最終更新日:2021-08-05
自社の採用サイトを充実させることで、既存の求人媒体や広告の利用だけでは訴求しきれない企業の魅力を求職者にしっかりと伝えられるようになり、マッチング精度の高い応募者の獲得に繋がります。この記事では効果的な採用サイトの作成方法やおすすめのツールをご紹介します。
より多くの応募者を獲得する上で、採用サイトで狙いたい効果は主に以下の3つです。
自社の採用サイトであれば、求人媒体や広告のように、文面や掲載写真の点数などに制限がないため、自由に企業の魅力をアピールすることが可能です。動画を使って職場の様子や実際に働いている社員のインタビューなども紹介できるため、求職者に入社後のリアルなイメージを伝えることもできます。
より多くの求職者に関心を持ってもらえるよう、「この企業で働きたいと思ってもらえるように魅力を伝えること」と「応募したいと思えるような募集要項であること」をベースに簡潔でわかりやすい言葉で求人原稿を作成するようにしましょう。会社が提供している製品・サービスに関することだけでなく、会社のミッション・ビジョン、将来性、会社で働いている人の声、求人情報、福利厚生の制度など、応募者が必要とする情報を漏れなく自由な体裁で発信できることも自社採用サイトを活用するメリットです。
当然ですが、どんなに優れた求人サイトを作成したとしても、見てもらえなければ話になりません。余程知名度のある企業でない限り、社名検索で求職者がサイトを訪問してくれるということは難しいので、人材紹介会社に紹介してもらう、求人媒体に広告を出す、SNSを通じて会社をアピールする、検索エンジンでの検索で求人をみつけてもらう、などの工夫が不可欠となります。
人材紹介会社や求人媒体での広告経由はコストがかかりますが、SNS運用や求人検索エンジン経由であれば費用をかけずにサイトへの訪問者を増やすこともできるので、手間や時間を惜しまなければ期待が持てる手法と言えます。
関心を持ってくれた人がスムーズに申込みに至るような導線を用意しておきましょう。例えば、エントリーしやすいように、できる限り設問を絞り込みシンプルな応募フォームにすることや、スマートフォンやガラケーにも最適化した画面を用意して、パソコン用サイトが小さく表示される状態を回避することで、ストレスなく応募完了まで進められるようになり、応募者の取りこぼしが削減されます。また、本エントリーの前に、採用選考とは別にカジュアルな面談も受け付けるというのも一案です。
3つのポイントを抑えて進めていくことで、一人当たりの採用費を抑えながらも、採用獲得者を増やすことが可能となります。
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上記3点のポイントを踏まえ、採用サイトをより効果的にする上で有効な方法を3つご紹介します。
発信する情報を一通り揃え、種類を増やすことに加えて、求職者が知りたいと思うことや、求職者が懸念するようなポイントの打ち消しも大事です。例えば、体力が必要な職場の場合、負担が増えないように施されている工夫や実際に働いている人の声を紹介することで安心感を持ってもらえるようになります。
また、勤務地や時間帯によって細かい募集要項を個別に紹介することも有効です。人によって、待遇や職場環境、社会的な意義など重視するポイントは多岐に渡るため、それぞれの求職者に響く情報のリンクを貼るなどして、できるだけ詳細に発信していくようにしていきましょう。
SNSの運用は人によって、センスの有無や得手不得手があり、時間と手間もかかるため、苦手意識がある場合には、求人検索対応の方が取り組みやすいでしょう。Indeed、Google for Jobs、Yahooo!しごと検索、求人ボックスなどをはじめとした主要求人検索エンジンの中で上位表示されるためには、通常のSEO対策と同じく、利用者にとって有益なコンテンツであると認識される必要があります。そのため、企業概要、業種、職種、雇用形態や条件など、求職者が応募にあたって必要とする情報を具体的にわかりやすく記載して、最新の情報に随時更新する必要があります。
また、求人検索エンジンサイトで提供される無料掲載サービスを利用して求人情報を投稿するのも有効です。コストをかけることができるならば、検索結果一覧ページの上部など、利用者の目に止まりやすい場所に優先的に表示してもらえる有料プランもおすすめです。あるいは、「クラウドハウス採用」(株式会社Techouse)のような、採用HPシステムを利用すれば、前述のような主要全求人検索エンジンすべてに対応して、SEO対策などで多くの無料応募者の獲得が可能となります。
毎月2.5億人が利用する求人検索エンジン「Indeed」では、求人検索の75%がモバイル端末からのアクセスを占めています。求職者の仕事探しは、今後もモバイルインターネットが主流となっていくことが予想されます。パソコンだけでなく、あらゆるデバイスからの申込みに対応する多様性や、LINEなどのSNSでの応募にも対応するといった利便性の追及は、応募者のみならず、対応する管理者にとってもメリットが多く、より多くの応募者の獲得に繋がります。
1~3までのポイントを総合的に実現できる採用コンサルティング会社に頼めるようであれば、採用活動の負担が大幅に軽減されます。その反面、コスト面の負担や社内に採用のナレッジが蓄積されない、企業ビジョンの認識のズレからコンサルティング会社に正確に求める人物像が伝わらない、といった懸念点もあります。
そこで、ここでは外部のコンサルティングなどを通さずに、自社で採用ページ作成ツールを活用して採用に取り組みたいという方に向けて有効なツールのご紹介をします。
採用ページ作成ツールはプログラミング不要で手軽にページを作成できるだけでなく、前述の「クラウドハウス採用」のように、IndeedやGoogle for Jobsなどでの検索に対応したものも多くあり、求人検索のSEO対策もできるため、効果的な採用ページを効率的に作成するためには、何かしらのツールを利用することが不可欠といっても過言ではありません。
作成ツールの利用方法としては、主に「伴走型採用ページ作成サービスの利用」、「採用ページ作成の専門ツールの利用」、「採用管理システムに付随している採用ページ作成ツールの活用」の3つの方法があります。作成専門ツールの中には、無料で応募者管理までできるものもあり、まだ採用にそれほどコストをかけられないベンチャー企業などにとっても利用価値の高いサービスです。
次項では、方法別に具体的なサービスをご紹介します。
採用サイト作成にしっかりとコストを割けるならば、最もおすすめするタイプのサービスです。上記の3つのポイントを抑えた上で、プロの原稿ライターやインタビュアー、カメラマンを使って応募獲得率の高い、最適なサイトをスピーディーに作成することが可能となります。また、サイトを作成するだけでなく、採用ノウハウの提供や求人原稿や応募者の管理機能なども充実しており、採用に関する総合的なサポートを受けられるのも魅力です。
(出所:クラウドハウス採用公式Webサイト)
自社採用サイトをワンストップで任せられる正社員向けのクラウド型採用HP改善システム。国内でも先駆的な応募獲得促進システムは高い応募獲得力に定評があり、リリース1年で導入社数190社を誇る。Indeed、Google for Jobs、Yahooo!しごと検索、求人ボックス、キャリアジェット、スタンバイといった、主要全求人検索エンジンすべてに対応し、SEO対策等で多数の無料応募の獲得が望める。
また、300万通りの最新デザインから自由にカスタマイズして、インタビュー記事・紹介動画など、多数の求人コンテンツを用意することも可能。AIの活用やプロのコピーライター、編集スタッフによって独自の求人広告を作成することができる。さらに、応募後すぐにサイト内で履歴書を書いてもらう機能や、応募情報を一元管理できる機能も備えており、採用を獲得するまでのプロセスをトータルでサポートしてもらえる。
アルバイト・パート採用管理システム。スマートフォンでの検索から、直接自社採用サイトの求人情報にアクセスされる「この地域のこの会社やお店で働きたい」というモチベーションの高い応募者獲得のためのSEO対策が充実。単に検索エンジンの上位表示だけでなく、採用率を改善し、不必要に出稿されている求人媒体の見直しや削減にも貢献。コールセンターによる応募受付サービスをはじめ、1時間毎に同期する他求人媒体の応募者一元管理、QRコード入り店頭用ポスターやショップカード作成サービス、面接官トレーニングなど、単なる採用ホームページ作成・管理システムの枠を超えた採用支援サービスを展開している。
(出所:JobSuite Studio公式Webサイト)
Web広告による母集団形成から採用力を高めるサイト制作をワンストップで提供。採用に効果的なコンテンツの制作に注力しており、企画・設計、Webデザイン、プロライターによる取材・原稿作成、プロカメラマンによる写真撮影、動画制作、コーディングといった一連の流れを任せることができる。また、専門スタッフによる、アクセス解析の実施と結果のフィードバックや継続的な運営・改善のためのコンサルティングなど、サイト公開後のサポートも充実。プライバシーマーク、および情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を取得・運用しており、情報漏えいやサイト改ざんへの対策面でも安心感がある。
採用サイト作成のための専門ツール。無料サービスの範囲内でもサイト作成のための基本機能や求人公開ができるものもあるため、中小規模やスタートアップ企業など採用に大きな予算を割けない企業にとっても導入しやすいのが特徴です。
(出所:engage公式Webサイト)
全国25万社以上が利用する採用支援ツール。求人掲載、自社の採用ページ作成、エン転職会員へのスカウト、応募者対応・管理機能、すべての基本機能を無料で利用できる。求人の掲載期間・件数、採用ページで発信できる情報量にも制限はなく、成功報酬も不要。
また、作成した求人情報や採用ページはスマートフォンの表示にも最適化される。さらに、Indeed、LINEキャリア、Facebookへの自動掲載、Google しごと検索・Yahoo!しごと検索・求人ボックスに対応しており、engageの管理画面から求人掲載をするだけで、複数の求人検索エンジンに自動連携されるため、登録や投稿の手間を大幅に削減できる。作成した求人情報や自社の採用ページをFacebookやTwitterで告知することも可能。
(出所:採用係長公式Webサイト)
採用サイトを無料で簡単に作成できるクラウド採用管理システム。簡単な質問に答えるだけで、PR文が自動で生成される機能や返信する際の文章テンプレート登録機能などを備えており、採用ページを初めて作る場合でもスムーズに利用できる。無料プランでも、Indeed、Google しごと検索、求人ボックス、キュウサクといった検索型求人サイトへの連携が可能。パソコンとスマートフォンに最適化した専用の採用ページを最短2分で作れる手軽さも魅力。LINEでも作成することができる。コールセンターを完備しており、専属のサポートスタッフによるサポート体制が充実。28,208の利用事業所数を誇る。
既に採用管理システムを導入している場合には、システムに付随しているHP作成ツールを活用してみるのも一手です。
(出所:i-web公式Webサイト)
新卒採用や中途採用向け採用管理システム。コーディングなしに、デザイン性の高い豊富なフォーマットを利用して採用を自由に作成・修正・公開できる。採用応募だけでなく、学生向けマイページの作成も可能。
その他、支援サービスとして、マイページ、採用ホームページといったデジタルから紙メディアの制作まで、採用広報をトータルにサポート。企業や仕事の等身大の姿を正しく伝えることを基軸に、応募者が求める情報を的確に伝えることに注力して、コンテンツを企画・制作することが可能。
(出所:採用一括管理くん公式Webサイト)
エントリーから説明会、選考、内定フォローといった採用活動を総合的にサポートするサービス。オプション機能として「採用サイト制作」機能を備えており、コンテンツの作成や編集が行える。テンプレートからデザインを選んで作成する機能にも対応。
さらに、取材・撮影・編集といった一連の業務を任せることもでき、学生に対して訴求力の高い採用ホームページの作成が可能。CMSで求人情報を更新編集できるため、常に最新で正確な情報を学生に届けることができる。また、テンプレートからデザインを選択し、ロゴや写真を差し替えてオリジナルの採用サイトにカスタマイズすることもできる。
SNSや求人検索エンジンにより、求人広告や人材紹介サービスを介することなく、求職者がダイレクトに企業の採用サイトに訪れるようになった今、採用サイトを充実させることは即戦力となる人材の応募獲得率を向上させるための最重要事項と言えます。ツールを上手く活用して効率的に最適なサイトを作成し、採用活動の成功へと繋げていきましょう。
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採用管理システムの選び方ガイド
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