ASP・SaaS(AIクラウドサービス) 安全・信頼性に係る情報開示認定制度

ASP・SaaS(AIクラウドサービス)のユーザ・提供事業者ともに有意義な認定制度

ASP・SaaS(AIクラウドサービス)とは、ASP・SaaSのうち、AI機能を付加または活用したサービスです。

「ASP・SaaS(AIクラウドサービス)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」は、AIクラウドサービスが、「AIを用いたクラウドサービスの安心・安全・信頼性に係る情報開示指針(ASP・SaaS編)」(令和4年2月 総務省)に基づく適切な情報開示を行い、かつ一定の要件を満たしていることを認定するものです。

ASP・SaaS(AIクラウドサービス)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度とは

2022年4月に「ASP・SaaS(AIクラウドサービス)の安全・信頼性に係る情報開示認定制度」の運用がスタートし、情報開示が適切に行われているAIクラウドサービスを認定しています。

「安全・信頼性の情報開示基準を満たしているサービス」を認定

情報開示認定制度は、AIクラウドサービスの活用を考えている企業や地方公共団体などが、事業者やサービスを比較、評価、選択する際に必要な安全・信頼性に係る情報を適切に開示し、かつ一定の要件を満たすAIクラウドサービスを認定するものです。ここでは、安全・信頼性に係る実施水準や状態、あるいは事業者の経営状況などではなく、「安全・信頼性についての情報が適切に開示されている」ことが認定されることになります。

利用者の視点に立ち、AIクラウドサービス 市場の拡大を促進する制度

情報開示認定制度は、「利用者の視点に立ち」、「発展期にあるAIクラウドサービス市場の拡大を促進する」ことを基本の考え方としており、ユーザ、事業者、社会において次のような意義があります。

AIクラウドサービスを利用するユーザにとっての意義
AIクラウドサービスの安全・信頼性に係る情報開示が進展すると、開示項目が共通化されることで、サービス及び事業者の比較・評価・選択が容易になります。
AIクラウドサービス を提供する事業者にとっての意義
安全・信頼性に必要な情報開示への需要が高まり、認定を受けたサービスを提供する事業者は、さらにユーザ獲得の機会が広がります。
社会全体としての意義
AIクラウドサービスが社会経済活動の多くの分野で普及、定着し、情報通信システムの効率的な利用、企業の生産性向上、経済成長につながります。

認定を公表し、「認定証」および「認定マーク」を発行

AIクラウドサービス を提供する事業者が、情報開示認定機関が定める審査基準に基づく適切な情報開示を行い、かつ一定の要件を満たしていると判断したときは、安全・信頼性に係る情報開示が適切に行われていることを認定し、公表します。

認定したASP・SaaS(AIクラウドサービス) に対しては、「認定証」および「認定マーク」を発行します。事業者はウェブページ、広告、取引書類等に表示することができます。

認定サービス一覧

現在までに情報開示認定を取得したサービスの一覧を表示します。
認定サービスを検索したい場合は、「検索条件」を入力して検索ボタンをクリックすると、条件を満たした認定サービスが表示されます。
認定サービスの公開情報は、各々のサービス名称をクリックするか「詳細へ」ボタンをクリックするとご覧になれます。

※ 認定の有効期間は2年 (平成23年6月以降の申請から2年に変更) で、更新により同期間延長し、開示情報の内容を新しくしています。

  • 認定番号
    AI 0002-2303

    サービス名称
    浸水AI
    サービス概要
    独自のAI技術で浸水被害を家屋ごとにセンチ単位で高速に予測でき、水害の事前予測や発災後の迅速な保険金支払い査定等に利用できる浸水予測サービス
    事業者名称
    Arithmer株式会社
    認定年月日
    2023.03.30
    サービスサイト
    https://www.arithmer.co.jp/floodriskassessment-ai
    詳細へ
  • 認定番号
    AI 0003-2303

    サービス名称
    風力AI
    サービス概要
    風力発電のナセル内部の設備を常時遠隔監視し、独自のAI画像解析システムを用いて異常・予兆を検知できる風力発電の予兆保全サービス
    事業者名称
    Arithmer株式会社
    認定年月日
    2023.03.30
    サービスサイト
    https://www.arithmer.co.jp/windpower
    詳細へ
  • 認定番号
    AI 0001-2212

    サービス名称
    QCDox
    サービス概要
    異なる文書間での齟齬を発見できる機能をAI技術を適用して実現、医薬品・医療機器企業における文書のQCチェックを支援するサービス
    事業者名称
    株式会社ディビイ
    認定年月日
    2022.12.16
    詳細へ

認定マークについて

ASP・SaaS(AIクラウドサービス)安全・信頼性情報開示認定制度のマーク

認定したASP・SaaS(AIクラウドサービス)サービスに対しては、「認定証」および「認定マーク」を発行します。事業者はウェブページ、広告、取引書類等に表示することができます。

デザインコンセプト

青色基調の円形で「安全・信頼性」を表現し、背面には「受賞」などでもちいられる「月桂樹」をモチーフとしたオブジェクトを透かし「認定」を表現しました。「ASP」および「SaaS」の「Service」「Software」の「S」を黄色で強調しました。

認定番号の構成

認定番号のAIは識別子、続く4桁の認定通番と4桁の認定年月によって構成します。なお、更新によって認定番号は変わらないものとします。

認定マーク使用にあたっての規程

  1. 第6条第1項 (認定の実施) の認定を受けたASP・SaaS(AIクラウドサービス) (以下「認定サービス」という。) を提供する事業者は、認定サービスについて、認定マークを前条の有効期間に限ってウェブサイト及び印刷物上で使用することができる。
  2. 認定サービスを提供する事業者は、認定サービス以外のASP・SaaS(AIクラウドサービス)について、認定マークを使用してはならない。
  3. 認定サービスを提供する事業者は、認定サービスと認定サービス以外のASP・SaaS(AIクラウドサービス)とを明確に区分して、認定マークを使用しなければならない。
  4. 認定サービスを提供する事業者は、電磁的方法により認定マークを使用するときには、ASPICが指定するURLへのリンクを設置しなければならない。
  5. 認定サービスを提供する事業者は、使用に際して、認定マークの色を変更したり、認定マークの一部のみを掲載したりしてはならない。
  6. 認定の更新を希望する事業者は、更新の申請の際に、上記の規定のとおりに正しく認定マークを使用してきたかを自己申告しなければならない。
  7. 認定サービスを提供する事業者は、前条の有効期間経過後は、認定マークの使用を速やかに中止しなければならない。
  8. 認定サービスを提供する事業者は、第17条第1項 (認定の取消し) の規定により認定を取り消されたときは、直ちに認定マークの使用を中止するとともに、認定証をASPICに返納しなければならない。