運営するクリニックで、スマホアプリに対応していたり、診察から薬の処方までワンストップで対応していたりするオンライン診療システムの導入を考えている方へ。オンライン診療システムのメリット・デメリット、比較ポイントを、おすすめのサービスとともに詳しく解説します。
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オンライン診療システムとは、スマホやタブレット、PCなどのデバイスを使って、遠隔での診察や薬の処方をサポートするサービスです。
オンライン診療自体は、ZoomやLINEなどの一般的なビデオ通話ツールでも実施可能ですが、専用サービスには以下のような診療に特化した機能が搭載されています。
更にオンライン診療だけでなく、薬剤師の服薬指導に対応したシステムも多数。オンライン上で、予約から診察、決済、薬の配送まで完結できるため、業務効率化を目的に多くのクリニックで導入が進んでいます。
オンライン診療システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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オンライン診療システムを導入することで、診察内容によっては対面の診療とほぼ変わらない質を維持しつつ、オンライン診療の利点を活かすことが可能です。具体的なメリットを4つご紹介します。
たとえば、フルタイムで働く社会人や小さな子供がいる方、移動に不安がある方などは、予約の手間や待ち時間の長さなどがハードルとなり、なかなか受診しづらい傾向にあります。
しかし、オンライン診療であれば、移動時間も待ち時間もほぼゼロ。平日のちょっとした空き時間を利用して、気軽に受診してもらうことも可能になります。予約システム上でカレンダーから簡単に予約を取れるので、利便性の高さから新規患者の獲得にもつながるでしょう。
また、コロナ禍以降、「できるだけ人との接触を減らしたい」「慣れない場所に行くのを避けたい」と考える人も増えたため、その点でもオンライン診察の需要が高まっています。
病院に行く必要がないため、新型コロナウイルスやインフルエンザといった感染症が流行っている時期や、免疫力が低下する基礎疾患を持つ患者など、できる限り接触を避けたい場合でも自宅から安心して医療機関を受診できます。
また、来院する患者数を抑制することで、特に土日などの院内混雑の緩和につなげることができれば、院内での二次感染リスクも減らせます。
慢性疾患などで定期的な診察が必要な患者にとって、通院のための移動時間や交通費、通院に伴う拘束時間は大きな負担となります。そのため、ある程度回復して自覚症状がなくなった段階で、自己判断で通院をやめてしまう方も。
その点、どこでも気軽に診察が受けられて、医薬品の配送までワンストップで対応してもらえるオンライン診療システムであれば、患者にとってストレスが軽減され、継続的な受診につながります。
従来の対面での診療にオンライン診療を加えることで、患者に提供できる選択肢が増えます。たとえば、患者が遠方へ転居・転勤してしまった場合でも、転院せずに継続して診察を受けることが可能に。オンライン診療システムの取り入れ方次第では、夜間診療や医療相談など新たな取り組みも可能となり、他院との差別化につながります。
また、過疎・中山間地域のような医療機関へのアクセスが困難な地域に暮らす患者や、専門医が少ない難病や希少疾患の患者に対して、遠隔診療を提供できるのも大きなメリットの一つ。医療の確保・充実への貢献も果たせます。
オンライン診療は上記のようなメリットが見込める一方、画面越しの診療となるため、「直接見たり触ったりして行う診察ができない」「患部がはっきり見えにくく判断しづらい」といった面もあります。
そのため、対面診療を主体としつつ、オンライン診療を組み合わせて活用するアプローチが望ましいでしょう。加えて、自院の診療内容や対象疾患が、どの程度オンラインで対応できるかをあらかじめ確認したうえで、導入を検討する必要があります。
料金面でも、医院側には導入時の初期費用とシステム利用料が発生し、患者の診察料にも手数料が上乗せされてしまうといったデメリットが考えられます。
中には、各種料金を無料としているシステムもありますが、有料のシステムのほうが機能は充実しているため、オンライン診療システム導入時にはコストと必要機能のバランスをしっかりと考慮するようにしましょう。
オンライン診療システムをスムーズに利用するには、医師・患者双方がデジタルツールに慣れている必要があります。スマホアプリやPCの操作に不慣れな方にとっては、かえって診察のハードルが上がってしまう可能性も。自院の患者の年齢層なども念頭において、サポート体制が充実しているかどうか事前にチェックしておくとよいでしょう。
また、通信不良によって動画や音声が途切れてしまったり、周囲の騒音で音声が聞き取りにくかったりと、診察を続けることが困難になるケースもあります。通信環境を整えた上でオンライン診療を受診するよう初診時に促すなど、患者への事前説明も重要です。
自院に最適なツールを絞り込むために、以下のポイントで比較検討します。
導入にあたり心がけたいのが、患者が気軽に受診しやすい環境づくり。特に予約・診察・決済などのスムーズさ、システムの使いやすさは大事なポイントです。
オンライン診療システムの中には、アプリに対応したものも多数あります。予約から診察実施、診察料金の支払いまでできるため、患者は手元のスマホからいつでもどこでも簡単に手続き可能に。
また、「CLINICSオンライン診療」や「YaDoc」のように、アプリに加えて、医療機関のHPからオンライン診療を利用できるWebサービスを提供しているものも。アプリのインストール不要でブラウザから直接操作できる点がメリットです。
より一層使い慣れたサービスを求めるなら、LINEを使った「Medibot診療」「LINEドクター」がおすすめ。新たな専用アプリ不要で、普段SNSを使っているのと同じ手軽さで受診予約が可能です。
Web上で事前に問診に回答してもらう機能を利用すれば、事前準備の負担が減るうえに、診察がより効率的になります。
たとえば「curon」には、オンライン診療でよく診察される疾患に限り、医師監修の問診票がデフォルトで設定されています。医療機関や患者ごとに問診票のカスタマイズも可能です。「Medibot診療」でも問診用フォームの項目設定の変更に対応しているほか、任意のタイミングで事前配信することもできます。
更に、保険証を毎回確認する機能や、疾患部位を写真で撮影するよう促して、診察前に疾患の状態を視覚的に確認する画像共有機能などもあり、診察の効率化につなげられます。
システムの中には、診察後の薬の処方までワンストップで対応してくれるものもあります。
「CARADA オンライン診療」の場合は、宅配業者が最短で当日中に施設へ集荷に向かい、患者への薬の配送を行います。「curon」では、院外処方の際に必要となる、薬局への処方箋FAX連携にもサービス内で対応可能。更に院内処方では、宅配業者への自動集荷依頼から、処方箋・医薬品の配送まで一括管理できます。
処方箋や医薬品の配送状況を一元管理して医院側の作業を効率化するとともに、患者側の「病院で長時間待った上に、更に薬局でも待たされる」というストレスを軽減でき、満足度向上につなげられます。
オンライン診療システムの料金体系は、主に「月額料金」「初期費用」「決済手数料」などで構成されています。サービスの機能や提供内容によって料金は大きく異なり、基本的には見積もりが必須となります。
公開されているサービスの価格を目安としてご紹介すると、たとえば「YaDoc」や「ポケットドクター」は月額30,000円で利用できます。また、「LINEドクター」のように、月額・初期費用なしで、3.5%の決済手数料(サービス利用料)のみで利用できるものも。
初期費用の有無を含め、料金体系を公開していないサービスも多いため、自社に必要な機能を事前に検討したうえで見積もり依頼することをおすすめします。
オンライン診療システムから、おすすめのものをご紹介します。
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(出所:march公式Webサイト)
自社アプリと連携して、予約・問診・診察・決済・配送までオンライン診察を一元化できるヘルスケアプラットフォーム。予約管理や患者管理(CRM)、診察スケジュール管理、ビデオ通話など多数機能を標準搭載し、様々なシステムを使って複雑化していた従来のオペレーションを1つのシステム上で完結できる。導入前に必要な機能を選んでカスタマイズするだけで、最短1カ月で導入できるのも強みだ。
LINEアプリ上のトーク画面上から診察予約・事前問診の回答入力・ビデオ通話・決済・処方薬配送まで完結できる。メッセージ配信やダイレクトチャットで直接やり取りできるなど、顧客体験を向上する機能も充実し、リピート率アップにもつながる。
(出所:Medibot診療公式Webサイト)
診療収益を向上するための機能が充実したLINE特化型のオンライン診療システム。予約から事前問診、診療、決済までの一連の工程をLINE上で完結可能。マーケティング自動化機能を搭載し、広告効果の計測や患者の行動分析に基づく導線構築で見込み患者数の増加と成約率の改善に有用だ。LINEのチャットを通じた問い合わせはボットによる自動応答を活用し、直接返信が必要な内容だけスタッフが対応することで、業務負荷も軽減できる。
また、同社はクリニック経営経験があるため、マーケティング支援にも強みを持つ。運営中のクリニックの収益改善はもちろん、新規開業支援にも対応している。
(出所:CLINICSオンライン診療公式Webサイト)
予約から問診、ビデオ通話、支払いまで、ワンシステムで一元管理できるオンライン診療システム。患者はスマホアプリから24時間いつでも予約ができるだけでなく、事前のWeb問診、クレジットカード決済まですべてオンラインで完結できる。診察はスマホやPCによる安定したビデオ通話で実施。
専属の導入支援担当がPC環境の確認や診察メニュー・運用方法の相談に応じ、医療機関を徹底サポート。患者向けのフリーダイヤルのサポート窓口も完備されており、オンライン診療中にビデオ通話が切れてしまった時の対応も任せられるので安心だ。
(出所:YaDoc公式Webサイト)
患者とかかりつけ医だけをつなぐ、地域患者を重視したオンライン診療システム。約4,000件の施設で導入・活用されている。ビデオチャット機能に加え、把握しておきたい項目を事前にカスタマイズできる問診機能など、医師と患者の双方向コミュニケーションをサポートする。標準搭載のビデオ通話のほかに、Microsoft Teamsなど汎用ビデオ通話システムとも連携可能だ。
主要13社の電子カルテと同じPCで利用できるため、導入や運用の手間もかからない。更に、契約後から初めてのオンライン診療までを支援する「オンボーディングプログラム」や、専任のサポートデスクを提供。操作方法がわからない、ログインができないといったトラブルが発生した場合でも、安心して使用することができる。
(出所:curon公式Webサイト)
初期費用・月額利用料が無料のプランを提供する、クリニック向けのオンライン診療システム。医療機関の費用負担は決済手数料のみとなっているため、コストパフォーマンスを重視しているクリニックや、システムを手軽に試してみたい方におすすめ。
カレンダー形式の予約受付/管理、疾患別の問診票管理、ビデオ通話、患者への画面共有機能、薬局への処方箋連携など、オンライン診療と処方に必要な機能が充実。
患者も診察前にデモモードで何度でもトレーニングを受けられるため、オンライン診療への不安解消に効果的だ。更に、導入支援オプションを利用すれば設定や院内業務フロー設計を丁寧にサポートしてくれるため、初めての導入でも安心。院内業務フローの負担や患者のストレスを軽減し、スタッフ・患者の満足度向上につなげられる。
(出所:CARADA オンライン診療公式Webサイト)
医療・ヘルスケアQ&Aサイト「CARADA 健康相談」の運営会社が手がけるオンライン診療システム。直感的に操作できるシンプルなUIで、誰でも簡単に使いこなせるのが特徴だ。導入後のサポートとして、患者向けのマニュアル・チラシも用意されている。
カレンダーからの予約機能、診療忘れを防止する医療施設・患者双方へのアラート、ビデオ通話、決済、薬・処方箋の配送と、オンライン診療に必要な機能を幅広くカバー。LRM株式会社発行の「3省3ガイドライン準拠証明書」を取得しており、セキュリティ対策も万全。今後は運営会社の所属するエムティーアイグループによるクラウド型電子カルテ・薬歴システムなど、その他の医療システムとの連携を予定している。
(出所:LINEドクター公式Webサイト)
オンライン診療の予約管理、ビデオ通話による診療、診療費用の請求まで、ひとつのシステム上でシームレスに完結できるオンライン診療サービス。権限を分けてアカウント発行ができるため、スタッフ間で作業を分担することも可能だ。LINE開発に基づいたシンプルで理解しやすい設計が強みで、複雑な操作方法を覚えることなく、誰でも簡単にオンライン診療をはじめられる。
一番の魅力は患者への導入が簡単な点。既にLINEを使っている患者であれば、専用のアプリを別途インストールする必要がないため、導入時の患者への説明の負担軽減にもつながる。更に医師と患者がよりスムーズにオンライン診療を行えるよう、導入ポスターやステッカーなどを含む専用のスターターキットなども提供。
(出所:KAITOS公式Webサイト)
医療機関の検索から診療申込、薬の受取や服薬指導までワンストップで対応できるオンライン診療・服薬指導システム。特徴は、月間1,420万人以上が訪問する医療機関検索・予約サイト「病院なび」からダイレクトに医療機関を検索と予約できること。病院なびとのシームレスな連携によって、集患を強化する。また、専用コールセンターが設置されているため、電話での質問や相談も可能。
診療だけでなく、服薬指導もオンラインで行えるのも魅力。オンライン服薬指導対応薬局を選択することで、Zoomでのオンライン服薬指導、クレジットカードでのオンライン決済ができるように。また、患者が希望する薬局がKAITOSを導入している場合、処方箋のデータ送信も可能に。
(出所:ポケットドクター公式Webサイト)
全国10,000施設との連携実績を持ち、オンライン診療のパイオニアとして定評のあるシステム。アプリはiPhone・Androidどちらにも対応。遠隔リモート機能による医療機関の診療時間、空き時間に合わせた予約枠の登録ができるほか、オンライン決済などを手軽に行える。ヘルスケア機器から取得したバイタルデータを連携させれば、患者の日々のヘルスデータを診療しながら確認することも可能。
デジタルに不慣れな患者でも簡単に操作できるため、定期的に診察を行う必要のある患者はもちろん、初診の患者にもすすめやすい。移動や付き添いの負担など様々な理由で治療を途中でやめてしまう患者にも有効だ。
また、こまめな来院が課題となる患者の負担を減らすため、高齢化が進む地方や、山間部など移動に時間がかかる地域で導入されているケースも多い。
(出所:PiCls On診公式Webサイト)
既存の電子カルテシステムとクラウド上で連携する。大規模病院向けのクラウド型オンライン診療サポートシステム。院内の予約患者一覧と同様にオンライン診療患者一覧を表示し、スムーズな診察フローを実現する。大規模病院を対象としたシステムのため、多くの診療科・診察室のマネージメントを電子カルテと同じように管理できる。
市販の会議システムやビデオ通話を使用せずクラウドサーバーを介すことで、1施設で同時に100を超えるオンライン診療のコントロールが可能。申込、診察、会計、お薬受取までのすべての流れをシームレスにオンライン化。受診時間の短縮や混雑回避、家族参加のインフォームドコンセントの実現など、患者の満足度向上にも貢献する。
その他の方法として、オンライン診療にも対応できるビデオ通話サービスをご紹介します。
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(出所:ビデオトーク公式Webサイト)
アプリのダウンロードやアカウント登録なしで利用できるビデオ通話サービス。1対1のコミュニケーションに特化しており、商談や接客、面接などに加えて、オンライン診療にも対応している。患者は、病院側から送られてくるSMSに記載されたURLをクリックするだけで、ビデオ通話を開始することが可能。病院側から資料を共有して診療内容を説明したり、患者側は、患部をスマホで撮影して相談したり、室内を撮影して療養環境を共有したりすることができる。録画・録音機能も搭載しているため、診療内容を記録して関係者内で振り返ることも可能。トラブルの防止はもちろん、患者の安心感や満足度の向上にもつながる。
オンライン診療システムの導入には、診察の効率化、集患率・診療継続率の向上、感染リスクの低減、診療機会の拡大といった多数のメリットがあります。
ビデオチャット通話での診察だけでなく、アプリを使った事前の問診票記入や、服薬指導のオンライン化など、予約から薬の処方まで診察を効率化する多彩な機能が備わっています。
オンライン診療システムの比較ポイントは、以下の3つです。
(1)スマホアプリへの対応有無
(2)オンライン問診への対応有無
(3)薬の処方方法
通院負担や受診ハードルを下げ、スキマ時間で手軽に診療を受けられる仕組みづくりの一環として、システムの導入を検討してみてください。
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