契約締結作業を効率化するために電子システム導入を検討している方や、無料〜安価で利用できる電子契約システムをお探しの方へ。無料で使える電子契約システムの概要やタイプ、無料で使える機能の範囲、比較に役立つ条件の一覧表と合わせて、おすすめのシステムを紹介します。
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電子契約システムとは、PDFなどの電子ファイルを用いて、オンライン上で契約締結を行うシステムです。電子署名、電子印鑑といった機能を用いて、紙での契約と同等の手続きが可能。法的な拘束力が認められており、海外でも広く普及しています。
電子契約システムの中には、「電子契約の送信件数」や「作成可能なアカウント数」の上限といった一定条件のもと、トライアル期間以降も無料で利用できるものがあります。
電子契約に最低限必要な機能である、「電子署名」や契約が行われた時刻などを証明して改ざんを防止する「タイムスタンプ」といった機能を、無料もしくは安価で提供しているサービスを以下の表にまとめました。
有料版も含め、より高機能なツールを検討したい場合は、「電子契約システム比較15選!図解で選び方をわかりやすく紹介」をご覧ください。
電子契約システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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無料ツールの利用で気になる、「法的な有効性」「業務に活かせる範囲」の2ポイントについて解説します。
結論からいうと、電子契約は適切に扱えば法的に有効であり、書面契約と同様に利用可能です。
電子契約の法的効力については、これまでに様々な検討が行われてきました。たとえば、契約の締結方式には「当事者型」と「立会人型」の2つがあります。
当事者型 | 外部の電子認証局で取得した電子証明書を用いて、契約者本人が電子署名を行う |
---|---|
立会人型 (事業者署名型) |
契約する本人の指示でメール認証などを用いて、電子契約サービス側が電子署名を行う |
「当事者型」がより効力があるという意見がある一方で、政府(総務省・法務省・経済産業省)の電子契約サービスに関する見解によると、「立会人型」でも問題はありません。
つまり、より強力な法的効力が求められるケースを除いては、基本的に「電子署名」と「タイムスタンプ」の最低限の機能が利用できれば、「当事者型」「立会人型」、どちらの方式でも有効性を担保した上で運用できるといえます。
無料の電子契約システム(プラン)の多くは、有料版へ切り替える前のトライアルとして提供されています。そのためフリープランで利用できるのは、契約作業の電子化や電子押印・送付といった基本的な機能が中心。そのため次のような要望や機能を求める場合は、有料プランへの切り替えを念頭に置いての利用がベターです。
契約書の作成を効率化したい場合 | 豊富なテンプレート、ワークフローなど |
---|---|
書類の保管・管理に重点を置きたい | 電子契約データの保管、スキャナー保存による紙の契約書の一元管理、必要書類に素早くアクセスできる高度な検索機能など |
周辺業務の効率化も視野に入れたい | 既存システムとのAPI連携など |
無料で使える電子契約システムは、「条件付きで無料」「無料かつ、有料でも低価格で利用可能」の2タイプに分けられます。
月の送信件数や契約数が限定されているなど、一定条件下で無料使用できるタイプ。電子契約を利用する機会や契約業務の担当者が限られているといった、条件の範囲内でも十分な場合に適しています。
たとえば「クラウドサイン」を無料利用する条件は、月3件までの送信件数と、1名までのユーザー数。上記の条件に合致する場合は、契約書の送信、保管、検索といった基本的な機能が無料で利用できます。
「電子印鑑GMOサイン」の無料プランでは、文書テンプレートとアドレス帳がそれぞれ5件まで登録可能。電子化以外の機能も求めている場合におすすめです。
なお、無料プランではありませんが、クレジットカードの登録不要で30日間のトライアル期間を設けているDocusign eSignatureのようなサービスもあります。有料版を前提に、操作性をしっかり試したい場合は、トライアル期間が長く設けられているサービスも選択肢の一つです。
無料のツールを試用した結果、「送信件数やユーザー数をもっと増やしたい」「文書の保管までシステム上で完結したい」などのニーズや課題が生じた場合は、有料のプラン/ツールに切り替えましょう。その場合も、なるべく低価格で利用できることを前提にシステムを探しておくと、導入がスムーズです。
電子契約システムの基本料金の相場は月額10,000円前後。対して、「契約大臣」は基本料が月額2,000円からと低価格ながら、契約書のテンプレート、電子署名、書類保管機能などが利用できます。送信件数1件/月、ユーザー数1名の無料プランを活用し、操作性を試してからアップグレードしてもいいでしょう。
一方、「BtoBプラットフォーム 契約書」の月額は10,000円からと、一見安価ではありません。ただし、1通あたりの送信料は50円のため、月間で数十件の電子契約を交わす場合、トータルで考えるとコストパフォーマンスが高まる可能性があります。月5件まで、ユーザー数無制限の無料プランも提供しています。
ここからは2つのタイプに分けて、無料〜低価格で利用できるおすすめの電子契約システムを紹介します。
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(出所:クラウドサイン公式Webサイト)
導入社数250万社以上、累計送信件数 1,000万件以上と、国内で高いシェアを誇る電子契約サービス。契約締結から契約書管理までワンストップで完結する。契約交渉済の契約書をアップロードし、相手方が承認するだけで契約締結が完了。弁護士によるサービス監修で、事業者署名型(立会人型)電子契約サービスとしては初めて、電子署名法が定める「電子署名」に該当することを法務省・デジタル庁が認めている。
メールアドレスで認証する仕組みのため、特別な準備不要で手軽に導入可能。運営会社が契約書に誰がいつ同意したかを記録・表示し、署名以降改ざんされていないことを担保する。
ユーザー数1名、送信件数月3件までのフリープランでは、電子署名とタイムスタンプ機能を利用可能。
(出所:電子印鑑GMOサイン公式Webサイト)
自治体でも多数採用され、導入企業数350万社以上の実績を持つ電子契約システム。通常、オプションや上位プランで提供されることの多い「閲覧制限」や、契約先ごとに異なる文言を差し込める「差込文書一括送信」などの機能を、有料プランで標準搭載。大切な文書の確実な保管と業務効率化の両立を支援する。アプリを活用すれば、締結の承認依頼がプッシュ通知で届き、スマホ上で契約締結業務が完結。
ユーザー数1名、送信件数月5件までの「立会人型」限定フリープランを提供。電子署名やタイムスタンプといった署名機能のほか、文書テンプレート、アドレス帳登録をそれぞれ5件まで使用できる。
(出所:WAN-Sign公式Webサイト)
情報資産の安全確保と、管理の効率化に強みを持つ運営会社が提供する電子契約・契約管理サービス。電子証明書による厳格な実印版(当事者型)と、簡易なメール認証による認印版(事業者型/立会人型)を組み合わせたハイブリッド締結により、社内外のあらゆる契約書の電子化をスムーズに実現。電子契約・電子印鑑はもちろん、他社の電子契約サービスで署名したPDFデータまで一元管理できる。
契約件数、管理データ件数・容量に応じた料金設定で、スモールスタートしやすい点も魅力。電子契約締結が月3件まで無料(当事者型・電子証明書発行料は年額8,000円/件)。
(出所:サインタイム公式Webサイト)
業務プロセスのDX化と電子契約を実現する、法務省認定の電子契約サービス。電子契約では、マウス操作で簡単に署名欄を設置でき、受信者はメールで届いたリンクから署名可能。紙やメールで受け取った書類を、電子帳簿保存法に対応した形で電子保管できるスキャナ保存機能を備え、契約書管理までサポートする。
10年間の署名検証が可能な長期署名オプション、SMSでの署名依頼、社内承認ワークフロー、保証人機能、書類へのパスワード制限など、便利な機能も豊富。2週間単位の高頻度で新機能がリリースされている。
3種の料金プランすべてに無料送信件数が付与されており、高いコストパフォーマンスもポイント。
(出所:FAST SIGN公式Webサイト)
雇用契約・業務委託契約・同意書の回収向けの電子契約サービス。月額10,000円からの料金プランで、一定数の契約締結が可能。大量の契約でも追加料金なしで利用できるため、契約更新が頻繁に発生する人材派遣・紹介会社や、大量のアルバイト・パート従業員を抱える企業で多く導入されている。CSVによる一括送信オプションを利用すれば、数百人規模の契約更新もスムーズ。
署名欄・押印欄のみのテンプレートを作成したり、基幹システムから出力した書類をそのまま送付したりといった、シンプルな操作性も特徴。SMSでの通知機能により、アナウンス漏れも防げる。タイムスタンプ、ファイル添付などのオプションもそろう。
(出所:リーテックスデジタル契約公式Webサイト)
金融・法務の専門家が監修し、高い安全性が支持されている取引電子化クラウド。金融機関と同等の本人確認、二要素認証など、複数のシステムとセキュリテイで安全性を担保。電子債権記録機関を活用した利用者登録で、電子/紙の契約で発生しうる無権代理リスクを防止する。他サービスで締結した電子契約書や、紙の契約書も一元管理可能。
初期費用なし、受信件数無制限の月額制プランを複数用意。5ユーザーまでの無料プランは受け取りに特化しており、1GBのストレージを利用できる。
(出所:Great Sign公式Webサイト)
初めて導入する企業におすすめのクラウド型電子契約サービス。ワンプランのみのわかりやすい料金設定で、必要な機能が過不足なく使えるシンプルさが魅力。有料プランは契約書送信件数無制限で、タイムスタンプ、電子署名、SMS締結、複数者間契約など必要な機能がそろう。必要に応じて反社チェック、API機能といったオプションをつけることで、思い通りのシステムを構築可能。
メールアドレスを登録するだけでスタートできる無料プランを提供。契約書の送信、保管、締結機能や3者間以上の契約機能などが利用できる。
(出所:DottedSign公式Webサイト)
企業規模や業種を問わず、世界4,200社で利用されているクラウドベースの電子署名ソリューション。署名、イニシャル、電子印鑑など、法的効力を持つ電子署名を自由に設定でき、運転免許証のコピーなどの添付も可能。署名プロセスの効率化に加え、リアルタイム確認、自動リマインダー、ビジネスアプリとのAPI連携などによってワークフローの向上を支援する。
無料プランでは毎月3件のドキュメントを送信でき、署名数に制限なし。iOS、Androidでも使えるアプリを提供している。
(出所:契約大臣公式Webサイト)
電子契約が初めての企業や、契約書の件数が少ない企業でも導入しやすい、低価格でシンプルなクラウドサービス。初期費用なしですぐに始められ、作成から保管まで対応。テンプレートやPDFからの契約書作成機能のほか、フォルダのように使えるグループ機能、電子署名法・電子帳簿保存法に準拠した電子署名など、ミニマルながらも便利な機能がそろっている。
送信件数累計5件までの無料プランのほか、月額/年額と支払い方法が選べる3種の有料プランを用意。契約の更新が多い繁忙期は送信件数の多いプランに変更するなど、柔軟なプラン変更でコスト削減を実現する。
(出所:BtoBプラットフォーム 契約書公式Webサイト)
最大5社間の電子契約締結に対応した電子契約サービス。見積もり、契約、受発注、請求が1つのインターフェースで管理できるため、作業効率が向上する。
ワークフローシステムを使えば、社内稟議の起案から承認までをクラウド上で簡単に行える。事前に設定した承認ルートに基づき申請・承認ができるので、紙の承認フローを変えずに導入できるのがメリット。
電子契約機能のみのシルバープランは月額10,000円、電子契約+自社保管機能が利用できるゴールドプランは月額30,000円だが、電子契約1通につき50円と送信料自体はリーズナブル。フリープランでは、月5件の電子契約と月3件までの電子保管に対応。
(出所:CoffeeSign公式Webサイト)
フリーランスや中小企業向けの電子契約サービス。エンジニア歴25年の創業者が、自らの契約業務ストレスを起点に開発。デザイナーとエンジニアが画面と機能を一から作成しており、電子契約が初めてでも簡単に作業を進められる。
電子署名+タイムスタンプが使える無料プランのほか、2つの有料プランを用意。最上位プランは、オンライン導入サポート付きでも月額8,000円とリーズナブル。複雑な設定や機能は不要で、まずはシンプルに電子化機能だけ使いたい場合に向いている。
(出所:freeeサイン公式Webサイト)
契約書作成の補助から締結後の管理・保管まで、一連の契約業務をきめ細かくサポートする統合型法務サービス。ひな形やテンプレートを使った文書作成、AIによるレビュー、文書管理など、電子契約サービスの枠を超えた多彩な機能を搭載。手厚いカスタマーサポートで、導入後の活用・定着も支援する。
無料プランでは、月に1件の送信と、3つまで登録できるPDFテンプレートを利用可能。有料プランは個人事業主/法人向けがそれぞれ用意されており、最安値の個人事業主向けスタータープランでも弁護士監修のテンプレートなどが利用できる。
オンライン上で、素早くスムーズに契約締結ができる電子契約システム。無料もしくは低価格で利用できる電子契約システムを利用することで、コストを抑えて電子契約ができる、気になるシステムを試験利用できるといったメリットが生じます。
ただし、無料で利用できるのは契約作業の電子化、電子押印・送付といった基本的な機能が中心。以下の場合は、有料プランへの切り替えを念頭に置いての利用がおすすめです。
無料で使える電子契約システムは、次の2タイプに分けられます。
(1)条件付きで無料
(2)無料かつ、有料でも低価格で利用可能
目的や状況に応じて、無料プランの範囲で利用し続けるもよし、無料版を試験的に導入してから自社に最適な有料のツール・プランに切り替えるもよし。無料/低価格の電子契約システムで業務を効率化し、印刷コストや契約にまつわるタイムロスをカットしていきましょう。
電子契約システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
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