株式会社batton
専門知識がなくても簡単に利用できるRPAツール。AI搭載で、既にあるマクロ(レシピ)を再利用できるから、初心者でもすぐ使える。導入から目標達成まで専属の担当者が徹底的にサポート。
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battonは、ノーコードで操作できて、クラウド環境でもローカル環境でも利用できるRPAツールです。
1ライセンス購入するだけで、各PCでRPAの作成・実行が可能(同時ログインはNG)。
自分のPCをRPAに専有させたくない場合は、仮想空間でRPAを稼働させることもできるので、新たにPCを購入する必要もありません。
見やすくてわかりやすいシンプルな画面で、誰でも簡単に操作できる上、導入から目標達成まで専属の担当者がついて徹底的にサポート。
現状の業務整理やKPI設定、導入までのスケジュール設定なども一緒に行っていきます。
AI搭載で、作成した自動化のレシピは、ライセンスをまたいで共有可能。
「ユーザー会」などユーザー同士の交流の場を通じて、会社の枠を越えたRPAのナレッジ共有ができます。
RPAは「どの業務をRPA化するか」で悩むことが多いですが、battonは、同業界・他業界で既に作られているマクロ(レシピ)を再利用可能。
自社に当てはまるマクロを選べて、その上、AI搭載のため、コピー&ペーストのようにすぐに利用することができます。
PCごとにインストールが必要なオンプレミス型と違い、同時ログインさえしなければ、RPAに利用するPCの数に制限はありません。
デバイスや位置情報が変わっても、battonに搭載された高精度AIが画像認識して以前の環境を自動検出。画像解像度が同じであれば、どのPCでも問題なく稼働する仕組みになっています。
battonが学んだ作業や情報を他のPCでも共有できるので、社内全体の業務が効率化されます。
導入に当たっては、担当者が業務の一連の流れを書き出し、「どの部分をどのようにRPAにするか」を明確化。
その上でゴールとなるKPIと導入までのスケジュールを設定し、目指す姿を共有します。
導入後も、操作方法のレクチャーだけでなく、「カスタマーヘルススコア」として2週間ごとに担当者が導入企業の状態を入力して可視化します。
3ヶ月ごとにbatton導入企業を「ユーザー会」に招待し、活用方法などの様々な事例を共有。
更に、ユーザー会の参加者は「ユーザーcommunity」としてSlackに招待し、交流の場を提供。その他、「レシピソン」というレシピの大会も開催して技術の向上をサポートします。
幅広い業種・規模におけるRPAナレッジを学ぶことで、業務改善・効率化の可能性が広がります。
「この間、注文したのと同じやつを3つ」で発注が完了する。そんな世界観を実現すれば、人はもっと“人らしく”働けるようになるはず
株式会社batton 代表取締役 川人 寛徳様
—battonは、どのようなツールでしょうか?
AI技術を利用してPC上で行われる作業を劇的に効率化・自動化できるRPAツールです。
開発のきっかけは、私が以前、中小企業の経営者向けにビジネスモデルを提供する塾を運営していた頃に遡ります。累計で1,000社ほど担当させていただく中で、どの企業も共通の経営課題として人事採用や業務効率化に悩みを抱えていることがわかってきました。そうした悩みを解決できる方法を模索するうちに出会ったのがRPAです。RPAとは簡単に言うと、PC上の作業を記憶して自動再現してくれるソフトのことです。無駄をなくし、業務を効率化することができます。
最初は他社のRPAツールを自社で使用し、その後、弊社が代理店になるという形で、他の中小企業に提供するようになりました。しかし、次第に「操作が難しい」という理由で運用をやめてしまうお客様が増えてきました。なぜかと言うと、中小企業の場合、専門のIT担当者がいなかったり、たとえ、いたとしても実際に現場で利用するのはパートさんやアルバイトなど、ITリテラシーが決して高くない方々で、使いこなすのが難しかったのです。
そこで「現場の方でも使えるRPAツールを作ろう」ということで自社でオリジナル開発することにしました。それが2018年で、その後1年ぐらいかけて開発し、2019年にリリースを果たしました。
—他のRPAとの違いや、開発時にこだわった部分などがあれば教えてください。
まず、開発のきっかけにもなった「UI/UXの見やすさと使いやすさ」です。開発当時、市場に流通していたRPAツールの大半はUI/UXがわかりづらく、実際に現場で利用するITに疎い方々にとっては、使いこなすのが難しいものばかりでした。そういう方々でも使いやすいようにするためにはどうしたらいいか? 思いついたのがスマホです。スマホのように誰もが身近に使いこなせるUI/UXを目指して開発しました。
もう一つは、「レシピの共有」です。中小企業ではどの会社も似たような手順で、経費精算や給与計算などの業務を行っています。仕組みや流れなどイチから自分達で作り上げるよりも、似たような業務自体をシェアしてしまった方が、より効率的です。そこでRPAレシピ(マクロ)を第三者にシェアできる機能を作りました。
—マクロをシェアできる機能というのはRPAツールとしては珍しいのでしょうか。
そうですね。これは特許を取っているbattonならではの機能です。RPAツールはユーザーがPC上で行った操作、たとえば、「Google Chromeのアイコンをクリックして、このサイトに飛んで、この項目を拾って・・・」といったことを覚えて、それを再現します。しかし、一般的なRPAツールの場合、利用するPCのメーカーや型番やモデルが違うと、画面の大きさが変わってしまいます。そのため「Google Chromeをクリックする」という指示を与えても、環境が違うだけで同じアプリだと認識できず、正常に動かなくなってしまいます。
battonはそこにAIを介入させて、画面解像度の差異を自動で調整できるようにしました。そのため、異なる環境下でマクロを共有してもスムーズに適用させることができます。デバイスに依存せずに、レシピの受け渡しができるわけです。現在では2,000ほどのマクロがあり、弊社がハブになって、必要に応じてユーザーへの受け渡しを行っていますが、今後はApp Storeのように、作成したマクロを売買できるプラットフォームを用意することも検討しています。
—どのようなお客様やどのような業務とマッチしやすいのでしょうか?
企業規模で言えば、メインは100人~1,000人規模の中小・中堅企業様です。その中でもITリテラシーが平均程度か、あまり詳しくないというお客様が中心になります。業界的には、DX化があまり進んでいない卸業や商社のお客様が多いです。マッチする業務は弊社もまさに知りたいところですが、最近わかってきたこととしては、ある程度頻度の高いもので、かつ経済的にインパクトが大きいもの。たとえば、受発注業務などがこれに当てはまるようです。
—サービス導入の決め手となるのは、どのような部分ですか?
2つあります。1つはさきほど申し上げた「UI/UXの見やすさと使いやすさ」です。もう1つは「カスタマーサクセスの手厚さ」です。近年普及しつつあるRPAですが、その多くは代理店を中心とするリセラー・モデルによるもので、売ることを重視するあまり、サポートやカスタマーサクセスが疎かになってしまうことも珍しくありません。
実は弊社もはじめのうちは、営業力で売り切ることを重視しがちだったのですが、それでは真にお客様に役立つサービスになることはできないと気づきました。そもそも、優れたサービスであれば営業などしなくても、普及していくはずです。現在ではそれまでとは真逆で、売ったら終わりではなく継続的に利用してもらうこと、たとえば、使い方の指導にはじまり、より効率的な利用法の案内などに力を入れるようにしています。お客様にお話すると、共感いただくことも多いですね。
—カスタマーサクセスとしては、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。
まずオンボーディングですが、お客様によっては「何を自動化するか」という部分からご相談にのります。これは、企業規模が大きい会社ほどありがちです。会社の方針でDX化することが決まっているものの、実際には担当者任せで「どこをRPAで効率化すればいいのかわからない」というケースが珍しくないのです。
対象が決まったら、今度は業務フローです。さきほど、マクロのレシピが溜まってきたとお話しましたが、おかげで最近では「こうするといいのではないか」という効率的な業務フローのひな型を、ある程度こちらから提示できるようになってきました。その上で、カスタマーヘルススコアをもとに「いつまでにこれぐらいの点数をとれるようにしましょう」と目標を設定・共有します。カスタマーヘルススコアというのは、使用履歴であるログを数値化したものです。「どれぐらい使われているか」「どんな風に使われているか」を見える化することができます。
実際に導入した後も、1.5人体制でカスタマーサクセス担当がつき、使いこなせるように伴走していきます。「このままでは目標に及ばない」という場合には、2週間や1カ月に1度の定例ミーティングの場で「こういう風に使ってみてください」など改善案を提出します。カスタマーサクセスを行っている企業はたくさんあるかもしれませんが、そんな風に能動的に提案している企業は少ないと思います。
—効果的な事例や具体的な導入効果を教えてください。
ある広告代理店様の事例では、RPAの導入によって、これまでに月400時間かかっていた作業の自動化に成功しました。その他の企業様でも、週に1回発生する業務や毎日発生する出荷データ処理やメール配信などを自動化することで、日常的なウィークリー業務が1時間、デイリー業務では3時間半もの効率化を実現しています。
—どの企業でも、それぐらいの効果が見込めるのでしょうか?使いこなすコツがあったら教えてください。
battonはインストール型とクラウド型のハイブリッドのため、利用するPCの数に制限がありません。様々な部署・人が様々な用途で利用できます。そういう点では、当初「この業務を自動化しよう」と思って導入したとしても、それにとらわれず「これもできる」「あれもできる」と部署や業務を越えて「横展開」していくのが効果を高めるコツだと思います。
ただ、大企業になればなるほど隣接領域の部署との接点が希薄になるため、なかなか横展開しづらいようです。そのため弊社側で上手く横展開できるような仕組みを検討中です。たとえば、マーケティングの世界では「おむつ売り場の横にビールを置くと売れる」という話があります。小さい子どもがいる家庭では母親が子供の面倒を見ている必要があるので、夫におむつを買ってくるように頼むことが多いそうです。それで、おむつ売り場の隣にビールを置いておくと合わせて買ってもらえるわけですね。
battonでも「おむつとビール」と同じことができないかと考えています。battonはPC上の操作を画像に撮って溜めていくタイプのRPAなのですが、撮りためたデータを解析すれば近接領域がわかるはずです。たとえば、「この給与計算アプリをクリックしている企業は、合わせて労務管理アプリを操作することが多い」など関連性がわかってきます。それらをすべて機械学習させることができれば、「これも自動化できます」といったリコメンドが出せるようになるはずです。すると部署を超えた自動化につながりますよね。今後はそうした機能の実装も進めていくつもりです。
—他にも機能追加やサービス改良の予定はあるのでしょうか?
DX化が進んでいない業界に合わせたサービスの展開を考えています。たとえば、前述した卸業の受発注業務はFAX7割、電話2割と言われるように、いまだにアナログ対応が珍しくありません。小売店に職人さんから直接電話がかかってきて、「この間、注文したのと同じやつを3つ」というように、口頭で発注されるケースも多々あります。そうなると受注する側は、その情報を聞き取る・書き取る、更に確認・照会・突合わせなど、非常に手間がかかってしまいますよね。
今考えているのは、音声のみで発注が完結できる仕組みです。具体的にはスマホに話しかけるだけで、音声認識でPoCのオーダーフォームに入力されて発注できるという仕組みです。音声から得た情報がスプレッドシートに抽出され、その後はbattonが処理します。スマホの番号から通話者が誰かわかりますし、その情報をCRMと結びつけることで過去の購買履歴まで辿れます。そうすれば「この間、注文したのと同じやつを3つ」で発注が完了する世界観が実現できるようになるわけです。
—RPAは今後の発展が強く望まれる分野です。業界としての今後の展望・取り組みがあればぜひ教えてください。
弊社は「人の可能性を再発見する」というミッションを掲げています。労働生産人口が減少する社会にあって、より少ない人数でGDPを維持するためには、ロボットやAIなどに任せられる部分は任せて、人間だからこそ生み出せる付加価値に集中することが大切です。そのため、RPAツールが活かせる部分があれば積極的に参入していきたいと考えています。
また、それと平行して、人が力を発揮しやすいような「働き方改革」も同時に進めていければと考えています。たとえば、弊社で力を入れているサポートやカスタマーサクセスは、どうしても人員が必要な部分です。これはRPAではまかなえません。弊社では「シングルマザー協会」と連携して、オンボーディングの作業を手伝ってもらうという取り組みを行っています。普段子供の世話をしていて1日8時間働くことはできない、という子育て中のお母様達の埋もれている才能を上手く活かしてもらおうという試みです。
その他では、2022年から「DXフェス」というイベントの主催も検討しています。現在、企業側がプロダクトを伝える展示会は多数ありますが、お客様にフォーカスして「社内でどのようにDX化を進めたのか」というのを発表・共有できる場はそれほど多くありません。近年では、DX化によって月に何時間削減できたかなど、パフォーマンスを定量的に測れる時代になってきました。今後はサービスだけではなく、実際に効率化を果たした企業・部門にもスポットライトを当てられる場を作って、社会としてよりDX化の良さを働きかけいきたいですね。
会社名 | 株式会社batton |
代表者名 | 川人 寛徳 |
資本金 | 8,900万円(資本準備金を含む) |
所在地 | 〒103-0004 東京都中央区東日本橋2-24-9 |
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