最終更新日:2024-04-26
求人媒体ごとの応募者情報や選考状況の管理を効率化するために、まずは無料で使える採用管理システムを検討している方へ。採用管理システムの選び方、比較のポイントとともにおすすめのツールを紹介します。
採用管理システムとは、採用活動に必要な情報を一元管理するシステムです。主な機能に、出稿している求人媒体や応募者の情報、選考状況の管理、選考日程の調整、合否の判定などがあります。
Excelやスプレッドシートによる管理では、応募に関する情報の入力や転記に手間がかかります。また、複数の求人メディアやサービスを利用していると、求人票の更新や選考の進捗管理も煩雑になりがちです。しかし、採用管理システムを導入すれば、必要な情報をシステムに集約して事務作業を効率化できます。
採用管理システムの主なメリットは以下の通りです。
本記事で紹介する無料の採用管理システムは、有料のシステムと共通の基本機能を搭載したものも多く、効率化したい業務の範囲によっては不足なく使えます。
なお、より豊富な機能や充実したサポートを希望する場合は、有料の採用管理システムも検討してみてください。詳しくは「採用管理システム比較14選!新卒・中途向けなど【図解】で紹介」で解説しています。
無料で使える採用管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
無料で使える採用管理システムには、すべての機能を無料で利用できるものと、限定された範囲内で機能が利用できる無料プランを用意したものとがあります。必要な機能の範囲や予算に合わせて、条件に合ったシステムを選びましょう。
ユーザー数や期間の制限がなく、すべての機能を完全無料で利用することができるシステム。
たとえば「リクナビHRTech 採用管理」は、候補者情報や選考状況の一元管理など、採用管理に必要な基本的な機能を搭載。一覧画面からレジュメや詳細な候補者データを閲覧できるのに加え、日程の調整や選考データの集計なども行えます。
「Hirehub」では、基本的な採用管理の機能に加え、候補者の採用優先度を可視化する評価機能を搭載。担当者間で、優先して選考を進めたい候補者を共有できます。
候補者数や求人数に制限があり、有料プランにより範囲や機能を拡張できるシステム。各システムの無料で使える範囲の例を以下の表にまとめました。
システム名 | 無料で使える範囲 |
---|---|
Talentio | 候補者数:30名まで |
ジョブカン採用管理 | 候補者数:30名まで |
Zoho Recruit | 掲載求人上限数:1件まで |
SHIRAHA | 掲載求人上限数:3件まで 応募者閲覧上限数:3名まで |
採用係長 | 応募者閲覧上限数:1件まで 掲載求人上限数:3件まで |
システムによっては、上記以外にも利用できる機能が限られている場合があります。
たとえば「Zoho Recruit」は、応募者管理、メール管理、面接の予約といった機能が無料で利用可能。有料プランにアップグレードすれば、履歴書の管理やAIの分析に基づく候補者のマッチングなども利用できるようになります。
採用管理システムは無料の利用範囲や、強みのある業務によってタイプが異なります。それぞれのタイプと選び方を紹介します。
複数の人材エージェントサービスを利用して、中途採用を行っている場合におすすめのタイプ。エージェントから届く多数の人材情報を整理したり、エージェントごとの人材紹介の傾向や質を測ったりできます。
たとえば「リクナビHRTech 採用管理」は、求人・エージェント別の選考管理が可能。また、エージェントごとに選考結果のデータを集計して、各担当者の実績を分析できます。
「HireHub」は、人材エージェントや役職別に候補者を一覧化して、選考状況や面接担当者を素早く確認できます。
求人サイトとの連携や、求人票の掲出先拡大に向いているタイプ。複数の求人サイトに掲出した求人票を一括管理する機能などを備え、内容の更新にかかる手間を削減。より多くの応募経路を管理できるようになります。
たとえば「Airワーク 採用管理」は、作成した求人票をIndeedに自動連携。また、有料オプションを使えば、条件にあった求職者へ自動で求人情報を送信する機能も利用できます。
候補者の評価や面接スケジュールの調整といった、選考フローを効率化したい場合向け。選考フローは会社ごとに異なるため、自社の運用に合うようにシステムの機能をカスタマイズできると便利です。そのため、本格的な採用強化も検討している場合には、カスタマイズ性の高い有料のシステムの無料プランで使用感を試してみてください。
たとえば「Talentio」は、選考にかかわる評価者や評価フォーム、選考ステップのテンプレートが作成できます。テンプレートを流用することで、募集する部門・職種が増えても手間を最低限に抑えられます。
「ジョブカン採用管理」は、応募から採用に至るまでの選考フローを自由に設定可能。フローごとの通過数や応募者に対しての通過割合も管理できるので、フローの見直しに役立てられます。
自社の採用サイトを作成して、自社の魅力発信や応募者の獲得を目指す企業におすすめのタイプ。簡単な手順で本格的な採用サイトを作成できるメイン機能に加えて、自社サイト経由の応募者管理といった関連機能を搭載しています。
ただし、ほかの求人サイトやエージェント経由の応募者の管理を行うには、データ連携のための設定や別システムが必要になることも。そのため、自社サイトを中心に採用活動を進める場合に適しています。
「SHIRAHA」は、AIが提案する最適な文章・画像を選ぶだけで、最短5分で採用サイトの作成が完了。ほかの求人媒体からの応募者情報を登録することもできます。また、「採用係長」では、豊富なテンプレートから社風に合った求人サイトを作成可能。応募者管理の機能面では、管理画面上で応募者とメールでき、自動返信など効率的なやり取りを実現します。
また「engage」のように、自社採用ページ作成から加え選考管理まで対応している完全無料の採用支援ツールも。
(出所:リクナビHRTech 採用管理公式Webサイト)
求人広告、人材紹介サービス大手の同社が提供する採用管理システム。ユーザーアカウント、紹介会社、候補者の登録数はいずれも無制限で、候補者情報や最新の選考状況を一元管理できる。現場に浸透しやすいExcelライクな操作感とシンプルな画面設計も特徴だ。
エージェントとのやり取りを効率化する機能も充実。エージェントから届く候補者情報がシステムに自動で登録されるほか、自社からの求人依頼もシステム上から一括で依頼を送信できる。また、候補者の一覧画面で合否の判定も可能。不採用の場合には、理由を選択肢から選ぶだけでエージェントに伝えられるので、メッセージ作成にかかるコミュニケーションコストを軽減できる。エージェントごとに採用実績などを集計できる機能を使って、エージェントごとの強みや特徴を分析できるのも強み。
(出所:Hirehub公式Webサイト)
求人情報メディア・人材紹介サービスを運営するエン・ジャパン提供の採用管理システム。自社サイト、人材エージェント、求人メディアなど、様々な採用プロセスを一元管理できる。
自社採用サイト作成ツール「engage」と連携でき、作成した採用サイトの応募者やエージェントからの推薦、「エン転職」からの応募者などが自動でシステムに集約される。その他、「エン転職」含む主要10サイトの求人メディアからの候補者情報を取り込める。またエージェントや候補者別に、一覧画面で現在の選考状況などの進捗を管理できる。
候補者ごとに選考状況がひと目で分かるタグ付けや、選考フローの作成、面接官の設定といった選考管理が可能だ。加えて、優先的に選考を進めるべき候補者を把握したうえで、スムーズに選考を進められる評価機能も搭載。
(出所:Airワーク 採用管理公式Webサイト)
採用ページの作成から応募者管理までをカバーした採用管理サービス。採用管理に必要な機能を完全無料で利用できるほか、求人広告の配信や簡易的なダイレクトリクルーティングといった有料オプションが用意されている。
各応募者の対応状況を確認できる応募者一覧画面や、応募者とのメールのやりとりもできる管理ページなど、UIの使いやすさに定評あり。また、サイト作成機能では、豊富に用意されたデザインテーマやメイン画像を選び、レスポンシブデザインの採用ページを簡単に作成できる。最低賃金など法令関連のチェック機能を備えているので、法的に問題のある求人掲載を避けられる。
有料オプションでは、求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」が提携するサイトへの求人掲載が可能に。また、条件に近い候補者に対して自動で求人情報を送信する「自動アプローチ機能」を使えば、より広範囲の候補者に訴求できるように。
(出所:Talentio公式Webサイト)
採用ページの作成から選考の振り返りまで、採用プロセスの効率化を一気通貫で支援する採用管理システム。規模別の有料プランに加えて、採用を始めたばかりの小規模企業に向けた無料プランを提供している。無料プランでは登録できる候補者数やサポートサービスなどに制限があるが、機能の大部分を利用できる。
候補者の管理では職種や選考状況といった条件別に絞り込み検索を行うことができ、必要な情報に素早くアクセス可能。また、直近の応募者の管理だけではなく、潜在的な候補者をデータベース化した「タレントプール」を作成して、中長期的な採用計画に利用できる。また、評価フォームや選考ステップのテンプレート化など、選考管理業務を省力化する機能も充実している。
(出所:ジョブカン採用管理公式Webサイト)
バックオフィス支援クラウドサービス「ジョブカン」シリーズの採用管理システム。シリーズの他製品と連携することで、内定後の人事業務まで一貫して効率化できるのが強み。無料プランでは、候補者の登録数は1月あたり30名まで、候補者データの保持期間は30日間、求人媒体への自動連携機能をはじめ、一分機能にあり、といった条件がある。
採用サイトの作成から候補者管理や、選考の実施、採用活動の効果分析までをカバー。リファラル採用向けに、URLを知る候補者だけが閲覧できる限定公開求人サイトの作成も可能だ。
候補者管理では、ダッシュボードから採用の進捗をひと目で把握できるほか、面接のフィードバックや候補者の評価をシステム上で入力して、選考結果を素早く社内に共有できる。「ジョブカン労務HR」を利用していれば、内定承諾者の情報や履歴書・職務経歴書をワンクリックで同期して、内定後の受け入れ業務への引き継ぎもスムーズに。
(出所:Zoho Recruit公式Webサイト)
世界中でのべ600万人以上が利用するクラウドサービスシリーズ「Zoho」のオールインワン採用管理ツール。SlackやG Suite、LinkedInなど、50以上の多彩な外部ツールとの連携に対応。無料プランでは有効求人数1件まで、候補者管理・メール管理・面接予約の機能が利用できる。
有料プランには、採用活動を効率化・高度化するための機能が充実。管理画面では、様々な応募経路の候補者を一画面に集約して、設定した求人要件に基づいて、スキルや経歴別に絞り込みを行える。
また、ワークフロー管理機能も搭載されており、候補者ごとに対応が変わるような選考フローでも自動化が可能。履歴書を解析して候補者を選別し、特定の候補者グループへ面接前にテストや事前アンケートを候補者に送付するといったワークフローも作成できる。
(出所:SHIRAHA公式Webサイト)
AIのサジェストに従うだけで手軽に採用サイトを作成できるサービス。求人検索エンジンと連携した候補者の集客や、候補者情報の管理にも対応。無料プランでは掲載求人上限数3件、応募者閲覧上限数3名、デフォルトのデザインのみを利用できる。また、Google しごと検索などの求人検索エンジンとの連携にも対応。一部制限はあるが、サイト解析やATS機能も利用できる。
有料プランでは、自社の情報をAIが分析して、応募者に訴求できるサイトのコンテンツを提案するAIサジェスト機能を用意。AIがおすすめするデザインや、文章・画像を選ぶだけで、レスポンシブ対応の本格的な採用サイトを最短5分で作れる。作成したサイトは、SEO対策されたサイト構造に加え、Google しごと検索などの求人検索エンジンにも連携されるため、候補者の集客も期待できる。
(出所:採用係長公式Webサイト)
採用サイト作成から応募者集客までをサポートする、採用サイト作成ツール。採用業務を効率化する30以上の機能が搭載されており、応募者管理から選考管理まで担う採用管理システムとしても利用できる。無料プランでは、公開求人数3件、応募者情報の閲覧は1件まで。5つの求人検索エンジンと連携できるほか、求人ポスターの出力や効果測定などができる。
豊富なテンプレートから選べるデザインや、会社PR文や求人内容の自動生成など、手間削減に役立つサイト作成機能が充実。作成した求人ページはIndeedやGoogleしごと検索など、6つの求人検索サイトにボタン一つで一括連携できる。
加えて、連携媒体から応募者情報を集約して管理が可能。採用担当者が複数いる場合には、求人票ごとに担当者を割り当てられ、選考状況のステータス管理や、応募者へのメッセージ送信を行える。
(出所:engage公式Webサイト)
掲載期間や求人件数、採用人数の制限なく無料で利用できる採用支援ツール。採用サイトの作成と応募者・選考管理に対応しており、同社提供のHirehubと連携できる。engageで作成した複数サイトの応募について、Hirehubに集約して管理することも可能だ。
求人専門のコピーライターが作成した職種別テンプレートや入力例など、求人票の作成に役立つ入力フォーマットを用意。誰でも簡単に求人情報を作成できる。また、既存の自社サイトで表示できるリンク取得・バナー作成機能があり、自社サイト経由の応募者を、システムで作成した採用サイトの応募窓口へと誘導・集約できる。
応募者確認ページでは、応募があった求人、応募日、対応状況、プロフィール、メッセージなどをわかりすく一覧で表示。チャットで応募者とのやり取りができるので、面接設定もスムーズだ。
本記事では、無料で使える採用管理システムについて解説・紹介しました。
採用管理システムを利用することで、自社サイトや求人媒体、エージェントなど複数の応募経路から集まる応募者の情報を一元管理することが可能に。選考の進捗管理や求人媒体別の採用実績を分析するのにも役立てられ、採用活動を効率的に進められるようになります。
採用管理システムを無料で利用するには、無料ですべての機能を提供しているシステムを利用するか、機能や使用範囲を限定した無料プランを利用するか、2つの方法があります。
また、本記事では「1.完全に無料×エージェント対応に強み」「2.完全に無料×求人募集に強み」「3.一定条件下で無料×選考管理に強み」「4.一定条件下で無料×採用サイト作成に強み」「5.完全に無料×採用サイト作成に強み」といった分類で、無料で使える採用管理システムを紹介しました。これらを参考に、自社に必要な機能や予算に合ったシステムを選ぶのがおすすめです。
事務作業の負荷を軽減し、面談や採用計画の改善といった施策に時間やコストを割くためにも、ぜひ採用管理システムの導入を検討してみてください。
無料で使える採用管理システムをお探しの方は、こちらからサービス紹介資料をダウンロードいただけます。
採用管理システムのさらに詳しい選び方はこちらの選び方ガイドをご覧ください。
採用管理システムの選び方ガイド
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