最終更新日:2024-07-02
繁忙期などの人手が必要なタイミングで求人募集したい、急な欠勤によるシフトを補填するためスポットで働ける人材を採用したい飲食店、小売店などの事業者へ。スキマバイトアプリの機能や活用するメリット、料金相場とあわせておすすめのアプリを紹介します。
スキマバイトアプリとは、スポットで働いてほしい雇用主と、スキマ時間で働きたいワーカーのマッチングをはかるアプリです。「一日限り」「3時間のみ」など、単発で働ける求人をそろえています。
ワーカーは、履歴書・面接不要で希望の日時にすぐ働けます。また、雇用主は日程、曜日、時間帯を絞って求人を出せるので、急な欠員や繁忙期による人手不足を効率的に解消可能です。近年は飲食店やコンビニなど、様々な事業者の間で積極的に活用されています。
スポットワーカー（短時間かつ単発で働く労働者）の仲介業者5社が運営する「一般社団法人スポットワーク協会」によると、スポットワーカーの登録数は2023年5月で1,070万人に到達。2020年末に比べて2.2倍に増えています。以上のデータからも、スポットワークは雇用主にとっては労働力不足を補う手段、ワーカーにとってはライフスタイルに合わせた働き方を実現する手段として、注目を集めていることがわかります。
スキマバイトアプリで主に募集している仕事内容を紹介します。なお、アプリによって募集できる職種は異なります。導入の際は、あらかじめ自社の業務内容と似た求人を多く取り扱っているアプリを選びましょう。
| 飲食業界 | ホールでの接客/キッチンでの調理・調理補助/食器洗い・店内清掃/デリバリー など |
|---|---|
| 物流業界 | 荷物の仕分け/ピッキング/検品/梱包/搬出 など |
| 小売業界 | レジ打ち/接客/品出し/店内清掃/バックヤード整理 など |
| イベント・PR業界 | 会場案内/会場の設営・撤収/グッズ販売/チラシ配布/ポスティング など |
| 宿泊業界 | フロントでの手続き/客室・館内清掃/レストランでの配膳・食器洗い など |
| オフィスワーク | 電話対応/データ入力/書類作成・整理・封入作業 など |
| その他 | 高齢者の介護・看護/引っ越し作業/工場での製造補助/駅・商業施設・マンション清掃 など |
スキマバイトアプリを活用することで、雇用主側とワーカー側が受けられるメリットとデメリット、デメリットの対処法を具体的に紹介します。
①ワーカーに無断欠勤、勤務のキャンセルをされる可能性がある
対処法：
※欠勤、キャンセルの多いワーカーには、一定期間または無期限利用停止などのペナルティを設けているアプリも多く、抑止力になる
②面接をしないので、応募者の素性がわからない
対処法：
対処法
スキマバイトに従事するワーカーを雇用する際、雇用主は長期アルバイトや正社員と同じく、労働基準法や労働安全衛生法に抵触していないかを注意する必要があります。この章では、雇用主がワーカーを募集、採用するにあたっての注意点を紹介します。
雇用主は、いかなる場合もワーカーに労働条件を明示することが義務付けられています（労働基準法第15条）。したがって、スキマバイト人員を雇用する際は、労働条件通知書の交付が必要です。通知書には必ず、労働基準法で定められた就業場所、従事する業務、始業・終業・休憩時刻、賃金などの項目を明記します。
なお、労働条件通知書に明記されていない業務にワーカーを従事させることは違法になり、トラブルにつながりかねないので避けましょう。
厚生労働省のガイドラインによると、労働時間とは「使用者の指揮命令下に置かれている時間」を指します。したがって、雇用主が指示した以下の時間も労働時間に含まれるため、賃金を支払う必要があります。
最低賃金法により、各都道府県には最低賃金が定められています。必ず確認して、求人募集をする際は、最低賃金を下回らない時給を設定してください。
また、ワーカーを午後10時から午前5時の間に勤務させた場合は、25%以上の割増賃金を支払わねばならない点も留意が必要です。あわせて、18歳未満の高校生は上記の時間帯の勤務が禁止されているので注意しましょう。
労働安全衛生法により、雇用主にはワーカーに所定の安全衛生教育を行うことが義務付けられています。安全衛生教育の目的は、労災の防止、安全意識の向上です。教育内容の一例として、作業場所の整理整頓、清潔の保持をはじめ、正しい作業手順、作業時に使う機械や原材料の取り扱い方法などが挙げられます。
安全管理者・衛生管理者を任せられている従業員や、募集業務に精通した従業員が、ワーカーに上記の指導を行うようにしてください。
スキマバイトアプリであれば、雇用主に義務化されている労働条件通知書などの書類を自動出力し、アプリ経由でワーカーへ配布できます。また、QRコード経由で簡単に雇用契約を締結できる機能や、最低賃金未満の求人掲載は行えない仕組みなどもあり、法令を遵守しながらワーカーに安全に働いてもらえる基盤を整えられます。
スキマバイトアプリは、概ね以下の流れで利用します。利用の流れとあわせて、具体的な機能を紹介します。
雇用主が、募集日時、場所、応募条件、給与（時給）、持ち物、その他注意事項などの求人情報を入力します。中には、過去の求人原稿をコピー・流用できるサービスや、アプリの運営会社が求人を代理作成するサービスもあり、手間がかかりません。
アプリが、雇用主の提示した採用条件に合ったユーザーを引き合わせます。マッチングには、主に2つの方法があります。
| 自動マッチング | 勤務条件やスキルが合致したワーカーを自動でマッチング。雇用主側で応募者を選定する手間が省けます。自動マッチングしても、ワーカーの経歴や評価を踏まえ、求人条件に合っていない場合は採用を見送れるアプリもあります。 |
|---|---|
| 複数の応募者からワーカーを採用 | 雇用主が応募者からワーカーを選定する方法。自動マッチングではないため、複数の応募者のスキルや評価を見て採用可能。マッチングミスの防止につながります。 |
ワーカーの勤務前に交付が義務付けられている労働条件通知書や、雇用契約書を自動生成します。ワーカーのアカウントや登録メールアドレスに書類が転送され、雇用契約は電子締結で行われるため、自社で紙の書類を用意・配布する手間が省けます。
| 前日 | 勤務の前日に、プッシュ通知やSMSにてワーカーにリマインド。ワーカーからの返信がない場合や、アプリがワーカーに指示している操作が行われない場合、自動で勤務キャンセルとなります。 |
|---|---|
| 当日 | 当日は、ワーカーに就業先に設置した専用QRコードを読み取ってもらうか、出勤・退勤時刻をアプリに直接入力してもらうことで労働時間を管理。実働時間をベースに、アプリ内で給与を自動計算します。 |
ワーカーへの給与は、アプリの運営会社が立て替えて支払いを実施。ワーカーはアプリ経由で即日、または規定のタイミングで給与を受け取れます。雇用主は、後日運営会社に立て替え分の給与をまとめて支払えば良いので、給与支払いにかかる事務手続き負担を削減できます。
なお、給与の立て替えに対応していないアプリもあります。
雇用主に作成・保存が義務付けられている「法定三帳簿（労働者名簿・賃金台帳・出勤簿）」や、ワーカーに渡す給与明細、源泉徴収票もすべて自動出力。ワーカーはアプリから必要書類をダウンロードできるので、雇用主が書類を作成、手渡しする必要はありません。
スキマバイトアプリの運営会社は、マッチング、または稼働したワーカーの給与の30%を利用手数料として定めている場合が多いです。
一方、ワーカーの応募ごとに利用手数料がかかるアプリもあります。以下に、各スキマバイトアプリの料金体系をまとめたので、参考にしてみてください。
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間+交通費）× 30%+200円（給与振込関連手数料） |
| 備考 |
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| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間+交通費）× 30% + 200円 |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬（定額） |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーが一回稼働するごとに1,500円 |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 定額制か成果報酬で選択可能 |
|---|---|
| 利用手数料 |
|
| 備考 |
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| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 |
|
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間+交通費）× 30% + 200円（給与振込手数料） ※期間限定で利用手数料30%、振込手数料200円が完全無料（2024年6月現在） |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間）× 30% |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間）× 30% |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 定額制 |
|---|---|
| 利用手数料 |
|
| 備考 |
|
| 料金体系 | 定額制 |
|---|---|
| 利用手数料 | 1〜5戸のアパート共用部の巡回・清掃の場合
|
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間）× 30% |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間+交通費）× 30% |
| 備考 |
|
| 料金体系 | 成果報酬 |
|---|---|
| 利用手数料 | ワーカーの日給（時給×就業時間）× 30% |
| 備考 |
|
| 料金体系 | - |
|---|---|
| 利用手数料 | 要問い合わせ |
| 備考 |
|
スキマバイトアプリのタイプは、大きく4種類に分けられます。それぞれのタイプの特徴を紹介します。
幅広い業種の仕事内容を取り扱っているタイプ。飲食店やコンビニスタッフ、倉庫での軽作業など、特別なスキルを必要としない求人が多くそろっています。このタイプは、更に以下3つに分けられます。
有名サービスのためアプリの登録者数が多く、求人へのアクティブな応募が見込めるタイプ。また、即戦力となる人材を確保しやすい仕組みも整っています。
たとえば「タイミー」は、勤務実績が豊富かつ、過去の勤務評価が優れたワーカーから求人が先行公開される仕組みに。優良な人材とマッチングしやすいです。
「おてつだいネットワークス」の場合、一度働いてもらった人材をリピート採用できる「お墨付き採用」機能を備えているのが特徴。気に入ったワーカーに「お墨付き」ボタンを付けると、そのワーカーから次回応募があったら自動で採用できます。欲しい人材を手間なく確保できる便利な機能です。
「シェアフル」には、ワーカーの経歴を見ながら働いてもらいたい人材にスカウトを送れる機能を搭載。応募を待つことなく、優秀な人材を確保するアクションが取れます。
ユーザー数を多く抱えている特定のプラットフォームと連携して利用するタイプ。会員登録が不要で、普段スキマバイトアプリを利用していない人にも求人募集のアプローチがしやすいです。
LINE内で求人情報の閲覧・応募ができる「LINEスキマニ」の場合、勤務開始時間の1時間前まで募集を掲載できるので、急な人員が必要になった際に重宝します。また、勤務態度が悪かったワーカーは次回の応募をブロックできるので、人材をふるいにかける手間が省けます。
メルカリユーザーであれば、会員登録なしで利用できる「メルカリ ハロ」は、求人に掲載できる勤務時間は最短15分から15分単位で柔軟に設定可能です。雇用主は、まさにスキマ時間を埋められるような募集をかけられます。
ワーカーの給与支払い代行や、労務管理などの機能が充実しているタイプ。採用後の業務も効率化したい場合におすすめです。
「ワクラク」の場合、ワーカーへの給与は同社がすべて立て替え払いするほか、雇用契約書や法定三帳簿など必要な書類を自動発行するシステムもあり、雇用主の労務負担削減につながります。更に、同社のCSスタッフが、求人募集要項に示すポイントのレクチャーや、雇用契約書など各種書類の添削までサポートしてくれるのも嬉しいポイントです。
一定のスキルや知見が求められる職種の人材を募集したい場合におすすめのタイプ。このタイプは、雇用型ギグワーカー（通常のアルバイトのように雇用主と直接雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社と雇用契約を結ぶ働き手）を活用しています。
「ネクストレベル」の場合、登録ワーカーのスキルや経験値、勤務評価のデータを蓄積しており、専任のコーディネーターが現場に最適な人材を手配。「手先が器用」「体育会系出身」などの定性的な特徴もストックしており、適任者の選出に長けています。
特定の業種の求人を取り扱うタイプ。このタイプは、以下4種類に分けられます。
コンビニに特化した求人を取り扱うタイプ。
「ショットワークスコンビニ」に登録しているユーザーは、2020年以降にコンビニ勤務経験のある人材のみ。未経験者が来ないため教育コストを抑えられます。また、ワーカーから応募が入っても自動マッチングはせず、電話面談を行う仕組みに。コンビニ経験の詳細や、ワーカーとの相性を踏まえながら採用を決められます。
マンションやアパートの清掃に特化した求人を取り扱うタイプ。
「エリクラ」は、物件の近所に住むワーカーを優先してマッチングするので、分散したエリアに物件を持つ企業でも、交通費をかけずに人材採用ができます。また、清掃状況はワーカーが撮影した写真で判断する仕組みになっており、管理者が現地で立ち会わなくても仕事ぶりを確認できます。
飲食業、接客業に特化した求人を取り扱うタイプ。
「バリプラ」の場合、飲食店・ホテルなどのホールスタッフをはじめ、ホテルの宴会・結婚式のサービススタッフや、バーテンダーなど一定のスキルを要する仕事も募集可能です。また、登録人材の質の向上を目的に、身だしなみや所作、ワインの注ぎ方などをレクチャーする講習会も実施しており、安心して依頼できます。
同じく「Forking」も、初めて働くワーカーに対して、ワークショップやトレーニング、食に関するイベントなどを開催。取り扱う求人エリアは北海道が中心で、食品加工場の調理補助や、農産物・海産物の選別など、食に関わる求人を幅広く募集できます。
介護に特化した求人を取り扱うタイプ。
「Ucare」の場合、登録ユーザーの約90％以上が有資格者であり、即戦力の採用が期待できます。主な募集職種は、高齢者の見守りほか、食事・入浴介助、送迎ドライバーなど。介護職によくある「夜勤」の時間帯の求人も掲載できます。
独自の人材プールを構築することで、質の高い人材の確保につなげられるタイプ。
「マッチボックス」を利用すれば、自社オリジナルのスキマバイトアプリを設計可能。更に、知り合い、業界経験者などの関係者をQRコードやURLでアプリに招待して、独自の人材プールを構築できます。雇用主と関係性のあるワーカーを採用しやすいうえ、派遣会社や他社のアプリを利用する際にかかる手数料を抑えられるのが利点です。
幅広い業種の仕事内容を取り扱えるスキマバイトアプリを紹介します。
登録者数が多く、即戦力人材を確保しやすい
（出所：タイミー公式Webサイト）
全国700万人以上が登録しており、希望のワーカーをマッチングするスキマバイトアプリ。アプリが雇用主の定めた条件に合ったワーカーを自動で探し、マッチングする仕組み。勤務評価の優れたワーカーから求人が先行公開されるため、優良な人材を確保しやすいのが特徴。また、マッチングしたワーカーの評価が低い場合は雇用主側からキャンセルできるのも使いやすい。更に、継続して働いてもらいたいワーカーを「お気に入り」に登録しておき、お気に入りワーカー限定で求人を公開することもできる。
一度でも無断欠勤を行ったワーカーは、アプリを無期限で利用停止としており、人材の質を担保している点も安心。そのほか、労働条件通知書自動生成機能や、QRコードでワーカーの勤怠管理、雇用契約の締結ができる機能がそろっており、雇用主の労務負担削減につながる。
（出所：シェアフル公式Webサイト）
アプリのダウンロード数が650万人を突破しており、求人掲載後24時間以内の応募率約87%を誇るスキマバイトアプリ。一日、一週間、一カ月単位で求人募集を出せて、面接や履歴書の提出なしでマッチングが実現。また、雇用主がワーカーの経歴を見ながら働いてもらいたい人にスカウトを送れる機能もあり、優良な人材にアプローチしやすい。ワーカーの採用にあたって発生する事務をサポートする機能も満載。たとえば、過去の求人原稿を簡単にコピー・流用できる機能や、給与計算・振込代行機能、雇用主に保管が義務付けられた帳票類をまとめてダウンロードできる機能などを搭載している。
飲食店・コンビニ・小売店での業務フォローや、軽作業系の求人だけでなく、データ入力、書類整理、電話の受発信など、オフィスワーク系の求人を出すことも可能だ。
（出所：ショットワークスコノヒニ公式Webサイト）
一日単位の求人を簡単に出せて、即時採用が叶うスキマバイトアプリ。求人公開後は、雇用主が定めた条件を満たしたワーカーを自動的にマッチング。また、ワーカーから勤務のキャンセルが発生した場合は自動的に再募集がかかり、雇用主側で充足管理する手間が省ける。なお、ワーカーの直前キャンセル、無断欠勤が発生した場合はアプリ利用停止の措置が取られており、安易な応募の抑制にもつながる。ワーカーが勤務する前日には、プッシュ通知とSMSによる自動リマインドを実施。ワーカーの勤務忘れや予定の勘違いを防げるのもポイントだ。
そのほか、ワーカーの給与立て替え払いや、労働条件通知書・源泉徴収票の発行、法定三帳簿の作成はシステム内で完結。労務業務の効率化につながる。飲食店、レジ、デリバリー、イベントスタッフなど様々な職種を募集でき、年間マッチング数は100万件を超える。
（出所：おてつだいネットワークス公式Webサイト）
人手が欲しい企業と、短期単発で働きたいワーカーを効率的にマッチングするスキマバイトアプリ。一度働いてもらった人材をリピート採用できる「お墨付き採用」機能を搭載しているのが特徴。雇用主が気に入ったワーカーに「お墨付き」ボタンを付けると、そのワーカーから次回応募があったら自動で採用でき、優秀な人材を素早く確保できる。また、LINEと連携して利用することも可能。ワーカーはLINEから案件を検索したり、応募結果を受け取ったりできるので、求人へのアクティブな応募が期待できる。
料金プランは、1名採用するごとに料金が発生するプランと、何名採用しても月額定額で使えるプランが存在。大量採用を見込んでいる場合は、後者のプランがおすすめだ。登録者数は90万人以上で、学生、会社員、主婦など本業を持つユーザーが多め。なお、ワーカーへの給与の支払いは雇用主が対応する必要がある。
ユーザー数の多い特定のプラットフォームと連携
（出所：LINEスキマニ公式Webサイト）
LINEと人材紹介ビジネスを主軸とする「マイナビ」が提携しており、幅広い職種の求人が掲載されたスキマバイトアプリ。勤務開始の1時間前まで募集を掲載できるので、急な人員が必要になった際に重宝する。また、勤務態度の悪かったワーカーは次回の応募をブロックできるのも特徴で、人材をふるいにかける手間が省ける。そのほか、各店舗の求人・採用状況をダッシュボードでチェック可能な機能も付いており、複数の店舗を構えるチェーン店でも使いやすい。
料金プランは2種類。ワーカーが応募した時点で自動採用が決まる「ベーシックタイプ」は、人選の必要がなく、ワーカーに支払う給与の立て替え払いにも対応。採用や労務にかかる時間を削減し、より多くの人材を確保したい場合におすすめだ。応募者の経歴を確認しながら採用・不採用を決められる「マニュアルタイプ」は、ミスマッチを防ぎ即戦力となるワーカーを見極めたい場合に適している。
（出所：メルカリ ハロ公式Webサイト）
フリマアプリ事業を行う「メルカリ」が手がけるスキマバイトアプリ。メルカリユーザーであれば会員登録なしで利用でき、全国約2,300万人のユーザーへアプローチできる。募集時間は最短15分から15分単位で柔軟に設定でき、まさにスキマ時間を埋められるような募集をかけられる。ワーカーの給与と交通費は同社が立て替えて1カ月ごとに雇用主へ請求するため、給与振り込みの手間がかからない。
初期費用・掲載料・運用費は無料なほか、期間限定でマッチング手数料とワーカーへの振込手数料も無料に。2024年3月から新しく始まったサービスだが、すでに大手企業での導入実績が多く、ワーカーはファミリーマート、ドミノピザ、ヤマト運輸などで働ける。
給与・労務管理機能が充実
（出所：ワクラク公式Webサイト）
人材の採用、給与の支払い、労務管理までワンストップで支援するスキマバイトアプリ。ワーカーから応募が来ても自動マッチングはしない仕組みで、雇用主はプロフィールや条件を確認したうえで採用を決められる。また、評価の高いワーカーやリピーターに限定して求人を公開することもでき、質の高い人材の安定確保につなげられる。労務・給与管理機能も充実。ワーカーの給与立て替え払いに対応しているほか、システム内では雇用契約書や法定三帳簿など、必要な書類を電子管理できて便利だ。そのほか、CSスタッフが求人募集要項に示すポイントのレクチャーや、雇用契約書など各種書類の添削までサポートしてくれるのが嬉しい。
40万人以上のワーカーが登録しており、物流、飲食、イベント、オフィスワークなど幅広いシーンで人材を募集できる。
一定のスキルが求められる専門的な仕事に従事するワーカーを集められるサービスを紹介します。
（出所：ネクストレベル公式Webサイト）
一定のスキルを有した人材をスポットで採用しやすいサービス。システムの管理画面から依頼するだけで、一日一名、最短3時間からワーカーを派遣可能。勤務前日15時までの依頼であれば即人材を確保でき、当日の派遣依頼も受け付けている。
登録ワーカーのスキルや経験値、勤務評価データを蓄積しており、専任のコーディネーターが現場に最適な人材を手配。「手先が器用」「体育会系出身」などの定性的な特徴もストックし、適任者の選出に役立てている。特に清掃業・引っ越し・建設業・倉庫作業の経験者が多数在籍しており、該当する職種で人材を募集したい企業におすすめ。派遣元のネクストレベルがワーカーと雇用契約を結ぶため、給与の支払いは同社が対応する。
コンビニ、清掃、飲食など、特定の業種の仕事を募集できるスキマバイトアプリを紹介します。
コンビニ
（出所：ショットワークスコンビニ公式Webサイト）
首都圏・関西圏を中心に、コンビニの求人情報を扱うスキマバイトアプリ。登録者全員が、2020年以降にコンビニで仕事を経験した人材で、イチから業務を教えることなく即戦力を確保しやすい。求人に対する応募率100%以上をキープしているのも強みだ。また、ワーカーから応募が入っても自動マッチングはせず、電話面談を行う仕組みに。コンビニ経験の詳細や、ワーカーとの相性を踏まえながら採用を決められる。雇用主は、応募履歴画面でワーカーの選考状況を管理可能。採用したワーカーのシフトを確認できる機能も付いており、現状を把握しやすい。そのほか、無断欠勤を一回、連絡欠勤を三回重ねた人材は応募ができなくなる措置を取っており、ワーカーによるキャンセルリスクを極力抑えられる。
利用料金は、東京都23区内のコンビニと、それ以外のエリアで変動する。
清掃
（出所：エリクラ公式Webサイト）
数分〜数十分で完了する簡単な清掃仕事をワーカーに任せられるスキマバイトアプリ。募集可能な仕事は、マンションやアパートなどの共用部分の清掃がメインで、その他巡回点検、レンタカーの洗車も依頼できる。物件の近所に住むワーカー優先でマッチングするので、分散したエリアに物件を持つ企業でも交通費をかけずに人材採用が実現。ワーカーとのマッチング率も98%と高い水準を保っている。ワーカー向けのマニュアルには、清掃に必要な持ち物から各場所の掃除の流れ、清掃されたことがわかる写真の撮り方などが詳しく書かれており、管理者の教育コストを削減。また、清掃状況はワーカーが撮影した写真で判断する仕組みになっており、現地で立ち会う必要がないのも便利だ。
料金は、一棟の物件の戸数によって変動。資料請求前に簡易試算ができるので、おおよそ必要な予算を把握できる。なお、ワーカーへの給与はすべて同社が立て替え払いする。
飲食・接客
（出所：バリプラ公式Webサイト）
飲食店・ホテルなど接客業の求人募集に特化したスキマバイトアプリ。求人は、同社のCS担当者が代行作成するので初めて利用する場合も安心だ。求人掲載後にワーカーから応募があった場合は、採用前に顔写真やスキル、これまで働いてきた店舗からの評価を確認できる。アプリのチャット機能で必要事項をヒアリングしてから採用を決めることも可能だ。ワーカーの勤務終了後、勤怠データはシステム内に連携され、給与の計算、支払いまで代行。更に、労働条件通知書、給与明細、源泉徴収票もワーカーのアプリ内に自動で反映されるので、自社で書類を用意する手間が省ける。
ホールスタッフのほかに、ホテルの宴会・結婚式のサービススタッフや、バーテンダーなどスキルを要する仕事も募集可能。そのほか、会員登録したワーカー向けに、身だしなみや所作、ワインの注ぎ方などをレクチャーする講習会を実施しており、人材の質の向上に貢献している。
（出所：Forking公式Webサイト）
飲食店だけでなく、食品加工、農業・漁業など、食に関わる企業とワーカーをマッチングするスキマバイトアプリ。自動マッチングではなく、登録ワーカーのスキルや評価を事前に確認してから採用できるため、ミスマッチが起きにくい。最短当日から求人募集ができるのも特徴で、たとえば忙しい休日やイベント開催時に急な欠員が発生した際に重宝する。募集可能な職種は飲食店のホール・キッチンスタッフ以外に、食品加工工場の調理補助や、農産物・海産物の選別など。なお、ワーカーへの給与はすべてForking側が立て替えて支払うため、給与管理の手間がかからない。そのほか、Forkingで初めて働くワーカーに対して、ワークショップやトレーニング、食に関するイベントも随時行っており、人材育成にも意欲的だ。
現在は、北海道エリアを中心に求人を扱っている。
介護
（出所：Ucare公式Webサイト）
介護・介護補助人材の採用に特化したスキマバイトアプリ。登録ユーザーの約90％以上が有資格者であり、即戦力の確保が期待できる。最短1日単位、面接なしでのマッチングが実現。介護職によくある「夜勤」や「2〜3時間のみ」など、様々な時間帯の求人を掲載できる。また、資格が必要な求人は、アプリ内で資格証明書を提出しないと応募できない制限が設けられている点も安心だ。ワーカー自身がアプリでチェックイン・アウトの操作をする仕組みになっており、その勤怠データをもとに、同社がワーカーへの給与を立て替えて支払う。労働条件通知書も、採用が決まった人材のメールアドレスに自動送信するので、雇用主の労務負担軽減につながる。
主な募集職種は、高齢者の見守りをはじめ、食事・入浴介助、送迎ドライバーなど。求人取り扱いエリアは、茨城県以外の関東圏に加えて、一部の関西地方と愛知県・北海道。
最後に、自社オリジナルのスキマバイトアプリを作成でき、独自の人材プールを構築できるサービスを紹介します。
（出所：マッチボックス公式Webサイト）
自社専用のスキマバイト人材マッチングプラットフォームを構築できるサービス。自社オリジナルのアプリに知り合い、業界経験者などの関係者をQRコード・URLでアプリに招待して、独自の人材プールを構築できるのが特徴。ある程度雇用主と関係性のあるワーカーを採用しやすくなり、派遣会社や他社のアプリを利用する際にかかる手数料を抑えられるのがメリットだ。雇用主は、アプリ内でシフトを公開するだけで、招待した人材の応募を促せる。また、ダッシュボード上で新着応募者の情報や募集状況のステータスをリアルタイムで把握でき、効率的な採用活動を行える。
導入業界は、コンビニ、物流、医療、製造業、地方自治体など。たとえば地方自治体で活用する場合、地元の働き手の迅速な採用が期待できる。
スキマバイトアプリは、人手の必要な曜日、時間帯に絞って求人を出せるため、一時的な労働力不足を解消する手段として、多くの事業者から注目を集めています。また、勤務条件やスキルがマッチしたワーカーを簡単に採用でき、即戦力として活躍してもらう体制を整えられます。
更に、ワーカーの雇用にあたって必要な書類の自動作成機能や、ワーカーの給与を立て替え払いする機能も付いており、事業者の労務負担を削減できるのもメリットです。
スキマバイトアプリには、幅広い職種の募集ができるタイプから、特定の業界や職種に特化したタイプ、専門スキルや資格を要する仕事を募集できるタイプなどが存在します。各社利用手数料も異なるので、本記事を参考にしながら自社に適したスキマバイトアプリを選んでみてください。
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