認定機関 一般社団法人日本クラウド 産業協会(ASPIC)について

ASPICは、2022年4月1日 法人名称を
「一般社団法人日本クラウド産業協会」に変更しました。

(1) 背景

現在、第4次産業革命の真っ只中にあります。AI、ビックデータ、IoT、ロボットといったイノベーションが経済社会の有り様を一変させています。イノベーションにより、様々な社会課題を解決し、私達の暮らしをより安心でより豊かなものとする可能性に満ちています。こうしたSociety5.0を世界に先駆けて実現することこそが、我が国の未来を築く成長戦略として政府が推進しています。
この新しいイノベーション、AI、ビックデータ、IoT、ロボットを支えるインフラがクラウドサービスとなっており、正にクラウド産業がSociety5.0を支える社会インフラになっています。

(2) 名称変更の目的

このような環境の中、ASPICは創立以来20年以上の事業活動の実績をもとに、第二の創業期と位置付け、AI・IoT分野への事業内容の充実、拡大を行い、クラウド産業業界の一層の拡大、発展、クラウド市場の創造、情報基盤の確立、企業の生産性向上に寄与し、持続可能な豊かな社会の実現と国際社会に貢献していきます。ASPICはSociety5.0の実現に貢献し、より一層存在感のある法人としたいと思います。

(3) ASPICは、1999年創立以来

①ASP・SaaS・クラウドの認知度の向上

事業者、利用者に対するセミナ、刊行物

②ASP・SaaS・クラウドの市場の創成・拡大

分野別クラウド研究会

③クラウドサービスの安心安全の推進

ガイドラインの策定、認定制度

④クラウド事業者へのビジネス支援

⑤クラウド利用者向けのクラウドサービス紹介事業

⑥総務省の実証、実装事業への参画 

等のクラウドサービスの「普及・促進」及び「安心・安全の推進」を2大目標として取組んで参りました。
これらの活動により、2008年に団体として2012年に会長個人として「情報通信月間総務大臣表彰」を受賞しました。 
今後も社会インフラとなったクラウドサービスの安心安全な市場創造を行って参ります。

一般社団法人日本クラウド産業協会 WEBサイトへ

ASPICの沿革

2022年 4月 法人名称変更 「一般社団法人日本クラウド 産業協会」
2022年 4月 AIクラウドサービスの情報開示認定制度新設
2020年 4月 法人名称等変更 「一般社団法人ASP・SaaS・AI・IoTクラウド産業協会」(AIを付与)
2019年 4月 クラウドサービス紹介サービス「アスピック」の運用開始
2018年 12月 IoTクラウドサービスの情報開示認定制度の開始
10月 総務省 地域IoT実装事業
(ビッグデータ活用による認知症対応型IoTサービス)
2017年 10月 クラウドサービス情報開示認定機関として運営(FMMCからASPICへ移管)
10月 ASP・SaaS情報開示認定サービスの高度化開始
「医療情報ASP・SaaS」、「特定個人情報ASP・SaaS」に係る情報開示認定制度 新設
8月 総務省 IoTサービス創出支援実証事業
(IoT、AIを駆使した認知症対応型実証事業)
2016年 8月 法人名称変更 「特定非営利活動法人ASP・SaaS・IoTクラウドコンソーシアム」(IoTを付与)
2015年 10月 ASPIC15年史発行
2月 ASPIC創立15周年式典開催
2013年 1月 ミッション・ビジョン策定
2012年 6月 平成24年度「電波の日・情報通信月間」にて河合会長が個人として「総務大臣表彰」受賞
(ガイドラインの策定並びに情報通信の利活用の推進) 
2011年 9月 法人名称変更 「特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム」(クラウドを付与)
2010年 3月 ユビキタス特区事業(ASP・SaaSを活用した地域医療、連携プラットフォームの事業化の実証実験)
2009年 8月 「ASP・SaaS白書2009/2010」作成・出版
2月 総務省と連携して「ASP・SaaS データセンター促進協議会」設立
(データセンタの発展、利用拡大策)
2008年 6月 平成20年度「電波の日・情報通信月間」にてASPICが「総務大臣表彰」受賞
(ASP・SaaSの利活用、情報開示指針の策定並びにASP・SaaSの普及促進策で情報通信の発展に多大に貢献)
4月 「ASP・SaaS安全・信頼性情報開示認定制度」の創設
(認定機関:FMMC、認定実務:ASPIC)
3月 法人名称変更 「特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアム」(SaaSを付与)
1月 総務省「ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン」公表
(ASP・SaaS普及促進協議会が策定)
2007年 8月 河合会長が総務省通信審議会専門委員に任命(~2009年1月)
4月 総務省と合同で「ASP・SaaS普及促進協議会」設立
(ASP・SaaSの普及促進施策の展開)
2月 国内初の「第1回ASP・SaaSクラウドアワード」開催
2006年 5月 「ASP・SaaSイノベーションシンポジウム」開催
2003年 4月 「2003年版ASP白書」作成・出版
2002年 2月 特定非営利活動法人(NPO)の認証取得
1999年 11月 任意団体ASPインダストリ・コンソーシアム・ジャパン設立(創立メンバー85社)

1. 情報開示認定制度の創設の経緯

ASPICは、安心安全なクラウドサービスの推進のため、平成18年から総務省と合同、連携した協議会を立上げ、セキュリティ対策ガイドラインの策定、情報開示指針の策定、情報開示認定制度の企画、創設、普及推進等を長年にわたり行ってきました。

  1. ① 平成19年に総務省、ASPICで共同研究を行い、「安全・信頼性指針の策定と情報開示認定制度を官民で検討すること」を取りまとめました。
    「ASP・SaaSの普及促進策に関する調査研究」(H19年 総務省、ASPIC)
  2. ② 平成19年に共同研究の成果を推進するために、総務省とASPICが合同で「ASP・SaaS普及促進協議会」(会長:国立研究開発法人情報通信研究機構 理事長 徳田英幸)を設立し、協議会の安全・信頼性委員会でASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示指針(注)の策定、ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度の検討・立案を行いました。(H19年11月 総務省公表)

    (注)この情報開示指針は、下記のASP・SaaS情報セキュリティ対策ガイドラインを基にして、利用者がASP・SaaSサービスを選択、評価するに必要な情報開示の指針である。

  3. ③ 平成20年に安心安全なASP・SaaSサービスを実現するため、「ASP・SaaS情報セキュリティ対策ガイドライン」(H20年1月 総務省公表)の策定の協力を行いました。
  4. ④ 平成20年4月に「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」を創設し、認定機関FMMC認定事務局ASPICとして連携して、運営を開始しました。
  5. ⑤ 平成21年には総務省とASPIC連携で「ASP・SaaSデータセンター促進協議会」(会長:慶應義塾大学教授 村井 純)を設立し、「IaaS・PaaSの安全・信頼性に係る情報開示指針」及び「データセンターの安全・信頼性に係る情報開示指針」の策定、並びに情報開示認定制度の検討、立案を行いました。(H21年2月、H23年12月 総務省公表)
  6. ⑥ 上記の指針に基づき、平成24年8月、「IaaS・PaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」及び「データセンターの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」を創設し、「ASP・SaaSの安全・信頼性に係る認定制度」と合わせて「クラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」と総称し、推進してきました。
  7. ⑦ 平成29年には総務省とASPICが合同で推進している「ASP・SaaSクラウド普及促進協議会」で「医療情報ASP・SaaSの安全信頼性に係る情報開示指針」及び「特定個人情報ASP・SaaSの安全信頼性に係る情報開示指針」(H29年3月 総務省公表)を策定しました。
  8. ⑧ この指針に基づき、従来のASP・SaaSの認定制度を高度化した新たな認定制度として、「医療情報ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」及び「特定個人情報ASP・SaaSの安全・信頼性に係る情報開示認定制度」を創設し、平成29年10月から運用を開始しました。
  9. ⑨ 平成29年総務省とASPICが合同で推進している「ASP・SaaSクラウド普及促進協議会」においてクラウドサービスの提供におけるIoTセキュリティ対策ガイドラインの策定及びIoTサービスの情報開示指針の検討を行い、「IoTクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針(ASP・SaaS編)」及び「IoTクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針(IaaS・PaaS編)」を策定しました。(平成30年10月26日公表)
  10. ⑩ 上記指針に基づき、新たな認定制度として、「ASP・SaaS(IoTクラウド)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」及び「IaaS・PaaS(IoTサービス)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」を創設し、平成30年12月から運用を開始しました。

2. 新たな情報開示認定制度

  1. ① 令和2年総務省とASPICが合同で推進している「ASP・SaaSクラウド普及促進協議会」においてAIを用いたクラウドサービスガイドラインの策定及びAIクラウドサービスの情報開示指針の検討を行い、「AIを用いたクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針(ASP・SaaS編)」を策定しました。(令和4年2月15日公表)
  2. ② 上記指針に基づき、新たな認定制度として、「ASP・SaaS(AIクラウドサービス)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」を新設し、令和4年4月から運用を開始しました。
  3. ③ 従来の情報開示認定制度に引き続き、新たに創設された情報開示認定の取得についても、よろしくお願いいたします。

3. 今後に向けて

以上のように総務省のご指導、ご支援の下、クラウドのガイドライン及び情報開示指針の策定(31件)並びに情報開示認定制度を企画、立案、創設、推進を行い、安心安全なクラウドサービスの実現を推進してきました。
ASPICがクラウドの情報開示認定機関として、情報インフラとなっているクラウド、IoTサービス、AIサービスの安心安全な発展に貢献するとともに、認定取得事業者のクラウド事業の拡大に寄与してまいります。

情報開示認定制度の立上げ 年表

H19年4月
「ASP・SaaSの普及促進に関する調査研究」
4月
「ASP・SaaS普及促進協議会」設立(総務省公表)
6月
「ICT生産性加速プログラム」総務大臣発表
11月
「ASP・SaaS情報開示指針」公表(総務省)
12月
「ASP・SaaS情報開示認定制度」の検討
H20年1月
「ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン」公表(総務省)
4月
「ASP・SaaS情報開示認定制度」開始(認定機関FMMC、運営事務ASPIC)
H21年2月
「データセンター情報開示指針」公表(総務省)
2月
「データセンター促進協議会」設立
H22年23年
「データセンター情報開示認定制度」の検討
H23年12月
「データセンター情報開示指針」改定(総務省)
12月
「IaaS・PaaS情報開示指針公表(総務省)
12月
「IaaS・PaaS情報開示認定制度」の検討
9月
「クラウドサービス情報開示認定制度」開始
(データセンター、Iaas・PaaS)
H28年3月
「ASP・SaaS(医療情報取扱いサービス)情報開示指針」及び
「ASP・SaaS(特定個人情報取扱いサービス)情報開示指針」公表
H29年10月
「医療情報ASP・SaaS情報開示認定制度」及び
「特定個人情報ASP・SaaS情報開示認定制度」開始
「クラウドサービス情報開示認定制度」の認定機関をFMMCからASPICに移管
H30年7月
「クラウドサービス提供における情報セキュリティ対策ガイドライン(第2版)公表
(第Ⅳ編に「IoTサービスリスクへの対応編」)(総務省)
10月
「IoTクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針(ASP・SaaS編)」
「IoTクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針(IaaS・PaaS編)」公表(総務省)
12月
「ASP・SaaS(IoTクラウドサービス)情報開示認定制度」、
「IaaS・PaaS(IoTクラウドサービス)情報開示認定制度」新設(ASPIC)
R4年2月
「AIを用いたクラウドサービスに関するガイドブック」及び
「AIを用いたクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示指針(ASP・SaaS編)」公表
R4年4月
「ASP・SaaS(AIクラウドサービス)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」の新設

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