株式会社コマースロボティクス
小規模のECサイト運営者から、東証一部上場企業などの大規模企業まで利用社数800社以上、年間出荷数2,300万件(2021年)。低コスト・高機能のクラウド型倉庫管理システム。ハンディーレンタル1台あたり月額6,500円〜利用可能。
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Air Logiは、機器購入や無線工事一切なしで手軽に利用できるクラウド型の倉庫管理システムです。
料金は初期費用35,000円で、出荷件数に応じた月額10,000円(出荷件数月間1,000件まで)〜、ハンディーレンタル1台あたり月額6,500円〜利用可能。イニシャル、ランニングコストを抑えて運用できるため、倉庫以外の利用者でも手軽に導入・運用でき、近年ではECサイト運営者の利用が急増中。
カスタマイズにも優れており、大規模かつ高難易度の導入実績も多数。東証一部上場企業や大規模EC、欧米企業など、利用社数800社以上。年間出荷数は2,300万件以上にものぼります。
楽天市場で60店舗以上運営し、月間50,000件以上出荷の「EC物流研究所」を自社運営する物流プロ集団が手掛けるサービスですので、導入・運用におけるサポート体制も万全。
導入までのコンサルティングはもちろん、運用開始後も専任のヘルプデスクスタッフによる電話サポートでしっかりと支えていきます。
Air Logiは、ハンディターミナルを購入する必要がありません。
1台あたり月額6,500円~レンタルして利用できます。
ハンディターミナルにはAndroidアプリを採用することで、低コストと高機能を両立。
音声ピッキングなど、従来のハンディターミナルでは難しかった機能も実現しています。
Air Logiは、配送会社の送り状を検品時にその場で印字可能。
先出しにも後出しにも対応しており、納品書と請求書が一体となった一体型伝票の出力もできます。
帳合作業をなくすことで、大幅な工数削減を実現します。
佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便の直接印刷にも対応。
コンビニ後払い票の一体型伝票にも対応しています。
Air Logiは機能面や基幹システム接続など、カスタマイズ実績豊富。
D2C物流やB2B物流などのカスタマイズが必要な案件にも柔軟に対応できます。
豊富な導入実績をもとに、導入企業の状況にあわせた最適なカスタマイズを提案します。
中小規模のEC倉庫にも物流革命を!導入ハードルを下げるため「初期投資を抑える」ことに徹底してこだわりました
株式会社コマースロボティクス 中嶋 直人様(左)、倉澤 良太様(右)
—Air Logiは、どのようなシステムでしょうか?
圧倒的な初期費用の安さと豊富な機能を兼ね備えたWMS(倉庫管理システム)です。
弊社では2015年頃から物流事業に取り組んでいたのですが、その際に社内用の倉庫管理システムを開発したのが、後のAir Logi開発のきっかけになりました。この頃ちょうどEC物流が伸び始めた時期で、巷にはECサイトに代わって発送代行や出荷作業を行う、いわゆるEC倉庫が増加していました。
ただし、当時市場に出回っていたWMSは、導入のための初期コストが高かったり、操作性に難があったり、使いこなすまでに時間が掛かるなど、色々と課題が多く、使いにくかったのです。そこで、「リーズナブルかつ簡単迅速に導入できるWMSを提供したらどうか」ということで、自社で利用していたものを改良して、2016年1月にAir Logiとして一般向けにリリースしたわけです。
—「初期費用が安い」ということですが、具体的にいくらなのですか?
カスタマイズなしで35,000円です。他のサービスの場合、その企業向けにカスタマイズを必要とする場合が多いですが、Air Logiは必ずしもカスタマイズを必要としません。
また、他サービスでは必須とされるハンディターミナル専用機やそれに付随したネットワーク工事も不要です。ハンディターミナルはAndroidアプリ「Pickman」を搭載した一般のスマホなどで代用できますし、ネットワークも通常のWi-Fiなどを利用するため特別な工事を必要としません。他なら初期費用だけで100万円以上かかることも珍しくありませんが、Air Logiなら圧倒的にコストを抑えられます。
—「豊富な機能」についてはいかがですか。具体的にどのような機能があるのでしょうか?
倉庫業務で使う操作メニューはほぼ網羅しています。使いやすい画期的な機能という点で、一つ例を挙げるとするとTAS(タブレット・アソート・システム)という機能があります。これはトータルピッキングしてきた商品を、発送先別に棚やカゴなどに分ける作業、いわゆる「種まき方式」に対応する仕組みのことです。他では、「DAS(デジタル)」「SAS(シャッター)」などと呼ばれていますが、言葉からわかる通り、弊社の場合、ゲートなど大掛かりな機器を必要とせず、アプリを入れたタブレット(スマホ)だけで実現できるのが魅力です。
DASは導入しようとすると機器の導入だけで数百万円以上かかると言われており、中小規模の企業様や自社で発送作業もしているECショップ様にとっては導入が困難です。しかし、弊社のTASを使えば、カゴを棚に見立てていくつか並べて、後は商品をスキャンするだけなので初期投資がかかりません。業務に関してもスマホに「何番のカゴに入れてください」という指示が出るため簡単に作業できます。音声で指示出しすることもできます。
—そういった便利な機能が他にもたくさんあるのですか?
はい。オプション機能にはなりますが、豊富に備えています。
たとえば、「バッチ処理」という機能があります。注文を「配送会社ごと」「エリアごと」などにグルーピングできる機能です。通常、納品書を出力するときは、商品ごとに「引当処理」「リスト出力」「帳合」という工程を何度も繰り返すことになりますが、バッチ機能を使えば1回で済みます。弊社で試算したところ、1,000件に対して15回通常処理を繰り返した場合、帳票を出すまでに約2時間半かかりますが、バッチ処理なら1時間以内で済みました。帳票が出るまでの現場の作業員の待ち時間も減らせるため、実質的にはそれ以上の時間を削減できます。
また、現在も機能改善を進めている「オートシッピング」機能も好評です。この機能を使えば、ピッキングに必要な紙や納品書などの印刷がすべて自動で行えます。たとえば、朝10時に出力設定しておけば、それまでにシステム内で自動処理が行われ、出社時には必要な印刷物が既に積まれているという状態を実現できます。通常、倉庫の事務員が注文数の確認や工程を考えてから業務をスタートしますが、朝来た瞬間からスタッフが物品を取って梱包開始できるため、作業効率が大幅に改善されます。
—Air Logiはなぜ、こういった他にはない機能を実現できているのでしょうか?
システムを実際に利用してくださっているお客様のおかげが大きいです。お客様の「こういったことをやりたい」「こういうことできないの?」と言ったご要望を取り入れる中で、既存の機能では対応できないものはカスタマイズで対応するのですが、全体的に汎用的に使えそうな機能は、アップデートのタイミングで取り入れるようにしています。現在ではほぼ毎週1回の割合でアプリをアップデートして、こういった新機能を追加したり、不具合をなくしたりしています。
—Air Logiは、どのようなお客様での利用が多いのでしょうか?
EC事業者様、もしくはECサイトの発送・出荷を請け負っているEC倉庫様です。スタートアップ企業もあれば、月間出荷件数10万件程度のお客様まで幅広くご利用いただいておりますが、規模感で多いのは月間出荷件数1,000件から5,000件程度で、ほぼ半数の割合を占めています。なので、導入を考える際の目安としては1,000件を超えるあたりになるのでしょうか。それくらいになるとシステムが無ければ在庫管理や出荷業務を処理するのが著しく困難になってきます。
扱う商材としては、当初はアパレルや雑貨など、アイテムの種類が豊富で注文内容も個々に異なるというものが多かったです。しかし、2018年頃から「単品リピート通販」と呼ばれる、健康食品、サプリメント、化粧品、コンタクトレンズなどの定期購入品が増えてきました。先程紹介した「バッチ処理」が効果的な領域ですね。現在ではこの単品リピート通販と従来型のアパレル・雑貨系が半々という割合になっており、比較的、商材を問わずにご利用いただいています。
—お客様から選ばれる際の理由としては、どのようなものが多く挙げられるのでしょうか?
システムとしての柔軟性の高さを評価されることが多いです。EC倉庫の場合、処理する案件ごとに倉庫内のフローも変わってきます。その都度、システムのカスタマイズが必要だったり、設定に時間がかかったりすると大変です。また、販売モール(楽天市場・Amazonなど)と受注データ・出荷データを受け渡したりする際に、いちいちデータを加工しなければならないのも手間です。その点、Air Logiは柔軟に設定でき、カスタマイズせずにかなり細かいところまで対応できます。データに関しても加工せずに取り込むことができるため、色々と使い勝手がいいのだと思います。
また、先程お話した通り、週に1度アップデートを行っているため、機能がどんどん進化しているという点も大きいです。実際に使いながら便利になっていくのを体感できると思います。
その他では、システムとしての強みとは少し異なりますが、弊社はもともと物流業からスタートしたこともあり、スタッフにも物流技術管理士の有資格者が多数揃っています。WMSを提供する会社と言えば、システムに強かったとしても、倉庫の中のオペレーションに詳しいわけではないと思われがちです。弊社の場合、そこの知見やノウハウがあるため、お客様とも同じ現場目線で相談やアドバイスができるという強みがあります。実際に、導入に当たってそこをご評価いただくことも多いですね。
—たとえば、導入時に業務フローなどの具体的な相談にも乗ってもらえるのですか?
はい。過去の事例やノウハウをもとに、庫内で行われるオペレーションやロケーション配置なども含め、実践的な改善点を提示しています。たとえば、「○時に入荷して、○時にデータが来たらピッキングの担当者に配る」などの工程を一旦お聞きした上で、他社の事例を参考にしながら「このセクションをこう変更すれば人員が余るので、その分をこちらに充当できます」というように、日々のタイムスケジュールにまで踏み込んで提案することもあります。
中には、お客様が「これまで通りのやり方にしたい」とおっしゃられたとしても、それを叶えることが必ずしも正解でない場合もあります。一番多いのは、紙の取り扱いですね。現状、紙でなければだめということはほとんどありません。そういったペーパーレス化も含めて、時には従来の業務フローを変更するような提案をすることもあります。そういう意味では単なるITベンダーというより、コンサルティングに近いと言えるかもしれません。
—導入後も運用の相談に乗ってもらえるのでしょうか?
もちろんです。実際に運用してみなければわからない課題もあります。それに合わせて設定を変えるなどして対応しています。弊社では営業担当よりもカスタマーサクセスに多くの人員を割いているため、他に比べた場合でも丁寧なサポートができているという自負があります。何かあった際に頼ってもらうのはもちろん、荷主様を多く抱えているお客様の場合は定例ミーティングを行うこともあります。新たに追加してほしい機能などを議論して、実装に向けて打ち合わせを重ねるといったこともしています。
—代表的な導入事例があったら、ぜひ教えてください。
エスプールロジスティクス様の事例です。2,000坪の倉庫に対して140社の荷主様の在庫を抱えているという状況で、「より効率的に運用したい」とご相談がありました。BtoBの案件が多い中で今後はBtoCのEC市場にも舵を切ろうという重要な時期だったため、運用面でも様々なご要望をいただき、その上でアドバイスさせていただきました。
また、定期通販の出荷作業で回数・組み合わせが荷主様ごとに異なり、同梱物を入れなくてはならなかったのですが、当初はベテラン担当者の記憶と経験に頼って属人化している状況でした。それがAir Logiを導入したことにより、ピッキングリストを見るだけで同梱物が容易に把握できるようになりました。作業効率アップだけでなく、スタッフの教育コストの削減や作業水準の向上につながり、生産性が向上したと仰っていただけました。
—今後、注力していきたいこと、方向性やビジョンなどがあれば教えてください。
まず、Air Logiに関しては、今後も週に1度のアップデートを続けて、機能をより充実させていきたいです。また今後は、倉庫管理に限らず、前工程の受注処理、後工程の発注管理を含めて、物流全体を一気通貫で効率化していきたいと考えています。そのためにはAir Logiだけでは足らないので、別途弊社のSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)ロボ「コマースロボ」という製品の普及拡大に努めていくつもりです。
コマースロボは、Air Logiを中心に、前段階に受注処理をするOMS(オーダー・マネジメント・システム)、後段階に発注管理をするPMS(パーチェス・マネジメント・システム)を組み合わせものです。これにより、Air Logiの出荷数に応じて在庫を確認して適切な発注量を推奨したり、出荷数の多寡をABC分析して不動在庫を抑えたり、といったより効率的な処理が実現できます。今後はこのコマースロボという枠組みを普及させることで、EC倉庫物流に革命を起こしていきたいですね。
会社名 | 株式会社コマースロボティクス |
代表者名 | 伊藤 彰弘 |
資本金 | 2億7,300万円(資本準備金含む) |
所在地 | 〒105-0021 東京都港区東新橋2-11-4 マヤパダ汐留プラザ5F |
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