最終更新日:2024-04-10
エンジニア採用の精度向上や、ミスマッチによる早期退職を防ぐために、正確にスキルを把握したい方へ。コーディングテストを効率的に作成・実施できるコーディング試験サービスのメリットやできること、タイプ、おすすめのサービスをご紹介します。
コーディング試験サービスとは、エンジニア採用における応募者のプログラミング能力や知識、システムの設計力を計測するテストツールのことです。コーディング試験には、「実際にコードを記述してもらう」「選択問題を解いてもらう」など様々な種類があります。
コーディング試験サービスでは、専門家による実践的で良質な問題作成から、テストのオンライン実施、採点まで行います。採点結果は、エンジニアのスキルや特徴がわかりやすいレポート形式で提供。選考プロセスを効率化しながら、客観的な採用基準を得られるようになります。
エンジニア採用では、人事とエンジニアが連携し「現場でどのようなスキルを持つ人材を採用してほしいか?」を共有する必要があります。しかし、実際の現場では、以下のようなケースが発生しがちです。
コーディング試験サービスの導入により、「試験結果」という定量的な判断基準を人事とエンジニアで共有でき、現場で求めているスキルを備えているか、効率よく、かつ正確に判断できるようになります。また、書類や経歴だけではわからない素養やポテンシャルなども見極められるようになり、より適切な候補者の選定にもつながります。
コーディング試験サービスを導入するメリットは、主に以下の3つです。
コーディング試験サービスを活用することで、コーディングのスキルはもちろんのこと、実務における問題解決能力や技術面でのポテンシャルなど、職務経歴書や面接だけでは判断できない「本質的なスキル」を客観的に判断できるように。「経験は浅いが実力のある候補者」の取りこぼしを防ぎ、採用後のミスマッチの低減にもつながります。
また、コーディング試験サービスの中には、独自のコンテスト結果をもとにエンジニアスキルにランクを付け、求人企業に紹介するサービスもあります。自社の求める要件に見合った実力を持つ候補者へスピーディーにアプローチできるようになります。
コーディングテストを導入したいと思っても、自社で内製するとなると手間も時間もかかり、本来の業務を圧迫してしまいます。
外部のコーディング試験サービスを使うことで、問題作成の工数を削減しながら、専門家の作った質の高いテストを実施できるように。幅広い言語に対応し、エンジニアの職種や役割に応じた適切な試験を効率的に行えます。サービスによっては、問題を組み合わせたり、要件に合わせてカスタマイズしたりすることで実務に沿った課題を作れるものも。
テスト実施後には、採点・フィードバックまで自動で完了するため、社内リソースを大幅に削減できます。非エンジニアでも理解しやすい形で、採点結果レポートを得られる点もメリットです。
時世にあった内容での試験実施や、蓄積された受験データに基づく採用判定など、常に最前線の基準でエンジニアの採用ができる点もメリットです。世界的な大企業の現役エンジニアや著名なプログラミングコンテストで好成績を収めたエンジニア監修のもと、現場に即したスキル評価が可能です。
タイプによっても異なりますが、コーディング試験サービスでできることには主に次の5つが挙げられます。
コーディング試験サービスでは、専門家が監修した高品質な問題を多数作成できます。事前にサービス事業者が用意した問題はもちろん、「プログラミング言語とフレームワークを組み合わせたい」「ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアなど採用強化中の職種に特化した問題がほしい」など、企業のニーズを踏まえたオリジナル問題を作成できるコーディング試験サービスもあり、より「自社に必要なスキル」を持った人材を採用しやすくなっています。
たとえば、AI技術の研究を進めている企業であれば、自社事業に直接関わる「画像データから文字データへの変換技術」「複合機の故障検知システム」といった問題を作成し、実務で求められる能力を直接可視化できます。
コーディング試験サービスはオンラインで受験可能。そのため、自宅など応募者が緊張しない環境や実務を想定した環境でテストを受けることができ、場所が変わるストレスもなく普段の実力を発揮してもらいやすくなります。
また、「試験中にコピペする」「別のタブを開く」などによる離脱を検知し、レポート上で確認できる機能を備えたものも。オンライン試験中にカンニングなどを行っていないかチェックできるため安心です。
コーディング試験サービスは、応募者の回答を自動採点しレポートで出力するため、社内で評価するリソースが不要に。点数だけでなく、実際のソースコードやコーディングの過程も確認できるため、応募者の苦手領域や問題解決・設計にかかる思考回路まで把握可能です。
エンジニアの採用時だけでなく、採用後のスキルアップを図れる仕組みを提供するコーディング試験サービスもあります。
たとえば「TOPSIC」は、アルゴリズムの実装力を計測できるサービス「TOPSIC-PG」を新卒研修のカリキュラム教材のひとつとして活用可能。課題の結果をもとに正解・不正解の理由を考え、言語理解を深めたり実務の難しさを学んだりすることで、新卒社員のスキルアップやモチベーションアップにつなげられます。
コーディング試験の結果をもとにエンジニアスキルを可視化したデータベースを保有し、登録した人材をスカウトできる、転職サービスの側面を持ったサービスもあります。
登録された人材は独自の基準でランク分けされているため、自社で求める要件にマッチした人材を見つけて効率的にスカウトできます。「応募数は多いがスキルの判定が難しい」「知識を問うだけのテストではエンジニアスキルを正しくチェックできず適切な人材を採用できない」などの悩みを解消できるでしょう。
コーディング試験サービスは、大きく以下の2タイプに分類できます。
コーディング試験を作成し、応募者を選考することを目的としたタイプ。「リソースを割かずに質の高い試験問題を作成して採用活動を効率化したい」「経験は浅いがエンジニアとしてのポテンシャルが高い人材を取りこぼさず採用できる体制を整えたい」といった企業におすすめです。
「Track Test」であれば、アルゴリズムやフロントエンド、バックエンド、インフラなど800問以上の実践的な問題を提供しているため、応募者に求める開発ポジションやスキルに合わせて最適な試験を作成し、ミスマッチの少ない採用を実現できます。
「HireRoo」では、テストを自動採算した際に、コーディング力・システム設計力・ドメイン知識・実装力・コニュニケーション力をスコアリングしてグラフ化。自社にマッチしたスキルを身に付けているか手軽にチェックできます。
コーディングの知識を身に付けている優秀な人材をスカウトできるタイプ。「登録エンジニアから自社に最適な人材を紹介してほしい」「ランク付けされたエンジニアの中から手間をかけずに即戦力を見つけたい」という企業におすすめです。
「paiza」は、ITやWebエンジニアに特化した転職・就職・学習サイトです。独自のスキルチェックを行い登録者のレベルを6段階でランク分け。自社の求めるランクから求職者を選んでアプローチできます。
「AtCoder」は、社内で独自のプログラミングコンテストを実施して応募者をランク分け。9段階から細かく自社にマッチするスキルを持つエンジニアを探せます。
(出所:Track Test公式Webサイト)
全世界で累計50万件の受験数を誇るコーディング試験サービス。ITやマスコミ、商社、メーカー、官公庁など、350社以上の幅広い業種で導入されている。
用意されている問題数は800問以上。内容は、プログラミングの知識を問うクイズ形式をはじめとして、アルゴリズムやフロントエンド、バックエンド、セキュリティ、AIなどの実務力を計測できる実践的な問題まで幅広く用意されている。
試験結果には、スコアや受験者全体での順位に加え、応募者の得意・苦手領域やソースコード履歴も表示。応募者がどんなスキルを持っていて、どのような思考で回答を導き出したのか一目で確認できる。
(出所:HireRoo公式Webサイト)
試験結果をもとに、応募者のスキルを多角的な視点でジャッジできるコーディング試験サービス。自動採点機能で示された試験結果は「コーディング力・システム設計力・ドメイン知識・実装力・コミュニケーション力」の5項目でグラフ化。自社の求めるスキルをどれくらい保有しているかチェックできる。
コーディングや設計の過程を巻き戻し再生できる「プレイバック機能」が搭載されているため、応募者の思考回路や苦手なポイントを入念に把握可能。また、試験中のコピペや別タブの開閉を検知する「アシスト機能」もあるため、オンラインでもカンニングを防止できる。対応言語は「C・C++・C#・Dart・Go・Java・JavaScript・Kotlin」というように幅広い。
(出所:TOPSIC公式Webサイト)
プログラミング・SQLのテスト問題、および受験プラットフォームを提供するプログラミングスキル判定サービス。主なプランは2つ。TOPSIC-PGでは、エンジニアに必要な基礎能力である「最適な実現方法を考えてプログラムとして実装する力」を可視化し強化するために、様々な難易度やカテゴリの問題を提供。そしてTOPSIC-SQLでは、売上や仕入、受発注、在庫などの基幹業務系、顧客や商品などのEコマース系といった、実務を想定した実践問題を提供している。
採用後の社員教育の場面でも役立っており、TOPSICの問題を活用した毎月のプログラミングコンテスト開催を通じ、社員のスキルやモチベーションアップにつながっている事例もある。
(出所:Codility公式Webサイト)
AmazonやIntelなどのグローバル企業で広く導入されているコーディング試験サービス。企業内で優れたエンジニアチームを構築できるよう支援している。Codility独自の評価エンジンが搭載されており、職務に関連したスキルベースの評価で応募者の実力を正しく判断。
出力されたレポートでは、実務でバグを起こさず問題なくコードを書けるかを判断する「正確性のスコア」と、膨大な量のデータに対応できるスキルがあるかを判断する「パフォーマンススコア」の合計平均がスコアとして表示される。また、設問ごとに正解・不正解の内訳や解くまでにかかった時間もチェックできる。
(出所:paiza公式Webサイト)
テスト結果をもとに、優秀なエンジニアと企業のマッチングを実現する転職・就職・学習プラットフォーム。独自の集客方法を構築しており、63万人ものエンジニアが登録済み。全員がpaizaのコーディング試験を受けて「S・A・B・C」とランク分けされており、企業は自社の求める要件にマッチする人材へ効果的にアプローチできる。たとえば、コーディングの基礎スキルさえあればOKであれば「Cランク」、大規模なデータ管理ができる希少な人材を採用したいのであれば「Sランク」というように柔軟に対応可能。
費用は成果報酬型を採用しており、人材を採用するまで料金は発生しない。成果報酬のパーセンテージは内定者のランクに応じて変動する。
(出所:AtCoder公式Webサイト)
独自のプログラミングコンテストを開催し、結果に応じて応募者をランク分けし求人企業につなげるサービス。9段階もの厳しいランクで分類しており、自社のほしい人材を見つけやすい点が特徴。
求人票は即日掲載も可能。上記のランクに応じて求人票に応募制限をかけられるため、「応募者が多すぎて要件を満たす人材を見つけるのに時間がかかる」「一定レベル以下のエンジニアは選考から除外したい」というようなニーズを満たし、採用活動を効率化できる。
コーディング試験サービスでは、エンジニア採用で使える質の高いテスト問題を効率的に作成し、採点を自動化できます。エンジニアの現状のスキルやポテンシャルを可視化することで、優秀な人材を取りこぼさず採用する体制を整備でき、採用後のミスマッチの軽減にも効果的です。
コーディング試験サービスを選ぶ際は、以下2タイプの中から自社の目的にあった製品を選択しましょう。
本記事で紹介したポイントをもとに、自社にマッチするサービスを検討してみてください。
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