CLIPLA Eye|インタビュー掲載

株式会社クリプラ

眼科専用のクラウド電子カルテ。端末が増えても値段はそのまま。従来の電子カルテ(オンプレミス)より低コスト。各種検査機器との数値・画像のデータ連携で業務効率化を実現。

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サービス概要

CLIPLA Eyeは、眼科専用のクラウド電子カルテです。院内サーバー設置型(オンプレミス)のような定期的な買い替えが不要で端末が増えても追加料金はかかりません。低コストで安心して利用できます。
各種眼科検査機器の他、予約システム、Web問診システム、自動精算機、自動釣銭機等各種システムと連携可能。受付から検査、診察、会計まで大幅な業務効率化を実現します。

  • 【受付】院内の患者様の状況が一目瞭然、患者IDバーコード付きの指示書の印刷可能
  • 【検査】検査データを直接取り込み可能
  • 【診察】数クリックで検査も薬剤も一気に入力可能
  • 【会計】入力済みの情報をレセコンに送るだけ
  • 【その他】シェーマ・ダークモードなど便利な機能が満載

クラウドサービスのため、使う端末が増えても追加料金は発生しません。診察室、検査室、受付ごとにPC・タブレットを使い分けることもできますし、往診先ではノートPCで利用することもできます。複数端末からの同時アクセスも可能です。
院内サーバー設置型(オンプレミス)のような定期的な買い替えも必要なく、導入費用・維持費用を大幅に抑えることができます。毎月の機能アップデートとシステム更新も無料で対応可能です。サーバーは堅牢なデータセンターに設置されているため、 災害時でも、電子カルテの利用やデータへの影響を最小限に抑えることができます。

 

主なポイント

  • 【受付】院内の患者様の状況が一目瞭然

受付を終えた患者様を「診察中」や「会計待ち」などステータスごとに一覧表示。「どのステータスにどれくらいの患者様が滞留しているか」一目瞭然です。
また、患者様ごとのデータから「患者IDバーコード付きの指示書」を印刷可能。患者様の確認・引き継ぎもスムーズに行うことができます。

【受付】院内の患者様の状況が一目瞭然

  • 【検査】検査データを直接取り込み可能

眼科検査機器を中心に、各種検査機器との豊富な連携実績があります。検査機器の数値データや画像データは、ワンクリックでCLIPLA Eyeに取り込み可能。レフケラのデータは、見慣れたレシート形式でカルテ画面に表示できます。
また、タブレット端末からも、検査機器から取り込まれたデータを利用してカルテへの記録を簡単に行えます。

【検査】検査データを直接取り込み可能

  • 【診察】数クリックで検査も薬剤も一気に入力可能

入力・操作は簡単。よく使う診療行為、検査、薬剤、傷病名等をセットにしてあらかじめ登録しておけば、診察時はいちいち入力する必要なし。そのセットをクリックするだけで、いつもの検査内容や薬剤名が一気に入力されます。コンタクトレンズの処方せんも、登録しておいたレンズリストから選択するだけで作成できます。
また、同一患者様のカルテを複数人で同時編集することも可能。医師が所見を書いている間にスタッフがメモを書くなど、診療業務の効率化を実現できます。

【診察】数クリックで検査も薬剤も一気に入力可能

  • 【会計】入力済みの情報をレセコンに送るだけ

電子カルテに登録された処方や処置状を転送するだけで、会計業務が完了します。これまでのようにカルテを読み取って、レセプトに転記する手間はかかりません。会計業務の効率化の他、誤情報の入力による会計ミスも防げます。
なお、レセコンに関しては「ORCA」と一体型のシステム構成になっています。

  • 【その他】シェーマ・ダークモードなど便利な機能が満載

シェーマは7段階の太さと6色のペンを用意。テンプレートには好きな画像を登録可能。詳細なシェーマも自由自在に描けます。
また、設定を切り替えるだけでカルテの色調が反転するダークモードも用意。暗室でも画面の明るさが気にならないため、検査や診療の妨げになりません。

 

インタビュー

クラウドの力で、もっと「医療従事者の業務が楽になり、患者さんも便利になる」そんな世の中を実現したい

株式会社クリプラ 代表取締役 鐘江 康一郎様

株式会社クリプラ 代表取締役 鐘江 康一郎様

―まずは、CLIPLAの開発歴史について教えていただけますか?

きっかけは、私が経営サイドとして医療に携わっていた2010年頃に、「医療現場の労働環境を改善したい」という想いが芽生えたことです。当時の医療現場には、アナログな業務が多く存在していて、その筆頭が紙のカルテの作成や管理でした。もちろん電子カルテも存在していて、大きな病院では7〜8割方導入が進んでいたのですが、その一方、クリニックでの導入率は3割程度に過ぎなかったのです。

クリニックでの導入が遅れている原因としては、一番は電子カルテを導入するための費用が高かったことにあります。電子カルテは他の医療機器などと異なり、それを導入したら即病院の利益につながるというものではありません。費用対効果が感じにくいということで、多くのクリニックが導入に二の足を踏んでいました。

そこで、考えたのが、当時民間企業で利用が進んでいたクラウドサービスを利用することです。クラウド型の電子カルテなら導入コストを抑えられます。導入が進めば、クリニックの医療従事者の方の業務負担も減り、結果として患者さんにとってもためになるはず。そんな思いのもと、2013年に弊社を創業してCLIPLAの開発をスタートし、数年の開発期間を経て、2016年に正式リリースしました。

―当時と今とでは、クラウド型の電子カルテを取り巻く環境は違っていたように思います。ドクターの反応はいかがだったのでしょうか。

そうですね。今でこそ、クラウド型の電子カルテは当たり前のように利用されていますが、2016年のリリース当時は、まだオンプレミスの電子カルテが主流でした。今ではそんなことはなくなりましたが、「患者さんのデータを外部のクラウドのサーバーに預けるのは危険だ」と指摘をされることもあり、なかなかドクターの理解を得られない状況でもありました。

あの当時に比べると、ここ5〜6年でクラウド型の電子カルテを取り巻く環境は、ずいぶんと変化したように思います。民間企業もそうですが、クラウドというシステム自体が世の中に広く受け入れられてきています。今ではオンプレよりもクラウドを優先して選んでくれるドクターも増えて、割合としては当時と逆転したように感じています。

―クラウド型以外の部分で、開発時に「ここはこだわった」と言えるところありましたらお教えください。

最もこだわったのはデザイン性ですね。当時から現在に至るまで、電子カルテは機能面に目が向けられがちで、デザイン性や使いやすさといったものにはあまり訴求されていません。CLIPLAに関しては、「より使いやすい電子カルテを提供したい」と考え、最初からデザイナーにも参加してもらいUI/UXのしっかりしたサービスの開発を目指しました。これに関しては、多くのドクターから「直感的に使える」「自然と操作に慣れることができた」とおっしゃっていただける機会が多く、こだわりが実を結んだことを実感しています。

―「Eye」や「Luna」など、診療科別にサービス開発にいたった理由を教えてください。

CLIPLAをリリースした当初は汎用型のサービスのみで診療科別のサービスは取り扱っていませんでした。きっかけになったのは、その後、実際に導入していただいた現場の先生方から、「こういう機能を追加してほしい」などの希望が多く寄せられるようになったことです。中でも、特に要望が大きかったのが眼科領域や産婦人科領域です。「眼科の専門の検査機器に対応してほしい」「妊婦健診の記録に対応してほしい」といった声が寄せられました。

たとえば、眼科領域の場合、眼科の医療機械を手掛けるメーカーが、その一環として眼科に特化したオンプレミスの電子カルテを開発・提供しているのですが、そのコストは1,000万円を超えることもあります。その一方、汎用型のクラウド型電子カルテの場合、コストこそ安価ですが診療科別の細かな要望に応える作りになっていません。つまり眼科クリニックで電子カルテを導入しようとすると、高額な高機能のものか、安価だが汎用的なものか、紙かと選択肢が極端に少ない状況です。

このままでは、医療従事者や患者さんのためにもなりません。であれば、我々の方で対応していこうということで、診療科別に特化したサービスの開発に着手し、2017年に眼科特化型のCLIPLA Eyeをリリースしました。その後、眼科と同じように汎用型の電子カルテでは補えない部分の多い産婦人科領域にも注目して開発を進め、2019年に産婦人科領域に特化したCLIPLA Lunaをリリースしました。

―他の電子カルテと比べた場合、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

汎用的なクラウド型電子カルテを眼科で運用しようとすると、複数の機能を組み合わせて対応させる形になりますが、CLIPLA Eyeでは初めから眼科向けにカスタマイズしたものをパッケージ商品として提供できるのが大きな違いです。標準で眼科特有の検査や検査機器に対応できます。運用や設定にも手間がかかりません。たとえば、内科・眼科など複数科を手掛けるクリニックでも、ログインするドクターの専門科別に汎用型と眼科特化型が切り替わるよう対応させています。

また、診療科特化型のオンプレミスの電子カルテと比較した場合では、導入コストからランニングコストまで、トータルコストを抑えられるのが特徴です。特化型のオンプレミスの電子カルテに比べると、機能的に十分に代替しきれていない部分もありますが、それでもクラウド型ならではの強みを活かして、少しずつ求められる機能を追加していっているところです。

―電子カルテを継続的にご利用いただくため、どのようなサポート体制を取っていますか。

まず導入を検討されている方には、現地訪問やオンライン上でしっかりお話しを伺います。導入する際には、電子カルテの設定や機械とのつなぎこみもこちらで行います。事前テストはもちろん、運用初日はシステムがしっかりと問題なく稼働することを、立ち会って見届けるようにしています。更に導入いただいた後は、電話やメールでの問い合わせ対応はもちろん、「こういう機能を追加してほしい」などの要望があればできるだけ対応するようにしています。

その他では、これはコロナ禍以前のことになりますが、各地で定期的に行われる学会後に「ユーザー会」を開催しています。ユーザー会にはCLIPLAユーザーだけでなく、導入を検討されているドクターにも集まっていただき、「うちのクリニックではこんな使い方をしています」と使い方をプレゼンしていただくことでユーザー同士で使い方を共有してもらったりと、非常に有意義な時間を設けることができていたと思います。コロナ禍が収束したらまた実施したいですね。

―CLIPLA EyeやLuna、それぞれ代表的な導入事例あったら教えてください。

CLIPLA Eyeに関しては、都内のとある眼科クリニックの事例が挙げられます。そのクリニックでは開業して20年以上が経ったことで6万冊近くのカルテが貯まり、カルテ庫が一杯になっていました。患者さんのカルテを編集したり、探し出したりするだけでも手間がかかりますし、何より地価の高い都内でカルテを保管するだけで相当なコストがかかります。何とか改善したいということで電子カルテの導入を検討されていました。

導入にあたって検討されたのは、患者さん一人ひとりをじっくり診察することができるかどうか、電子になっても今までのようにカルテを書けるかどうか、今までよりも業務が煩雑にならないかどうか・・・などです。様々な電子カルテを比較した結果、唯一すべての条件を満たしているということでCLIPLA Eyeを選んでいただけました。導入後はカルテ庫にもかなり余裕ができ、また従業員の労働環境も大きく改善されたそうで、開発のきっかけでもあった、「医療従事者の労働環境の改善」に一役買えたことを嬉しく思っています。
※紙カルテの電子化に興味のある方は、こちらのinformationをご覧ください。

―CLIPLA Lunaの方がいかがでしょうか?

CLIPLA Luna に関しては2019年にリリースしたばかりで、今まさに普及させている状況です。それほど多くの事例数はありませんが、関東のとある産婦人科クリニックでは開業から導入していただいています。たとえば、「超音波の数値を自動で取り込むことができるため、手で書き込むよりも間違いが少ない」「妊婦健診の一覧が簡単に印刷できるため、患者さんにお渡ししたり、紹介状に添付しやすい」などを評価していただいています。

また、CLIPLA Lunaは株式会社エムティーアールの提供する「ルナルナメディコ」と連携をしているため、女性の体調管理アプリ「ルナルナ」とも連携できます。患者さんが登録した過去の月経歴のデータを電子カルテへスムーズに取り込み・反映させられるため、効率的に診察ができると評価していただけています。「ルナルナ」を介することで基本的な問診を短縮でき、その分、患者様との有意義なコミュニケーションに時間を当てられるということですので、こちらも開発経緯の一端である「結果として患者さんの役に立つ」ということを実現できていますね。

―今後の目指すべき方向性などがあれば教えてください。

弊社のテーマは、創業時から変わらず、「医療従事者の業務が楽になり、患者さんも便利になる世の中を実現したい」というものです。今後もそれに向けて、今あるCLIPLA EyeやCLIPLA Lunaといったサービスを更に磨き上げていきたいです。その他、要望があれば、別の診療科向けのサービスも随時開発していくことも考えています。実際、2021年には要望の多かった耳鼻咽喉科向けのクラウド型電子カルテ「CLIPLA ENT」を新たにリリースしました。

また、前述したように、電子カルテの主流は現在ではクラウドになり、導入する医療機関もどんどん増えてきています。これを上手くつないでいけば、電子カルテに書かれた患者さんの情報を薬局と共有することで処方箋を出す手間を省いたり、別のクリニックのドクターに共有することで患者さんが口頭や問診票で伝える手間を省いたり、というようにもっと色々なことに活かせるようにできるはずです。

もちろん、弊社だけで実現できることではありませんし、個人情報に関わる領域のためなかなか制度面が追いついてこないこともあるとは思いますが、今後はクリニック内や医療にとどまらず、そういった「クラウドだからこそできることの広がり」を追求していきたいですね。

こちらのインタビューは2022年8月に公開しており、記載されている情報が異なる場合がございます。

 

料金

  • お問い合わせください。

 

会社概要

会社名 株式会社クリプラ
代表者名 鐘江 康一郎
所在地 〒163-1452 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー

 

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