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無料で使える電子契約システム8選。タイプ別に紹介

無料で使える電子契約システム8選。タイプ別に紹介

最終更新日:2024-09-12

手間のかかる契約書締結作業の効率化のため、電子化を検討している方へ。無料で使える電子契約システムの概要や、無料で使える機能の範囲、条件(比較に役立つ一覧表あり)と合わせて、おすすめの人気ツールを紹介します。

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目次

無料で使える電子契約システムとは?

電子契約システムとは、電子ファイルを用いて、押印や署名といった紙での契約と同等の手続きをインターネット上で行えるシステムのことです。

電子契約システムの中には、「電子契約の送信件数」や「作成可能なアカウント数」の上限といった一定条件のもと、無料で利用できるものがあります。今回の記事では、トライアル期間だけでなく、ずっと無料で使えるツールを中心にご紹介します。

電子契約に最低限必要な機能として、「電子署名」や、契約が行われた時刻などを証明して改ざんを防止する「タイムスタンプ」といった機能があります。

無料または低価格で利用できるシステムのほとんどが、これらの機能を備えています。無料で使える主な機能をサービスごとに以下の表にまとめました。

無料で使える電子契約システム 比較表表を拡大して表示する

有料版も含めてより高機能なツールも検討したい場合は、「電子契約システム比較15選!図解とタイプ分けで選び方を解説」をご覧ください。

電子契約システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

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無料でも業務で問題なく使えるか?

無料ツールの利用で気になる、「法的に問題なく使えるのか」「どの程度業務に活かせるのか」という2つのポイントついて解説します。

1.電子契約の有効性

結論からいうと、電子契約は適切に扱えば法的に有効であり、書面契約と同様に利用可能です。しかし、電子契約の法的効力については、これまでに様々な検討が行われてきました。

たとえば、契約の締結方式には「当事者型」、「立会人型」の2つあります。

当事者型 契約者本人が外部の電子認証局で取得した電子証明書を用いて電子署名を行う
立会人型
(事業者署名型)
契約する本人の指示でメール認証などを用いて電子契約サービス側が電子署名を行う

「当事者型」がより効力があるという意見がある一方で、政府(総務省・法務省・経済産業省)の電子契約サービスに関する見解によると、「立会人型」でも問題ないことが伺えます。

より強力な法的効力が求められるケースを除いては、基本的に「電子署名」と「タイムスタンプ」の最低限の機能が利用できれば、「当事者型」「立会人型」、どちらの方式でも有効性を担保した上で運用できるといえます。

2.契約書作成・管理の利便性

無料の電子契約システムは有料へ切り替える前のお試しとして提供されているケースがほとんどです。そのため、契約作業を電子化する、電子押印・送付といった基本機能以外については、フリープランでは使えないことが一般的です。

たとえば、次のような機能を求める場合は、有料プランへの切り替えを前提に利用する必要があります。

  • 契約書の作成を効率化したい場合:豊富なテンプレート、ワークフローなど
  • 書類の保管・管理に重点を置きたい:電子契約データの保管、スキャナー保存による紙の契約書の一元管理、必要書類に素早くアクセスできる高度な検索機能など
  • 周辺業務の効率化も視野に入れたい:既存システムとAPI連携など

 

無料で使える電子契約システムのタイプ

無料で使える電子契約システムには「条件付きで無料のタイプ」「無料かつ、有料でも低価格で利用できるタイプ」の2つに分けられます。それぞれ見ていきましょう。

(1)条件付きで無料の電子契約システム

「電子契約を利用する機会が多くなく、月間の送信件数が少ない」もしくは「契約業務の担当者が限られている」といった場合に有効です。

たとえば、「クラウドサイン」は、送信件数月3件まで、ユーザー数1名までの条件付きで無料での利用が可能。契約書の送信、保管、検索といった基本的な機能が利用できます。「電子印鑑GMOサイン」は無料プランでも文書テンプレートとアドレス帳がそれぞれ5件まで登録できるので、電子化以外の機能も必要な場合もおすすめです。

そのほか、無料プランではありませんが、クレジットカードの登録不要で30日間のトライアル期間を設けているDocusign eSignatureのようなサービスもあります。有料版を前提に、操作性をしっかり試したい場合はトライアル期間が長く設けられているサービスも選択肢です。

(2)無料かつ、有料でも低価格の電子契約システム

トライアル的に無料のツールを利用した結果、「送信件数やユーザー数が想定以上に多かった」「文書の保管もすベてシステム上で完結したい」などの課題が生じた場合は、有料のプランまたは有料のツールに切り替えるのがおすすめです。その場合も、なるべく低価格で利用できることを前提にシステムを探しておくと、導入もスムーズに進みます。

基本料金が月額10,000円前後の電子契約システムが多い中、「契約大臣」は基本料が月額2,000円からと低価格ながら、契約書のテンプレート、電子署名、書類保管機能などが利用できます。送信件数1件/月、ユーザー数1名の無料プランもあるので、操作性を試してみるのもいいでしょう。

一方、「BtoBプラットフォーム 契約書」は、月額10,000円〜と特別安価というわけではありませんが、1通あたりの送信料は50円と抑えめな価格設定です。月間で数十件の電子契約を交わす場合、トータルで考えるとコストパフォーマンスが高まる可能性があります。月5件まで、ユーザー数無制限の無料プランも提供しています。

 

無料で使えるおすすめの電子契約システム(条件付きで無料)

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クラウドサイン(弁護士ドットコム株式会社)

クラウドサイン公式Webサイト

(出所:クラウドサイン公式Webサイト)

導入社数250万社以上、累計送信件数 1,000万件以上と、国内で高いシェアを誇る電子契約サービス。弁護士がサービス全体を監修しており、事業者署名型(立会人型)電子契約サービスとしては初めて、電子署名法が定める「電子署名」に該当することを法務省・デジタル庁に承認されている。
メールアドレスで認証する仕組みのため、特別な準備不要ですぐに導入できる手軽さがポイント。弁護士ドットコムが契約書に誰がいつ同意したかを記録・表示し、署名以降改ざんされていないことを担保する。ユーザー数1名、送信件数月3件までのフリープランでは、電子署名とタイムスタンプ機能を利用可能。

  • 料金:無料(月3件まで、ユーザー数1名)、有料プランは月額10,000円(Lightプラン)〜

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電子印鑑GMOサイン(GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社)

電子印鑑GMOサイン公式Webサイト

(出所:電子印鑑GMOサイン公式Webサイト)

自治体でも多数採用され、導入企業数350万社以上の実績を持つ電子契約システム。通常、オプションや上位プランで提供されることの多い「閲覧制限」や、契約先ごとに異なる文言を差し込める「差込文書一括送信」などの機能を標準搭載。大切な文書の確実な保管と業務効率化の両立を支援する。アプリを活用すれば、締結の承認依頼がプッシュ通知で届き、スマホ上で契約締結業務を完了できる。
ユーザー数1名、送信件数月5件までの「立会人型」限定フリープランでは、電子署名やタイムスタンプといった署名機能のほか、文書検索などの管理機能の一部も利用可能。

  • 料金:無料(月5件まで、ユーザー数1名)、有料プランは月額8,800円(契約印&実印プラン)〜

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WAN-Sign(株式会社NXワンビシアーカイブズ)

WAN-Sign公式Webサイト

(出所:WAN-Sign公式Webサイト)

創業以来4,000社以上の情報資産を管理するNXワンビシアーカイブズによる、電子契約・契約管理サービス。電子証明書による厳格な実印版(当事者型)と簡易なメール認証による認印版(事業者型/立会人型)を組み合わせたハイブリッド締結により、社内外のあらゆる契約書の電子化をスムーズに実現。電子契約・電子印鑑はもちろん、他社の電子契約サービスで署名したPDFデータも含め一元管理できる。
契約件数、管理データ件数・容量に応じた料金設定で、スモールスタートしやすい点も魅力。電子契約締結が月3件まで無料のプランあり(当事者型・電子証明書発行料は年額8,000円/件)。

  • 料金:無料(月3件まで、ユーザー数無制限)、有料プランは月額10,000円〜(電子データ管理料)

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サインタイム(サインタイム株式会社)

サインタイム公式Webサイト

(出所:サインタイム公式Webサイト)

業務プロセスのDXと電子契約を実現する法務省認定の電子契約サービス。電子契約では、マウス操作で簡単に署名欄を設置でき、受信者はメールで届いたリンクから署名可能。スキャナ保存機能により、電子帳簿保存法に対応した形で、紙やメールで受け取った書類を電子保管できる。
そのほか、長期署名オプション(10年間の署名検証が可能)、SMSでの署名依頼、社内承認ワークフロー、保証人機能、書類へのパスワード制限など便利機能も豊富。2週間単位の高頻度で新機能がリリースされている。
すべてのプランに無料送信件数がついており、コストパフォーマンスの高さも魅力。

  • 料金:無料(合計10件まで、ユーザー数1名)、有料プランは月額7,880円(電子契約・年額プランの場合)〜

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FAST SIGN(株式会社マルジュ)

FAST SIGN公式Webサイト

(出所:FAST SIGN公式Webサイト)

雇用契約・業務委託契約・同意書の回収向けの電子契約サービス。月額10,000円からの料金プランで、一定数の契約締結が可能。大量の契約でも追加料金なしで利用できるため、契約更新が頻繁に発生する、人材派遣・紹介会社や、大量のアルバイト・パート従業員を抱える企業で多く導入されている。CSVで一括送信でき(オプション)、数百人規模の契約更新にも対応。
署名欄・押印欄のみのテンプレートを作成したり、基幹システムから出力した書類をそのまま送付したりといったシンプルな操作性も特徴。そのほか、SMSでの通知機能により、アナウンス漏れも防げる。タイムスタンプ機能はオプション。

  • 料金:無料(月10件まで、ユーザー数1名)、有料プランは月額10,000円(ライトプラン)〜

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無料で使えるおすすめの電子契約システム(無料かつ、有料でも低価格)

契約大臣(株式会社TeraDox)

契約大臣公式Webサイト

(出所:契約大臣公式Webサイト)

電子契約が初めてでも導入しやすい、低価格でシンプルなクラウドサービス。初期費用なしですぐに始められ、作成から保管まで対応可能。契約書の件数が少ない企業でも導入しやすい。テンプレートやPDFからの契約書作成機能のほか、フォルダのように使えるグループ機能、電子署名法・電子帳簿保存法に準拠した電子署名など、ミニマルながらも便利な機能がそろっている。
ユーザー数1名、送信件数月 1 件までの無料プランを含め、プランのラインナップが豊富。契約の更新が多い繁忙期は、送信件数の多いプランにするなど、時期に応じて柔軟にプラン変更できる点も魅力。お得な年間契約プランも用意している。

  • 料金:月額2,000円(スタータープラン)〜、無料プランは月1件まで、ユーザー数1名

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詳細はこちら(インタビューあり)

BtoBプラットフォーム 契約書(株式会社インフォマート)

BtoBプラットフォーム 契約書 公式Webサイト

(出所:BtoBプラットフォーム 契約書公式Webサイト)

最大5社間の電子契約締結に対応した電子契約サービス。見積もり、契約、受発注、請求が1つのインターフェースで管理できるため、業務がスムーズに。更に、ワークフローシステムを使えば、社内稟議の起案から承認までをクラウド上で簡単に行える。事前に設定した承認ルートに基づき、申請・承認ができるので、紙の承認フローを変えずに導入できるのがメリット。
電子契約機能のみのシルバープランは月額10,000円、電子契約+自社保管機能が利用できるゴールドプランは月額30,000円と安価ではないが、電子契約1通につき50円と送信料自体はリーズナブル。電子契約月5件、電子保管月3件までのフリープランもあり。

  • 料金:月額10,000円(シルバープラン)〜、無料プランは月5件まで、ユーザー数無制限

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詳細はこちら(インタビューあり)

CoffeeSign(SDT株式会社)

CoffeeSign公式Webサイト

(出所:CoffeeSign公式Webサイト)

フリーランスや中小企業向けの電子契約サービス。エンジニア歴25年の創業者自らの契約業務ストレスを起点に開発。デザイナーとエンジニアにより一から画面と機能を作成しており、電子契約が初めての場合でも簡単に作業を進めるようになっている。
無料のほか2つのプランを用意。最上位プランは、オンライン導入サポート付きでも月額8,000円とリーズナブルに使える。複雑な設定や、高機能は不要で、まずはシンプルに電子化機能だけ使えればいいという場合に向いている。

  • 料金:無料(月5件まで、ユーザー数1名)、有料プランは月額4,000円(Tallプラン)〜

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まとめ

無料もしくは低価格で利用できる電子契約システムの概要や無料で利用できる範囲、タイプ別のおすすめのシステムについてご紹介しました。リモートワークの普及とともにペーパーレス化、脱ハンコの流れが加速したことから、電子契約システムへの注目も高まっています。

目的や状況に応じて、無料プランの範囲で利用し続けるもよし、無料版を試験的に導入してから自社に最適な有料のツール・プランに切り替えるもよし。無料/低価格の電子契約システムで業務を効率化し、印刷コストや契約にまつわるタイムロスをカットしていきましょう。

よくある質問

電子契約システムへのよくある質問(要点)をまとめましたので、ご参考にしてください。

無料で使えるおすすめの電子契約システムは?

  1. 条件付きで無料のタイプ
    「クラウドサイン」、「GMOサイン」、「WAN-Sign」など
  2. 無料かつ、有料でも低価格のタイプ
    「契約大臣」、「BtoBプラットフォーム 契約書」など

無料サービスを使う際の注意点は?

多くの場合、無料サービスは、電子契約に必要な最低限の機能のみを備えています。一方で有料サービスは、電子契約に付随する業務全体を効率化させる機能が豊富です。そのため、自社が最低限利用したい機能を明確にしたうえで、システムを選ぶことが重要です。

電子契約システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。

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インタビューやサービス詳細はこちら

クラウドサイン

弁護士ドットコム株式会社

250万社以上の導入実績を持つWeb完結型の電子契約サービス。契約送信件数は累計1,000万件以上。...

電子印鑑GMOサイン

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

350万社以上の導入実績を持つクラウド型電子契約サービス。契約印タイプ(立会人型)と実印タイプ(当事者型)の両方に対応。使い分けが可能です。...

WAN-Sign

株式会社NXワンビシアーカイブズ

4,000社の機密書類の管理実績を誇るNXグループのNXワンビシアーカイブズが提供する、電子契約と書類契約を一元管理するサービスです。電子証明書(実印)とメール...

契約大臣|インタビュー掲載

株式会社TeraDox

送信件数50件まで月額6,050円。中小企業・フリーランス・個人事業主の方に最適なシンプルかつリーズナブルな電子契約システムです。契約書の作成・送付・締結までオ...

BtoBプラットフォーム 契約書|インタビュー掲載

株式会社インフォマート

企業間における契約書の締結・管理・ワークフロー(社内承認)を電子データ化し、Web上で一元管理できるクラウド型の電子契約書システムです。...

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