EMC Healthcare株式会社
非接触型の午睡見守り支援システム。天井カメラ1台で10人まで姿勢を検知。うつ伏せ時にはアプリを通じてタブレットにアラート。午睡チェック表も自動作成でき、業務負荷を軽減できます。
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ベビモニは、天井カメラとタブレットのみで簡単に導入できる、非接触型の午睡見守り支援システムです。
天井カメラ1台で10人までを同時に見守り可能。
独自開発したAIにより、乳幼児の姿勢を自動チェックし、うつ伏せを正確に検知します。
その他、午睡チェック表も自動作成可能。午睡に関する業務負荷を大幅に軽減することができます。
導入に必要なのは、天井カメラの設置とタブレットのみ。その他、PCや機器を用意したり、設置したりする必要はありません。
非接触型で、乳幼児に午睡センサーを身につけさせる必要がないため、誤飲の心配なし。また、カメラも一度設置したら据え置きのため、スタッフがその都度準備したり、片付けたりする手間もかかりません。
以下の保育ICTシステムともデータ連携可能です。
特別な知識やスキルは不要です。誰でも簡単に扱えます。
午睡記録を開始するには、ホーム画面からカメラを起動して「担当保育士」と「記録したい子ども」をリストから選んで開始ボタンをタップするだけ。記録の追加・修正や終了も画面をタップするだけなので、タブレット操作が苦手な方でも安心です。
不明な点があれば、電話・メールで問い合わせできます(平日10~18時)。
天井に設置したカメラ1台あたり350cm×240cm程度の範囲で、10人までの姿勢を検知可能(11人以上の場合は複数台のカメラを利用して対応可能)。
30秒〜1分程度、子どもの顔が見えない場合には「うつ伏せ」と判断し、アプリでアラートを発します。布団から離れたり、遮蔽物で子どもが見えなくなったりした時もアラート可能です。
午睡記録は自動で作成され、日付ごとに保存されます。カレンダーの日付を選択すれば、過去の午睡記録も閲覧可能。必要に応じてプリンターから印刷することもできます。
データはクラウドに保存されているため、紛失リスクも最小限で済みます。セキュリティやバックアップも万全で、万が一の際も記録が残っているため、後日の検証にも役立ちます。
「子供に目を向けられるようになった」「これまで気付かなかったことに気付けるようになった」と言っていただけると本当に嬉しいですね
EMC Healthcare株式会社 取締役 浦上 悟様
—まず、ベビモニの開発経緯について教えていただけますか?
弊社はもともとAIをはじめとしたデータ分析技術に特徴を持つ会社です。主にヘルスケア領域のデータ解析に取り組んでいたのですが、それまで培ったスキルセットを活かして、「より直接的に社会的な課題を解決できないか」と考えるようになりました。その時、耳にしたのが、保育現場の方々が乳幼児の午睡チェックにお困りだという話です。それが「ベビモニ」開発のきっかけになりました。
うつ伏せ寝などによる不慮の事故を防ぐために行われる「午睡チェック」ですが、保育士の方はその一環として0歳児の場合は5分に1回、1〜2歳児の場合は10分に一回、午睡中の乳幼児の姿勢と呼吸を確認して記録しなければなりません。問題なのはその方法です。多くは紙とペンを用いて記録するのですが、乳幼児一人ひとりにつき数分ごとに1回身体の向きや施設によっては状態までを書き込んでいかないといけません。記入作業に手間を取られて、実際は一人ひとりの状態まできちんと見られていないことが多々ある、ということでした。
エッセンシャル・ワークはコロナ禍になって更にその重要性を増していますが、地域社会を構成する上で欠かせない仕事です。残念なことにその過酷な労働環境により離職する方が後を立たず、人手不足などの問題が噴出していますが、この午睡チェックの煩雑さもその要因の一つに数えられると思います。私達がこれまで培った画像解析技術で「使いやすいシステム」を作ることができれば、乳幼児の命・健康を守るのはもちろん、現場のエッセンシャル・ワーカーの方々にとっても役に立つはず……そう思い、ベビモニの開発に乗り出しました。
—ベビモニは、他のシステムと比較した場合、どのような点に強みがあるのでしょうか?
2点あります。1つは今お話したように、現場の方々の負担を減らすため「使いやすさ」にこだわっている点です。そして、もう1点は「検知精度の高さ」です。
まず、使いやすさに関してですが、ベビモニがカメラ式なのに対し、現在市場に出回っている午睡チェックシステムには主に2つのタイプに分けられます。1つは乳幼児の体にセンサーのようなデバイスを取り付けて、姿勢の向きを判断するタイプ。もう1つは布団の下にシート状のセンサーを敷いて呼吸の状態などを判断するタイプです。
しかし、前者は毎日、デバイスを脱着しなくてはならない上に、時間が経てば電池の交換も必要になります。園によっては個々に管理しなければならないため手間もかかります。また、後者のシート型センサーも、それなりにサイズのあるシート状のものを毎日20~30人分も敷いたり、片付けたりするのは大変です。
ベビモニで必要なのは、天井に取り付けたカメラと専用タブレットだけです。他に特別なデバイスを用意する必要はありません。カメラは1台で10人まで乳幼児の姿勢をAIが自動で検知して、午睡チェック表に反映してくれます。うつ伏せ時にはタブレットにアラートしてくれるので心配ありません。これにより、保育士は書類作成に追われることなく、子どもを見守ることに専念できるようになるというわけです。実際、子どもに向ける時間が増えたことで「これまでは気付かなかったことに気付けるようになった」というお声をよくいただきます。
—2点目の「精度の高さ」に関してはいかがでしょうか。
ベビモニは、カメラで撮影した画像をAIが判定し、うつ伏せ・あお向け・左右の顔の向きを検知・識別します。他に画像解析を用いる競合システムがないため、純粋な比較は難しいですが、他社の午睡チェックシステムを利用していた保育施設の方からは「誤検知・誤アラートが少なくなって助かる」とご評価いただいています。
たとえば、服にデバイスを取り付けるタイプの場合、服と身体の向きに誤差があるため、なかなか正しい値が取れないと聞いています。また、シート型も圧力で判断しているため、左右のどちらを向いているかなど細かい状況が把握できません。
—精度を上げるためには、色々と苦労があったとうかがっていますが。
はい。開発当初は、なかなか精度が上がらず、苦労しました。というのも、精度を上げるためにはAIに画像を読み込ませて学習させなければならないのですが、そのための学習データが集まらなかったのです。ビッグデータと呼ばれるものは、基本的には大人や車などの工業製品などが中心で、乳幼児の画像を取り扱ったものはほとんどなかったのです。
何とかしなければならない…ということで、前述したベビモニの開発経緯やコンセプトをお話して、そこに同意していただいた保育施設の協力を仰ぎました。カメラを実際に設置させていただき、データを収集させてもらったのです。おかげで、徐々に検知精度は向上し、誤検知も少なくなりました。現在ではシステムとしてだいぶブラッシュアップし、UIも含めて非常に使いやすいシステムになっていますが、それらはすべて開発パートナーとなっていただいた保育施設様のおかげです。それがなかったら、到底実現できなかったと思います。
—どのようなお客様の導入が多いですか?
午睡チェックを必要とする保育施設様であればすべてが対象になります。特に保育士の業務改善に注力されている施設様からの問い合わせは多いです。市区町村として、厚生労働省の安全対策強化事業などを実施していれば補助金が出るようになっているのですが、実際は地域によってお問い合わせの数にばらつきがあるというのが現状です。
それ以外では、設備投資という点で捉えると、リノベーションや新設にあわせてご連絡いただく場合が多いです。最新の技術・システムを取り入れたいというニーズが高いことに加えて、施設工事のタイミングにあわせて天井へのカメラの設置も済ませてしまおうとお考えのようですね。
―導入後のサポート体制などはいかがでしょうか。
ベビモニは「使いやすさ」にこだわっていると述べましたが、操作性に関しても同様です。たとえば、文字の表記の仕方など、UIの細かな要素も含めて、保育士をはじめとする現場の方がより使いやすくなるように心掛けています。その甲斐あって、利用を開始した後、「操作がわからない」という問い合わせをいただいたことはほとんどありません。
実際、タブレット操作も簡単で、対象となる子どもをタップして選択するだけで午睡チェックを開始できます。記録した午睡チェック表はクラウド上に保管されるのですが、それもカレンダー上の日付をタップして呼び出すだけで簡単に印刷できます。何をするにしても直感的に操作できますし、目的までのタップ数を極力減らしているので、ストレスを感じることなく使えるはずです。
―機能改修やバージョンアップなどに関してはいかがでしょうか。
はい。お客様からご要望・ご指摘があればできるだけお応えするようしています。たとえば、以前は低い位置で敷布団を敷いて寝ている幼児と、ベビーベッドで寝ている乳児では、高低差が生まれてしまうため画像検知に支障が出ることがありましたが、現在は、きちんとそうした違いも反映して、対応できるようにしてあります。
2021年にはタブレットのバージョンアップを行い、保育・教育施設向けの業務支援ツールとしてトップシェアを取っている「CoDMON(コドモン)」さんや、「WEL-KIDS(ウェルキッズ)」さんなどの園務支援システムと連携できるようにしました。今後も、現場の方々にとってより利便性の高いシステムになるように、改修を進めていくつもりです。
—今後、注力していきたいことがあれば教えてください。
現在は、午睡のためだけにカメラを利用していますが、他の健康管理にも寄与できるところがあれば、柔軟に対応させていくつもりです。実際、2021年10月からは、室内の温度や湿度を測定できるようにしました。今後は、たとえば乳幼児の体温や呼吸のデータをとったりすることで、体調不良の兆候などを早期に発見・通知できるような機能の検討をしていきたいと考えています。
その一方、弊社が蓄積した乳幼児に関する画像データは貴重なデータです。他のサービスで役に立つこともあるかもしれませんので、そういった場合は個人情報の問題をクリアして上でとなりますが、データを利活用することもやぶさかではないと考えています。ただ、何をするにしても、一社だけでは解決できない部分も多いので、同じ課題を抱えている企業、保育施設や自治体などと、協働・連携しながら改善していこうと思います。
また、将来的には、ベビモニの仕組みやノウハウを保育分野以外でも役立たせられればと考えています。たとえば、「見守る」という目的で言えば、介護現場にも役立つ面があると思います。今後は領域を限定せず、同様の技術や考え方を応用できる分野を広く考えていきたいです。
会社名 | EMC Healthcare株式会社 |
代表者名 | 伊達 仁人 |
所在地 | 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビル6F |
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