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ホテルインフォメーションシステム比較9選。できることや選び方を紹介

ホテルインフォメーションシステム比較9選。できることや選び方を紹介

最終更新日:2024-06-20

案内情報などの紙類の電子化、接客の非対面化、そして多言語対応の整備を進めたいホテル・旅館の経営者やマネージャーへ。ホテルインフォメーションシステムのメリットや選び方とあわせて、おすすめのシステムを紹介します。

目次

ホテルインフォメーションシステムとは?

ホテルインフォメーションシステムとは、主にテレビやタブレットといった端末から宿泊客に情報を提供したり、サービス利用を受け付けたりするためのシステムです。情報提供だけではなく、ルームサービスの受付をはじめとする接客の非対面化や、清掃ステータスの共有などにも使われており、様々な業務の効率化を実現できます。

ホテルインフォメーションシステムのメリット

ホテルインフォメーションシステムには、主に以下のような導入メリットがあります。

  • 客室に設置する案内情報などの紙類や、アンケートの電子化による配布・回収の効率化
  • 豊富な情報提供や多言語対応による宿泊客の満足度向上
  • チェックアウトの非対面化による、フロント混雑の緩和
  • ルームオーダーや物販の販売促進
  • 端末の利用データによるマーケティング分析の精度向上
  • 清掃スタッフへの客室ステータスの共有の効率化

人手不足やインバウンド需要の高まりを背景に、ホテルインフォーメーションシステムを導入する施設は急速に増加しています。

 

ホテルインフォメーションシステムでできること(機能)

ホテルインフォメーションシステムの主な機能は、以下のとおりです。

コンテンツ一元管理 客室内で提供する案内情報を電子媒体に置き換え、一元管理する機能。お知らせや緊急情報といった、宿泊客へのメッセージを客室の端末に一括または個別で配信。オンデマンドコンテンツを提供する場合は、客室ごとに利用制限をかけられる
CMS 画面に表示する画像や文章などを、システム上で差し替える機能。印刷や更新にかかるコストの削減につながる
施設内販売 ルームサービスや物販を非対面で受け付け、接客対応を効率化する機能。画像や動画で効果的に訴求できるため、客単価の向上にも効果的
多言語対応 多言語対応をサポートするための機能。日本語で作成された文章を様々な言語に自動翻訳する
混雑確認 レストランや大浴場といった付帯施設の混雑状況を表示する機能。中にはランドリーの稼働状況を確認できるシステムも
Wi-Fi内線 内線電話をWi-Fiによる通話に置き換えるための機能。構内交換機(PBX)や客室の電話機が不要になるほか、スタッフ同士がコミュニケーションを取るためのインカムの代用品としても使える
客室でのチェックアウト 客室で会計を完了できる機能。客室の端末に表示された決済用QRコードを通して会計ができるため、フロントの混雑解消に有効
アンケート 宿泊客が客室の端末からアンケートに回答できる機能。手書きよりも回答が容易なため、回答率の向上を図れる。自動集計も可能
データ分析 端末の利用データを分析。宿泊客のニーズや行動を整理し、システムの使い勝手を改善するためのヒントを得られる
清掃の進捗ステータス 宿泊客の在室や清掃・リネン交換などの進捗ステータスを客室の端末に表示する。進捗ステータスは各スタッフが更新可能

 

ホテルインフォメーションシステムのタイプと選び方

ホテルインフォーメーションシステムは、主に客室内のテレビかタブレットに表示して活用します。導入する際は、以下の3タイプから自社にあった形態を選びましょう。

テレビとタブレットの両用タイプ

テレビとタブレットのどちらでも導入できるタイプ。客室の設備内容に合わせて、システムの導入・運用を柔軟に進められます。宿泊施設内の一部のテレビがホテルインフォメーションシステムに対応できない場合も、代替手段としてタブレットでの導入が可能です。

たとえば「Inforia」は、テレビとタブレットの両方に対応。Android OSを搭載したテレビがあればメーカーを問わずに導入可能です。更に、宿泊客が持ち込んだデバイスからも利用できます。

テレビ専用タイプ

客室のテレビを端末として利用するタイプ。専用機器の設置が不要なタイプと、必要なタイプに分けられます。

専用機器の設置が不要なタイプは、Android OSを搭載したスマートテレビさえあれば導入可能です。既にスマートテレビを利用していれば、導入費用を抑えられます。

一方、専用機器の設置が必要なタイプは、セットトップボックス(STB)の設置や配線の工事にコストがかかるものの、ほとんどのテレビに導入でき、カスタマイズ範囲が広いのが特徴です。たとえば「IoT TERMINAL」は、Android OSを搭載したSTBを採用。豊富なVODコンテンツに強みがあり、1,200タイトル以上の映像コンテンツが利用できるように。

タブレット専用タイプ

タブレットのみを利用するタイプ。タブレットの操作感に慣れている宿泊客が多い場合、業務効率化とサービス品質向上につながります。持ち運びしやすく、再設置が容易なのも利点です。

たとえば「vivuan」は、レストランや大浴場の混雑度をタブレットで確認できるほか、宿泊客が客室で会計を済ませられる「エクスプレスチェックアウト」に対応。更に、客室とフロントのWi-Fi通話機能が搭載されているので、電話機やPBXを導入せずに内線通話を利用できます。

 

ホテルインフォメーションシステムの比較のポイント

ホテルインフォメーションの比較にあたっては、4つのポイントに留意しながら検討を進めてください。

1.画面のデザイン性やカスタマイズの自由度

案内画面のデザインは、施設の印象を決める重要な要素です。選定の際には、自社の雰囲気に合致しているかどうかを確かめましょう。システムによっては、客室に表示する画面のカスタマイズにも対応。時間やコストをできるだけ抑えたい場合には、テンプレートが用意されているシステムがおすすめです。

たとえば、「crotta」の画面は、高級感を損なわないスタイリッシュなデザインが特徴。ハイエンドホテルを中心に導入が進んでいます。また、「Inforia」は画面の詳細なカスタマイズに対応。直感的に操作できるインターフェースで、実際の見え方を確認しながらカスタマイズができます。

一方、「IoT TERMINAL」のように、画面の背景画像やロゴの差し替えによりデザインの雰囲気を変えられる、シンプルな機能性のシステムも。

2.ルームサービスや施設予約などへの対応有無

ルームサービス、施設予約、備品貸出などを受け付けられるシステムであれば、フロントへのコールの頻度を減らして、業務効率を高められます。また、画像や動画による印象的な訴求が、宿泊客単価の向上にもつながります。

たとえば「Inforia」は、端末からルームサービスの注文が可能。食事メニューの「大盛り」など細かいカスタマイズにも対応しています。メニューや料金などの情報はCMSで簡単に差し替えられるため、更新作業の手間もかかりません。

3.混雑状況のリアルタイム表示への対応有無

レストランや大浴場などの混雑状況を客室からリアルタイムで確認できれば、施設利用における利便性が向上。宿泊客の満足度向上につながります。

たとえば「DTVNet5 IP-TVシステム」は、オプションで各施設の混雑状況を測定するセンサーを設置。客室の端末で確認し、混雑を回避できます。加えて、それぞれの洗濯機が今行っている工程を把握できるので、ランドリーの稼働状況を表示することも可能です。

4.多言語対応の幅の広さ

インバウンド需要の高まりに対応するためには、多言語対応が欠かせません。多くのシステムが英語・韓国語・中国語に対応していますが、中には対応可能な言語数に強みを持ったシステムも。

たとえば、「crotta」は画面に表示する文章を100種類以上の言語に翻訳可能。オプション機能として、ゲストの住所情報に合わせて言語を切り替えるパーソナライズ設定も提供しています。

 

主なホテルインフォメーションシステム(テレビとタブレットに両対応)

テレビとタブレットの両方に対応した、おすすめのホテルインフォメーションシステムを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ

Inforia(シャープ株式会社)

Inforia公式Webサイト

(出所:Inforia公式Webサイト)

宿泊施設のスタッフと客室のゲストとのコミュニケーションを非接触、非対面で提供するホテルインフォメーションシステム。機能の豊富さに強みを持ち、館内案内・イベント案内・天気予報といった情報を表示できるほか、ルームサービスや備品貸出の受付、付帯施設の予約、混雑状況の確認といった機能を搭載している。デバイスはテレビとタブレット双方で利用できるほか、宿泊客自身のスマホに表示することも可能。Android OSが搭載されたテレビがあれば、機器の購入や配線工事は不要だ。
CMS機能が充実しており、カスタマイズの自由度が高いのも特徴。テンプレートを活用して画像とテキストを入力すれば、クオリティの高い案内画面が完成する。

詳細はこちら

crotta(株式会社ルーツ)

crotta公式Webサイト

(出所:crotta公式Webサイト)

非対面のコミュニケーションをサポートするホテルインフォメーションシステム。テレビ・タブレット・スマホのいずれにも対応しているため、自社に最適なデバイスを選択でき、対面時と変わらないホスピタリティを実現する。
テレビで導入する場合は、Android OS搭載の4Kスマートテレビを提供。ルームサービス受付や館内案内といった基本機能が備わっているほか、周辺の観光情報やお土産の案内などを、大画面かつ高画質で魅力的に伝えられる。タブレット・スマホでは、宿泊客が手軽にすべての情報にアクセスできて便利。どちらも対面での説明が不要になり、印刷や情報更新のコストも削減できる。また、案内文は100以上の言語に自動翻訳できるため、インバウンド対策として有用。

詳細はこちら

 

主なホテルインフォメーションシステム(テレビ向け+STB設置不要)

STB設置不要のテレビ向けホテルインフォメーションシステムを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ

DTVNet5 IP-TVシステム(株式会社ホテルインフォメーションワークス)

DTVNet5 IP-TVシステム公式Webサイト

(出所:DTVNet5 IP-TVシステム公式Webサイト)

Android OS搭載の4Kスマートテレビを採用したテレビ向け客室インフォーメーションシステム。ホテル向けの機能を搭載したテレビを設置するだけなので、導入の手間を最小限に抑えられ、機器のトラブルからも解放される。施設案内、宿泊約款表示、インフォメーション画面の更新、メッセージ機能、多言語切り替えなど、豊富な機能がそろう。
特に映像コンテンツを楽しむための機能が充実しており、サブスクリプションサービス各社のコンテンツ視聴や、宿泊客のスマホ画面のミラーリングなどが可能。
また、オプションを利用することで、レストランやランドリーなど各施設の混雑状況の確認や、客室テレビでのチェックアウト処理などができるように。

詳細はこちら

HIT’s(HIT’s)

HIT’s公式Webサイト

(出所:HIT’s公式Webサイト)

テレビ、モニター、プロジェクターといった既存の設備環境を活かして導入できる、ホテルインフォメーションシステム。様々なメーカーの端末との互換連動性に優れており、新たに専用機器を用意する必要がないため、導入コストを抑えられる。
表示する内容は、付帯施設の混雑状況や周辺施設のガイド情報などから、自社の方針に合わせてカスタマイズ可能。映像コンテンツは部屋ごとに利用制限をかけられるため、客室のコンセプトに合わせて運用できる。客室への個別メッセージ配信機能を活用すれば、食事時間や荷物到着の連絡の手間が省ける。
また、客室テレビやスマホからルームサービスを注文できる「HIT’s+ORDER」や、バナー・サイネージを表示する「HIT’s+SIGNAGE」といったオプション機能も。

詳細はこちら

 

主なホテルインフォメーションシステム(テレビ向け+機器設置型)

機器設置型のテレビ向けホテルインフォメーションシステムを紹介します。
※料金はすべて要問い合わせ

ストリーム・フォーセットNET-TV(株式会社APPY)

ストリーム・フォーセットNET-TV公式Webサイト

(出所:ストリーム・フォーセットNET-TV公式Webサイト)

宿泊客と従業員双方にとっての利便性向上を実現する客室インフォメーションシステム。既存のLANや同軸ケーブルを利用できるためスムーズな導入が可能に。基本機能として、施設案内やルームサービス受付、動画コンテンツの提供などを備えるほか、付帯施設の混雑状況などを見える化し、ストレスのない滞在時間を提供する。また、インバウンド向けの機能として、お客様画面の多言語化や、CS放送や外国語IP放送の放映に対応。
既存のPMSと連携させることで客室ステータスをテレビに表示できるため、清掃スタッフとフロントスタッフ間のコミュニケーションがスムーズに。清掃業務の効率化に役立つ。

詳細はこちら

IoT TERMINAL(株式会社アルメックス)

IoT TERMINAL公式Webサイト

(出所:IoT TERMINAL公式Webサイト)

客室設備やPMSなどのシステムと連携し、ホテルのサービス価値を向上させる客室インフォーメーションシステム。客室内のデバイスをコントロール、情報を分析できるようなインターフェースを搭載しており、サービス価値の向上やオペレーションの効率化を促進する。
STBはWi-Fiのアクセスポイントを内蔵しており、客室ごとにインターネット接続を分けられるため、接続の急増による回線速度の低下が起こりにくい。
また、館内施設の案内や利用状況、周辺施設案内の表示といった基本機能を搭載。加えて、宿泊客自身のスマホにアプリをダウンロードすれば、VODやルームサービスのオーダーができるようになるほか、空調・照明などの操作も可能に。

詳細はこちら

EAPTS3(有限会社アート開発)

EAPTS3公式Webサイト

(出所:EAPTS3公式Webサイト)

ホテルの客室テレビをインフォメーションポータルに早変わりさせられるホテルインフォメーションシステム。既設の共聴アンテナを活用するため、客室ごとの工事やSTB設置は不要だ。データ放送の仕組みを活用しており、対応可能なテレビの機種の幅が広いのも魅力。館内案内、宿泊約款、周辺情報など多種多様な情報をテレビに表示できるほか、ニーズに合わせて、施設の混雑状況やランドリーの進捗情報の表示も可能(オプション)。
LAN工事を追加すれば、客室で決済QRコードを利用した清算を実現可能。通常のチェックアウトのほか、長期滞在者の途中清算やルームサービスの清算に対応できる。

詳細はこちら

 

主なホテルインフォメーションシステム(タブレット向け)

タブレット向けのおすすめのホテルインフォメーションシステムを紹介します。

vivuan(ソレキア株式会社)

vivuan公式Webサイト

(出所:vivuan公式Webサイト)

コンテンツの更新・配信のしやすさに強みを持つ客室タブレットサービス。館内案内やルームサービス、備品貸出の受付などをタブレットに集約しているため、管理PCからクラウドにアップロードするだけですべてのコンテンツを更新。更新作業に手間をかけることなく、常に最新の情報を提供できる。
フロントとのデータ連携を活用すれば、客室でチェックアウトが完結。更に、Wi-Fiによる通話機能が搭載されているためPBXなどの設備なしでも内線電話を利用できる。清掃時には、客室の清掃状況をタブレット上にリアルタイムで表示。従業員の連携強化や、業務効率化にも役立つ。

  • 料金:月額980円〜/室 (100室の場合)※詳細は要問い合わせ

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イータブ・プラス(株式会社ミライト・ワン)

イータブ・プラス公式Webサイト

(出所:イータブ・プラス公式Webサイト)

タブレットの活用により、高度なDXを提供するホテルインフォメーションシステム。館内案内や館内施設の混雑情報の表示、メッセージの送信、周辺の観光案内、電子書籍など、幅広いコンテンツを基本機能として搭載している。
タブレットからアンケートの入力依頼ができ、結果は自動で集計。回答の内容をすぐに確認できるので、滞在中のクレームが判明した場合にはスピーディーなフォローが可能に。
オプション機能として、タブレットを使った空調・照明の調節、国内外の新聞・雑誌の閲覧、ルームサービスのオーダーシステムなどを提供している。また、宿泊客向けメニューとスタッフツールともに多言語対応。

  • 料金:要問い合わせ

詳細はこちら

 

まとめ

ホテル・旅館業界の人手不足が深刻化する中、おもてなしの質を落とさないためには業務の効率化が重要です。ホテルインフォメーションシステムを活用すれば、紙類の電子化やフロントコールの削減など、様々な切り口から業務の効率化を進められます。また、多言語対応のシステムを導入すれば、インバウンド旅行客の受入態勢の整備も可能に。

ホテルインフォメーションシステムは、以下の3タイプに分けられます。自社の環境に合わせてタイプを選びましょう。

  1. テレビとタブレットの両用タイプ
  2. テレビ専用タイプ
    2-1)STB設置不要
    2-2)機器設置型
  3. タブレット専用タイプ

ホテルインフォメーションシステムを活用すれば、フロント業務の効率化という側面だけでなく、顧客満足度を向上する効果も期待できます。また、新型コロナウイルスやインフルエンザといった感染症の流行にも、迅速な対応が可能に。この機会に、ホテルインフォメーションシステムの導入検討を進めてみてください。

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