレーニングシステムです。1ID1,080円で360種類以上のコンテンツ、70講座以上のライブ型のオンラインレッス...
アルー株式会社
人材育成の専門家が開発したeラーニングシステム。役職や階層、課題に合わせたカリキュラム設計で効果的な学習をサポート。受講履歴管理機能など管理コスト削減にも貢献し...
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